2016/02/20 - 2016/02/24
3位(同エリア12件中)
Takashiさん
- TakashiさんTOP
- 旅行記147冊
- クチコミ67件
- Q&A回答14件
- 538,870アクセス
- フォロワー111人
スカーレットアイビス(ショウジョウトキ)は全身がほぼ真っ赤な見事な鳥である。動物園にいると一際目立つ。その鳥が群れを成して飛んでくる場所があるという。
トリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペインから15kmほどのカロニ湿原(Caroni Swamp)である。このことを知ったのはいつだろう。多分、2004年の南米旅行の時だろう。
スカーレットアイビスが群れて飛ぶ様は、最近では、野生動物のスペクタクルの中でも指折りと称せられるようになった。
何時かはと思っていた計画をとうとう実行できた。今回のトリニダード・トバゴ旅行、いや中米旅行の最大の目標は、このスカーレットアイビスの群れを見て撮影することである。
いろいろと不都合なことが起こる可能性を考え、3回もツアーに参加する計画とした。その結果、幸運にも恵まれ、納得のいく写真が撮れ、またスカーレットアイビスの群れが視野一杯に広がるという経験もできた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2月20日、第1回目のスカーレットアイビス・ツアーである。Asa Wrightネイチャーセンターを午後1時半に出発した。船が出るのは午後4時なのだが、距離があるので早めに出て、途中鳥がいれば見せるという計画である。何と客は私たち2人だけ。滞在が短い私たちもCaroni湿原に行けるよう、無理してくれたに違いない。料金は2人で180ドル。交通費込だから良心的である。
なおトリニダードトバゴの旅行情報ではもっぱらスカーレットアイビスだが一般的にはショウジョウトキで、また少し短いので、以後の文ではショウジョウトキを使うことにする。
2,3の鳥を見て3時過ぎににCaroni湿原のビジターセンターに着いた。ここで少し時間待ち。お手洗いもある。
ショウジョウトキはCaroni湿原をねぐらにしている。彼らは朝早く飛び立って18kmくらいの距離にあるベネズエラまでエサを摂りに行く。そして夕方に帰ってくる。この飛行を眺めるのである。湿原全体で1万羽以上のトキがいるようだが、ねぐらはいくつかに分かれているそうだ。それでも1つのねぐらに帰ってくる鳥の数は1000羽をはるかに超えるだろう。
ショウジョウトキ観察に良い時期は12月から3月とされている。乾季だし鳥の数が多い。4月からは繁殖期となり大部分の鳥は南米に移動する。秋に鳥の数は回復するそうだが、若鳥の体色が黒ずんでいて見栄えが悪いようだ。
鳥にストレスを与えないため、観察はねぐらから距離をおいて行う。正確にどのくらい離れているかは分からないが、150mくらいだろうか。私はどのレンズを持って行ったらいいか、Asa Wrightのガイドに相談した。答えは一番長いレンズ。他の客の迷惑にならないかと聞くと、船頭に任せておけばいいとのことだった。 -
4時に船がやってきた。Madoo Bird Toursの船で20人くらい乗れるものだ。何と客は全部で4人。これは極めて幸運である。私は船頭の指示に従って後ろ側に陣取り、大きく三脚を広げた。
船はまずマングローブの水路を縫っていき、いくつかの生き物を観察する。この後のツアーで撮った写真も使って途中の様子を紹介しよう。 -
他の船は、たいてい、この程度に混んでいる。
何かを見ている。 -
一番の見ものはアリクイだ。3回のうち、2回見た。全身をきれいに見るのは難しい。これは2回目に見たSilky Anteater.
-
頭上にボアがとぐろを巻いている。
-
Little Blue Heron (ヒメアカクロサギ)。
-
はぐれのショウジョウトキがいる。毎回見た。
-
狭い水路を抜け、写真のような広い海面に出る。少し行って、ねぐらの島の対岸に停泊するのだ。
船は東を向いて泊まる。ショウジョウトキの羽が夕陽を浴びて美しく輝くのを見るためだ。船が対岸と平行に近く泊まってくれれば、一方の船べりの客(通常右側)はかぶりつきでショーを眺められる。場所による当たり外れを計算に入れて、私は3回ショウジョウトキを見に行くことにしたのである。また乾季なのに夕立にあったり、赤ん坊連れの客が騒いで残念だったとの記事もある。 -
その日は大当たりの日だった。広々とした船を自由に使ってショウジョウトキを眺められるのだ。空は晴れ渡って、風も少ない。
5時半ごろ、船は目的地について、停泊した。撮影の準備をしていると、もう第一陣がやってきた。30羽くらいの群れだ。左手、北の方から水面すれすれに飛んでくる。必死に羽根を動かしていて、速い。見事な赤だ。マングローブの緑に映えている。鳥の姿もすっきりとしていい。鳥たちは次第に高度を上げ、正面の島の背後に消えた。後ろ側から場所がふさがっていくのだろう。
少しして、次の群れがやってきた。そして次。だんだん群れの鳥の数が増えてきた。最盛期は100羽くらいとなったろう。群れがやってくる間隔も短くなり、ショーはどんどん盛り上がってくる。
最初のころは良い写真とならなかったが、条件を変えたりして、良く撮れるようになった。
これは空に上がった群れ。 -
イチオシ
鳥たちは真っ赤だ。翼の先端だけが黒い。
-
-
また次の群れがやってきた。
-
イチオシ
次第に高度を上げていく。
-
-
-
6時を過ぎた。島のこちら側に着陸する鳥が増えた。
-
空は薄暗くなってきた。
-
島の木々に赤いトキが止まっている。
6時10分過ぎ、船頭はツアーの終了を宣言した。船は急ぎ足で暮れた水路を帰って行った。
センターの運転手が積み込んでくれたラムパンチを飲んだ。他の人たちにも振る舞ってツアーの成功を祝った。
信じがたいほどに良い日だったと感謝して、船頭のチップも多めにした。
待っていてくれたセンターの車に飛び乗って帰った。ディナーにはまだ間に合った。 -
2月21日。センターの車に送ってもらって、ポート・オブ・スペインのダウンタウンにあるHyatt Regency Trinidad(ハイアットリージェンシー・トリニダード)に着いた。トリニダード・トバゴを代表するホテルである。外務省海外安全情報では気を付けた方が良い所らしいので、セキュリティー第一で選んだ。幸い何事もなく過ごせた。空調がよく効いているのもいい。
ラウンジに入れる部屋は2人で朝食付き、税サービス込みで390ドル。レストランの食事も美味しいが結構高い。私たちは昼食をしっかり食べ、夕食はラウンジのオードブルとワインで無料で済ましてバランスを取った。ポート・オブ・スペインの豪華ホテル by TakashiさんHyatt Regency Trinidad ホテル
-
3時少し過ぎ、迎えが来た。Madoo Bird Toursの車である。これから2日間Madooのツアーにお世話になるのだ。送迎つきで1人63ドルほど。料金は現地払い、トリニダードトバゴのお金で払うことになっている。日本出発のだいぶ前に予約を入れ、さらに出発の時には確認のメールをした。Caroni湿原のツアーで老舗なのはNanan Bird Toursで料金も少し安い。しかし、Madooの船の方が、若干混み方が少ないという情報もあってこちらにしたのだ。現地に行くとNananのツアーでバードウォッチング用特別ツアーという看板があったので、これを検討する手もあろう。
やってきた船頭は昨日の人だった。私は昨日と同じ500mmF4のレンズ(1.4倍テレコン装着)を持って行った。もう少し条件を変えて撮ってみたかったのだ。乗客は多く20人近い。船頭は私たちに船首に座れといった。最後尾に行くつもりだったのでとまどったが、厚意に甘えることにした。
今日は少し風がある。鳥たちはやや遅れて飛んできて、もう背後の場所はないだろうとばかりに、すぐに島の前面に舞い降りた。
私は、すこしの間写真を撮って、レンズをしまった。あまり図々しくしてはと思ったのと、かぶりつきの位置で鳥たちを眺めたかったからだ。
写真は高度を上げていく鳥たちである。 -
-
-
-
島に舞い降りている。
-
イチオシ
舞い降りるトキ。
-
2月22日。3回目のツアーである。客は今日も20人ほど。Asa Wrightネイチャーセンターからも数人の客が来ていて、知り合った人と再会を喜んだ。
船頭はまた私たちを船首に据えた。どうもなじみになってしまったらしい。私は今日は400mmのズームを持って行って、三脚は使わなかった。
今日は風が一層強い。鳥たちは遅れてやってきて、さらに風に流されて船に近づいてきた。 -
私は時々写真を撮って、ほとんどの時間は鳥を眺めていた。
群れが近くに飛んでくると、視野一杯に鳥が広がることもあった。 -
島の正面に止まる鳥の数は今日が一番多かった。
-
より広い視野でも写真を撮った。
こうして、大成功の裡にショウジョウトキツアーは終わった。いくつかの好条件と、幸運が重なったのだ。真偽のほどは分からないが、夕方に潮位が高いと鳥が早めに帰ってきて、明るいうちに見ることができるという情報もあった。私たちが訪問した時は、たまたま、その条件にも合っていた。 -
2月23日、午前9時、Island Experienceのガイド兼運転手が迎えに来た。3時間の市内ツアーを予約したのである。2人だけのプライベート・ツアーで1人45ドルである。評判がいいことをトリップアドバイザーで確かめて、日本から予約していた。
ドライブしながら街並みを見ていき、そして高台に上がった。 フォートジョージである。イギリス軍の要塞跡で眺めがいい。フォート ジョージ 建造物
-
ダウンタウンの方向を見ている。海側、右手の大きな建物は国会議事堂。さらに右の建物はHyatt Regencyである。
-
大砲はベネズエラの方向を向いている。陸地は見えない。毎日、ショウジョウトキはこの距離を往復するのである。
-
トリニダード・トバゴのカーニバルは世界3大カーニバルの1つと呼ばれている。カーニバル会場の近くにも行った。壁のイラストが様子を伝えている。
ホテルまで送ってもらってツアーは終わった。ポート・オブ・スペインの様子がかなり分かった。
午後はのんびり。荷造りしたり、写真の整理をしたりである。市内観光を昨日の午前にして、今日はもう一つ出かけることも考えられるが、欲をかかず、希望したことに集中を、今回の旅行の基本としていた。もし不都合が重なったら午後にまたCaroniへ行ける可能性を残していた。
2月24日。朝7時45分発の飛行機でマイアミに向かった。早朝なのでホテルに車の予約を相談したらタクシーがいっぱいいますよと言われた。何となく心配で、感じの良かったIsland Experienceに予約を入れていた。Life is easyが口癖の気のいい運転手がやってきて、楽しく空港に向かうことができた。確かにタクシーも客待ちしていたけれど。
マイアミではまたシェラトン・マイアミエアポートホテルに1泊した。次の目的地はコスタリカである。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
バードウォッチング
-
前の旅行記
Asa Wrightネイチャーセンター: トリニダード・トバゴで色鮮やかな鳥を探して(1)
2016/02/17~
トリニダード島
-
次の旅行記
伝説の鳥、ケツァール: コスタリカで色鮮やかな鳥を探して(1)
2016/02/25~
その他の観光地
-
Asa Wrightネイチャーセンター: トリニダード・トバゴで色鮮やかな鳥を探して(1)
2016/02/17~
トリニダード島
-
真紅のスカーレットアイビスが夕空を飛ぶ: トリニダード・トバゴで色鮮やかな鳥を探して(2)
2016/02/20~
トリニダード島
-
伝説の鳥、ケツァール: コスタリカで色鮮やかな鳥を探して(1)
2016/02/25~
その他の観光地
-
コンゴウインコの王国: コスタリカで色鮮やかな鳥を探して(2)
2016/02/29~
その他の観光地
-
モンテベルデのケツァール: コスタリカで色鮮やかな鳥を探して(3)
2016/03/03~
モンテベルデ自然保護区周辺
-
信州、白樺峠を数千羽のタカが渡った日: 伊良湖岬での写真を加えて
2016/09/25~
乗鞍
-
シマフクロウの新しいカップルが元気に登場
2016/11/27~
羅臼(らうす)
-
雪が降る日のタンチョウ: 冬の道東、鳥撮影の旅 (1)
2017/02/22~
鶴居・標茶
-
世界最大級のワシ、オオワシとオジロワシが晴れた空を飛び、流氷の海に集う: 冬の道東、鳥撮影の旅(2)
2017/02/24~
羅臼(らうす)
-
マガンの群れが飛ぶ、夜明けの空に、そして月を横切って: 伊豆沼と蕪栗沼、ガンの観察と撮影の旅
2018/11/19~
栗駒・栗原
-
ミサゴの狩りに魅せられて、名古屋市内の池に通い写真撮影
2018/12/13~
名古屋
-
おしどりの里でオシドリの観察と撮影を満喫
2019/11/20~
設楽・東栄
-
出水ではツルが舞い飛び、有明海の干潟ではシギがエサを取る:珍鳥にも出会えた2泊3日、観察と撮影の旅
2019/12/12~
出水・伊佐
-
ツバメのねぐら入りや名古屋市農業センターの花などを撮影:コロナの夏は近場で
2020/07/19~
天白・笠寺
-
梅に集う可愛いメジロ: 観察と撮影で冬を乗り越える
2021/02/15~
天白・笠寺
-
美しいカモたち、カイツブリの子育て、そしてクイナのエサ取り:名古屋市東部と近郊の池で鳥の観察と撮影
2021/12/09~
豊明・大府
-
ルリカケス、アマミノクロウサギなど希少な生物が棲む奄美大島:新世界遺産の島で観光と写真撮影
2022/04/04~
奄美大島
-
ウトウなど100万羽の海鳥が集う天売島:花盛りのサロベツ原生花園も楽しんだ観察と写真撮影の旅
2022/06/19~
苫前・小平・羽幌
-
海水を飲むアオバトの観察と撮影: 大磯への24時間
2022/09/10~
平塚・大磯
-
タンチョウが青空を飛び、川霧(毛嵐)の中に立ち、雪原に舞う: 釧路を拠点とした撮影と観光の旅
2023/01/29~
鶴居・標茶
-
オクマ プライベートビーチ & リゾートに滞在して、ヤンバルクイナに会いに行く: 観察と写真撮影
2023/04/16~
国頭・大宜味
-
憧れの鳥オオマシコ、そしてイスカに出会えた、信州への鳥観察と撮影の旅
2024/02/02~
諏訪・岡谷・茅野
-
リュウキュウアカショウビンやオオゴマダラなどの鳥や蝶たち、そしてヤシガニ:梅雨明けの石垣島で観光と写真撮影
2024/06/23~
石垣島
-
イヌワシの親子:無事に巣立ったヤンチャな幼鳥が伊吹山の空を飛ぶ
2024/08/03~
米原
-
市街地近くの公園でマミチャジナイ、メジロガモなど珍しい冬鳥を撮影: ミラーレスカメラZ8を使い始めて
2025/01/11~
名古屋
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2016/03/28 15:09:58
- 美しい鳥がたくさん☆
- Takashiさん、こんにちは
私は鳥には詳しくありませんが、色とりどりの美しい鳥たちのお写真を
楽しませていただきました^^
ショウジョウトキ・・・こんなに真っ赤な鳥がいるのですね。
群れで飛ぶ姿はなおさら壮観ですね。
動く被写体ゆえ、お写真を撮るのも難しいと思いますが
流石、Takashiさんらしい素晴らしいお写真ばかりです。
たくさんのトキが木に止まる様子は、まるで赤い花が咲いているかのよう。
慎重にご計画された結果、複数回の良いチャンスに恵まれ
納得のいく結果が得られましたね。
続きも楽しみにしております^^
sanabo
- Takashiさん からの返信 2016/03/28 17:00:24
- RE: 美しい鳥がたくさん☆
- sanaboさん
旅行記を読んでくださり、お便りとご投票を頂き大変ありがとうございます。
ショウジョウトキの赤い色は本当に衝撃的です。シンガポールの鳥の公園で見たときはびっくりしました。最近は日本のあちこちの動物園にも入っているようですが、写真で見るとあまり大したことがないのもいます。トリニダードのショウジョウトキは凄いです。エサによるのでしょうか。
私は鳥を撮るようになってまだ3年にならない初心者です。飛ぶ鳥は難しいですね。シャッタースピードが遅いとぶれるし、速くするとISOが上がって画像がザラザラします。背景が山だと、そちらに焦点が引っ張られたりです。日本でさんざん苦労したので、今回は何とかなりました。もっとも、ショウジョウトキは何回も飛んでくるので、失敗が許されるのはいいですね。
コスタリカではケツァールを追っかけました。マヤ文明の時代から珍重された鳥です。これは難しいだろうと思ったのですが、期待以上の結果となりました。運の良い旅行だった気がします。
Takashi
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
トリニダード・トバゴで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
トリニダード・トバゴ最安
1,086円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ バードウォッチング
2
33