大人の遠足＃９　その2　明治生命館

2013/07/06 - 2013/07/06

現役で働いているビルです。
明治安田生命保険のビル。
だから土日だけ見学可。
この前を通る度に一度入って見学してみたいと思っていたので、今回思いがけず見学出来て(それも解説付き)とてもラッキー。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: その他

「大人エレベーター」ちっくな、レトロな回数表示が付いたエレベーターで2階へあがります。

エレベータの外についているこの盤はなんでしょうか。
エレベーターの操作盤のようにも見える。

中に入るとこんな感じ。
箱の上部にはラーメン鉢のような模様(いやいやもっと豪華です）。
箱の内部は漆塗りかなぁ。
深い光沢がただモノじゃないです。

2階のエレベーターホールの横にはこんな物書き台。
これって、昔の郵便局とか銀行とかに普通にあった風景だよね。
なんか懐かしいわ。

2階はずっと回廊になっていて、1階の営業フロアーが吹き抜けになってます。
この1階は最近TVのコマーシャルで江角マキ子が歩いてたところだよな。

2階からは天井が良く見えます。
とっても凝った天井。
浮き彫りというか掘り込みというか。
これを作った職人さん、何人体制で何日かかったんだろうか。

天井から壁へつながるところにも浮彫が。
あちこち、とてもデコラティブな保険屋さんです。

この廊下、重みがあってイイですね。
重役になった気分。

重役となった私は会議室へ。
天井、机、ふかふかの椅子、絨毯。
どれも良いけど、

一番素敵なのは床板。
いいねぇ、木の色を生かした組細工になってる。
手が込んでるなぁ。

終戦後、GHQは明治生命館をアメリカ極東空軍司令部と使用するために接収。
期間中、最高司令官の諮問機関として米英中ソ4か国の代表による、対日理事会が設置され、昭和21年第一回会議がこの会議室で開催されました。
マッカーサーが演説を行い、その後何回もこの会議に出席しています。
対日理事会は2週間毎に開かれ、サンフランシスコ講和条約が発効され、GHQが廃止された昭和27年まで164回にも及んでいます。

また廊下へでました。
素敵な廊下は歩くのが楽しくなりますね。

やってきたのはココ。
お、こっちの方がもっと「大人エレベーター」っぽいけど、寸足らずなんで、人じゃなくて物品がのるんですな。
聞いてみたらば、ここは社員食堂なんですって。
このエレベーターで下から定食を運んできてるんですって。

エアコンのカバーも素敵。

で、こっちが食堂。
ここ、一般社員が使っても良いのでしょうか？
重役専用？
重役が社員食堂って、まぁ、アリか。

この食堂の特徴は、天井のアーチ形の3本の梁と、そこに施されている浮彫。
モチーフはブドウと蔦。ブドウは豊饒のしるしと西欧で決まってますがねぇ。

素敵ですね。
紙が貼ってあるんじゃないんですね。

暖炉もあるでよ。

食堂を出て廊下に出たら、あ、コレ、見覚えある。
国会議事堂にあった郵便シューターだ。

国会議事堂のと同じ米国のメーカーの製品で、国会とココの2か所だけで使われているそうです。

暖炉の上がちょっと殺風景ですなぁ。
ここには何か予定があったんだろうと思うんだけど。

えーっと、ここは重役の部屋ですかね。

この絨毯、何気に可愛い。

暖炉は使えるんだろうか

このライティングデスクが素敵です。
蒔絵の外装も良いです。

が、中もまた素敵。
こんな机が家にあったら、、、、、おちおち犬なんか飼ってられんな。

暖炉だけで、何種類あるんですかい。

こんな椅子に座って会議したら、、、、寝るな。

階段で１Fへ。

この階段室もレトロで素敵。

光のさし込み方がまた良いわ。

こちら店舗スペース。

ここで平日は営業しているんですって。
こんな店舗に来たら、ホイホイ保険契約結んじゃう？
いやー、キョロキョロ目移りして保険どころじゃないか。

もう出口です。
早かったなー。
もうちょっと見たかったよ。

このドアも重みがあって素敵です。

この前は何度も通ったことがあるけど、中に入ったのは今日が初めて。
良かったよかった。

何処を取っても絵になる建物です。

しかし、晴れたよなぁ。