2015/09/18 - 2015/09/22
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旅人のくまさんさん
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真宗大谷派のお寺、富永山・養念寺の紹介です。慶長2年(1597年)の建立とされます。尾張藩主・徳川宗春が蔵米を寄付するなど、尾張徳川家との繋がりもあったようです。寺内には、烏池古跡が残されています。
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尾張徳川家との繋がりがあったとされる、真宗大谷派(お東さん)のお寺、『富永山・養念寺』の築地塀の光景です。本瓦を乗せた立派な造りでした。養念寺のHPによれば、『冨永姓を名乗る武士、冨永久太郎こと賢誓が慶長二年(1597年)の頃、長年の戦乱に無常を感じて出家し建立したと言われています』、と紹介されていました。
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イチオシ
尾張徳川家との繋がりがあったとされる、『富永山・養念寺』の山門光景です。東区の泉3丁目に位置します。尾張徳川家とのつながりの主なものは、第7代藩主の徳川宗春と、その生母の宣揚院です。
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『富永山・養念寺』の山門に懸かった表札のズームアップ光景です。『真宗大谷派・養念寺』の文字が記されていました。いわゆる『お東さん』です。
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『当山林泉・烏池古跡』の文字が刻まれた石標の光景です。その傍らに謂れを記した立看板がありました。
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『烏池(からすいけ)』の謂れを記した、名古屋市教育委員会名の立看板の紹介です。拾い読みをしますと、養念寺の略歴、烏池の謂れと、『尾張名所図会』に記された名園を持ち、訪れる文人墨客が多かったことなどが紹介されていました。戦災の影響を受け、昭和56年(1981年)秋に改修が行われたことも紹介されていました。
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『富永山・養念寺』の玄関光景です。柱が白く塗られ、純粋の木造建築ではないように見えましたが、鉄筋コンクリートや鉄骨ではなく、木材が使われているようでした。
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『富永山・養念寺』の玄関のズームアップ光景です。扉はガラス戸になっていました。『烏池』の呼び名は、池の泥土の色が黒く、池水が黒く見えたことからです。
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『富永山・養念寺』の境内光景です。尾張徳川家の第7代藩主の宗春公の生母宣揚院は、お寺の近くに住んだ三浦太治兵衛の娘で、同家はここを菩提寺としていました。その縁で宣揚院は寺領として米三十石を寄進、寺には葵の紋の入った什器類なども沢山残されています。 山号の『富永山』は、現在まで続く住職の名前に因むようでした。
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内側から眺めた、山門の光景です。『富永山・養念寺』の寺宝には、宗春筆の画幅『松』、『かりと山水』をはじめ、二代光友筆『月と月桂樹』、三代綱誠が八歳のときに描いた『福禄寿』、六代継友の書、谷文晁の絵に添えられた十二代斉荘(なりたか)の歌などがあります。
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本堂の建物の側面光景と、境内の庭木の光景です。『徳川宗春(1696~1764年)』の娘の一人、頼姫は関白近衛家に嫁ぎました。その縁によるものらしい、同家から贈られた色紙や紫幕なども養念寺に残されています。
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同じく境内の片隅の光景です。養念寺は尾張徳川家の第7代藩主の宗春公の生母・宣揚院の出身の三浦家が檀家であったことから、『宗春寺』の呼び名もあるようです。
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こちらは境内にあった、庫裏のような建物の光景です。高級な料亭か、民家風に造られていました。周りはすべて石畳でした。裏庭にある『烏池』は、南北に細長い楕円形の約三十坪ほどの大きさのものとされますが、一般公開はされていません。
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本堂の脇から眺めた山門方向の光景です。徳川宗春の生母の宣揚院の紹介です。尾張藩第3代藩主の徳川綱誠の側室で、梅津と呼ばれていました。遠州掛川横須賀浪人の三浦太次兵衛嘉重の長女です。後に三浦氏は、犬山城主の成瀬氏に仕え、200石取りになりました。
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幾段にも伸びた枝が短く剪定され、細長く形を整えられた庭木の光景です。尾張徳川家の第7代藩主の宗春公(1696~1764年)のことで、一番気になるのが、第8代将軍の徳川吉宗公(1684~1741年)との関係です。吉宗公は、江戸時代を代表する名君の一人で、『宗春』の名前の一字は吉宗公から戴いたものです。そのような関係でしたが、天文4年(1739年)、宗春は江戸の中屋敷麹町邸に、そして名古屋城三の丸の屋敷に隠居謹慎させられました。宗春の蟄居謹慎に将軍吉宗が使者を遣わし、『不足しているものはないか』、『鷹狩や魚捕りが出来ずに気鬱にならないか』と、かなり気遣っていたとする記録が残っています。
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再び玄関先に戻って来ました。宗春公の謹慎・蟄居の話に戻ります。その背景には、朝廷と江戸幕府との緊張の高まり、朝廷内での親幕府派と反幕府派の対立、尾張藩の宗春の経済政策成功と江戸幕府の経済政策失政による威信低下の懸念などが背景にあったとされます。宗春の失脚を目論んだのは、江戸幕府の幕閣と、それに与した尾張藩の重臣達とする説があります。そうすれば、吉宗が宗春に気遣ったことの意味が解けるようです。
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屋根飾のズームアップ光景です。長い尻尾が付いたウミガメ(海亀)のような動物でした。後ろを振り返った姿でした。
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イチオシ
本堂の破風のズームアップ光景です。修復工事が行われたためでしょうか、まだ新しい『懸魚(げぎょ)』が取り付けられていました。懸魚は、破風板の下に装飾を目的として付けられる彫刻を施した板のことです。
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山門から振り返って眺めた、『富永山・養念寺』の境内と建物光景です。右端に半分見えるのが本堂、左側の建物は庫裏のようです。
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『富永山・養念寺』の見学を終え、次の見学場所に向かう途中の光景です。右端に見える銅葺屋根は、『松山神社』のものです。養念寺とは、道を挟んだ南西側に位置する神社です。
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近くで咲いていた、真っ白な『ニチニチソウ(日日草)』の花です。キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草です。芯の部分が紅い花をよく見掛けますが、この花は全体が白色でした。
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