プノンペン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
カンボジアの首都・プノンペンにある、カンボジア国立博物館の展示品紹介です。一部の展示品は写真撮影が許可されていましたが、ここで紹介するのは公式ガイドブックに掲載の展示品です。カンボジア国立博物館は、アンコール・ワットを代表とするクメール様式の芸術品が広く公開されていますので、これに倣いました。

2014春、カンボジア旅行記2(47/47:補遺2):カンボジア国立博物館2:石像、ブロンズ像、格闘する猿、ガルーダ、シヴァ神とウマー

30いいね!

2014/03/18 - 2014/03/23

103位(同エリア975件中)

旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

カンボジアの首都・プノンペンにある、カンボジア国立博物館の展示品紹介です。一部の展示品は写真撮影が許可されていましたが、ここで紹介するのは公式ガイドブックに掲載の展示品です。カンボジア国立博物館は、アンコール・ワットを代表とするクメール様式の芸術品が広く公開されていますので、これに倣いました。

PR

  • レスラー<br />プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トムの第二周壁の西楼門<br />10世紀第4四半期<br />砂岩<br /><br />ジャヤヴァルマン4世時代の彫刻作品です。

    レスラー
    プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トムの第二周壁の西楼門
    10世紀第4四半期
    砂岩

    ジャヤヴァルマン4世時代の彫刻作品です。

  • 棍棒を持つシヴァの手<br />プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トム、プラサート・クラハーム<br />10世紀第2四半期<br />砂岩

    棍棒を持つシヴァの手
    プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トム、プラサート・クラハーム
    10世紀第2四半期
    砂岩

  • 格闘する猿<br />プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・チェン<br />10世紀第2四半期<br />砂岩<br /><br />高さ2.87メートルの巨像です。ラマーヤナ物語のライバルの兄弟、ヴァリンとスグリーヴァを題材にしたものと考えられています。

    イチオシ

    格闘する猿
    プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・チェン
    10世紀第2四半期
    砂岩

    高さ2.87メートルの巨像です。ラマーヤナ物語のライバルの兄弟、ヴァリンとスグリーヴァを題材にしたものと考えられています。

  • ガルーダ<br />プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トム<br />10世紀第2四半期<br />砂岩<br /><br />国立博物館の目玉展示品のガルーダです・公式ガイドブックの表紙にも使われていました。写真撮影が許可されていましたので、本文の方でも紹介しました。<br />

    ガルーダ
    プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トム
    10世紀第2四半期
    砂岩

    国立博物館の目玉展示品のガルーダです・公式ガイドブックの表紙にも使われていました。写真撮影が許可されていましたので、本文の方でも紹介しました。

  • ヴァルナ<br />シェムリアップ州、プラサート・クック・ドーン<br />10世紀第3四半期<br />砂岩<br /><br />ヴァルナは、「リグ・ヴェーダ』を起源とし、四方四維の守護神の一人とされます。ハムザ(鵞鳥)を乗り物とします。

    イチオシ

    ヴァルナ
    シェムリアップ州、プラサート・クック・ドーン
    10世紀第3四半期
    砂岩

    ヴァルナは、「リグ・ヴェーダ』を起源とし、四方四維の守護神の一人とされます。ハムザ(鵞鳥)を乗り物とします。

  • シヴァとウマー<br />シェムリアップ州、バンテアイ・スレイの第1周壁の西楼門<br />967年頃<br />砂岩<br /><br />寺院の基壇にあったものですが、神妃ウマーの首は1970年代に盗難に遭いました。

    シヴァとウマー
    シェムリアップ州、バンテアイ・スレイの第1周壁の西楼門
    967年頃
    砂岩

    寺院の基壇にあったものですが、神妃ウマーの首は1970年代に盗難に遭いました。

  • ナラシンハ(守護神)<br />シェムリアップ州、バンテアイ・スレイ<br />967年頃<br />砂岩<br /><br />バンテアイ・スレイの主祠堂を守っていた4体の守護神の内の獅子像です。右手に持っているのは金剛杵です。<br />

    イチオシ

    ナラシンハ(守護神)
    シェムリアップ州、バンテアイ・スレイ
    967年頃
    砂岩

    バンテアイ・スレイの主祠堂を守っていた4体の守護神の内の獅子像です。右手に持っているのは金剛杵です。

  • ペディメント<br />シェムリアップ州、バンテアイ・スレイの第2周壁の西楼門<br />967年頃<br />砂岩<br /><br />クレール美術の中でも特筆されるレリーフに数えられます。

    ペディメント
    シェムリアップ州、バンテアイ・スレイの第2周壁の西楼門
    967年頃
    砂岩

    クレール美術の中でも特筆されるレリーフに数えられます。

  • リンテル<br />シェムリアップ州、プラサート・スララウ主祠堂<br />10世紀第3四半期<br />砂岩<br /><br />中央の像は、ガルーダに乗るヴィシュヌ神です。

    リンテル
    シェムリアップ州、プラサート・スララウ主祠堂
    10世紀第3四半期
    砂岩

    中央の像は、ガルーダに乗るヴィシュヌ神です。

  • ブラフマー<br />バッタンバーン州、モンコル・ボレイ、プノン・プラサート・レアチ<br />10世紀後半〜11世紀初<br />砂岩<br /><br />ブラフマーは、ヴィシュヌ、シヴァと三神一体であらわされることが多く、単独での姿は珍しいとされます。

    ブラフマー
    バッタンバーン州、モンコル・ボレイ、プノン・プラサート・レアチ
    10世紀後半〜11世紀初
    砂岩

    ブラフマーは、ヴィシュヌ、シヴァと三神一体であらわされることが多く、単独での姿は珍しいとされます。

  • リンテル<br />コンポントム州、コンポン・スヴァイ、スラサート・ペン・チュン<br />11世紀中頃<br />砂岩<br /><br />ダイナミックな場面の中央はヴィシュヌ神の化身、クリシュナが描かれ、その上を乗物のガルーダが舞っています。典型的なパプーオン様式のレリーフとされます。

    リンテル
    コンポントム州、コンポン・スヴァイ、スラサート・ペン・チュン
    11世紀中頃
    砂岩

    ダイナミックな場面の中央はヴィシュヌ神の化身、クリシュナが描かれ、その上を乗物のガルーダが舞っています。典型的なパプーオン様式のレリーフとされます。

  • リンガ<br />バッタンバーン州<br />10〜13世紀<br />ブロンズ、乳白色の水晶、銀<br /><br />リンガは破壊と生殖の神、シヴァの象徴です。

    リンガ
    バッタンバーン州
    10〜13世紀
    ブロンズ、乳白色の水晶、銀

    リンガは破壊と生殖の神、シヴァの象徴です。

  • 男神<br />出土地不明(バッタンバーン州?)<br />11世紀<br />砂岩<br /><br />パプーオン様式を備えた、ヴィシュム神と想定されています。

    男神
    出土地不明(バッタンバーン州?)
    11世紀
    砂岩

    パプーオン様式を備えた、ヴィシュム神と想定されています。

  • 女神<br />シェムリアップ州、プラサートン・トトゥン・トゥンガイ<br />11世紀後半<br />砂岩 <br /><br />典型的なパプーオン様式の像とされます。ヴィシュヌの神妃クラシュミーと想定されています。               

    女神
    シェムリアップ州、プラサートン・トトゥン・トゥンガイ
    11世紀後半
    砂岩 

    典型的なパプーオン様式の像とされます。ヴィシュヌの神妃クラシュミーと想定されています。               

  • 横たわるヴィシュヌ<br />シェムリアップ州、アンコール、西メボン<br />11世紀後半<br />ブロンズ<br /><br />元の大きさは、東南アジアでは最大級とされる6メートル以上とされる巨像です。<br />

    横たわるヴィシュヌ
    シェムリアップ州、アンコール、西メボン
    11世紀後半
    ブロンズ

    元の大きさは、東南アジアでは最大級とされる6メートル以上とされる巨像です。

  • 石碑<br />バッタンバーン州<br />1069年<br />砂岩<br /><br />ハルシャヴァルマン三世(1066〜1080年)に記された碑文は、クメール史や家系を知るのに貴重な資料とされます。

    石碑
    バッタンバーン州
    1069年
    砂岩

    ハルシャヴァルマン三世(1066〜1080年)に記された碑文は、クメール史や家系を知るのに貴重な資料とされます。

  • ナーガの上の仏陀<br />コンポンチャム州、ペアン・チェンの農場<br />11世紀後半<br />砂岩<br /><br />パプーオン様式の特徴を備えた像とされます。

    ナーガの上の仏陀
    コンポンチャム州、ペアン・チェンの農場
    11世紀後半
    砂岩

    パプーオン様式の特徴を備えた像とされます。

  • ヘーヴァジュラ<br />シェムリアップ州、アンコールトム、バンテアイ・クデイ<br />11世紀後半<br />ブロンズ<br /><br />ヘーヴァジュラ(喜金剛)は、密教仏教、金剛乗仏教の尊格とされ、11世紀以降に重視されたようです。悟りを邪魔するマーラを踏みつける構図です。

    ヘーヴァジュラ
    シェムリアップ州、アンコールトム、バンテアイ・クデイ
    11世紀後半
    ブロンズ

    ヘーヴァジュラ(喜金剛)は、密教仏教、金剛乗仏教の尊格とされ、11世紀以降に重視されたようです。悟りを邪魔するマーラを踏みつける構図です。

  • ナーガの上の仏陀<br />バンテアイメンチェイ州、セレイ・サファオン<br />12世紀前半<br />砂岩<br /><br />アンコールワット様式の特徴が備わった像です。仏陀が装飾を持って表現されているのは、王権の反映とされます。

    ナーガの上の仏陀
    バンテアイメンチェイ州、セレイ・サファオン
    12世紀前半
    砂岩

    アンコールワット様式の特徴が備わった像です。仏陀が装飾を持って表現されているのは、王権の反映とされます。

  • 女神<br />シェムリアップ州、アンコール<br />12世紀<br />砂岩<br /><br />典型的なアンコールワット様式とされる像です。王家の尊厳を反映した像とされます。<br />

    女神
    シェムリアップ州、アンコール
    12世紀
    砂岩

    典型的なアンコールワット様式とされる像です。王家の尊厳を反映した像とされます。

  • ヴィシュヌ<br />シェムリアップ州、アンコール、カピラプラ<br />12世紀後半<br />ブロンズ<br /><br />10世紀のヴィシュヌ派による記述では、手にした道具類はシヴァ本来のものではなく、ヨーガ指導者としての地位を示したものとされます。

    ヴィシュヌ
    シェムリアップ州、アンコール、カピラプラ
    12世紀後半
    ブロンズ

    10世紀のヴィシュヌ派による記述では、手にした道具類はシヴァ本来のものではなく、ヨーガ指導者としての地位を示したものとされます。

  • ヴィシュヌ<br />シェムリアップ州、アンコール、ワット・クニャット<br />12世紀後半<br />砂岩<br /><br />アンコール様式の徳塗油を持つ像です。腕が破損し持ち物が失われていますが、ヴィシュム神と特定されています。

    ヴィシュヌ
    シェムリアップ州、アンコール、ワット・クニャット
    12世紀後半
    砂岩

    アンコール様式の徳塗油を持つ像です。腕が破損し持ち物が失われていますが、ヴィシュム神と特定されています。

  • 跪く女性(鏡台?)<br />シェムリアップ州、アンコール・トム、バイヨン<br />12席前半<br />ブロンズ<br /><br />国立博物館収蔵の最高傑作ともされるブロンズ像です。アンコール・ワット様式から更に発展した様式とされます。

    跪く女性(鏡台?)
    シェムリアップ州、アンコール・トム、バイヨン
    12席前半
    ブロンズ

    国立博物館収蔵の最高傑作ともされるブロンズ像です。アンコール・ワット様式から更に発展した様式とされます。

  • ガウリ姿のラージェーンドラテーヴィ<br />シェムリアップ州、ロルオス、ロレイ南西祠堂<br />12世紀第1〜第3四半期<br />砂岩<br /><br />9世紀に送検されたロレイ寺院から発見された像です。現在の像は、12世紀に原作の代替品として造られたものと想定されています。<br />

    ガウリ姿のラージェーンドラテーヴィ
    シェムリアップ州、ロルオス、ロレイ南西祠堂
    12世紀第1〜第3四半期
    砂岩

    9世紀に送検されたロレイ寺院から発見された像です。現在の像は、12世紀に原作の代替品として造られたものと想定されています。

  • シヴァと神妃<br />出土地不明<br />12世紀<br />砂岩<br /><br />アンコールワット様式の造りのようです。

    シヴァと神妃
    出土地不明
    12世紀
    砂岩

    アンコールワット様式の造りのようです。

  • 男神<br />ボーサット州<br />12世紀<br />ブロンズ<br /><br />パプーオン様式を持ったブロンズ像とされます。ヴィシュヌ神と想定されています。

    男神
    ボーサット州
    12世紀
    ブロンズ

    パプーオン様式を持ったブロンズ像とされます。ヴィシュヌ神と想定されています。

  • 荘厳された仏陀<br />シェムリアップ州、アンコール、アンコールワット第1回廊内の北経蔵<br />12世紀後半<br />ブロンズ<br /><br />12世紀頃から、王としての仏陀を表すようになってからの作品です。アンコールワット様式とバイヨン様式の融合がある造りとされます。

    荘厳された仏陀
    シェムリアップ州、アンコール、アンコールワット第1回廊内の北経蔵
    12世紀後半
    ブロンズ

    12世紀頃から、王としての仏陀を表すようになってからの作品です。アンコールワット様式とバイヨン様式の融合がある造りとされます。

  • ナーガの上の仏陀<br />ヴェトナム、ヴィン・デイン省、銀塔<br />12世紀第3四半期<br />ブロンズ<br /><br />ナーガが7日間の大雨から仏陀を守ったとされる説話に基づく構図です。クメール王国の宿敵、現在のヴェトナム中部のチャンバで造られたようです。

    ナーガの上の仏陀
    ヴェトナム、ヴィン・デイン省、銀塔
    12世紀第3四半期
    ブロンズ

    ナーガが7日間の大雨から仏陀を守ったとされる説話に基づく構図です。クメール王国の宿敵、現在のヴェトナム中部のチャンバで造られたようです。

  • 蓮の香炉<br />バッタンバーン州、モンコル・ポレイ、ダンルン<br />12世紀<br />ブロンズ<br /><br />クメール様式の香炉です。

    蓮の香炉
    バッタンバーン州、モンコル・ポレイ、ダンルン
    12世紀
    ブロンズ

    クメール様式の香炉です。

  • ナーガの上の仏陀(飾り金具)<br />コンボンチャム州、バンテアイ・チャー、コッ・プラッ村の川岸<br />12世紀末〜13世紀初頭<br />ブロンズ<br /><br />装飾化されたバイヨン様式とされます。

    ナーガの上の仏陀(飾り金具)
    コンボンチャム州、バンテアイ・チャー、コッ・プラッ村の川岸
    12世紀末〜13世紀初頭
    ブロンズ

    装飾化されたバイヨン様式とされます。

この旅行記のタグ

30いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安 150円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

カンボジアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP