2011冬、シリア等・中東旅行記(23/54)：ダマスカスからボスラへ、ローマ劇場

2011/02/22 - 2011/03/02

ダマスカスでの見学を終え、ボスラに移動しました。ボスラはダマスカスから南に約140キロ、ヨルダンとの国境に近い街です。ボスラでは世界文化遺産のローマ劇場を見学しました。

エリア その他の都市(ヨルダン)

ボスラの世界文化遺産のローマ劇場に置到着しました。見学の前に立ち寄ったレストランです。Caracalla(カラカラ)』の看板がありました。通称、カラカラ帝（188〜217年）は、暴君で知られる古代ローマ帝国の皇帝です。母の出身地がシリアのホムスとされます。

ローマ劇場の見学の前に休憩で立ち寄ったレストランの庭の光景です。花が咲き乱れ、露店もありました。

ダマスカスでの見学を終え、ボスラに移動しました。ボスラはダマスカスから南に約140キロ、ヨルダンとの国境に近い街です。ボスラでは世界文化遺産のローマ劇場を見学しました。

白いバラの花です。こちらにもハエがとまっていました。シリアでは2月ですが、日本での『5月の薔薇』ではなく、『秋薔薇』と言ったところでしょうか。

深紅のシクラメンの花です。シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の多年草です。地中海地方が原産地とされます。

赤いカーネーションの花です。カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。オランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチク等の別名を持ちます。原産は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸とされます。

赤いカーネーションの花です。カーネーションは、ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。オランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチク等の別名を持ちます。原産は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸とされます。

白いバラの花です。こちらにもハエがとまっていました。シリアでは2月ですが、日本での『5月の薔薇』ではなく、『秋薔薇』と言ったところでしょうか。

同じく、露店で販売されていた装身具の紹介です。民族衣装に似合いそうなネックレスの数々です。

レストランでの休憩を終えて、これから世界遺産のローマ劇場の見学です。見学の前に現地ガイドさんから簡単な説明を受けました。

ボスラのローマ劇場の全景です。外観は劇場と言うより城塞です。周りは深い濠で囲われていました。2世紀末に造られた劇場の周りに、12世紀に城壁が造られました。黒っぽく見えるのは玄武岩を使った石質のためです。城壁は、シタデルと呼ばれています。

ローマ劇場前の広場の光景です。鳥居のような高い石造物と、その傍らに大木がありました。鳥居のような建造物は、遺跡ではなく、ウェルカムの文字があった案内看板でした。

同じく、ローマ劇場前の広場の光景です。ローマ劇場の周りに城壁が造られたのは、十字軍との戦いのためとされます。このことでローマ劇場が昔の姿のまま残されました。

ローマ劇場前の広場の光景です。鳥居のような高い石造物と、その傍らに大木がありました。鳥居のような建造物は、遺跡ではなく、ウェルカムの文字があった案内看板でした。

ローマ劇場の入場口付近の城壁の光景です。頑丈な城壁が十字軍からの攻撃を守りました。

ここからは、入場しての見学です。6千人が収容できるローマ劇場は、今でも現役です。素晴らしい音響効果が有名です。

予め送付されてきた旅行計画書に『懐中電灯』を携行するように記されていました。ローマ劇場を見学する時に必要との理由でした。

途中、石段を下ってローマ劇場に向かいました。私は懐中電灯を持参しませんでしたが、足元を照らしながら歩いたほうがよさそうでした。

通路に外からの光が差し込んできました。もう足元を照らす懐中電灯は要りません。

非常に保存状態が良いローマ劇場でした。石畳の床も磨かれたように滑らかで、凹凸はありませんでした。

ローマ劇場の内部が見える場所に出ました。舞台近くにあったのは、聳えるような黒っぽい石造の壁と、その前のコリント様式の柱列です。

黒っぽい玄武岩の石材に交じって、白い石も使われていました。大理石や花崗岩等のようです。アカンサスが彫刻された、コリント様式の石柱の一部のようです。

コリント様式の石柱のアップ光景です。舞台装置の一部としての役割もありそうでうす。黒い玄武岩の背景が引立て役です。

舞台付近の側面光景です。コリント様式の白い柱は、ネット情報では遠くから運ばれてきた大理石などの記述がありました。

後ほど、最上階から眺めた舞台の光景も紹介しますが、最初は目前に眺めた舞台の光景です。

観客席の光景です。こちらも申し分のない保存状態でした。ローマ劇場の中でも屈指の規模とされます。

同じく、舞台から見て観客席の左端の光景です。最上段まで37段あります。観客席の長さは200メートルほどありそうですから、平均して横一列に180人が座ったとすれば、単純計算で6660人です。6千人の座席、3千人の立見席の規模が納得できました。

側面から眺めた観客席の光景です。側壁のこう配で、観客席の勾配も類推出来ました。

舞台から眺めて、右手方面の観客席の光景です。逆光気味の写真になりました。最上階の柱列だけは一部壊れていましたが、観客席の保存状態は上々です。

側面から眺めた観客席の光景です。かなりの急勾配です。この後、用心しながら石段を登りました。