2018/05/03 - 2018/05/03
15位(同エリア49件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2018/05/03
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サンタ・キアーラ教会
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船での移動
caremar社のフェリーで移動
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展望台
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船での移動
SNAV社のフェリーで移動
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この旅行記スケジュールを元に
今日は午後にローマへ移動の予定。
当初の予定ではナポリ滞在中にカプリ島の青の洞窟に行くつもりだったが、最終日もほぼ絶望的だ。
昨日まではなんとか雨にあわずに済んだものの、今日の天気はかなり怪しい。
午前中はナポリ観光のみで早めにローマに移動するか、それとももう少し遠出をするか・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝起きてみると、曇りだった。
8:00前にホテルを出発し、ガリバルディ駅から地下鉄1号線でウニヴェルシター駅に移動。
スマホのグーグルマップを頼りにフェリーターミナルを目指した。
カプリ島は今回断念したが、雨さえ降っていなければプローチダ島に行こうと思ったのだ。
しかしプローチダ島行きのチケット売り場が見つからない。
フェリーターミナルを間違えていて、結局8:40発のプローチダ島行きに間に合わなかった。
次のフェリーを待つのも時間がもったいないので、ナポリ観光に切り替えた。 -
フェリーターミナル近くのヌオーヴォ城に来てみたが、ガイドツアーが10:00から30分毎のようで、まだ開いていない。
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少し歩いて王宮に来てみた。
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あれ?ここもまだ開いてないのか・・・
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王宮の前にはプレビシート広場が広がり、王宮の向かいにサン・フランチェスコ・ディ・パメラ聖堂がある。
雲行きが相当怪しい。 -
9:30頃、とうとう降りだした。
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サン・フランチェスコ・ディ・パメラ聖堂でしばらく雨宿り。
目の前に広がるプレビシート広場と王宮。 -
10分程度で雨は小降りになったので、移動した。
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少し歩くと、ウンベルト1世のガレリアがあった。
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イチオシ
ガレリアとはアーケードのことで、1890年に完成した。
1884年のコレラ流行の後、荒廃した街の美化を目的として、ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアを模して建設された。ウンベルト1世のガッレリア 建造物
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床面のモザイク。
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壁面の細かな装飾。
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ヌオーヴォ城の前にシティサイトシーイングのホップオン・ホップオフ・バスが停まっている。
こんな日はこれを利用しての観光も良かろうが、11.5ユーロとちょっと割高だ。 -
ウンベルト1世のガレリアから20分近く歩いて、10:00過ぎにサンタ・キアーラ教会に着いた。
入場料は6ユーロ。 -
サンタ・キアーラ教会の見どころは、修道院回廊(キオストロ)と回廊に囲まれた中庭だ。
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特に中庭のマヨルカ焼きで装飾された美しい柱やベンチで知られている。
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マヨルカ焼きのベンチ。
近くで見ると老朽化が目立つ。 -
中庭のパーゴラ。
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回廊の壁画。
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回廊内の噴水。
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イチオシ
サンタ・キアーラ教会は、ロベルト・ダンジョーと王妃サンチャの命により、1310年から1340年にかけてゴシック様式で建設された。
17~18世紀にはバロック様式に改築されたが、第二次世界大戦の爆撃で1943年に大破し、1953年に当初のゴシック様式で修復された。 -
ミュージアムも設けられていて、爆撃以前の教会の装飾品などが展示されている。
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遺跡発掘現場もあり、古代ローマ浴場であったらしい。
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外はまた雨が降りだしていた。
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教会との関連は不明だが、昔の生活風景のジオラマがあった。
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山間部の生活風景のようだ。
結構、リアルジオラマ。 -
幸い雨はすぐにやみ、11:00前に回廊(キオストロ)の北側にある教会に来た。
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天井の高い教会で、側面には縦長のステンドグラスが並んでいる。
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サンタ・キアーラ教会の東はジェズ・ヌオーヴォ広場で、中央にインマ・コラータの尖塔が立っている。
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ジェズ・ヌオーヴォ広場の北側に異様な壁面の建物がある。
これがジェズ・ヌオーヴォ教会だと知ったのは帰国後で、外観ではとても教会には見えない。
もともとは貴族の館で、1584年に外壁を残してイエスズ会の教会を建てたという。
実はこの教会の内部が豪華で見応えのあるものらしいが、そんなこととはつゆ知らず、スルーするのであった。 -
そうするうちに、晴れ間ものぞいてきた。
ただ今11:00過ぎ。
ここで再びプローチダ島に行ってみようかという想いが湧いてきた。
フェリー乗り場に行ってみれば、caremar社のプローチダ島行きが11:45発であった。
復路はSNAV社のフェリーが14:15発であるので、これで戻ればプローチダ島に1時間50分の滞在、ナポリ中央駅から16:00頃のローマ行きの列車に乗れるだろうと考えた。 -
というわけで、caremar社の11:45発フェリーでプローチダ島までやって来た。
フェリーの料金は事前に調べてなかったが、チケットは32.8ユーロと意外に高かった。
プローチダ島より遠いカプリ島までが20ユーロ前後だったはずだが・・・
後に気付いたが、チケットの「PASSEGG」のところに「2」という数字がある。
Passenger(旅客)のことか?
1パーソンって言わなかったっけ?
言わなかったとしても、どう見れば2人に見えるんだ?
訳がわからんが、あとの祭である。 -
フェリーが到着した島の北側の港の街並は、特に大きな特徴があるわけではない。
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この港は、「太陽がいっぱい」の1シーンで登場する。
フィリップ(モーリス・ロネ)と喧嘩したマルジュ(マリー・ラフォレ)がヨットを降りるシーンのロケ地である。
そのあと、トム・リプリー(アラン・ドロン)がヨット上で事件を起こすわけである。
このあたりの街並は、1960年頃の撮影当時とそれほど変わっていないかもしれない。 -
北側の港から東に少し歩くと、黄色いカトリック教会がある。
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その近くに地図があった。
フェリーが発着するのが「Marina Grande」。
プローチダ島のよく知られる街並は「Marina Corricella」である。
Marina GrandeからMarina Corricellaまでは500m程度の距離で、散歩感覚で歩いて行ける。 -
Marina Corricellaに至る前にも、黄色いカトリック教会がある。
ここから港に下りるのではなく、左の坂道を上って行く。 -
写真撮って!のアピール感漂う、洗濯ものの干しかた。
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12:45頃、大砲のある展望台に到着。
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イチオシ
プローチダ島の風景といえば、なんといってもここからの眺め。
空模様が残念とはいえ、感慨はひとしおだ。 -
港に沿った海辺の街は、断崖絶壁へと続いている。
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カラフルでおもちゃのような街並。
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プローチダ島が知られるきっかけとなったのは、1994年のイタリア映画「イル・ポスティーノ」だといわれる。
この港に面する1軒のレストランがロケ地となったのだ。
ただ、映画の映像を見た感じでは、今ほどのカラフルさではないようだ。
「太陽がいっぱい」でも海上のヨットからのシーンでこの街が映るが、1960年頃はまるで海辺のマテーラかというほどの無彩色の街である。 -
この街がこのようにカラフルになったのは、ここ20年くらいの間だと思われる。
「イル・ポスティーノ」による知名度アップをきっかけに、観光に注目したひとつの施策だったのかもしれない。
ただ、漁村の家をカラフルにするのは、海に出た漁師が自分の家を見つけやすくするという目的を持つ場合がある。
きっかけがどうであれ、この光景が不自然に映るわけではない。 -
天気の影響もあるだろうが、観光客が少なくのどかな雰囲気だ。
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展望台よりもう少し先の高台へとやって来た。
手前の岬に建つのは修道院らしい。 -
プローチダ島の向こうに見える島はイスキア島である。
イスキア島は、プローチダ島やカプリ島よりも大きく、温泉で知られる島である。
「太陽がいっぱい」の多くのシーンがイスキア島でロケされた。
ラストシーンはイスキア島のフェリーの港とは反対側の海岸で撮られていて、ロケ地めぐりをしようと思うと、ナポリから丸一日かかる。 -
民家の庭先にいた犬が、まるでビクターのニッパー犬。
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イチオシ
街に下りて行く途中にも、ちょっとしたビューポイントがあった。
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レトロな3輪車。
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港へと下る坂道。
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細い路地を下る。
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民家には屋外の階段が多い。
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イチオシ
白い階段が額縁となり、空間は三色の絵画となる。
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三色の建物。
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港沿いの家屋の1階には、鉄の扉の倉庫がよく見られる。
倉庫は漁船の格納庫なのか。
住居は2階から上で、そのため屋外の階段が多いのかもしれない。 -
散策が楽しい港町。
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イチオシ
この旅で、これほど観光客が少ないところは初めてかもしれない。
のどか~ -
壁面の聖母様。
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壁面の赤い花。
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普通の漁港の風景。
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ちょっとアートな漁港の風景。
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漁港の向こうに先ほどの展望台がある。
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三色の建物の黄色は、「イル・ポスティーノ」が撮影されたレストラン。
ここで食事をしていた日本人から声をかけられた。
最近知名度がアップしてきた島とはいえ、こんなところを一人でうろうろしている東洋人は目につくらしい。 -
「イル・ポスティーノ」は何年か前に見たが、個人的には正直感銘を受けた映画とはいえない。
詩人のパブロ・ネルーダを演じたフィリップ・ノワレの自然な演技が印象的だった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」のアルフレード役と並ぶ好演だったと思う。
主役のマリオを演じたマッシモ・トロイージは、この作品でしか知らない。
ただ、心臓の病気に侵されながら、治療より撮影を優先し、「イル・ポスティーノ」撮影終了の翌日に41歳の若さで亡くなったというエピソードが心を打つ。
その役者魂は、末期ガンに侵されながらも、「ブラックレイン」で悪役を怪演した松田優作と重なるものがある。 -
有名レストランとはいえ、意外と価格設定はお手頃のようだ。
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街角のニャンコ。
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海岸部を離れると意外と地味な通り。
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14:00前にフェリーの港に戻ってきた。
島内観光の間、幸いにも雨は降らなかったが、折りたたみ傘が見当たらないのに気付いた。
サンタ・キアーラ教会を出た時には間違いなく持っていたので、フェリーのチケットを買う時かフェリーの船内に忘れたのだろう。
これから向かうローマも雨が降る可能性が高いので、困ったものだ。 -
復路のSNAV社のフェリーの料金は14.5ユーロだった。
往路で2人分も払ってしまったのが、改めてバカらしかった。
とはいえ、2時間弱のプローチダ島の滞在は有意義で、来た甲斐があった。
なにより、観光客が少なくのどかでのんびりした雰囲気がよかった。
往路のフェリーはかなり揺れたが、ほぼ定刻でナポリの港に着いた。
ここからは、いよいよこの旅最後の訪問地ローマを目指します。
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