2019/05/02 - 2019/05/02
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摂津の国のマーガトロイドさん
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大阪市にある8つの渡船。地元住民の足となっていながら一般的にはほとんど無名の渡船を巡り、不足している塩分を補給しようというのが今回の目的。
史上初かもしれないほぼ電車を使わない旅かつ自転車メインの旅…というかベリーショートトリップ。
ここで少し渡船について紹介しておく。
大阪市の渡船は道路扱いである為無料。その為管轄は交通局ではなく建設局と港湾局(木津川渡船のみ)となっている。なお落合上、落合下渡船に関しては現在運航は民間に委託されている。
市内には大正区を中心に8つの渡船があり、日中15~45分間隔で運航している。
なお、基本的には地元の足、通勤客の足となる乗り物なので観光要素は天保山渡船を除きほぼ無い。なのでこの旅行記は基本的に大阪近郊、もしくは大阪に何度も来ていて一味違う旅がしたい人向けの内容になるかと。順調に渡船のみを巡れば一周4時間程度なので午後からのポタリングにも最適かも?
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JRローカル
-
今回はこのマップを使いながら説明していく。スタートとゴールは西九条駅。まずは安治川トンネルを抜けて玉船橋、大正経由で落合上渡船、落合下渡船、千本松渡船の順に乗る。筆者の場合は北加賀屋を経由して木津川渡船へ。ここから大正区に戻り船町渡船、千歳渡船に乗り甚兵衛渡船で港区へ。大阪臨港線の廃線跡沿いに走って天保山渡船に乗り北港通を東に走って西九条に戻る約30kmの道のり。
それでは次から本編へ。 -
ゴールデンウィークは遠出はしないことにしたが近場なら例外。せっかく晴れたので塩分補給も兼ねて渡船巡りに出掛けることに。
人混みの梅田を桜島行きで脱出。どうせスタートは西九条。西九条までなら全く問題なし。
令和初のJRは323系になった。環状線の電車と乗り間違えて福島で降りた人もいたようだ。先行列車が急病人の救護で抑止中に来た向かいの大和路快速の混み方を見るに桜島行きで正解らしい。 -
10:45 ということで西九条に到着。向かいの外回りホームから桜島行きに乗り込む客も多いが降りる客は少ない。ほとんど桜島線に行くのだろう。
10:52 西九条駅でレンタサイクルを借りる。渡船をただ巡るだけならもう少し便利な駅もあるが西九条が起点となったのはレンタサイクルがあるからである。最初の目的地、安治川トンネルはもう見えているw -
10:54 阪神なんば線の高架横を走り安治川トンネルに到着。ここは渡船ではないものの深い関わりを持つ日本初の沈埋トンネル。
というのもここにはかつて渡船があったが、安治川は特に河川交通が盛んだったため渡船の運行にも支障があった。橋梁は水面からの高さが高くなりすぎることもあり不可能、ならばトンネルしかないと1944年に開通したのがこの安治川トンネルである。
戦時中にも関わらずトンネル建設が進められたのはこの近辺に工場が多かったからと推測される。 -
歩行者&自転車用エレベーターは奥にあるがここにあるドアは車用のエレベーター。1977年まで供用されていた。
エレベーターの大きさ的に自転車は7台が限界なので1回待ちがデフォルトのよう。
また、トンネルをカメラで監視しているのは本当のようで、肉声で放送が流れてきていた。 -
10:59 日本初の沈埋トンネルとなる安治川トンネルは意外に狭いがこのトンネルで此花区から西区に移る。トンネル内は日中は警備員が巡回しているが警備員にきちんと挨拶する人が多い。
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11:01 ということで西区側の出口に到着。
トンネルを出て右折、玉船橋経由で旧境川運河跡を走る。運河を埋め立てて作った道なので交通量の割に広い。 -
11:10 しばらく走れば京セラドームの横を走り抜ける。この日はオリックスvsロッテ戦でオリファンやマリサポを見かけた。…この日の筆者はファイターズキャップだったのでオリファンやマリサポからすれば謎の人だったことだろうw
ともかく、令和の時代に大正駅前まで来て大正通を南下する。 -
11:13 令和の時代に大正駅前まで来て大正通を南下する。人が多いのでゆっくり走るべし
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11:22 大正通にはこのように落合上渡船への案内があった。この分なら11時半の渡船には間に合いそう。
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11:27 最後の最後で少し不親切な落合上渡船に到着。というのも途中から看板が無くなるのだ。一度通り過ぎかけたw
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落合上渡船はこのような小型の船で運航。これが大阪市の渡船の基本的なスタイル。ただ一部の航路にはひとまわり大きいタイプや天保山渡船のような少し大きめのタイプまである。
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上流は木津川水門。河口からここまでは大型船の入港に対応している。
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ということで木津川系の航路では対岸まで最も近い距離。基本的に出港時刻ギリギリになって船員(落合上は大阪観光汽船に委託)が登場しゲートを開けて船に乗り込むというスタイル。なのでギリギリまで無人だが焦らず待とう。基本的に出港時刻以降は待ってくれはしないが船員登場時に並んでいた客はちゃんと全員乗せて行く。
乗船客は10名ほど。ほとんどが自転車。 -
大阪市の渡船は基本的に信貴造船所製の船
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11:36 落合上渡船から数分もしないうちに落合下渡船に到着。おそらく徒歩でも10分かかるかどうかなので15分おきの渡船の時間に間に合う…はず
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落合下渡船も詰所は大正区側
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実は奥には落合上渡船が見えている。大阪市内の渡船では最も渡船間の距離が短いのがここ。
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落合下渡船が民間に委託されたからかここのみ渡船の運航間隔などを記した地図が貼られていた。
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渡船巡りのモデルルートまで用意されている。しかしこれ自転車なのか徒歩前提なのかよく分からないが…自転車だとしても始発地と終着地が異なるのもアレだろうしなによりなみはや大橋を自転車で…?正直あの坂を上がるのは鬼畜だぞ…?
それに徒歩と仮定してもなかなかキツい行程だと思うが…所要時間は「観たいだけ」らしいですw思わず吹き出したw -
11:45 対岸から船がやってきた。結構な数の自転車が乗っているがこちらは3名のみ
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11:55 落合下渡船からも15分以内で千本松渡船を目指す。自転車なら可能だが徒歩だと少し厳しいかも。そして落合上→落合下でもそうだがこの辺り、沿道には工場しかないので徒歩だとキツいかも。
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木津川の渡船では千本松渡船が一番利用客が多いようで少し大きめの船で運航されている。利用客も自転車11台と多い。
対岸に着くとちょうどお昼。木津川渡船の出港時刻まで時間があるので、北加賀屋駅前のすき家で昼食を食べることにする。
ちなみに筆者は北加賀屋に向かうため新なにわ筋へ出て南港通経由で向かったが、ストレートに木津川渡船を目指すなら、名村造船所跡のクリエイティブセンター大阪の横を抜けることになる。 -
12:43 思ったより時間がかかったが(南港通が敷津運河を渡る橋はスロープ付き階段しかない)木津川渡船に到着。出港2分前だが待っている客が3名。若いリア充がいて驚き。
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木津川渡船のみは建設局ではなく港湾局の管轄となる。45分間隔なのでタイミングを合わせるのになかなか苦労する。逆にここから先は木津川、船町、千歳、甚兵衛と連続で渡船の続くハイライト区間となる。
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12:55 木津川渡船からすぐに船町渡船場に着く。なぜかラジオ体操が流れるw(ラサ工業から流れる)乗客は筆者以外はリア充2名のみ。
話している内容をよく聞いてみるとIKEAと舞洲に行くつもりで2時間半ここまでかかっているらしい。しかしこの時間からIKEAはともかく舞洲まで?なみはや大橋でも渡る気だろうか… -
そうこうしていると対岸から船が来た。距離も短く、工場地帯を行く船なので乗船客はおらず、こちらからもリア充と筆者のみだった。
鶴町に着くと運河沿いを走って次は千歳渡船場へ。 -
13:11 千歳渡船場に着いた。たまに乗る時は市バスの鶴町四丁目から歩くので少し迷いかけたw
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千歳渡は運航距離が長い。千歳橋もあるが自転車は渡船に乗る人が圧倒的に多い。
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千歳渡船の渡船場の辺りには他の渡船場付近では見られない船が係留されており、少し他の渡船場と違う雰囲気がしている。
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海側にも少し大きめの船が係留されている
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千歳渡船についての案内板もあった。大正内港工事に伴って新設されている渡船で市内の渡船では最も新しい航路である
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渡船から海側を眺める。広々とした風景が広がるのはここと天保山渡船、あとは木津川渡船だが、木津川渡船は運航本数が少ないこと、天保山渡船は観光客が多すぎるのでこの千歳渡船が一番ゆっくりと楽しめるかもしれない。
実際、筆者のお気に入りはこの千歳渡船である。 -
13:34 千歳渡船を降りて自転車で数分。甚兵衛渡船場に着く。
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15分おきだが渡船はつい先ほど出たばかりなので10分ほど待つ。自転車は12台とここまでで最も多い。
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13:50 甚兵衛渡船から天保山渡船を目指すが少し寄り道。見えないものが見えてこないだろうか?
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見えないものとはこの旧大阪臨港線の廃線跡。橋梁がそのまま残されている。
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浪速駅側は防潮扉で封鎖されている(大正側もそうであるが)
かつてテレビ大阪の環状線に関する特番で環状線幻の20番目の駅として紹介されていたのが境川信号場で、この大阪臨港線は境川信号場から分岐していた路線となる。 -
堤防の上から撮影。レールもそのまま残されている。
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一方浪速駅側は工場となっていて跡形もない
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しばらく走るともう一つ過去の交通の痕跡が見える。皆様にも見えないはずの文字が見えるだろうか。
ここはかつての市バス港営業所の跡地。現在は市バスではなくシ(ティ)バスの運転訓練施設となっているらしい。しかし大阪市交通局の亡霊はこんなところにいる。 -
浪速駅の面影を残すものとしてはガソリンスタンドの名前に注目。浪速駅がこんなところに残っていた。
ここから天保山まで写真は無い。というのもなみはや大橋の真下まで来たところで腹痛に襲われたのだ。しかし工場地帯なのでコンビニなどあるわけがない。大阪港駅近くまで急いで行って駅近くのコンビニに駆け込む。これが序盤の落合シリーズ辺りでなくて良かった。 -
14:25 ということでエンドレスナイトの時計台を脇に見て天保山渡船に到着。待機する客の数が段違い。自転車の数も計測できない。
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向こう側に弁天町のオーク200らしき建物が見える。
少し大型化して風覆いもついた渡船で対岸の桜島に渡る。これで渡船コンプリート。 -
桜島に着くと対岸の海遊館がきれいに見える。しかしこちら側も待機列がすごい。
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まだまだ乗船は続いている。観光客にはいい航路かもしれないが混んでいるので落ち着かない印象が正直なところ。
筆者はこの後北港通に出てひたすら東に走りゴールとなる西九条駅には15時頃に着いた。
約4時間で巡れるので季節にもよるが半日あればコンプリートは普通に可能だろう。ただ休憩や補給スポットのあるエリアとないエリアがはっきりしているのでその辺りは注意すべきかもしれない(今回のルートだと落合上~千本松渡船間、北加賀屋~船町渡船間、甚兵衛渡船~大阪港駅手前辺りまでがないエリアになる)
また、日没後の渡船巡りは、平日は通勤通学客が多いこと、土日だと特に落合渡船シリーズの西成区側や船町渡船辺りが人気の少ないエリアになるのであまりおすすめしない。
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