2018/05/04 - 2018/05/04
26位(同エリア872件中)
キートンさん
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この旅の観光最終日の午後は、ローマの中の世界最小独立国家バチカンから。
東京ディズニーランドより小さい国土に、カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂と世界最大級の美術館バチカン美術館という二大観光地を有するバチカン。
なかでもバチカン美術館は非常に混雑することでも知られている。
サン・ピエトロ大聖堂では、クーポラの展望台にも上りたい。
バチカンの観光がメインとなろうかという、この旅最後の観光。
とはいえ、予定通りにならない旅の最終章なのであった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
コロッセオから地下鉄A線、B線と乗り継ぎ、オッタビアーノまで移動した。
バチカンの高い壁が見えてくると同時に、そこには長蛇の列があった。 -
長蛇の列を横目に、近くの店でパニーノを買って軽い昼食とした。
バチカン美術館の入場チケットは、VELTRAで事前予約を行っていた。
料金は26.11ユーロだった。
VELTRAから送られてきたPDFのバウチャーを印刷して持参する必要があったが、入口で提示すればすぐに入場できた。
事前予約は13:00入場のもので、12:45までに集合ということだったが、12:40には入場できた。 -
デイパックは預けないといけないかと思っていたが、その必要はなかった。
カメラのバッテリーを入れ替えて、万全な態勢で、最初にピナコテカ(絵画館)を見学することにした。 -
「ステファネスキの祭壇画」(1320年頃)
ステファネスキ枢機卿が、サン・ピエトロ大聖堂の主祭壇のためにジョット・ディ・ボンドーネに注文して制作された。 -
「キリストの変容」(1520年)
盛期ルネサンスの三大巨匠、ラファエロ・サンティの未完となった遺作。
下部は弟子たちにより完成された。
上部にキリスト、その両側にモーセとエリヤ、キリストの下に地上にひれ伏すペテロ、ヤコブ、ヨハネ、下部には悪魔に取り憑かれた若者の治療場面が描かれている。 -
「聖ヒエロニムス」(1482年頃)
レオナルド・ダ・ヴィンチが28歳の頃の作品。
負傷したライオンを聖ヒエロニムスが救ったという故事が題材で、荒野で修行する様子を描いている。 -
ピナコテカ第12室(17世紀)の展示室。
奥にミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァジョの「キリスト降架」(1602-04年)がある。
ちなみにミケランジェロといえば、一般的にミケランジェロ・ブオナローティを指す場合が多く、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァジョはカラヴァジョと呼ばれることが多いようだ。 -
「聖エラスムスの殉教」(1628年)
フランス出身の画家、ニコラ・プッサンの初期の代表作。
鮮やかな明るい色調で描かれているが、内容は腹を裂いて腸を巻き取るという凄惨な処刑場面。 -
ピナコテカ(絵画館)をひと通り見学した後、グレゴリウス・エジプト美術館へと向かう。
-
グレゴリウス・エジプト美術館は、古代エジプトの彫像やレリーフ、ハドリアヌス帝の別荘に飾られていた品々が展示されている。
-
ミイラが展示されているあたり、さすがエジプト美術館。
芸術的要素があるかどうかは疑問だが・・・ -
窓の外は、金色の奇妙な球体があるピーニャの中庭。
そちらには出ずに、ピオ・クレメンティーノ美術館のベルヴェデーレの中庭へと向かう。 -
「ラオコーン」
後期ヘレニズム時代の傑作といわれる。
1506年にローマ皇帝ネロの大宮殿ドムス・アウレア近くで出土した。
B.C.1世紀頃に制作されたと考えられている。
ギリシャ神話のアテナ神の怒りを買った、トロイアの神官ラオコーンと2人の息子が海蛇に巻きつかれている。 -
ベルヴェデーレの中庭を見学していた13:30頃、突然雨が降り出した。
結構本格的な降りだ。
今のうち降るだけ降って、2時間後にやんでれば問題なしだが・・・ -
ピオ・クレメンティーノ美術館のミューズの間の天井画。
-
「ベルヴェデーレのトルソ」
古代アテネの彫刻家アポロニウスによる、B.C.1世紀の大理石像。
現存するのは太腿の上から胴体部分までだが、ミケランジェロに影響を与えたという。 -
ピオ・クレメンティーノ美術館の円形の間の床には、ギリシャ時代のモザイク。
中央の大きな水盤は、赤大理石の一枚岩で造られているという。 -
円形の間は、パンテオンを意識して造られたといわれ、特にドーム型の天井はそっくりである。
-
大燭台のギャラリー。
古代ギリシャとローマの彫刻が展示されている。
彫刻よりより気になるものがある。 -
大燭台のギャラリーで見かけた、床の紋章。
-
大燭台のギャラリーの天井画。
西洋の天井画って、地上で描いた画を天井に取り付けるのではなく、足場を組んで直接天井に描いてるんだろうな。
そうだとすると、結構無理な姿勢で描いてると想像され、その苦労は相当なものだろう。 -
タペストリーのギャラリー。
もはやタペストリーより、天井が気になってしょうがない。 -
イチオシ
そして、地図のギャラリーへ。
もうここは圧巻というしかない。 -
地図のギャラリーは、グレゴリウス13世の命で描かれたイタリア全土の地形図が展示されている。
例えば、シチリア島とか。 -
今はフランスである、コルシカ島。
ナポレオン・ボナパルトの出身地として知られる。 -
地図よりも、天井に釘づけである。
立体的な装飾に、緻密な天井画。 -
それが、間口6m、長さ120mの丸天井にぎっしりと続いているのである。
-
どこを切り取っても、凄い緻密さ。
名画だとか、有名な画家の作品だとかは別にして、ただただ圧巻の120mである。 -
イタリアの地図。
なぜかシチリア島が切れているが・・・ -
ベネチアの地図。
地図というより、鳥瞰図に近いイメージ。 -
地図のギャラリーの終点の装飾。
美術館というより、建物自体が芸術だね。 -
次のソビエスキの間は、「ポーランド王ソビエスキのウィーン解放」が有名らしいが、むしろこちらの作品が気になった。
よく見ると、結構恐ろしい場面を描いている。 -
無原罪の御宿りの間の壁画とマリア像。
-
ここからは、バチカン美術館の中でも特に人気のラファエロの間である。
ラファエロの間は、4つの部屋で構成されている。
最初はコンスタンティヌスの間。
コンスタンティヌスの間は、4部屋の中で最も大きい。
ラファエロの存命中に描かれた部分は少なく、ラファエロの死後に弟子によって完成された。
異教徒に対するキリスト教の戦いと勝利をテーマとして描かれた間である。
これは「コンスタンティヌス帝の洗礼」の右半分。
ミルウィウス橋の戦いが描かれている側の部屋の半分は工事中なのか、見ることができなかった。 -
2つ目はヘリオドロスの間。
壁画は1511~1514年に描かれた。
「神殿から追放されるヘリオドロス」は、財宝を奪うためエルサレム神殿に送りだされたヘリオドロスを、僧侶たちの祈りにこたえ天使が神殿から追い返した物語を描いている。 -
イチオシ
ヘリオドロスの間の天井画と「ボルセーナのミサ」(左下)と「大教皇レオとアッティラの会議」(右下)。
-
3つ目は署名の間。
4つの部屋の中で、ラファエロが最初に手掛けた部屋。
「聖体の論議」は、1508~1509年の作品で、地上と天上の両方に広がる存在として教会が描かれている。 -
署名の間の「アテネの学堂」は、ラファエロ・サンティの最も有名な絵画のひとつである。
1509~1510年の作品で、古代ギリシャの哲学者たちが描かれている。
中央を歩いているのは、プラトン(左)とアリストテレス(右)。
それ以外は諸説あるようだが、哲学者のヘラクレイトス、ソクラテス、ディオゲネス、数学者のピタゴラス、アルキメデスなどが描かれているという。
帰国後ファミレスのサイゼリアでこの絵を見る機会があったが、よーく見ると遠近法がおかしなことになっている部分があることに気付いた。
この写真に写っていない、端の方だが。 -
4つ目は火災の間。
火災の間の天井画と「ボルゴの火災」。
「ボルゴの火災」は、847年にローマのボルゴで起こった火災を、レオ4世が鎮火した奇跡を描いているという。 -
ラファエロの間の次は、現代アートコレクションの部屋である。
凄い部屋が続いていたので、こんなシンプルな作品を鑑賞すると、何かホッとするのである。 -
オーギュスト・ロダンの「考える人」。
超有名なこの作品のオリジナルはここにあったのか。
と思ったら、調べてみると、オリジナルだけでも世界に30はあるらしい。
石膏で原型を型取りした石膏原型にブロンズを流し込んで鋳造するので、石膏原型があればいくらでも鋳造できるらしい。
ただ、ロダンの死後に鋳造されたものは、オリジナルとは区別しているようだ。 -
現代美術コレクションの部屋はスルーする人が多く、今までの喧騒がうそのようにすいている。
じっくり鑑賞できるのはもちろん、休憩するにも良いところ。 -
なんだかダリの模倣みたいな作品があるな、と思ったら・・・
サルバドール・ダリの作品だった。
「Mostro molle in un paesaggio angelico」(1977年)
まさかバチカン美術館でダリの作品が見れるとは思わなかった。 -
14:50頃、バチカン美術館最大の見どころともいえる、システィーナ礼拝堂へと向かう。
システィーナ礼拝堂は、宗教的施設とローマ教皇執務室という役割を果たしてきたが、現在ではローマ教皇を選出する会議コンクラーベの会場として使用される。
ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ペルジーノなど盛期ルネサンスを代表する芸術家たちが描いた装飾絵画で世界的に知られる礼拝堂である。
中でも、1508~1512年に描かれた天井画と1535~1541年に描かれた「最後の審判」は、ミケランジェロ・ブオナローティの絵画作品の最高傑作とされる。
残念ながら、システィーナ礼拝堂内は写真撮影禁止である。
(写真はシスティーナ礼拝堂への通路) -
システィーナ礼拝堂の混み具合は尋常ではなかった。
システィーナ礼拝堂以外は混んでいるといってもそれほど気にならなかったが、システィーナ礼拝堂だけはひどい混みようで、じっくり鑑賞する気にはならなかった。
地図のギャラリーやラファエロの間のインパクトが大きかっただけに、その上にシスティーナ礼拝堂のインパクトを受け入れる心の余裕がなかったのかもしれない。
結局、システィーナ礼拝堂見学はおそらく5分程度で切り上げた。 -
システィーナ礼拝堂を出てから進んで行くと、土産屋があったのでいくつか購入した。
売店といえども、天井画が凄い。
帰国後わかったことだが、ここを入ったところがバチカン図書館だったようだ。 -
窓の外は、バチカン庭園。
その左にはサン・ピエトロ大聖堂のクーポラ。
雨は小康状態に入ったらしい。 -
聖母子のステンドグラス。
バチカン美術館は3時間未満の見学だったが、予想以上に中身が濃いかった。
個人的な評価でいうと、
ルーブル美術館+ベルサイユ宮殿<バチカン美術館
ほんの一部しか見てない一個人の評価なので、異論は認めます。
(※ベルサイユ宮殿は庭園、運河、離宮などもみどころだが、宮殿内しか見ていないので評価に加味しておりません) -
イチオシ
バチカン美術館でおなじみの二重らせん階段。
ほとんどが見学後下りる時に通過して、上りを利用する人はほぼいない。
15:30頃、バチカン美術館の見学を終了し、サン・ピエトロ大聖堂へ向かうことにした。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
バチカン美術館を出ると、まだ小雨がぱらついていた。
サン・ピエトロ広場まで徒歩で行く途中で、ポンチョを売っていたので買おうかどうしようか迷ったが、買わずに急ぎ足でサン・ピエトロ広場に来た。
サン・ピエトロ広場には長蛇の列ができていた。
サン・ピエトロ大聖堂に入場する列ではないようだが、何か催し物でもあるのか? -
サン・ピエトロ大聖堂に入場してクーポラに上る予定にしていたが、ただならぬ雰囲気を感じたので、なんとなくやめにした。
サン ピエトロ広場 広場・公園
-
サン・ピエトロ大聖堂はかなり優先度の高い観光スポットだと考えていたが、この天気なのでクーポラからの眺めはあまり期待できない気がした。
ローマには他に見たいところはたくさんあるし・・・ -
サン・ピエトロ広場から延びるコンチリアツォーネ通りを東へ進む。
振り返ればサン・ピエトロ大聖堂。
幸い雨はなんとかあがってくれた。 -
そして15:55頃、サンタンジェロ城に到着した。
サンタンジェロ城にはすぐ入場できるようだったので、見学することにした。
入場料は14ユーロと割高な印象だが、ローマパスで半額の7ユーロになった。
48時間ローマパスが28ユーロ。
コロッセオ、フォロ・ロマーノ入場料:12ユーロ→無料 (最初に入場した特定施設は無料となる)
サンタンジェロ城入場料:14ユーロ→7ユーロ (2つ目以降に入場した特定の施設は割引があるが、割引率はさまざま)
ローマ地下鉄計5回乗車:1.5×5=7.5ユーロ→無料
割引額合計:12+7+7.5=26.5ユーロ
結果的には1.5ユーロほど、元は取れなかった。
ただ、コロッセオ、フォロ・ロマーノや地下鉄のチケット購入の時間や手間が節約できたことを考慮すると、ローマパスの効果は十分あったと感じる。 -
サンタンジェロ城は、円形の城を取り囲むように、正方形の城壁が取り囲んでいる。
-
入場するとまず外側の城壁沿いを進んで行く。
-
城の中の階段。
「アマルフィ 女神の報酬」で、身代金取引きの2度目の指定場所となったのがサンタンジェロ城。
誘拐された娘の母親、矢上(天海祐希)がこの階段でバテていた。 -
城の最上階のテラスに行く途中からも外側の景色が眺められる。
城の南側を流れるテヴェレ川に架かるのは、サンタンジェロ橋。 -
その下流側(南西側)には、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世橋(手前)とプリンチペ・アメデオ橋(奥)が見える。
-
城の内部は国立博物館になっていて、武器などが展示されている。
-
サンタンジェロ城は、もともとA.C.135年ハドリアヌス帝が霊廟として建造したものである。
その後、ローマ歴代皇帝の墓となった。
中世以降は、要塞や法王の住まい、牢獄など様々な使われ方をした。
要塞としての軍事施設と、宮殿のような豪華な住居施設の両面の機能を持つ城である。 -
最上階のテラスには、青銅製の天使の像が建っている。
サンタンジェロ城の名称は、590年にローマでペストが大流行した際、教皇グレゴリウス1世が城の上で、剣を鞘に収める大天使ミカエルを見て、ペスト流行の終焉を意味するとしたことに由来しているという。
ミカエルといえば、モン・サン・ミシェル建設のきっかけとなり、修道院の尖塔の像になっていることでも知られている。 -
イチオシ
最上階のテラスから西を見れば、バチカンの方向。
-
サン・ピエトロ大聖堂とコンチリアツォーネ通り。
サムスンの巨大広告が場違いのような気がするが・・・ -
南東の方向には、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂やナヴォーナ広場前に建つサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会のクーポラなどが見える。
-
すでにバチカン美術館でミケランジェロやラファエロの天井画や壁画を見た後だったので、感覚が麻痺しがちだが、こちらの城の内部の装飾もなかなか凄いのである。
-
14世紀以降、歴代のローマ教皇の住まいや避難所として利用されたが、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂とは秘密の通路でつながっているともいわれている。
-
1時間弱ほどでサンタンジェロ城の見学を終了。
外観は要塞っぽい城だが、内装の豪華さとのギャップに結構インパクトがあった。 -
サンタンジェロ城からサンタンジェロ橋を渡った対岸は、「ローマの休日」で船上パーティーが行われたところ。
-
サンタンジェロ橋には、10体の天使像の彫刻がある。
そのうちの2体は、サン・ピエトロ広場のデザインやナヴォーナ広場の四大河の噴水で知られる、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品である。 -
サンタンジェロ橋を渡ると、テヴェレ川沿いの並木が覆いかぶさるような歩道を、東へと歩く。
-
イチオシ
ウンベルト1世橋からサンタンジェロ橋を望む。
その向こうに見えるのは、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ。
このあたりは夜景も良さそうだが、今となってはその時間がない。 -
カヴール橋まで来ると、リベッタ通りに入り北へと進む。
前方に見えるのはサン・カルロ・アル・コルソ教会。 -
17:20前、高さ24mのオベリスク(台座を含めると高さ36m)が建つポポロ広場に到着。
ポポロ広場の北側にはサンタ・マリア・デル・ポポロ教会がある。
改修工事中のようだが、ここでもサムスンが幅を利かせてるらしい。
それにしても、ローマの教会は工事中が多いなあ。 -
ポポロ広場はかつてのローマの玄関口だった。
すべての道はここに通じていたということか。
オベリスクの周りでは、ライオンの噴水が四方を守っている。 -
ポポロ広場の南側には、3方向に通りが放射状に伸びている。
通りが分れる場所に、サンタ・マリア・イン・モンテサント教会(左)とサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(右)という、17世紀に建てられた双子教会がある。
「太陽がいっぱい」の冒頭で、フィリップ(モーリス・ロネ)が盲人をからかって、無理やり杖を買ったのが双子教会のところ。
ポポロ広場は、「天使と悪魔」や「ドラゴンへの道」でも登場している。 -
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会は改修工事中だったが、内部見学は可能だった。
教会の主祭壇の左にはチェラージ礼拝堂がある。 -
チェラージ礼拝堂の中央には、アンニーバレ・カラッチの「聖母被昇天」(1601年)。
-
その両側には、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァジョの2作品が向かい合っている。
左側には、「聖ペテロの磔刑」(1601年)。 -
右側には、「ダマスカスへの途中での回心」(1601年)。
「聖パウロの回心」が当時の依頼人から拒否され、同じ主題で描き直された作品だという。 -
キージ礼拝堂の「ハバククと天使」(右の彫刻)はジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品。
「天使と悪魔」で、最初の枢機卿の殺害現場となったカペラ・デッラ・テーラ礼拝堂は、キージ礼拝堂の別名らしく、「ハバククと天使」は次の殺害現場の重要な手掛かりとなった。 -
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会には、その他にもロヴェーレ礼拝堂の「幼子キリストの礼拝」などの有名な作品が見られるようだが、勉強不足で見逃してしまった。
そもそもサン・ピエトロ大聖堂を見学していたら、ここまで来る予定ではなかったので、それも無理ないが・・・
というわけで、時刻は17:30頃になっていた。
これでローマ観光も終了で、この旅の観光が全て終了となった。
サン・ピエトロ大聖堂はスルーしてしまったが、それに代わるサンタンジェロ城、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会及び街歩きは悪くなかった。
なにより、雨による影響が最小限で済んだのが大きかった。 -
ポポロ広場近くのフラミニオ駅から地下鉄A線でテルミニに戻り、ホテルに預けていた荷物を引き取った。
ローマ・テルミニ駅でフィウミチーノ空港行きのチケット(14ユーロ)を購入すると、駅のファーストフード店で軽食をとり、18:20頃発のレオナルド・エクスプレスで空港へ向かった。 -
ローマ・フィウミチーノ空港21:15発の中国国際航空940便で、翌日13:10頃、北京首都国際空港に到着。
北京の空港は単なる乗り継ぎだが、一旦入国させられ、おまけに厳し過ぎる手荷物検査を受けて、16:25発の関空行きで帰国した。
今回の旅は、全体的には大きな予定変更はなかったとはいえ、結構苦労も多かった。
アテネの不可解なホテル予約キャンセル、アンマンのタクシーぼったくり、ぺトラでまさかの夕立、アンマン空港での長い待ち時間、イタリアの冴えない天候でカプリ島断念、ポンペイ遺跡観光大失敗、100ユーロ現金紛失、忘れ物多発・・・
まあ、いろいろあったが、それを補って余りある旅の充実度は感じた。
やや物足りなさを感じたアテネ以外は、訪問地はどこも期待通りかそれ以上で、満足度は高かった。
個人的には一度行ったところを再訪することは(乗り継ぎ地は別として)あまりないが、ナポリ周辺はいつか再訪したいと思う。
カプリ島、イスキア島、ポンペイ遺跡のリベンジ、国立考古学博物館、ロケ地としても知られるカゼルタ宮殿など、まだ見るべきところが多く残っている。
課題は残ったが、今回も良い経験と、想い出深い旅を終えることができた。
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