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ブリューゲルをたずねる旅~2009年ウィーン
2009年12月1日
ウィーンにある美術史美術館はブリューゲル作品の宝庫です。
現存するブリューゲル(Pieter Bruegel the Elder, 1525-1569)の作品は36点くらいと言われています。
その内の14点が美術史美術館にあるのです。
表紙の写真ほそのうちの1枚「農民の踊り」の部分です。
2016年2月22日からウィーンに行きます。
7年前のウィーン旅行をまとめましたのでアップします。
略称Khm
Kunsthistorisches Museum
美術史美術館の収蔵作品は14点
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シェーンブルン宮殿
ウィーンはクリスマスの飾り付けが始まっていました。シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿
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課外授業の小学生たち
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メインストリートのケルントナー通り
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人形かと思うと突然に動き出す大道芸です。
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美術史美術館のオープンは10時からです。前にある店でをお茶休憩しました。
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美術史美術館の前の道の反対側にはミュージアムクウォーターと言う美術館の複合施設があります。
写真はレオポルドミュージアムです。エゴンシーレの作品が200点あるそうです。ここでムンクの特集をやっていました。レオポルト美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ミュージアムクウォーターの中です。
レオポルドミュージアムは左手ですが右手にも施設があります。 -
車道にある自転車専用レーン
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美術史美術館の入口です。
入場料は10ユーロでした。 -
美術史美術館の入り口です。
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ブリューゲルは専用の部屋があります。先ずは
「子供の遊戯」Children's Games 1560
Oil on Oak panel , 118x161cm
当時のフランドル地方の「子ども遊び」と遊びに興ずる子どもたちや「子ども遊び」する大人たちが描かれています。
左下から右上の道に従って建物たちが配置され、中央部に左右に道が通されれいます。
この斜めの道と左右の道に80種類の遊びがプロットされています。
それぞれの「遊び」を見る楽しみと、「遊び」に我を忘れて興ずる人たちの様子に引き込まれ、飽きる事がありません。 -
あの頃もカメラはiPhoneを使っていました。iPhoneは3でした。今の6Sと比べると画質はまだまだでしたね。
次は
「バベルの塔」です。
バベルの塔以前は人類は同じ言葉を話していました。天に届く塔を建てようとする人々をばらばらにする為に主は彼らがお互いに言葉が通じないようにした。旧約聖書の創世記11章の記述されている話です。
その逸話を描いた作品です。
The Tower of Babel ,1563
Oil on oak panel , 114x155cm
比較的大きな作品です
画面の1/3が空、下2/3が大地
水平な大地に対して、塔は3度くらい左に傾斜して描かれ、塔の建築が上手くいかないだろうと言う不安定さを演出しています。
左下には予定に遅れた工事を視察する王様と部下たちが描かれ、人類の傲慢さ不遜さをあらわしています。 -
バベルの塔の画面の左下部分のアップです。
王様の名前はノア(箱舟のノアです)のひ孫であるニムロデ王というそうです。
王様ご一行様の前には工事責任者たちが工事の遅れを詫びて土下座しているのが見えますか?
王様の従者は、王様の権力のもと胸をはっています。王様の右にいるまんまるの顔の男は左手をあげて何か言っています。自分は権力の傘の下で安心でいられるのを自覚しているようです。
左に赤い帽子をかぶった男がいます、右手を石材にのせ、顔は王様の居る方向とは反対を向いています。何かを考えているのでしょうか? -
画質が悪くてスミマセン
中央部のアップです。
船で運ばれてきた材料は、陸揚げされ運ばれて行きます。風車のような人が中に入ってまわすクレーンで上の階に運ばれて行きます。
ほぼ完成した所もあり、工事小屋も火が使われ作業者の生活も始まっています。作業の状況は細密に書き込まれていますので見て飽きません。 -
次は
The procession to Calvary, 1564
Oil on canvas, 124x170cm
「ゴルゴダの丘への道行き」
判決を受けたキリストが自ら十字架を背負いゴルゴダの丘に進む場面を描いた作品。
ラファエロサンティ、エルグレコ、ヤーコブヨルダーンスなども主題として描いています。
お時間ある時に検索して見て下さい。ブリューゲルの独創性がお分かりになると思います。
この写真には入っていませんが右はしの木の右に作者はブリューゲル自身を描きこんでいます。
十字架を持ったキリストは画面中央です。 -
次は「雪中の狩人」
The Hunter in the Snow, 1565
Oil on panel, 117x162cm
ブリューゲルの描いた季節画は当初6枚でした。現存するのは4枚で、その内の3枚は美術史美術館に(雪中の狩人、牛群の帰り、暗い日)あります。「穀物の収穫」はニューヨークのメトロポリタンに、チェコのプラハ城の中にあるロブコヴィッツに「干し草の収穫」があります。
個人的にはロブコヴィッツの作品がブリューゲルとは思えない明るい女性が描かれていて魅力を感じています。 -
ブリューゲルの作品
「バードトラップのある冬景色」
Winter Landscape with Bird-trap, 1565
Oil painting, 38x56cm
氷上で楽しく滑る人たち、親子連れの歓声が聞こえてくるようです。画面右下には黒い大きな鳥と小さな鳥たち、そして鳥の罠(バードトラップ)が仕掛けられています。
模写をする女性がいました。
ブリューゲルの息子たちや孫がブリューゲル父の作品を模写しています。彼らはこの女性のように実際に父の作品を目の前にして描いたのではありません。父の作品は偉い人が私有していて、一部の関係のある人しか鑑賞出来ませんでした。彼らは父のアトリエに残された下絵や習作をもとに描いたのです。 -
アップで拝見して見ました。
レベルの高い模写でした。 -
ブリューゲルの作品の中で多分1番有名な作品だと思います。
「農民の結婚式」
The Peasant Wedding Banquet, 1568
Oil on canvas, 114x164cm
16世紀当時のネダーランドの結婚式です。裕福な農民の結婚式です。新婚初夜まで花婿は一緒にいてはいけない習わしがあり、花婿は画面にいない。
左で結婚式のお祝いの音楽を演奏しています。ベルギーのブリュッセルにMIMという500種類以上の楽器が展示されていて、楽器の演奏をオーディオガイドで聴ける博物館があります。ここでこの楽器とブリューゲルの絵が飾られていました。音はイギリスのバグパイプを明るくした感じの音色でした。 -
次は
「農民の踊り」
収穫の終わった後のお祭りのシーンでしょうか?酒もまわり、バグパイプにあわせ浮かれて踊り出し祭りは最高潮のようです。
この絵も、他のブリューゲルの絵と同様に幾つかの秘密のメッセージがあるようです。
ブリューゲルの時代はブリュッセルのプロテスタントが大弾圧を受け多くの新教徒が虐殺された恐怖政治の時代でした。ブリューゲルは死の直前に家族に類の及びそうな風刺的作品を焼き捨てさせたと言います。
この絵でも
黒いジャケットの男性と手を引かれて踊り出て行く足元にいくつかのものが描かれています。男性の右足の下には繊維状のもので表された十字架があり、女性の足元には奇妙な形状のJの文字のようなももが落ちている。
あと左の手前の2人の女性は何故極端に小さいのだろうか? -
男性の右足の足元の十字架をご覧になれるでしょうか?
女性の足元にも何か落ちてます。 -
ウィーンの美術史美術館のブリューゲルルームでの写真です。
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当時の写真をアップしています。
ブリューゲルの部屋での写真がメインで残っていました。もっと沢山撮影したつもりでしたがこれだけでした。 -
美術史美術館という名前の通り各時代の美術品が揃っています。エジプト時代の写真を撮影していました。
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柩の内部のレリーフが素敵で撮影しました。
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ミイラです。
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ギリシャ時代の彫刻です。
両面に顔があるのは珍しいです。
ボストン美術館にも同じような両面に顔がついた彫刻がありましたが、出入り口に置いて入る時も出る時も顔が見えますという趣向のようでした。 -
美術史美術館のセンターロビーです。
吹き抜けになっていて、この上にあるカフェでお茶休憩しました。 -
ムンクの絵です。
美術史美術館をでてからミュージアムクオーターに行きました。
レオポルトミュージアムでムンクの特集をやっていました。10ユーロでした。レオポルト美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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叫び
版画版です -
ムンクです。
Edvard Munch 1863-1944 享年80歳
精神的に不安定な題材と色使いで特に女性に人気のある画家です。愛と死と不安が作品の主題です。
個人生活では女性にもてて怨恨にかられた女性がピストル自殺をしそうになり止めようとしたムンクはピストルで指を損傷する事件を起こしています。
精神病院に入院した経緯もあり、短命な画家と誤解していましたが80歳の天寿を全うしています。
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