2013秋、ポーランド旅行記(25/28：補遺)：ワルシャワ軍事博物館(1/４)：戦争絵画、君主・英雄肖像画、彫像

2013/10/20 - 2013/10/25

ワルシャワ軍事博物館の展示品紹介です。私の下調べが不十分で、芸術・文化・歴史に関する国立博物館と勘違いして入場した博物館です。(ウィキペディア、中欧・東欧ガイドブック)

エリア ワルシャワ(ポーランド)

高さが床から天井にまで達し、横幅はそれよりも長い大作の騎馬戦図です。展示用に拡大されたものかもしれません。

大作の騎馬戦図の前には、大きな旗の展示品もありました。旗の左手に見える白馬の騎馬像は、ヴィートスと呼ばれるリトアニアの戦旗です。

左後方に城塞が見えます。この城塞が落城した時の様子を描いたもののようです。

ポーランドの歴代王の一人、ハンガリーの大貴族バートリ家のソムリヨ系統出身のステファン・バートリ(1533〜1586年)によく似た肖像画です。ポーランド・リトアニア共和国の女王アンナ・ヤギェロンカとの共同統治王（在位：1576〜 1586年）となりました。

名前が分かりませんでしたが、中世の頃のポーランドの王侯のようです。手に指揮棒のような権威を示す品があります。

絵の上部に描かれた文字から、ヨアンネス?世の肖像のようです。

『Ｆｉｏｄｏｒ　Ｆｉｎｄｏｒｏｗｉｃｚ　Ｂｅｒｇ』
(1793〜1874年)
ポーランド総督(Ｇｏｖｅｒｎｏｒ)

ロシアの元帥で、フィンランドの総督(在位：1855〜1861年)、ポーランド総督(在位：1863〜1874年)を務めた人です。

『タデウシュ・コシチュシュコ』
（1746〜1817年）

ポーランド・リトアニア共和国の将軍で、政治家です。アメリカの独立戦に義勇兵として参加し、外国人ながら准将にまで推された軍人です。1794年の蜂起の指導者としてポーランドとリトアニアでは国民的英雄とされます。

『Ｊｏｚｅｆ　Ｍａｔｌｉｎｓｋｉ(ニックネーム：Ｊａｎｋｏ　Ｆａｌｃｏｎ)』
油彩、カンヴァス
作者名不明

『Ｇｅｎｅｒａｌ　Ｍａｒｉａｎ　Ｌａｎｇｉｅｗｉｃｚ』
油彩、カンヴァス
Ｆ．ｔｒｅｐａ筆

『Ｆｒａｎｃｅｓｃｏ　Ｎｕｌｌｏ(フランチェスコ・ヌル)』
(1826〜1863年)
油彩、カンヴァス
Ｌｕｉｇｉ　Ｔｒｅｃｏｕｒｔ筆

沈着冷静な風貌をしたイタリア軍人です。ロシア帝国と戦う、ポーランドのために尽くした人のようです。

『Ａｇａｔｏｎ　Ｇｉｌｌｅｒ』
(1831〜1887年)
油彩、カンヴァス
作者名不明

民族組織(ナショナル・ガヴァメント)に参加した歴史家のようです。

『Ｓｔａｎｉｓｌａｗ　Ｋｒｚｅｍｉｎｓｋｉ』
(1839〜1912年)
油彩、カンヴァス
Ｍ．Ｍｏｒｄａｓｅｗｉｃｚ筆

歴史家、文芸評論家、エッセイストです。1863年の1月蜂起に参加した人のようです。

『Ｊｏｚｅｆ　Ｐｉｌｓｕｄｓｋｉ(ユゼフ・ピウスツキ)』
(1867〜1935年)
油彩、カンヴァス
Ｋ．Ｋｒｚｙｚａｎｏｗｓｋｉｉ画

『Ｊｏｚｅｆ　Ｈａｌｌｅｒ将軍（ユゼフ・ハラー）』
(1873〜1960年)
油彩、カンヴァス
Ｋ．Ｊｏｄｚｅｗｉｃｓ画

ポーランド軍の中将だった軍人です。第二次大戦後、ポーランドで文部大臣を務めたようですが、最後はイギリスで亡くなりました。

『Ｂｏｌｅｓlａｗ　Ｍｏｓｃｉｃｋｉ』
（1877〜1918年）
油彩、カンヴァス
Ｋ．Ｇｏｒｓｋｉ画

第1次世界大戦に従軍した、ポーランド軍のボレスワフ大佐です。

『Ｌｕｃｊａｎ　Ｚｅｌｉｇｏｗｓｋｉ将軍』
油彩、カンヴァス
Ｒ．Ｋａｗｅｃｋｉ画

ポーランド軍の将軍です。1920年、ジェリコフスキ将軍率いるポーランド軍はヴィリニュス地域を侵攻、その後この地域にはリトアニア共和国とは別に中部リトアニア共和国が建国されました。中部リトアニア共和国は、後にポーランドに編入されました。

『Ｊｏｚｅｆ　Ｐｉｌｓｕｄｓｋｉ(ユゼフ・ピウスツキ)』
(1867〜1935年)
油彩、カンヴァス
Ｓ．Ｚａｗａｄｚｋｉ画

文化人類学者で、アイヌ研究家のブロニスワフ・ピウスツキは実兄です。

『Ｃｏｌｏｎｅｌ　Ｂｏｌｅｓｌａｗ　Ｗｉｅｎｉａｗａ　Ｄｌｕｇｏｓｚｏｗｓｋｉ』
（1881〜1942年）
油彩、カンヴァス
Ｓ．Ｎｏｒｂｌｉｎ画

貴族の生まれで、ポーランドの政治家、詩人で外交官です。

『Ｊｏｚｅｆ　Ｐｉｌｓｕｄｓｋｉ(ユゼフ・ピウスツキ)』
(1867〜1935年)
ブロンズ
Ｈｅｎｒｙｋ　Ｋｕｎａ作
(1925年)

ポーランド軍創立者で元帥、ポーランド共和国の建国の父にして、初代国家元首(在位：1918〜1922年)です。
1923年に引退を宣言したものの、国内の混乱により激しいインフレが起き、1926年にクーデター『五月革命』を起こし、実権を掌握しました。ピウスツキは大統領にはならず、国防相と首相の立場で政治腐敗の一掃に取り組みました。ヒトラーの台頭に対しては、反ナチズムの立場を貫きました。

『Ｒｏｍｕａｌｄ　Ｔｒｕｇｕｔｔ(ロムアルト・トラウグト)』
(1826〜1864年)
木彫
Ｂｙｌｅｗｓｋｉ作
(1925年)

1863年1月22日に始まり、1864年4月11日に終結した1月蜂起の際のポーランド国民政府の有能な軍人で、指導者です。1863年10月に実権を掌握しましたが、1864年4月に仲間とともにロシア軍に逮捕され、ワルシャワ要塞で処刑されました。その後、1月蜂起の勢いは下火となりました。

『Ｒｅｏｐｏｌｄａ　Ｌｉｓａ−Ｋｕｌｉ』
（1896〜1919年）

ポーランド軍の歩兵大佐だった軍人です。ウクライナーポーランド戦争に参加し、1919年3月7日に大きな傷を負い、翌8日に亡くなりました。

『Reconciliation』
Jacek Malczewski
(1904年)
油彩、カンヴァス

『Death of Jozef Poniatwski at Leipzig』
作者不明
(19世紀後期)
模写：Gen. Kruk-Heidenrench
(1863年)
油彩、カンヴァス

『Impressment into the Czarist army』
油彩、カンヴァス
Sochaczewski

『Battle of Komarow』
J.Kossak
油彩、カンヴァス

『Lwow Eaglets』
W.Kossak
油彩、カンヴァス

『Battle　of　Rokitna』
W.Kossak
油彩、カンヴァス

『Potyczka Z　Kozakami』
W.Kossak
(1917年)

『2ｎｄ　Brigade　of　the　Poish　Legions』
J.　Skotnicki
油彩、カンヴァス