2013/09/24 - 2013/10/02
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ヴァチカン市国にあるカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂の展示品と、タペストリー等の室内装飾の紹介です。ミロやダリなどの大聖堂内の現代絵画も紹介します。(ウィキペディア、JTBワールドガイド・ローマ他)
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ここから暫くは、室内装飾用の織物、タペストリーの絵の紹介です。ラファエロ工房の下絵を元に、ブリュッセルの工房で織り上げたものです。
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『キリストの復活』を題材にしたタペストリーのようです。
ヨハネの福音書によれば、イエス・キリストのみではなく、全ての人が最後の審判の日には復活するとされ、『善行』『悪行』を裁かれると教えています。 -
『キリストの昇天』を題材にしたタペストリーです。これもキリスト教における定番の構図です。
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『幼児の虐殺』を題材にしたタペストリーのようです。その一部分です。
ユダヤの支配者ヘロデ大王は、ベツレヘムの地にユダヤの新しい王(イエス・キリスト)が誕生したことを伝えられ、それに怯えたヘロデ大王は、ベツレヘムの地で王の可能性がある2歳以下の男の幼児全てを探し出し、虐殺しようとしました。イエス・キリストは奇跡的に難を逃れたとされる、新約聖書のマタイの福音書に記されたキリスト誕生に纏わる説話です。 -
同じく、『幼児の虐殺』を題材にしたタペストリーの一部分です。
2010年のチュニジア旅行では、トフェのカルタゴ遺跡で、千体を超す幼児墳墓を目にしました。生贄説や疫病説などがあり、まだ論争に決着はついていないようです。 -
このタペストリーもキリスト教の説話を元にしたものに間違いないようですが、まだ読み解いていません。
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雲の上の天上には、父なる神とキリスト等が描かれているようです。地上で見上げているのはキリストを処刑した古代ローマの人達のようです。
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聖母マリアが、父なる神から冠を授かっている場面のようです。『聖母戴冠』の図ですと、死した聖母が復活し、肉体と魂が昇天した後に父なる神から戴冠される場面とされます。
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キリストを中心に食卓に使徒達が集まった光景は、『最後の晩餐』を連想させるタペストリーです。『最後の晩餐』は、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵があまりにも有名で、つい、その絵との比較になってしまいます。
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カトリックの宗教儀式に纏わる1シーンのようです。就位式のような雰囲気と服装です。壁画とタペストリーの区分が分かり難い絵でした。
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イチオシ
ここからは、廊下の天井にあがかれた装飾の紹介です。現地ガイドさんは、製作された時代によって、様式が変遷したことを説明されていました。
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イチオシ
廊下の壁面には、イタリア各地の絵図がありましたが、こちらは本文の方で紹介しました。様式の変遷とともに、時代による大聖堂の懐具合も影響したようです。
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この辺りの天上飾りは、財政状況がよかった時代でしょうか、天井装飾の密度も、内容も濃いようです。地図のギャラリ―と呼ばれる廊下です。
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密度の濃い天井壁画の光景が続きます。画と絵の中間に、レリーフの飾りがありますが、造形されたレリーフではなく、絵で表現された物のようです。
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正確には覚えていませんが、天井装飾の質が財政状況や画家のレベルによって、次第と低下した時代の天井だったかもしれません。これで、廊下の天井装飾の紹介はおしまいです。
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ここからは室内の天井光景を纏めて紹介します。ラファエロの間の天上です。キューピッドが描かれた八角形の中心部から、放射状に画が描かれています。そちらも天使像です。
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小さな円を中心に、均等に4分割された区画に描かれた天井画です。天井中心が少しだけ高くなっていました。周りの画は、受胎告知等の聖母像が多いようです。
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四角や円、その他の形で小さく区画された天井光景です。画は付随的な小さなものばかりでした。かなり年月が経ち、色がくすんでいました。
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古い礼拝堂の天井光景だったようです。これまで目にした修復された天井に比べますと、地味な印象を受けました。
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最後に紹介する天井光景も、サン・ピエトロ大聖堂に残された古い時代の様式がそのまま残された部分のようでした。
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イチオシ
『Madonna con Bambino』(1920年)
レオナール・フジタ (1886~1968年)
レオナール藤田が描いた聖母子像です。日本名、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)は東京都出身、パリで活躍したエコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な画家の1人です。藤田嗣治は1955年にフランス国籍を取得(その後日本国籍を抹消)、1957年フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を贈られ、1959年にカトリックの洗礼を受けてレオナール・フジタとなました。 -
これもヴァチカンに収蔵・展示された現代アートの作品のようです。作者名や題名は分かりません。顔や掌部分はリアルに表現されています。
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現地ガイドさんは、ミロの最晩年の素描』と紹介していたようです。ジョアン・ミロ(1893~1983年)は、カタルーニャ出身のスペインの画家です。1970年には大阪万博のガス館に陶板壁画『無垢の笑い』を制作するため来日しています。
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パウロ6世(1897~1978年)の呼びかけにより20世紀の芸術家から寄贈された現代宗教美術のコレクションは、『アパルタメント・ボルジア』や、システィーナ礼拝堂の地下などに展示されています。これらがその一部のようです。
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ミロが描いた絵がステンドグラスになった物でしょうか、左に向かって疾駆するライオン像のように見えます。
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これも、ヴァチカンに展示された現代アートです。不確かですが、ミロの作品の1つかもしれません。
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サルバトール・ダリ(1904~1989年)の作品です。スペイン生まれのシュルレアリズムの代表画家です。スペイン語の題名は、『Paesaggio angelico』(1977年)です。
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『The Trinity』(1960年)
サルバトール・ダリ(1904~1989年)
『The Trinity』は三位一体、を意味します。神・キリスト・聖霊を一体と見るキリスト教の教えです。 -
マーク・シャガール(1887~1985年)の作品、『Pieta rouge』(956年)です。シャガールが描いたピエタ像のようです。
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マーク・シャガール(1887~1985年)の作品、『La scala di Giacobbe(Le songe de Jacob)』(1977年)です。旧約聖書の『聖ヤコブの階段の夢』の場面のようです。逃亡の途上、天国に上る階段の夢を見て、自分の子孫が偉大な民族になるという神の約束を受けたとされます。イスラエルの民、ユダヤ人は皆ヤコブの子孫と称するようです。
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