ヨーロッパ鉄道の旅 #13 - ザクセン王国の都、ドレスデン

2008/06/10 - 2008/06/10

6/10（火） 快晴
ヨーロッパ鉄道の旅 #13 - ザクセン王国の古都、ドレスデンです。ドレスデンに来るのはツアーで来て以来、2度目になります。ザクセン王国の首都として繁栄を遂げ、18世紀初頭にアウグスト王の元で華麗な町へと発展しました。「エルベ川のフィレンツェ」とも呼ばれている美しい町です。

表紙の写真は、エルベ川沿いのプロムナード「ブリュールのテラスと旧市街」です。ブリュールのテラス沿いに華麗な建物が並んでいます。バルコニーに面して、州議会、城館ゼクンドゲニトゥーア、円蓋ガラス屋根の旧王宮芸術アカデミーなどが並んでいます。

ドレスデン観光局（英語）
http://www.dresden.de/index_en.php

以下、「ヨーロッパ鉄道の旅」の日程です。

6/02（月）成田 JAL 407 13:00 → 18:00 フランクフルト泊
6/03（火）フランクフルト　http://4travel.jp/travelogue/10496747
→マインツ　http://4travel.jp/travelogue/10508982　→フランクフルト泊
6/04（水）フランクフルト→フルダ　http://4travel.jp/travelogue/10973087
→カッセル泊 http://4travel.jp/travelogue/10974130
6/05（木）カッセル→ハーメルン　http://4travel.jp/travelogue/10975110
→ハノーファー　http://4travel.jp/travelogue/10975535
→ブレーメン泊　http://4travel.jp/travelogue/10975603
6/06（金）ブレーメン→ハンブルグ泊　http://4travel.jp/travelogue/10977660
6/07（土）ハンブルグ→コペンハーゲン泊　http://4travel.jp/travelogue/10977745
6/08（日）コペンハーゲン→リューベック　http://4travel.jp/travelogue/10980847
→ハンブルグ泊
6/09（月）ハンブルグ→ポツダム　http://4travel.jp/travelogue/10981886
→ベルリン泊　http://4travel.jp/travelogue/10982489
6/10（火）ベルリン→ドレスデン泊
6/11（水）ドレスデン→ライプチヒ泊
6/12（木）ライプチヒ→アイゼナハ→エアフルト→ワイマール泊
6/13（金）ワイマール→バンベルク→ニュルンベルク泊
6/14（土）ビュルツブルク（日帰り）⇔ニュルンベルク泊
6/15（日）ニュルンベルク→レーゲンスブルク→ミュンヘン泊
6/16（月）ミュンヘン→インスブルック→オーバーアマガウ→ミュンヘン泊
6/17（火）ミュンヘン→アウグスブルク→フッセン→ウルム→ミュンヘン泊
6/18（水）ミュンヘン→チューリッヒ泊
6/19（木）チューリッヒ→ツエルマット泊
6/20（金）ツエルマット泊
6/21（土）ツエルマット→インターラーケン→ベルン泊
6/22（日）ベルン→コルマール→ストラスブール泊
6/23（月）ストラスブール→ケルン泊
6/24（火）フランクフルト泊
6/25（水）フランクフルト泊
6/26（木）フランクフルト JAL 408 21:05 → 成田
6/27（金）成田 15:20

エリア ドレスデン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0

• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの窓から
今日も良い天気です。テレビ塔が良く見えます。

ベルリンからドレスデンへ、2時間半程度です。

ベルリン中央駅

ベルリン中央駅前を散策

8:46発のユーロシティ(EuroCity) EC 173 に乗ります。この列車は、ドレスデン（Dresden）、プラハ（Praha）を経由して、ウィーン南駅（Wien Südbahnhof）へ行く国際列車です。

ベルリン中央駅

ウィーン南駅行き EC 173 は、2番線です。

主要な列車は車両の編成図があり、とても便利です。

1等車のコンパートメント
同じ車両の別のコンパートメントに、日本のご婦人のグループが乗っていました。ドレスデンを越えて、プラハまで行くようです。

もし、ドレスデンの後、プラハへ行くとしたら、2時間半程度、かかるようです。

でも、ドレスデン〜プラハ間は景勝ルートの一つとなっているそうで、車窓から見えるエルベ川沿いの景色が美しいので、乗ってみる価値はありそうです。ザクセンのスイスのバスタイ橋などがありますね。

私のコンパートメントは空いています。ほとんど貸切状態。

電源もありました。

早速、充電と写真の整理とバックアップをしています。

2階建ての近郊電車

ドレスデンが近くになってきました。

ドレスデン・ノイシュタット駅

ドレスデン・ノイシュタット駅
写真右は乗ってきた EC 173 です。

ドレスデン・ノイシュタット駅
ホテルにはこちらの駅の方が近かったです。

ノイシュタットマルクト
ホテルにチェックイン後、部屋から見た風景です。手前に市電の乗り場、奥にノイシュタットマルクトが見えて、広場にはアウグスト強王の黄金の騎馬像が立っています。

身軽になって出かけます。

ホテルの前には、噴水がありました。

The Westin Bellevue Dresden
本日の宿は豪華、ウェスティン・ベルヴュー・ドレスデンです。

http://www.westin-dresden.de/en/

ドレスデン旧市街とエルベ川

エルベ河畔とアウグストゥス橋

アウグストゥス橋へ

アウグストゥス橋を渡って、旧市街へ

ブリュールのテラス

カトリック旧宮廷教会（三位一体大聖堂）
ドレスデンとマイセンの司教座教会になっているカテドラルは、1739年〜1754年にかけて、アウグスト2世によって宮廷教会、Hofkirche として建てられました。ちょうどプロテスタントのフラウエン教会の建築途中だったそうです。

カトリック旧宮廷教会
イタリアの建築家キアヴェリが手がけ、2層式の高屋根でその欄干には3mの大きな聖人像が78体並び、83mの塔は透かし彫りという立派な外観です。アウグスト1世（強王）が1733年、ポーランドのワルシャワで亡くなった後、遺骸はクラクフに納められ、心臓はドレスデンの宮廷教会の地下へ安置されたそうです。

アウグストゥス橋

ブリュールのテラス

エルベ川

ブリュールのテラス
城館ゼクンドゲニトゥーアのファッサード（写真右手前）と後方に見える丸屋根は旧王室芸術アカデミー校です。

ブリュールのテラス

ブリュールのテラス

エルベ川の遊覧船船着場
エルベ川沿いに立つピルニッツ宮殿など、見所はいろいろとあるようです。

エルベ川の遊覧船、Saechsische-Dampfschiffahrt
https://www.saechsische-dampfschiffahrt.de/en/

ブリュールのテラス
アウグスト強王の息子、アウグスト2世が、ブリュール伯爵から、この土地を買い取って、エルベ川に沿ったテラスを建設したことから、「ブリュールのテラス」と名付けられ、このテラスからの景色を絶賛したゲーテは、「ヨーロッパのバルコニー」と呼んだそうです。

ブリュールのテラス

ブリュールのテラスと旧市街

アルベルティーヌム（美術館）、Albertinum (Museum)

フラウエン（聖母）教会、Dresdner Frauenkirche
ちょっと逆光ですが、2005年に再建されたフラウエン教会は、黒い部分が焼け残ったところで、ところどころはめ込まれた黒い石が、拾い集めた18世紀のオリジナルの石です。

ドレスデン芸術アカデミー、Kunstakademie mit Kunsthalle
ネオ・ルネサンス様式の建物で、1885年〜1894年、建築家コンスタンティン・リプシウスが建てた芸術の殿堂です。ガラスのドームは、その形から別名「レモン絞り器」と呼ばれているそうです。

ノイマルクト（広場）
右の建物はヒルトン・ホテル。

フラウエン（聖母）教会、Dresdner Frauenkirche
18世紀前半に建てられたプロテスタント、福音主義のキリスト教会で、ザクセン福音ルター派州教会に属しているそうです。

フラウエン（聖母）教会
教会の建物は1945年2月のドレスデン爆撃で焼け落ち、瓦礫のまま放置されていました。最初、ツアーで来た際には、瓦礫の山になっていました。再建工事が始まったのは東西ドイツ統一後で、2005年に完成したそうです。

綺麗な教会になりましたね！

フラウエン（聖母）教会とルターの像
マルティン・ルターの像も、爆撃で吹き飛ばされて落ち、台座だけが残ったそうです。

フラウエン（聖母）教会とルターの像
教会のドームは途中までエレベーターで上がり、降りてからはスロープを歩いて上がることができるそうです。スロープからは内部が見えるとの事なので、また来る機会があったら上ってみたいものです。

フラウエン教会
この場所には、もともと12世紀に建てられた教会があって、倒壊の危険性があるとの事で、1717年に撤去され、その後、1726年〜1743年にかけて、市の大工の親方であったゲオルク・ペーアによって設計され、建てられたそうです。

アウグスト強王は、ポーランドの王冠を得るために、プロテスタントからカトリックへ改宗したので、プロテスタント教会を建てるための資金を出してくれなかったとかで、当初、5年の予定が、資金不足のため、17年の歳月がかかったそうです。

フラウエン（聖母）教会内

綺麗なドームですね！

フラウエン（聖母）教会内

フラウエン（聖母）教会内

フラウエン（聖母）教会内

ドレスデン交通博物館、Verkehrsmuseum Dresden
1956年開設。聖母教会がそびえるノイマルクト広場に面し、ザクセン王の居城であったレジデンツ城の一角に位置しています。

アウグストゥス通り

君主の行列
16世紀にレジデンツ宮殿として建てられ、アウグスト通り沿いにある高さ8m、全長 101mの外壁の壁画『君主の行列』には、約2万5千枚のマイセン磁器タイルが使用され歴代35人のザクセン君主が描かれています。

君主の行列
マイセン磁器のタイルに描かれた、長さ101mの「君主の行列」という壮大な壁画です。

アウグストゥス通り

君主の行列

アウグストゥス通りを振り返って。。

君主の行列の最後尾の髭をたくわえた人物が壁画制作者のW.ヴァルター自身で、約20?四方のタイルを約2万5千枚も使用しており、戦災を奇跡的に免れたそうです。

カトリック旧宮廷教会

ドレスデンの街角

ザクセン州立歌劇場
ドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場で、ゼンパー・オーパー（Semper Oper）の愛称で呼ばれています。

Semper Oper Dresden
https://www.semperoper.de/en.html

ザクセン州立歌劇場
1838年〜1841年、新古典主義の建築家ゴットフリート・ゼンパー（1803年〜1879年）の設計により建設されました。

劇場広場
三位一体教会（写真左）とドレスデン城（写真右）

劇場広場越しにドレスデン城を望む。

ドレスデン城は、ザクセン王国のアウグスト1世（強王）によって建てられた、4つの翼面をもつネオ・ルネッサンス様式の城です。

ツヴィンガー宮殿
アルテ・マイスター絵画館などに利用されている。

http://www.skd.museum/en/homepage/index.html

ツヴィンガー宮殿の北側の庭

ツヴィンガー宮殿の中庭

ツヴィンガー宮殿

ツヴィンガーとは城の内濠と外濠の間の空き地のことで、かつてここはレジデンツ宮殿と濠との間だったそうです。

ドレスデンのツヴィンガー宮殿 ─ アウグスト強王時代のバロック建築作品
http://www.germany.travel/jp/towns-cities-culture/palaces-parks-gardens/zwinger-palace-dresden.html

ツヴィンガー宮殿

塁壁のパビリオン
この中を通り抜けると、ペルモーザー作バロック様式の噴水「ニンフの浴場」に出ます。

塁壁のパビリオン

塁壁のパビリオン

壁面も彫刻してあって、お洒落ですねぇ！

ツヴィンガー宮殿
1694年にザクセン選帝侯となったフリードリヒ・アウグスト1世（アウグスト強王）がツヴィンガーに宮殿を建築したそうです。

ツヴィンガー宮殿

ツヴィンガー宮殿
マイセン焼きカリヨンが付いた南門です。

ツヴィンガー宮殿

ツヴィンガー宮殿・王冠の門
南西側には堀があり、「王冠の門」が建物の上を飾っていて、タマネギ型の屋根の上に、四羽の黄金の鷹が乗り、その上にポーランド王としての黄金の王冠があります。

ツヴィンガー宮殿内

ツヴィンガー宮殿内

劇場広場
ザクセン王ヨハンの騎馬像が立っています。

劇場広場
カトリック旧宮廷教会（写真左）とドレスデン城（写真右）。右手前には、シンケルヴァッヘ、ゼンパーオペラチケットオフィスがあります。

アルテマイスター絵画館
「アルテ」は古い、「マイスター」は巨匠なので、古い時代の巨匠の作品が収められています。一番の目玉はラファエロの「システィーナのマドンナ」で、その他、フェルメールの「手紙を読む少女」や「取り持ち女」も展示されています。

ドレスデン城の塔と渡り廊下
アウグスト王が側室コンスタンチアのために建てさせた宮殿、タッシェンベルク・パレ（現ケンピンスキー・ホテル）と強王の住むドレスデン城とこの「渡り廊下」でつながっています。また、ドレスデン郊外のピルニッツ城も与えたので、強王のお気に入りだったのですね。

ベネチアにあるような渡り廊下で、素敵ですね！王塔にも上ることができるそうです。

プラガー通り
一通り、旧市街の散策を終えて、ドレスデン中央駅方面へ。歩いていく途中に、IBIS HOTELが、何軒かありました。

ドレスデン中央駅
以前、ツアーで来たときに、バスから見たマイセンの町をまた見たくなったので、ちょっと立ち寄ってみます。

ドレスデンからマイセンへ向かいます。

ヨーロッパ鉄道の旅 #14 - エルベ河畔の古都、マイセン
http://4travel.jp/travelogue/10985520