2015-7月　嘉義縣の旅　13　東石漁港

2015/07/18 - 2015/07/22

　嘉義県を中心に観光している今回の旅、　旅行三日目は当初の予定が大幅に変更となり、Ｃさんという台湾人のオジサンとバイク観光しています。（いきさつは前の旅行記を見てね。）
　布袋鹽山、好美里彩繪と廻ったあとは東石漁港へと向かいます。

　東石漁港は嘉義県の代表的な港で、砂洲の観光船とか、人工ビーチとかがある観光地でもあります。
　布袋港からは北へ１０キロほど離れています。

エリア 嘉義(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

　東石漁港の人工ビーチ。
　人工の浅瀬は今日はお掃除の日。夏場のみの営業で、毎週月、火、金がお掃除のためお休みです。

東石漁人碼頭 広場・公園

　オブジェ。

　シャワー室もありました。

　シャワーの利用は無料。駐車場も無料。なんて優良な観光地！
　

　東石漁港の沖には「外傘頂洲」という大きな砂洲があり、干潮時にその砂洲に上陸して自然観察するツアーが行われてます。これはその観光船。航空写真で見る外傘頂洲は巨大で、あと100年もしたらそこまですっかり陸地になってしまうのではと思わせます。

　台湾漁港おなじみの筏船。浅瀬で大活躍なんでしょうね。

　牡蠣棚でしょうか。

　東石漁港では前日まで大きな音楽イベントが行われており、この日はその片づけをしていました。会場の地図がまだ残っていたので、これを使って場所の説明。
　親水沙洲が人工ビーチ、その下の水色の枠のところに観光船がいました。これから蚵殻館と書いてある建物に行きます。

　入り口ホール天井は牡蠣棚。

　名物の牡蠣。おいしく食べた後の殻はこんなことに利用していたんですね。
　牡蠣殻（蚵殻）で壁を作るなんて、どんだけ牡蠣がいるんだろう。

　大陸にも牡蠣を建築に使うところがあるんですね。

　これが好美湿地。

　この建物、現在は牡蠣養殖や自然生態、牡蠣殻建築についてのパネル展示があるだけなんですが、このように改装する予定があるみたいです。

　港に３０分ほど滞在した後は、私のリクエストで宮に行ってみました。
　ものすごく大きくて、遠くからよく見えるのです。私は興味津々だったのですがＣさんにとって廟や宮は別に珍しくないみたいです。
　東石先天宮。最近新しくしたみたいです。これだけのもの作るのにどのくらい寄進が必要なんだろう。

　廟前路。

　宮の大きさの割に商店街は控えめ。

　宮の前にあった古い家。家にあいた穴という穴から植物が…。さすが熱帯。

　この植物にドラゴンフルーツが生るのだそうです。台湾人が一緒だといろいろ教えてもらえます。

　Ｃさんにここまでしてもらった恩をどう返そうかと考え、食事をごちそうしようと思いつきました。
　そこで、宮の近くにあった海鮮の店に一緒に行きましょうと誘ってみました。

　これはその店にあったイカの口なんですけど、食材を選んでいるとＣさんが急に「やっぱりもうちょっと観光してからまた来るよ」とお店の人に行って、店から出てしまいました。バイクまで戻ると、「あの店はダメだ、ぜんぜん新鮮じゃない。別の店にしよう」と言うのです。Ｃさん、実はもともとは遠洋漁業の漁師さん。魚には詳しいんですって。

　で、やってきたのがこちらのお店。
　東石漁港の魚市場の隣にあります。

　メニューはありますが、冷蔵庫と生簀から食材を選びます。

　お魚は氷に埋められています。見たことないお魚のオンパレード。Ｃさんは「食べたいの選んで」って言うけれど、どれがおいしいのやらわかりません。お店の人が指さすのがおすすめだと思ってそれを選びました。

　貝類が好きなのでこれもチョイス。

　量り売りです。

　ほかにお任せで刺身も頼みました。
　こういった交渉のほとんどをＣさんがしてくれて、お店の人とペラペラ〜っとお話してます。なんだかいやな予感がしてきました。

　女将らしき人とＣさんがしゃべっているうちに、お店のスタッフに忍び寄り、「私が払うから受け取って」と1,000元札を２枚差し出したんですが…
　言わずもがなの結果となりました。この行為はＣさんに発見され、「オレがごちそうするから」と言われ、女将も「ま、あんたは払うってのはないわ」って顔をします。お礼をしたいので払いたいと、なけなしの語彙力を駆使して抵抗しますが、あっさりごちそうしてもらうことになっちゃいました。
　私が食事に誘ったのに…。台湾の人にごちそうしようなんて100年早かった…。愚かでした。

　刺身と塩焼きの貝が出てきたところでＣさん、「ビールは？」。
　Ｃさんに運転させて自分だけビールはないですよ、と言ったんですけどこの発言で「本当は飲みたい」ことがばれてしまいました。遠慮する気があるなら最初から飲めませんって言えばいいのに…。
　「じゃ一本だけ飲めば？」と言われて飲んじゃいました。Ｃさん、ありがとうございます。

　これはシイラかな？Ｃさんが、「カジキないの？」って言ってましたが、カジキはなかったらしい。
　ねっとりしてておいしかったです。

　これが氷の中から選んだ魚。何ていう魚かは不明。清蒸にしてもらいました。とってもおいしかったです。
　Ｃさんはスープと牡蠣オムレツと白米を食べ、これらのごちそうは私一人が食べました。本当においしかったです。（Ｃさん、昔太ってたそうで食事には気をつけてるんですって）

　Ｃさんは食事をしながら「今日は一緒に観光できて本当に楽しい。」と何度も言ってくれました。ご家族を台東残しての単身赴任。大変そうです。（Ｃさんはたぶん阿美族のご出身。）
　彼が勤務する凱旋噴射客輪という会社は、彼の故郷である台東に本社があるものの、台東での路線（緑島と蘭嶼行き）は現在運行がないらしい。そういうわけで金門や布袋での勤務を余儀なくされているのですが、本当は帰りたそう。私も台東が大好きなので現地の話題に花が咲きました。息子さんは大学を出て故郷の地で高校の先生をしているそうです。いつか故郷に帰り、大好きな台東の海で再びお仕事できるといいですね。

この旅行記へのコメント （2）

• まあちゃんさん 2015/08/22 08:35:34

  やっぱり百年早かったです

  binchanさん、おはようさんです。
  
  今日の展開は始めから読める展開でしたね。
  それにしても台湾の優しさを感じる旅行記に。
  
  Cさんもやっぱり男性です。
  魅力的な女性は世界共通ではないでしょうか。
  
  欠航のお陰で暇になり日本女性にお会いして観光案内と。
  私も昔は案内してもらって食事の時はトイレに行くふりをして
  こそっと支払いを済ませて事が何回も有ります。
  
  結果は旅行記の通りです。逆に支払いを受け取った女性に
  何で受け取ったのかと怒る事がありました。
  
  それからは食事が終って外に出る時に『ご馳走さまでした』で
  済ましています。逆に支払いをすると面子を潰す事になるらしいです。
  
  同じ方と何回も食事をしている場合は５回に１回ぐらい
  注文が終った頃にこちらから『今日は私が支払いします』と
  先に言う事にしています。
  
  
  まあちゃん
  
  
  

  binchanさん からの返信 2015/08/22 13:12:25

  RE: やっぱり百年早かったです

  まあちゃんさん、こんにちは。
  　そうなんです。展開は完全に読めてましたね。
  　台湾に行き慣れた方なら、Ｃさんをお食事に誘ったくだりで、「あ〜、ご相手にごちそうしようなんてダメだよ〜」と突っ込みを入れていたはず…。
  
  　まあちゃんさんも支払いをしようと試みたことがあるのですね。
  　文化も違い、言葉も十分に通じない方と、面子や慣例を考慮してお付合いするのはむずかしいです。でもこと台湾に関しては、今後はご厚意には素直に甘えておくことにいたします。
  
  　いつも旅行記を丁寧に読んでいただいてありがとうございます。
  　　
  binchan