2012/11/10 - 2012/11/10
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摂津の国のマーガトロイドさん
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※2012年の内容です。アーカイブみたいなものとして見てください。
2012年秋に趣味の廃線跡探索で和歌山へ。せっかく記録が残っていたので公開してみる。
自宅→色々→難波
難波815発→特急サザン和歌山市行→和歌山市912着
和歌山市駅前920発→和歌山バスマリーナシティ行→和歌山駅前934着
和歌山939発→紀州路快速環状線方面→紀伊中ノ島941着
紀伊中ノ島1007発→紀州路快速和歌山行→和歌山1009着
和歌山駅前1020発→和歌山バス和歌山市行→和歌山市駅前1032着
ビジネスイン南海(和歌山市駅前)1040発→レンタサイクル&徒歩→和歌浦1210着
和歌浦1236発→和歌山バス日限下行→海南駅前1315頃着
1329海南発→普通御坊行→藤並1354着
藤並駅1400発→レンタサイクル→有田川町鉄道公園1437着
有田川町鉄道公園〜キハ58003〜金屋口
有田川町鉄道公園1510発→レンタサイクル→藤並駅1530着
藤並1555発→普通和歌山行→和歌山1637着
和歌山1642発→普通和歌山市行→和歌山市1647着
和歌山市1700発→特急サザン→新今宮1756着
新今宮1805発→環状線外回り→大阪1820着
梅田→色々→自宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
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-
写真の紀伊中ノ島駅まで。
自宅→色々→難波
難波815発→特急サザン→912和歌山市着
今回の旅は難波から。
難波で今回使用する和歌山おでかけ切符を購入。そのまま特急サザンに乗り込む。
筆者が和歌山に行くといえば基本的にこの8時15分発のサザンなので(この定番を変えようとしたせいで帰りに大変な目に)和歌山に行く時はよく乗るがこの時は割と空いていた。
堺を出たら岸和田まで止まらない。泉大津辺りには止まりそうだが止まらない。
羽倉崎を通過した辺りから海が見えるかと海側を見ていたがなかなか海は見えない。岡田浦は海に近いがそれでも見えない。
箱作付近でようやく海が見えた。一応まだ大阪府内である。阪和線では味わえないマリンビューはやはり良かった。
みさき公園を発車して海から離れる孝子越えとなるが孝子手前の看板に「市駅南側…」との看板がある辺りまだ大阪府内ながら和歌山に来たというのを感じてしまう。
和歌山大学前を通過して一気に山を下り紀ノ川で加太線と合流し比較的閑散としたのんびりとした雰囲気の中紀ノ川を渡って和歌山市駅に到着した。
和歌山市駅前920発→和歌山バスマリーナシティ行→和歌山駅前934着
和歌山バスに乗ってみる事に。
かなり信号に引っかかっていた。
ちなみにマリーナシティ行きであるので和歌山駅前で和歌山バス名物の「ほどなく」は聞けなかった。
和歌山939発→紀州路快速環状線方面→紀伊中ノ島941着
紀伊中ノ島1007発→紀州路快速和歌山行→和歌山1009着
せっかく和歌山にやってきたが阪和線で大阪に…では無い。
紀伊中ノ島駅の和歌山線ホーム跡と和歌山線旧線の取材をしていたのである。
和歌山線旧線の方は撃沈したが…まあ今回は総計で見れば大収穫なのでまあいいだろう。
紀和駅の近くを歩き紀伊中ノ島から再び和歌山駅に向かった。 -
未だに忘れられない花王マーク
和歌山駅前1020発→和歌山バス南海和歌山市駅前行→和歌山市駅前1032着
特筆するような事もあまり無いが行きより早く市駅に到着した。レンタサイクルを和駅で借りるつもりだったのだが忘れていて市駅前の和歌山市観光案内所でビジネスイン南海の場所を聞いた。
歩いてすぐだと聞いていたが本当にすぐである。
ビジネスイン南海(和歌山市駅前)1040発→レンタサイクル&徒歩→和歌浦1210着
自転車を借りる際に和歌浦に行く旨(実際は水軒だが当初より和歌浦に抜ける事は考えていた)を伝えると海沿いには約40分弱だろうとの事。
だが実際は90分かかっている。
さて自転車を借りて早速市駅前を出発すると…ブレーキが甘い。変速も無い。
幸いほぼ平坦だったので変速は必要無かったがブレーキの甘さは少し違和感を覚えた。
ともかく和歌山港線の線路を右手に見ながら進む。
久保町の地名を見て和歌山港線の廃止3駅の名が脳裏に浮かぶ。いつか野上電鉄廃線跡のおまけでもいいから取材したい辺りである。
しばらく走って和歌山港に到着した。和歌山港フェリーターミナルは意外に小さかった。ここから和歌山港線廃線跡と並行する。歩道が無い割に大型車が結構走ってるので危なかったが歩道ではないが安全な場所があったのでそこを走る。
巨大な花王マークのあるタンクが印象的だった。 -
和歌山港線の一部廃線跡にはまだバラストが残っていた。これも印象的だった。
-
架線柱の跡があった。電化路線の廃線跡らしい一枚。
しばらく行くと歩道が復活した。おそらくは和歌山港線廃線跡を転用したと思われる。ただ水軒まで誰も見なかった。 -
水軒駅跡は色々と転用されていたが終端部のブロック塀は残されていた。
-
水軒駅跡はこの通り。まあ知ってはいたのだが。
-
水軒大橋からは普通のサイクリングとなる。この時に西浜に出れば良かったが何を思ったか雑賀崎方面に出ることにしてしまった。
トンネルを抜けて雑賀浦漁港に出る。
少なくとも地元では絶対に味わえないシーサイドサイクリングとなった。
ただ田浦では結構キツい登り坂があった。
地元の方に道を尋ねる事もあったがいい思い出である。
新和歌浦から内陸に入る…のだがしばらく走ってたまたま見たバス停の名がなんと水軒口。
これでは市駅に戻ってしまう。慌てて逆に戻りようやく和歌浦の返却場所に到着した。
なおそこから(不老橋バス停)和歌浦バス停まで歩きそこでカロリーメイトを昼飯としたのである。
1236和歌浦発→和歌山バス日限下行→1315頃海南駅前着
しばらく待ってバスに乗る。紀三井寺の近くを国道42号線は通る。和歌山出身の祖父が昔よく言っていた「42号は死に国道や」という言葉を思い出す。
というのもまだ海南湯浅道路も湯浅御坊道路も阪和道も無かった頃42号線には大型車が多数走っていた。それに夏場は白浜をはじめとした海水浴需要も高く片側1車線の42号線は大混雑である。
そんな時に焦ったドライバーが対向車線にはみ出し対向車線の車と正面衝突…だから死に国道である…という話を祖父から聞いてから国道42号といえば死に国道というイメージが頭から離れなくなってしまった。
それはともかく琴の浦から海南市に入る。運賃がどんどん上がるがこっちは乗り放題であるから怖くない。
ちなみに琴の浦〜マリーナシティ間はダブルストップどころかこの区間を往復する事になる。
てっきり琴の浦からリゾートモードかと思ったらとんでもない。次のバス停の名はいきなり「住金海南正門前」である。
この住金海南正門前バス停の前は本当に住友金属工業の工場の正門前であった…というより正門の目の前である。
さてそれはともかくしばらくしてマリーナシティに到着した。大型観光バスに混じって普通の路線バスである。
再び琴の浦方面へ。もちろん再び住金海南正門前も通る。海南警察署前付近には大十の本社が見えた。
野上電鉄の名が脳裏に浮かんだ。大十は野上電鉄の代替バスを運行している。
そして海南駅前に到着した。野上電鉄廃線跡取材に期待してあえて東口は見なかった。 -
1329海南発→普通御坊行→1354藤並着
海南から紀勢本線に乗る。117系を期待していたらやってきたのは225系4両編成。
新快速でも滅多に当たらない225系にこんな場所で乗る事ができた。
冷水浦辺りからいきなり海が見える。冷水浦〜下津間はそれなりに海が見える。少し内陸部にカーブして加茂郷へ。しかしカーブが多い。紀勢本線に振り子車両が入っている理由がよく分かる。
結構乗降客のあった加茂郷からまたしばらく走り下津辺りで海から離れて内陸部へ。有田川の流域である。
初島を過ぎると車窓にもみかんが増えてきた。
有田市の中心部箕島に到着。加茂郷辺りで乗ってきた学生が結構降りた。
紀伊宮原を過ぎたら有田川を渡り藤並に到着した。 -
1400藤並駅発→レンタサイクル→1437有田川町鉄道公園着
有田鉄道の廃線跡はサイクリングロードとなっている。そこにレンタサイクルがあればちょうどいいかと思っていたら事前調査で既に有田川町にはなんと無料のレンタサイクルがある事が明らかに。
しかも和歌山市のレンタサイクルよりいい自転車で6段変速オートライトである。
自転車を選ばせてもらえたので和歌山での教訓からブレーキもしっかり試して選んだが普通にいいブレーキである。
無料でこれを使わせてくれるのである。有田川町は太っ腹だ。 -
廃線跡の道も平坦で走りやすい。
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廃線跡は阪和道をくぐる。未だに海南湯浅道路と言ってしまう。
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田殿口駅跡。ホームはそのまま残されていた。今にも電車が来そうだがもう来ない。というか現役当時からそんなに来ていない。
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こう見える建物も裏に回ると?
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この通り。ここには駅名標モニュメントは残されていなかった。
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各駅跡での取材もサクサク進む。やはりさすがは有田みかんの産地で廃線跡の両側にみかん畑が広がる。
みかんの収穫風景も見る事ができた。そういえば昔祖父の車でこの有田川の上流にある親戚宅までみかんをもらいにドライブしていた。懐かしい。 -
下津野駅跡。自転車も友情出演している。
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下津野駅には駅名標モニュメントがあった。
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下津野駅からさらに東に進む。
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橋梁が流用されていた。
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川はこんな感じ。
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御霊駅跡ホーム。現役当時のままか?
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御霊駅駅舎。ここが途中駅では最もよく整備されていた。
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当時の駅名標らしきものが残されていた。もちろん駅名標モニュメントもあった。
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駅舎の裏側。看板を取り付ければどこにでもありそうな無人駅である。
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駅舎内には定期運賃表と運賃表が残されていた。
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詳しく見たいという方の為に拡大版。
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こちらは運賃表の拡大版。
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しばらく走るとモニュメントが残されていた。
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廃線跡の終点有田川町鉄道公園に到着。有田鉄道はもう少し続くのだがそこについては後述。
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鉄道公園らしくD51が鎮座。だがここの目玉はもっと奥にある。
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有田川町鉄道公園〜キハ58003〜金屋口駅
有田川町鉄道公園に着いた筆者を出迎えたのはなんとキハ58003である。
キハ58003といえば富士急行で国鉄の気動車急行併結用に製造された3両の富士急版キハ58のうちの1両である。
これが動態保存されているのは知っていたが事前調査だと取材日は動態保存の対象の日では無かった。
しかし現地に行くと動くとの事である。乗らない手は無かった。
乗車整理券を購入し早速キハ58003に乗り込む。
この車両はハイモの有田鉄道入線後はほとんど使われずエンジンの起動すら怪しい状態となっていたのである。それが今こうして動いているのには感慨深さを感じる。 -
奥にはハイモ180(樽見鉄道より1989年入線、以下ハイモ)もいた。
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ちなみに乗車整理券は硬券であった。
しばらく車内を撮影していると出発。 -
駅名標。左側が気になる人も多いだろう(笑)
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この動態保存の線路はなんと廃線跡。これは非常に貴重である。
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走りも普通にできていた。
そしてハイモの横を走り金屋口駅に到着。ここは駅がそのまま保存されている。
見事な保存状況などに驚いた。 -
沿線案内図も残っていた。
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駅もこの通り現役のまま保存。これは貴重すぎる。
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運賃表も残っていた。大阪まで割と安いのは気のせいか。
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廃線跡が好きならぜひここに来る価値はあると思う。廃線跡で感動したのはこれが初めてだ。
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1510有田川町鉄道公園発→レンタサイクル→1530藤並駅着
運転士に謝意を告げてレンタサイクルで藤並駅に戻る。
キハ58の前で準備をしていると係員にどこから来たのか話しかけられた。
大阪から来た旨を伝えると逆にわざわざ大阪からありがとうございますとまで言われた。逆である。ここまでの保存にはこちらが感謝しなければならない。
そして自転車で藤並駅を目指すが帰りは早いもので20分で走り抜けた。逆に藤並駅でしばらく電車を待つ事になってしまった。 -
帰りはこれを最後に撮影していない。よっぽど満足だったのだろう。衝撃の最後もあったからか?
1555藤並発→普通和歌山行→1637和歌山着
1642和歌山発→普通和歌山市行→1647和歌山市着
20分ほど電車を待ったらようやく117系4両編成が来た。
末期色シリーズの新和歌山色であったがあまり違和感は感じなかった。
車内はガラガラでクロスシートに座った。
117系のシートはとても座り心地がいい。223系クロスシートの座り心地を優に越えている。
さすがに22km以上自転車で走った疲れが出たのか箕島辺りから眠くなってきて下津で寝た。
起きて周りの風景を見て和歌山市内という事に気付いて焦ったがしばらくすると紀三井寺に到着した。
宮前を過ぎて和歌山に到着。当初は和歌山バスに乗るつもりだったが接続放送で紀和経由和歌山市行がちょうどいい接続だったので乗る事に。
113系2両編成だがこの車両は普段御坊〜紀伊田辺間をワンマン運転している車両であり105系の代走で来たようである。和歌山を出ると阪和線をくぐり高架になって紀和に到着。紀和からしばらく走って市駅に到着した。
JRと南海の改札は分離されているのかと思ったら共用だった。
1700和歌山市発→特急サザン難波行→1756新今宮着
和歌山市で待ち受けていたサザンの指定席車両にはサザンプレミアムこと12000系。すなわち一般車両は8000系である。
自動放送が入っていて驚いた。
車内ではいきなり飲酒する人もいた。座席指定車ならともかく一般車両で飲むのかとは思ったが発車のかなり前から飲んでたからか孝子越えの前には酔いつぶれて寝ていた。
再びの孝子越えは軽快な走りであった。
残照に淡輪の海を見てそこで日没となった。
尾崎での乗降客は微妙であったが泉佐野や岸和田から次々と乗り岸和田からは普通に車内は満杯だった。
堺からも客は次々乗り大和川を渡りツイートをしていたらあっという間に天下茶屋に到着した。
北千里方面との放送に懐かしさを感じて新今宮で下車した。
1805新今宮発→環状線外回り→1820大阪着
梅田→色々→自宅
ゆるゆると走る環状線の外回りで大阪に向かう。
ここまで環状線がゆるゆるとは思わなかった。
結構疲れていて車内の様子はあまり覚えていない。
そして梅田から乗り換えだが…なんと自宅最寄駅までの運賃に所持金が80円足りなかった。
困ったことにバスの定期券も家に置いている。
やってしまった。とりあえず自宅から2km弱の別路線の駅までの切符は金券ショップで手に入ったのでその駅まで乗る事に。
この疲れた足で結局2km弱歩いた。
徒歩20分弱で着いたがかなり疲れた。
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