2018/05/02 - 2018/05/02
12位(同エリア167件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2018/05/02
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ナポリ中央駅の南のバス停
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バスでの移動
SITA社のバスで移動
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ボメラーノの広場
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徒歩での移動
アマルフィ海岸の神々の道をトレッキング
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見晴らしのよい水場のポイント
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徒歩での移動
アマルフィ海岸の神々の道をトレッキング
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ノチェッレの集落
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徒歩での移動
アマルフィ海岸の神々の道をトレッキング
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この旅行記スケジュールを元に
アマルフィ海岸に「神々の道」というトレッキングコースがあるという。
現地では風光明媚で有名なコースらしいが、日本語での情報はほとんどみつからない。
ガイドブック片手に観光地を巡る旅もいいが、ガイドブックに載っていない発見の旅も魅力的だ。
そもそも私の旅のモットーは「自分なりの絶景を発見すること」。
毎年旅先で絶景といえる風景を見てきたが、ガイドブックの情報を頼る旅が続いていた。
久しぶりに「自分なり」を求めに出かけてみようか。
そこに、日本人が知らない絶景があるかもしれない。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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朝7:00、ホテル・アイディールで朝食を取る。
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リーズナブルなホテルなので、種類は少ないとはいえ、朝食が付いているのはありがたい。
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今日明日の2日間の最重要ミッションは、カプリ島の青の洞窟とアマルフィ海岸のトレッキングと考えているが、事前の情報では今日青の洞窟に入れる確率は30%程度。
青の洞窟に入れるかどうかは、9:00にならないと決定しない。
それまでナポリで待機していては行動が制約されるので、今日はトレッキングに向かうことにした。
トレッキングの起点となるボメラーノという街に行くSITA社のバスの便は午前中は8:05発だけである。
ナポリ中央駅の南にあるバス停は見つかったものの、気になるのは車内で支払いできるかどうかということだ。
昨日アマルフィ行きのバスは、駅の売店でバスチケットを購入する必要があったが・・・ -
たまたまSITA社のバスから降りてきた乗務員がいたのでチケットのことを聞いてみると、チケットを売っているBar Pasticceriaという店まで案内してくれた。
乗務員の親切には感謝だが、SITA社のめんどくさいシステムはなんとかならないのか・・・ -
ボメラーノに行くバスは定刻より15分程度遅れてやってきた。
カステッラマーレ・ディ・スタービアという街からは内陸に入り、山道を走る。
天気予報では午前中はなんとか持ちそうだが、午後から下り坂になるようだ。
トレッキングは約3時間の予定。
トレッキング中に降りだしたらやっかいだ。 -
遅れて出発したにもかかわらず、ボメラーノには定刻より10分早い9:40頃に到着した。
ボメラーノの広場には多くのトレッカーが集まっていた。
これにはちょっと驚きでもあり、安心でもあった。
平日で天候もイマイチなのでトレッキングコースを歩く人などほとんどいないかと思っていたが、トレッカーが多いと道に迷うリスクが減るし、降雨の時の判断もしやすくなるのでありがたい。 -
コースはシニアのグループのほか、ハイスクールの遠足っぽい団体も歩いていた。
いずれにしても白人ばかりである。
今やどの観光地に行っても東洋人を見かけないことはなくなったが、ここは完全に白人天国だ。
ある意味完全アウェーだが、近頃東洋系観光客の多さにうんざりすることも多かったので、新鮮でもある。 -
ボメラーノから西へと歩き、左に海を見下ろしながらポジターノを目指す。
遠くが霞んでて、水平線がはっきりしない。
雨が降るかもしれない状況で贅沢はいえないが・・・ -
「Benvenuti sul Sentiero degli Dei」(イタリア語)とは、英語で「Welcome to Path of the Gods」。
つまり、「神々の道にようこそ」という意味。 -
神々の道のコースマップ。
標高500~600mのアップダウンの少ないコースである。
ポジターノまで歩く場合は、終盤急激に下る。 -
注意事項や禁止事項が絵で示されている。
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これから歩いて行く方向。
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オーバーハングした岩の下を歩く。
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オーバーハングした岩といっても、かなりの断崖である。
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トレッキングコースといっても、よく整備されたイージーコースである。
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曇りがちなので、暑くなく快適なトレッキング。
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春から夏にかけては花の季節。
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ただいま渋滞中。
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広いところで道を譲ってもらったり・・・
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イチオシ
歩いて来た道を振り返る。
長蛇の白人軍団が追いかけてきた。
どんだけ人気のコースなんだ? -
コースの途中に所々朽ちた建物がある。
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10:30頃、見晴らしのよいポイントに出た。
晴れていたらさぞかし絶景だろう。
これでもそこそこ絶景なのだが。 -
ここでは飲み水を補給できる。
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水が補給できる=休憩場所でもある。
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またまた渋滞中。
そのへんに難所でもあるのか? -
トレッキングコースの途中にある家屋ではどういう生活をしているのだろう。
付近に車道はないはずなので、相当不便なはずだ。
この地には、「景色は天国、暮らしは地獄」という言葉があるとか。 -
花咲く小路。
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眼下に見えるのはヴェッティカ・マジョーレの街。
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海に飛び込んで行くようなトレイル。
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アルプスなら夏がベストシーズンだが、このコースは夏歩くには厳しいかも。
やはりゴールデンウィーク前後がベストシーズンだろう。 -
花咲く崖下を走る、ワインディングロード。
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イチオシ
海岸風景を見ながらのトレッキングは飽きることがない。
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時々奇岩が現れる。
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トレイルを歩く人々が判別できれば、この地形のスケールがわかるだろう。
アマルフィ海岸は、まさに海と山が出会う場所である。 -
大きな岩の下で立ち止まるトレッカーたち。
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イチオシ
そこは絶好のビューポイントだった。
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細長く続く半島。
その先の薄い影はカプリ島か?
晴れていればくっきり見えるのだろうが・・・ -
そして、神々の道のゴールとなるポジターノの街も見えてきた。
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今日一番の難所登場。
上る者、下りる者、譲り合いの精神で待つトレッカーたち。
マナーを知らない変な東洋人がいなくて良かった。
そんなこと思っている私も、周りから見れば変な東洋人か? -
草花越しに遠望するポジターノ。
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おっと、ここから2kmの間はクローズだと?!
歩くなら自己責任で。
まあ、半分以上のトレッカーは気にせず先を進んで行く。 -
イチオシ
うーん、これぞ絶景コースだ。
晴れていればね。 -
ジオラマで遊んでみたり。
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西欧南欧には山岳だけでなく、海沿いの素晴らしいトレッキングコースが多い。
今まで歩いたコースでは、エトルタ、カシのカランク、エズからテッド・デ・シアン、ロクブリュヌ・カップ・マルタンからモント・グロス(以上フランス)、チンクエ・テッレ(イタリア)など、いずれも劣らず海の絶景コースだった。
そういえば、アマルフィ海岸はチンクエ・テッレにちょっと似ているかもしれない。
チンクエ・テッレは陸路がより不便なため、より陸の孤島感が強いイメージだが。 -
目の前に現れた新たな断崖。
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このコースで初めて山林の中へと入った。
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山林部に入りしばらく行くと、コースに一部崩落箇所が現れた。
コース図の写真を見直せば、確かに×印があった。
コースがクローズとされていた一番の理由はこれだろう。
気を付ければ問題なく通過できるし、万一滑り落ちても上れないような地形でもない。 -
木製の転落防止柵も朽ちている部分があり、整備がいきとどいていない感じだ。
とはいえ、転落防止柵がなくても大きな問題はなさそうでもある。
クローズになっていなかった区間の大半も柵はなかったのだから。 -
12:00過ぎ、歩き始めてから2時間少々で集落が見えてきた。
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標高436mのノチェッレという集落だ。
スタートしたボメラーノが標高633mなので、約200m下ってきたことになる。 -
ベンチがあったので、朝購入しておいたサンドウィッチなどでランチタイムとした。
このあたりは車が入ってこれないので、物資の運搬は馬を使っているのかもしれない。 -
15分程度のランチタイムの後、石垣に花が咲く小道を進む。
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集落の中も細い路地が続く。
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集落を抜けると、「神々の道の最終パート」との表示があった。
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しばらくコンクリート舗装の区間が続く。
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深い谷を越えるのに、内陸側へとルートは迂回する。
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前方に谷を渡る石橋が見えてきた。
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石橋を渡る手前でコースは車道と合流し、しばらくは車道を歩くことになる。
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ノチェッレの集落の駐車場に小型のバスが到着して、乗客が乗り込んでいる。
「神々の道」をノチェッレまで歩けば、そこからバスでポジターノに移動することも可能だ。
というより、ポジターノまで歩くトレッカーの方が少数派のように感じた。 -
車道を歩いていると、所々にそのバス停がある。
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モンテペルトゥソの街が見えてきた。
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モンテペルトゥソは標高350m前後の高台に位置する小さな街だが、立派なサッカー場がある。
さすがFIFAランキング19位のイタリア。
ん?ちょっと微妙なランクか?
「日本人に言われたくないな」byイタリア人。 -
モンテペルトゥソの西側の岩山には窓(穴)が開いている。
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モンテペルトゥソからポジターノへと向かう。
昨日買ったトレッキングマップには、モンテペルトゥソからポジターノへのコースは2ルート示されているが、海に近いルートを選んだ。 -
モンテペルトゥソからポジターノへは一気に350m標高差を下るので、階段が続く。
ポジターノの街を見下ろせるルートであることを期待していたが、街全体を見渡せるようなビューポイントはないようだ。 -
標高をかなり下げてから、ようやくこの程度見渡せるようになった。
とはいえ海と空は、悲しい色やね。 -
カトリック教会を入れて撮りたいところだが、真下の建物にさえぎられて、これくらいが精いっぱい。
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ポジターノははっきりいって交通の便が悪い。
時刻表があてにならないバスに比べて、船は渋滞もなく結構スピードもあるので便利だ。
アマルフィ~ポジターノ間は比較的便があるが、カプリ島やソレント方面の便は少ない。
料金もバスに比べるとやはり高い。 -
イチオシ
アマルフィ海岸にはいくつかの伝説が残っている。
アマルフィに関しては、ヘラクレスが愛した妖精ニュンペーの亡骸をこの世で最も美しいところに葬ったと伝えられている。
ポジターノは、海神ポセイドンの恋人である妖精パジテアの名に由来しているという。 -
ポジターノのカトリック教会とビーチ。
さすがにこの天気ではビーチも人影まばら。 -
ビーチに下りる前に、街の中腹の道路を西へと来てみた。
ポジターノは平地が狭く大部分が斜面地に築かれた街である。 -
ドームのデザインが印象的なカトリック教会。
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狭い路地を下りて行く。
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街角のアートギャラリー。
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ビーチへと向かう通り。
ポジターノの街には中腹に東西をつなぐ対面通行の道路があるものの、街のメインストリートのような通りがない。
車が通行できる道はかなり限られる。 -
14:00過ぎ、ポジターノのビーチに到着。
ちょっと寄り道もしたとはいえ、ノチェッレの集落から意外に時間がかかった。
「アマルフィ 女神の報酬」で、黒田(織田裕二)が車を停めて、「無駄使いは外交官の特権です」と言って、矢上(天海祐希)に身代金を渡すシーンがこのあたり。
外交官にそんな特権あったんかい!
と、突っ込みたくなるシーン。
ついでに突っ込んでおくと、矢上はここから歩いてアマルフィ大聖堂前を通ってラベッロまで移動している。
だったら最初から車でラベッロに行っとけよ! -
14:00過ぎなら、今日こそエメラルドの洞窟に行けるだろうとエメラルドの洞窟行きのチケットを買おうとすると、まさかの「クローズ」という回答。
そんなに海が荒れてる感じではないが・・・
海からは入れないとしても、バスで行けば地上からエメラルドの洞窟に入ることは可能かもしれない。
とはいえ、そこまでして行く気にもなれなかった。 -
なんとか天気はもっている。
エメラルドの洞窟がだめなら、さてどうしよう。
今さらカプリ島に渡っても青の洞窟はまず入れないし、島一周クルーズも着く頃には終っている。
アマルフィは昨日歩いたし、残る選択肢はソレントでゆっくりするか、ポンペイ遺跡を見学するか。
いずれにしても、まずソレントまでバスで移動しようか・・・ -
小さな街なので、バス停くらいすぐ見つかると考えていたが、大きな間違いだった。
インフォメーションは見つかったがなぜかクローズ。
シエスタか?
今日はクローズが多いな。
地元の人に聞くと、上の方だという。
上の方と言われても簡単には見つからない。
街の最も東寄りにようやくバス停を見つけたが、今度はチケットを買いに行かなければならない。
バス停からまた200~300m戻って売店を探してなんとかソレントまでのチケットを入手した。
ソレントまで2ユーロ。
運賃は安いが、ホンマSITAバスめんどくさいわ。 -
神々の道のトレッキングは思っていたよりイージーコースでそれほど疲れた気はしなかったが、バス停探しが意外に疲れた。
天候に恵まれはしなかったが、なんとか雨は降らずにもったことは幸いだった。
神々の道は日本では知名度が低いが、歩きやすくて風光明媚なアマルフィ海岸を堪能できる、快適なトレッキングコースだ。
季節もちょうど4月5月が最適で、天候に恵まれれば最高の半日トレッキングとなるだろう。
有名観光地のように東洋人観光客が増えるのは良いとは思わないが、かといって白人天国にしておくのももったいない。
映画の影響もあるせいか、アマルフィを訪れる日本人は少なくないようだ。
できれば街歩きだけの観光ではなく、クルーズで海から、トレッキングで高いところから、この優れた海岸風景を堪能するとより印象深い旅になると思う。
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