2015-7月　嘉義縣の旅　00　はじめに

2015/07/18 - 2015/07/22

　今回が台湾１３回目。６回目だった2010年の旅行から縣政府の写真を撮るのを一つの目的にしています。
　縣政府というのは日本でいう県庁のことです。
　台湾には１３の県と６つの直轄市があるのですが、以前県であった５つの直轄市（新北、桃園、台中、台南、高雄）の旧縣政府を含め、現在１１の縣政府を撮影してきました。未撮影は新竹、彰化、嘉義、花蓮、澎湖、連江の６つ。今回はこのうちの２つ、「嘉義」と「澎湖」を撮影すべく計画をたてました。残念ながら澎湖は天候上の理由で行くことができませんでしたが、嘉義縣政府という大変興味深い縣政府を撮影してくることができました。
　この旅行記シリーズでは行政機関がよく出てきますのでその説明を。
　
　台湾には三種類の「市」があります。「直轄市」「省轄市」「縣轄市」です。
　直轄市は「省」と同格の行政区分で、日本でいう東京特別区のようなイメージです。現在上に挙げた６つがあります。
　省轄市は県と同格の行政区分で、基隆、新竹、嘉義の三つがあります。これは日本の政令指定都市に似ています。
　縣轄市は日本の普通の市に相当していて、県の下に位置する行政区分です。市になるにはある基準以上の人口と重要度が必要です。現在１２の市があります。
　これら三種類の市のうち、縣政府所在地になれるのは縣轄市だけです。県の名前を冠していても「新竹市」は省轄市なので新竹県の縣政府所在地にはなれず、「嘉義市」も嘉義県の縣政府所在地にはなれないのです。
　これら二つの省轄市も以前は縣轄市でした。ですから縣政府はかつてはこの２市にあったのです。それが1982年、県下で圧倒的に大きかったこの２市が省轄市になったとき、どの自治体を縣政府所在地にするかと県は悩んだでしょね。日本で政令指定都市は県庁所在地になれないと想像してみてください。どの県でもひとしきり揉めると思いませんか？そもそも県ができた頃、どこを県庁所在地にするかが懸案だった県はたくさんあったはず。
　新竹県はもっとも人口の多い自治体である竹北市が現在の縣政府所在地です。しかし、嘉義県はなぜか人口規模第５位でしかない太保市が縣政府所在地になったのです。ドラマを感じますね。
　今回はこのドラマに興味をそそられて、縣政府所在地徹底攻略を企画しました。
　では今回の拠点は太保市なのか、というとそうではないところがまたドラマなんですが、詳しいことはまた後の旅行記本編で書きます。
　まずは嘉義縣政府とは関係ないところから旅行記が始まりますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

　最初に旅程をまとめておきます。

エリア 嘉義(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

一日目
　中部国際空港から桃園国際空港へ
　桃園の港「竹圍」を散策、昼食
　バスで台北へ
　夜は食事会
　台北泊

旅行記は０１〜０３

竹圍漁港 散歩・街歩き

二日目
　高鐵で嘉義へ
　バスで布袋商港へ
　布袋鎮と朴子市を観光
　布袋泊

旅行記は０４〜１０

嘉義県布袋鎮公所 史跡・遺跡

三日目
　布袋鎮、東石郷、朴子市を観光
　縣政府撮影
　民雄郷で夕食
　朴子市泊

旅行記は１１〜１７
　

四日目
　高鐵で台南へ
　台鐵台南へ移動しバスで玉井へ
　玉井、鹿陶洋を散策
　バスで嘉義縣大埔郷へ
　大埔郷散策、バスで嘉義市へ
　北回帰線標誌へ
　朴子泊

旅行記は１８〜２３

鹿陶洋江家古厝 史跡・遺跡

五日目　
　民雄郷をタクシー観光
　桃園国際空港より帰国

旅行記は２４〜２６

劉家古宅 民雄鬼屋 史跡・遺跡