2015-7月　嘉義縣の旅　24　民雄　国立中正大学

2015/07/18 - 2015/07/22

　嘉義県を中心にめぐる旅もついに旅行最終日となりました。
　７月２２日水曜日、天候にも恵まれました。今日は嘉義県最大の自治体、民雄郷を観光後帰国です。

　まずはＢＲＴで嘉義駅へ。その後台鐵で民雄へ移動し、タクシーで国立中正大学へ向かいました。
　この大学は台湾で最も美しいキャンパスを持つと言われていて、ドラマ「流星花園（花より男子）」のロケで使われて一躍有名になりました。

エリア 嘉義(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

　8：00、朴子市郊外にある山海大飯店をチェックアウトし、大穅榔（穅は実際は木扁）から嘉義縣公車のバスに乗車。経由やバス停数の関係で、後から来たＢＲＴに追い抜かれました。嘉義市方面へ急ぐ場合はＢＲＴがよいようです。

　8：17、高鐵駅で荷物を預けます。
　バスに乗ろうと駅の外に出たら、タクシーの運転手さんが声をかけてきました。今日は時間がないんでここからタクシーでもいいかな、と思い、民雄まで行って２〜３か所観光するとどのくらい（時間が）かかるか聞いてみました。具体的な行き先も書いて示してね。しかし民雄の観光地についてはわからないようで、はっきりした回答は得られませんでした。やっぱり民雄のタクシーに乗ろう。高鐵のタクシーさん、お手数かけました。
　

高鉄嘉義駅 (高鐵嘉義站) 駅

　8：38、高鐵前からＢＲＴに乗り、9：04、台鐵嘉義駅の裏にある「先期轉運中心」というターミナルで下車。
　ＢＲＴは当日の高鐵切符提示で無料になるそうなのですが、どの高鐵に乗るかまだ決めていないのでまだ切符は買っていません。（利用前の切符で高鐵前から乗車できるかは不明）

台鉄嘉義駅 (嘉義火車站) 駅

　嘉義駅の裏にあるバスターミナルで、ＢＲＴのほか、國光客運、和欣客運などの長距離路線、員林客運、台中客運などの中距離路線が発着します。

　乗り場は会社ごとにわかれていて、長距離路線バスには切符売り場もあります。
　台湾のサイトですが「先期交通轉運中心」で検索すると、ものすごく詳しくレポートされている方のブログがヒットします。

　駅弁屋さんはまだ開いてません。
　コンビニ、お土産物屋さんなど駅に必要なものはとりあえずそろっています。

　コインロッカーあり。

　インフォメーションセンター。

　駅前への渡り廊下。

　台鐵の運行表示。9：20の莒光に乗ります。

　改札を入ったところから線路を撮影。
　ほかの大きな台鐵駅同様、ここも高架化する予定はあるみたいです。台湾でも土地は貴重ですからね。

　バリアフリー設備もありますが、台湾では本当に必要としていない場合以外は誰も使ってない様子。

　というわけで、地下道を通ってホームへ向かいます。

　莒光に乗るので本当は座席指定切符が必要なんですけど、悠遊カードで乗ったので無座（座席指定なし）です。けっこう空いていて、普通に座っていけました。ま、8分で着くんですけどね。
　写真は時刻表などを検索するアプリ。本当に便利な時代になったものです。

　9：28、民雄駅で下車。

民雄駅 駅

　民雄は、古くは原住民族の平埔族の集落があり「たぁにゃう」と呼ばれていたそうです。それを漢人が当て字で「打貓」（台湾語でたぁみぁぉ）と書き、日本時代に字面が悪いと「民雄」（たみお）と字を当てました。現在では文字は民雄のまま「みんしゅょん」と発音されてます。
　同じ文字を使っていながら、発音が全く異なる日本語を間に挟んだがために、地名が劇的に変わってしまいました。これが日本だったら「民雄」と書いて「たぁみぁぉ」と音を当てたりしますが、中国語は文字と音の関係が厳密ですね。
　ところで、「みんしゅょん」と発音するのはあくまでも「國語」においての話。台湾語や客家語ではどう発音するのかは不明です。台鐵のアナウンスをもっと注意して聞いとけばよかったなあ。

　「打貓」から「民雄」になる話は、「打狗」が「高雄」になるのと同じパターンですね。台湾でもこの２つは対と考えられているそうです。
　ところで、原住民族の地名を漢字で当てた際「打+動物」となった例は他にもあるのでしょうか？ご存じの方のコメントお待ちしております。

　午前中の高鐵で桃園へ移動しないと帰国便に間に合わないので、民雄では最初からタクシー観光です。
　駅前に待機している運転手さんに、あらかじめメモしておいた行き先を提示して間に合うかどうか尋ねます。まずは「中正大学」「劉家古樓」を見て高鐵嘉義に11：00に戻りたいが間に合うかどうか。全く問題がないとのことなので、余裕があれば「廣播文物館」にも寄ってお茶屋さんで茶葉も買いたい、とお願いしておきました。
　さすが民雄の運転手さんです。すぐに時間配分がわかるみたいです。

　運転手さんは日本の演歌が大好きとのこと、中正大学に行く間に一曲歌ってくれました。曲は「思い出酒」。一緒に歌えてしまう自分。

　中正大学の駐車場に到着。勝手に中に入っていいのかどうかわかりませんでしたが、全く問題はないようです。

　運転手さん曰く、民雄で行くべき観光地の筆頭がここだそうです。お子さんが小さかった頃に観光に来たことがあるそう。そのお子さんももう社会人とのこと。流星花園もかなり古いドラマなんだよね。若い人は知らないだろうなあ。

国立中正大学 文化・芸術・歴史

　寧静池です。この池にかかる橋が一番の見どころ。この橋ではなく古いほうの橋です。

　あちらの橋。夜はライトアップされているらしい。

　ブラックスワン。人間を見ると「なんか頂戴〜」と寄ってきます。運転手さんはスワンに「何にも持ってないんだ、ごめんね」と言ってました。やさしい人だなあ。

　生活エリアの建物。コンビニとか飲食店、美容院、銀行など生活に必要なものが一通りそろってます。
　この時は夏休みだったので閑散としていました。

　カフェテリア。嘉義で一番おいしい火雞肉飯の支店もあるそうです。（名前も写真も忘れちゃいました）

　建物を抜けると、先ほどの橋の下に出ました。

　池の出水口。
　運転手さんが「ここには活断層があるんだよ」と言っていたのですが、聞き間違いかなあ。
　いずれにせよ、活断層が怖くては台湾にも日本にも住めないです。

　コンクリートの間から大きなキノコが。

　駐車場に戻り、広い構内を車で一周してもらうことにしました。

　キャンパス裏手には保護林があり自然が豊かです。
　この写真は体育館。ほかに野球場とかサッカー場とか陸上トラックとか、様々な競技場がありました。

　鳳凰木の花は台湾では卒業を象徴するんだそうです。

　２０分ほどでキャンパスの見学を終え、次の観光地へ。