2016/02/25 - 2016/02/29
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Takashiさん
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トリニダード・トバゴの次にコスタリカに向かった。ケツァールとコンゴウインコを見るためである。ケツァール(Resplendent Quetzal,カザリキヌバネドリ)は人気の高い鳥だ。
オスのケツァールは緑の羽と尾、そして赤い腹を持ち、長い飾り羽をひらひらとなびかせている。飾り羽まで加えると1mを超える体長となる。マヤ・アステカ文明では神聖な鳥とされていて、儀式の時、王族や聖職者はケツァールの羽毛をまとったという。スペインの侵略に抵抗した時、ケツァールが現れて鼓舞したという伝説もある。今日では世界で最も美しい鳥だという人もいる。手塚治虫の火の鳥のイメージはは明らかにケツァールと重なる。
コスタリカではぜひケツァールを見たいものだと、一番評判の高いサンヘラルド・デ・ドタのサベグレ・マウンテン・ホテルに3泊の計画とした。しかしケツァールの出が悪くなったとの情報もあり、苦労するかなと思っていた。行ってみると、途中に立ち寄ったParaiso de Quetzalesから始まって、ケツァールの美しい姿を十分に見ることができた。ハミングバードも見事だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2月25日。朝の便でコスタリカの首都サンホセに向かった。空港ではコスタリカ・エクスペディションズの係員が出迎えてホテル・ブーゲンビリアまで送ってくれた。
コスタリカでケツァールやコンゴウインコを見ようとすると交通手段が厄介である。少し考えた末、コスタリカの自然旅行では評判の高いコスタリカ・エクスペディションズに手配を頼み、プライベート・ツアーの形とした。バードウォッチング専門の会社に頼む手もあったが、私は鳥見はまだ初心者だし、モンテベルデで寛ぐことも考え、ここにロッジを所有しているコスタリカ・エクスペディションズに落ち着いたのだ。
コスタリカ・エクスペディションズは私の希望をよく聞いてくれ、結果としては、大満足であった。まず、計画のあらすじが送られてくるが、そこで、色々、希望を述べたのであった。出発前に、若干の変更を依頼した時や、旅の途中での変更に至るまで、快く応じてくれた。ガイドと運転手の質も極上であった。11泊の旅程の経費は1人約4000ドル。一部の食事は含まれていないが、コスタリカの食費は安いので,ワインを含めて2人で数万円の追加で済んだ。
宿のホテル・ブーゲンビリアもコスタリカ・エクスペディションズのご推薦。冷房がないのではと恐れたが、その必要はなかった。庭に花が咲き乱れ、食事もおいしい宿であった。私たちは庭を散歩して過ごした。ホテル ブーゲンビリア サン ホセ ホテル
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2月26日朝8時、コスタリカ・エクスペディションズの車がやってきた。ガイドはアンドリュー、運転手はマオ。これから2人にとても世話になることになる。
今日の目的地は、サベグレ・マウンテン・ホテル。ケツァール見物にもっともよいとされている。コスタリカ・エクスペディションズは途中にParaiso de Quetzalesに寄ることを提案してくれていた。朝食を済ませてからの出発だから、ケツァール見物に良い時間には着けないだろうと思ったが、折角の意見だからと従うことにした。
コスタリカの乾季は12月から4月で、一般的にはこの期間がコスタリカ旅行に適していて、ケツァール見物についてもそうである。乾季の早いうちの方が、出てくるケツァールの数は多いという説もある。いっぽうケツァールの繁殖期はコスタリカでは3月、あるいは2月中旬に始まる。繁殖期の直前、あるいは繁殖期の初期がケツァールの一番きれいな時とされていて、私たちの旅行はこれに合っていた。また、繁殖期は鳥の観察に好都合で、今は繁殖期に突入しかけたころだから、観察に適した早朝でなくても、ひょっとして何かある可能性を捨てきれない。
道は混んでいて時間がかかった。おまけに、霧雨まで降ってきた。10時にParaiso de Quetzales に着いた。アンドリューが事務所に行き若い現地ガイドを連れてきた。彼は、これからケツァールの営巣場所に行くという。驚いた。営巣が始まっているのだ。営巣中は刺激してはいけないのだが、現地のガイドの指示の下に、少数の人間が行くのなら大丈夫だろう。これは凄いことになったと喜んだ。
しばらく車で行って、これから歩くという。どのくらいの距離かと聞くと、大したことではないという。私は500mm F4のレンズを担いでいくことにした。 -
少し行って、現地ガイドが歩みを止めた。50m位先に枯れ木があり、その高いところに穴が開いている。あれがケツァールの巣だそうだ。ここで、ケツァールを待つのだ。
すぐにオスのケツァールが飛んできた。緑の羽と尾の飾り羽が良く見える。飾り羽はひらひらとたなびいている。ケツァールは巣にはいかず、近くの藪に消えた。
私は急いで三脚を立て、カメラをセットした。
じきに、何かの動きがあって、反射的にシャッターを切った。後で確かめるとメスのケツァールが巣穴を飛び出したのだ。 -
イチオシ
とたんにオスのケツァールが現れた。美しい姿だ。
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拡大してみた。鳥は何か咥えている。野生のアボガドの実だろうか。
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ケツァールは巣穴に潜り込んでいった。
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あっという間の交代劇である。尾の飾り羽はたちまち見えなくなった。
静まり返った後で、カメラのモニターをのぞいてみた。どうやらうまく撮れているようだ。詳しいことは、最後に焼き付けるまで分からないけれど。
私はアンドリューたちにモニターを見せて、どうやら撮れたぜといった。
アンドリューは、随分早いなーと冗談めかしながら、安心したようだ。 -
もう一つの巣穴も見に行った。ここではオスが尾の飾り羽を突き出していた。しばらく待ったが動きがないので引き上げた。
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レストランで昼食となるが、食事が来るのを待っている間に外のハミングバード・フィーダーを見に行って驚いた。種類の違うハミングバードがブンブンと音を立てて飛び回っている。
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右下の部分を拡大した。Fiery-throated Hummingbird(ヒノドハチドリ)で、のどの赤が美しい。輝く羽根の1つ1つがうろこのようだ。
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ヒノドハチドリが止まっている。
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背中を向けた姿。
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Green Violet-ear (ミドリハチドリ)。 これも美しい。
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Magnificent Hummingbird (アオノドハチドリ)。青い喉、紫の頭、目の後ろの白い筋が目立っている。
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車に帰ってサベグレ・マウンテン・ホテルまでのドライブ。山の中の細い道を行くので運転手は大変だ。
この辺りは太平洋側とカリブ海側を分ける分水嶺が近く、ケツァールが棲む雲霧林が広がっている。 -
サベグレ・マウンテン・ホテルに着いた。評判のいいロッジである。実際、ビュッフェ形式の食事は美味しく、従業員は親切だった。
アンドリューとマオはとりあえず別れを惜しんで去って行った。 -
庭には花が咲き誇っている。
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私たちのコテージ。ジュニアスイートとなっていて、何とバスタブがついている。
ここは標高2000メートルを超える場所だから当然空調は要らない。むしろ夜の寒さが心配だ。暖炉がついているので、盛大に火をたいてから寝た。なお頼めば電気ヒーターも貸してくれる。 -
2月27日。朝5時半にプライベートのケツァール・ツアーに出発した。ガイドはメルビン。経験豊かなベテラン・ガイドである。彼の車で川沿いに10分ほど走った。ポイントにはすでにたくさんの客が来ている。さらに客がやってくる。全部で数十人の人が集まったであろう。
ケツァールは飛んできたが落ち着きがなかった。粗末な写真を残してすぐにいなくなった。 -
しばらくして、車で標高3000メートルを超える所まで行った。景色がいい。あたりをハイキングし、また下って雲霧林をハイキングした。ケツァールは出なかったが、いくつかの新しい種類の鳥に出会った。
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花もきれいだ。
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さらに下って近くのホテルに行った。置いてあるエサに色鮮やかな鳥がやってきていた。Flame-colored Tanager(ホノオフウキンチョウ)だ。
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Acorn Woodpecker(ドングリキツツキ)もいた。
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イチオシ
2月28日朝5時半出発。前日ケツァールが不調だったのでメルビンは気合が入っていた。同じ場所に行って、じきに彼はケツァールを見つけた。その時は全身が良く見える状態ではなかったが、彼は飛んだケツァールを再び見つけ出した。メルビンはスコープを設定した後で、私が三脚を据えるのを手伝ってくれた。私は400mmズームを取付けた。
ケツァールは寛いでいた。尾の飾り羽が風になびいている。私はゆっくりと眺めて写真を撮った。メルビンはケツァールがいるとほかのガイドにも携帯で知らせた。たくさんの人がやってきたが、ケツァールはしばらくとどまった。
そして、飛んだケツァールの行く先をまたメルビンがつきとめた。今度は木の隙間から見るので写真撮影はできない。私たちはメルビンのスコープの中のケツァールを堪能した。胸の羽が風に揺れていた。 -
さらに1羽のケツァールが見つかった。尾の長い飾り羽が1枚しかないので、別のケツァールである。
こうして、もう、ほぼ十分と思うまでケツァールを楽しんだ。7時から朝食なので、一度、ホテルに帰った。 -
朝食後、再びバードウォッチングとハイキング。ホテルの敷地の裏手にSpotted Wood-Quail(マダラウズラ) がいた。比較的珍しいらしい。
さらに裏山のハイキング。雲霧林の景色は良かったし新しい鳥たちを見たが、ケツァールは居なかった。昼食時にホテルに帰った。 -
午後はガーデンを散歩したりハミングバード・フィーダーを眺めて過ごしたりした。写真の右手にいるのはScintillant Hummingbird (コスタリカノドジロフトオハチドリ)。コスタリカで一番小さいハチドリの1つである。
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なかなか可愛い。
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ミドリハチドリのホバリング。
夕方、コスタリカ・エクスペディションズから連絡があった。明日の出発は予定通りで良いかとのことである。もしケツァールが不調だったら、明日の朝もケツァールをがんばって出発を少し遅らせる可能性を残していたのである。その必要は無さそうだった。 -
イチオシ
2月29日。出発の日だ。
再びハミングバードの写真を撮った。ミドリハチドリのホバリングをもう一度。耳のような紫の羽が張り出していて、緑の羽も1枚1枚輝いている。 -
アオノドハチドリ。こうやって止まっていると地味だ。
これからコンゴウインコを見るために太平洋側に下るのである。
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この旅行記へのコメント (2)
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- polodaddyさん 2016/03/30 09:12:50
- 無事ケツァールをご覧になった様で何よりでした!
- Takashiさん
コスタリカで無事ケツァールを観察出来た様で何よりでした。
私の旅行記にも書いてありましたが、ガイドに任せてright timeにright placeにさえ行けば最近は比較的簡単に見る事が出来るようになった様です。
ケツァールを研究した生態学者に感謝!感謝!ですね。
さてサンヘラルド・デ・ドタでは写真を見ると私達が宿泊したのと同じSavegre Hotelに宿泊された様ですが、この後も沢山の鳥達を見る事が出来た事と思います。敷地内で沢山の鳥を見る事が出来るのでこのホテルは鳥好きには◎ですよね。
ケツァールを見やすいのは12〜1月、鳥の種類で云えば年末よりも2〜4月の方が渡りの鳥も居て良いと聞きましたが、あの場所はもう一度出かけたい場所のリスト上位に入っています。
処で川の下流の方には散策に出かけましたか?
Polodaddy
- Takashiさん からの返信 2016/03/30 10:41:36
- RE: 無事ケツァールをご覧になった様で何よりでした!
- polodaddyさん
お便りありがとうございます。ケツァールは大きな目標だったため、ほっとしました。ただ、サベグレは本命だったのでしたが、若干苦労した気がします。polodaddyさんは開けた場所に出たケツァールをご覧になれて良かったですね。旅行前にはいろいろ検索し、polodaddyさんの旅行記にもたどりつき、ご縁ができました。私の場合、polodaddyさんも行かれたParaisoとモンテベルデでも見ることができて、何とかなりました。季節的なこと、さらに客の多さが影響していると思います。
サベグレでもいろいろほかの鳥に会いましたが、種類が多かったのはCararaでした。ただ私は鳥見初心者で、名前を聞いても忘れたり、きれいな鳥でも写真が間に合わなかったりしています(笑)。
下流の方は鳥を探して2回行きましたが、途中で引き返しました。怠け者ですね(笑)。
polodaddyさんの旅行記も楽しんでいます。インカ橋はすごいですね。Lindbladのツアーでマチュピチュに行ったとき、聖なる谷を歩きましたが、道が怖いなと思いました。それがすさまじくなっている印象です。
Takashi
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