2011冬、シリア等・中東旅行記(25/54)：ボスラ、ローマ劇場、石造遺物、鳩のモザイク画

2011/02/22 - 2011/03/02

ボスラの世界文化遺産、ローマ劇場見学の続きです。世界で屈指の三番目の規模とされます。『古代都市ボスラ』の代表的遺跡として、1980年に世界文化遺産に登録されています。

エリア その他の都市(ヨルダン)

ボスラの世界文化遺産、2世紀末に造られたローマ劇場の内部紹介の続きです。

2段に設えられたコリント式の列柱の光景です。分厚い部材が、1階の天井と2階の床になっていました。

観客席の各部から全景を眺めることが出来た、コリント式の列柱の光景です。近付き過ぎると全体のイメージが分かり難くなる規模でした。

舞台の片隅に展示してあった遺物の光景です。割れたりして、再使用されることがなかった古い石材のようです。アカンサスの葉などが彫刻されているようです。

同じく、舞台の片隅に展示してあった遺物の光景です。側面に細かな文様が彫刻されていました。アカンサスや、月桂冠にも見える丸い輪などです。

僅かな石ノ色摩を利用して成長した植物の光景です。ミレニアムの2000年のイタリア旅行の際、ローマのコロッセオでも撮影したことがある光景です。

ローマ劇場の舞台付近の光景です。上に登って見学することが出来ました。遺物の石像なども展示され、格好の撮影ポイントでした。

あちこちに映えた植物で、長い年月を感じさせる石壁ですが、建築自体には、今も寸部の狂いもありません。

精緻な細工で隙間がないように見える石造の壁ですが、僅かな隙間でも根を張るり、成長する植物の生命力には驚かされます。

観客席のアップ光景です。2千年近く経ちますと、さすがに薄い部分には欠けが目立ちます。

二羽が向き合ったユーモラスな表情を下ハトの絵です。モザイク細工です。

コリント式柱頭のアップ光景です。刻まれている植物はハアザミ（葉薊）、アカンサスです。

繰り返し紹介しますが、アカンサスを彫刻したコリント様式の石柱の部材です。コリント式の名前は、古代ギリシャの都市国家の1つであるコリントスに由来しますが、コリントではなく、アテナイで発達したと考えられています。

天井に開けられた明り採りの光景です。中央の石が楔型をしていますから、アーチ構造です。かなり分厚い天井構造です。ここからは、帰り道での撮影です。

アーチ型の通路の先に見えた光景です。帰路からは脇道になっていたようです。ここにも石造の遺物が並んでいました。

天井から鎖で吊り下げられた大きな金属製の皿の光景です。かつての照明器具でしょうか、明りに見立てた赤い布がありました。天井が煤けて見えるのは、玄武岩の黒さではなく灯油の煤のようです。

入口門近くにやって来ました。周りより堅固に造られ、防御機能も強化されているようでした。

同じく、入口門近くの光景です。この辺りでは、通路の両脇に遺物の石像等が展示してありました。

ここからは、入場する時には撮影できなかった入口付近の展示してあった遺物などの紹介です。文字が刻まれた古い石碑です。

女性像の頭部のようですが、原形を留めていませんでした。人為的な破壊が行なわれた頭部かもしれません。

風化が進んだ人物立像ですが、向かって右側には、人為的な破壊の跡もあるようです。

頭部が失われた人物ザ像です。人為的な破壊行為があったようです。地元で産する黒い玄武岩が使われているようです。

果物の様な彫刻が施された遺物です。果物では、台湾などで食べたことがある釈迦頭を連想させます。

頭部が失われた人物立像です。首も腕も切り取られてしまったようです。頭部はどこかの博物館に収蔵されているかもしれません。

城壁に設けられた細長い隙間は、防御のための施設です。鉄砲狭間か、弓狭間です。

かつては、城塞を取り巻くお濠として水を湛えていた場所です。現在は空濠になっています。

同じく、城塞を取り巻くお濠として水を湛えていた場所の光景です。今は椰子の木が植えられていました。

城塞の周りのお堀にかかっていた石橋の光景です。この石橋を渡って出入りしました。

ローマ劇場の見学を終えて広場に戻ってきました。保存状態の良いボスラのローマ遺跡の見学は、大いに満足できました。

同じく、広場付近の光景です。この後は、さらに南下して国境を越えてヨルダンへの移動です。