2011冬、シリア等・中東旅行記(28/54)：アンマン、アンマン城址、ヘラクレス神殿址

2011/02/22 - 2011/03/02

アンマン城址の中にあるヘラクレス神殿址等の紹介の続きです。有史以前の洞窟も残る、複合遺跡の丘でした。

エリア アンマン(ヨルダン)

先にも紹介しましたが、見晴らしの良いアンマン城址からのアンマン市街の眺望です。ヘラクレス神殿址付近からの眺望です。

同じく、見晴らしの良いアンマン城址からのアンマン市街の眺望です。アンマンは、新石器時代の9000年前から人類が居住した地とされます。

いくつか洞窟らしいものがありました。これもその1つのようです。お墓か、居住跡か判別できない光景でした。

こちらの洞窟には、入口に石積の跡がありました。後代まで繰り返し使われた洞窟でしょうか。中を覗きこまれる方達です。

『アーリィ・ブロンズ・エイジ・ケイブ・紀元前2250』のタイトルがあった説明看板です。青銅器時代は石器時代と鉄器時代の中間の時代区分です。エジプト・メソポタミアでは紀元前3500年頃、ヨーロッパでは紀元前3千年頃から始まったとされます。お墓（tomb）の遺跡のようです。ウマイヤード朝時代まで繰り返し使われたようです。

アンマン城址の敷地でも、見晴らしの良い場所に立地していたと思われる、ヘラクレス神殿址の光景です。

ヘラクレス神殿跡の紹介の続きです。古代ローマの第6代皇帝のマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝（121〜180年）の時代に造られた1800年ほど前の神殿址です。

柱と梁の一部が再現されたヘラクレス神殿の光景です。研究が進めば、復元想像図も作成されるかもしれません。

所々に補修用の石材が混じった石柱列の光景です。神殿の主要な柱のように見えます。

長方形の切り石が積まれた石壁の光景です。最上段には、下部の角を削った、下部より大きな石が置かれていました。これも神殿址の一部のようです。

ヘラクレス神殿跡を象徴する遺物の光景です。巨大な指が転がっていました。主神のヘラクレス像の一部とされます。

ヘラクレス像の指のアップ光景です。ヘラクレスはギリシャ神話の英雄で、のちにオリンポスの神となりました。

遺跡公園と呼べる光景です。発掘されたり地上に転がった異物が、見学し易いように並べられていました。

左側には8弁の花と、その周りの小さな円形の花飾り、その右には、アカンサスか、椰子の葉らしい文様が刻まれていました。

三角模様が刻まれた半円形の中央が窪み、その中にも花弁風の文様が刻まれています。右上には葡萄の実らしい粒も見えます。

口を開け、眉が下がった表情です。苦しみか、嘆きの表情のようです。室内で保存した方がよさそうな遺物です。

風化が進んで、文様がうまく判別できませんでした。人物、植物、幾何学模様の3つに類推するなら、植物の可能性が一番高いようです。

こちらにも人物の上半身像が刻まれているようですが、損傷が著しく、表情などは読み取れません。

果物を思わせる造りの石片です。前日、シリアの世界遺産のボスラのローマ劇場で見た展示品とそっくりでした。ローマ時代の遺物に間違いないようです。

花弁がデザインされたような、立体的な彫刻が施された石片です。石灰岩のような白い石質です。石灰岩は、炭酸カルシウムの比率が高い場合は白色ですが、不純物により着色し、灰色、茶色や黒色の石灰岩にもなるようです。

梁などの部材に使われた石材でしょうか、全面にデフォルメされた花柄模様が刻まれていました。

二重の六角形の中に文様が刻まれた石片です。右上には人の顔らしい彫刻が残っていました。

石柱の最下部か、台石のように見える遺物です。連結に必要な凹凸は残っていませんでした。

白い石灰岩の石質でしょうか、風化が進んで、原形が想像しにくい石片です。あえて想像するなら、人の足です。

ここからは、石質が異なる遺物の紹介です。黒く、重たい石質のようです。石棺の光景です。側面に人物像などのレリーフがありました。

表面に無数の凹凸が見える、火山岩のようなイメージの石質です。遺物の管理番号でしょうか、白い文字が記されていました。推測ですが、石造建築の連結部のような形状です。

こちらも推測ですが、石柱の下部に敷かれた台石のようです。円形のものが割れた、4分の1くらいの大きさの遺物に見えました。

人物のレリーフ像が刻まれた石柱のようです。ネックレスらしい頸飾りが、比較的はっきりと原形を留めていました。

石碑の様な遺物です。展示のために造られたような、くり抜かれた石の上に建っていました。全面に文字が刻まれた跡がありました。

同じく、石碑の様な遺物です。こちらには文字だけではなく、シンボルのような2つの図形が刻まれていました。