2013年5月　大人の遠足#7　ミステリーウォーク　豊島区&北区

2013/05/19 - 2013/05/19

谷中を散歩した帰りに日暮里駅で目に留まったのがこのポスター。
「ミステリウォーク2013　名探偵★浅見光彦の住む町」　
あ、これ、おもしろそー！
先ずはミステリー手帳を入手しろ、とのこと。
想像だけど、手帳にいろいろな指令が載っていて、それに従って行動すると犯人が分かる仕組みなのではないかな？
きっと面白いぞー。
多い方が楽しいので、早速いつものみんなを誘って、4人でホシを追って5時間半、坂道のある町を歩き回りました。　

エリア 王子・十条(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ショッピング: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

待ち合わせは駒込駅。
ツツジの花壇に囲まれたような駅で、盛りの頃はさぞ見事だったろうなぁ。
時間より少し早く来たので、のんびりしていたら、実は私が最後だった。
みんな気合い入ってるなー。

ミステリー手帳無事ゲット。
どうやって手に入れるのかなぁ、みどりの窓口かなぁ、駅員さんに聞けば教えてくれるかなぁ、等と色々と考えていたけど、無造作にドンっと置いてあった。
私の想像と違うところは、指令じゃなくて、物語仕立てになっていたこと。
内田康夫氏が書き下ろしたんだろうなぁ。
名探偵の甥の祖母が振り込め詐欺の被害に遭ってるかも、って事で彼女を探すストーリーになってました。
ところどころにキーワードが隠れていて、それを探して一部分をつなげると、テーマワードが浮かび上がる仕掛け。
私の想像よりもっと凝ってましたよ。

私を待つ間に、みんなざっと手帳に目を通したようで、すぐさま最初のヒントへと移動。
最初のヒントは通りを渡った向かいにありました。

地下鉄駅の入口に、なぜか橋の欄干だけが残ってた。
昔はここに川があったんですね。
駒込橋と書いてあった。
立ってる木は桜の木。
ソメイヨシノが生まれた染井村は駒込駅からすぐです。

続いてのヒントはここ。
おっ、この男性も手帳広げてる！
このイベント人気なんですね。
実は私、内田さんの本は1冊も読んだことがない。
参加資格に問題あり？

とても立派な地蔵堂ですねぇ。

セーラー服のお地蔵さん。
珍しい〜。

ドラゴンボートの銅鑼みたい。

フッと向かいを見ると、ちょっと時代かかった建物が。
銭湯だよ！久しぶりに見た。
亀の湯。トラディショナル。

ミッションを遂行するためには、先ずは手帳に目を通して、作戦をたてる事が肝心であろうと思われたので、jun1さんがチェックしていたケーキ屋さんで、ちょっと長めの作戦会議。
調査ルートを設定したので、それに沿って調査開始です。
先ずやって来たのは「霜降銀座商店街」

マスコットの「しーちゃん」がお出迎えしてくれる霜降銀座商店街。
しーちゃんは「いったんもめん」の親戚のように見える。

商店街もこのイベントに協力していて、ところどころ、手帳の地図にマークがある店にはヒントが隠されています。

で、この商店街が結構安いのね。
こうやってヒントを探しならが歩くと、どうしても目につくのが格安商品。
にわか名探偵達が帰りによって買い物して帰ってくれれば、商店街的には大成功。

霜降銀座商店街は途中から染井商店街へ変わります。

「しもふり」と書かれたアーチのあるあたりが霜降銀座商店街、こちらのピンクの提灯は染井商店街。
間の店は…どっち側？
もちろん、染井商店街にもヒントが隠れていますよ。

商店街の途中で道を曲がって坂道を上り始めます。
あぁ、キレイなバラ。

染井坂ですって。
だんだら坂です。

小学校の壁にはおもしろいタイルが張ってある。
多分児童たちの絵なんだろうなぁ。
味があって、この壁は良いですね。

私たちはただ今豊島区をさまよっている訳ですね。
こういうタイル状の案内板があちこちに置いてありました。

手帳のストーリーに従ってやってきたのがこの蔵。
旧丹羽家住宅蔵。国指定有形文化財です。
昭和初期の建物で、鉄筋コンクリート作り。珍しいですね。

ヒントは中に入るとわかるとオジサンが教えてくれたので、入ってみるとー。
あぁ、なるほどね。

この広場のウリは蔵だけじゃなくて、この門もちょっとしたモンなんです。
こちらは豊島区指定有形文化財の旧丹羽家腕木門です。
梁のような腕木で屋根を支える形になっているんですね。

こちら側から広場にアクセスしていたら、蔵の中に入らなくても答えが解ったな。

江戸時代、この公園の周辺は染井村と呼ばれ、多くの植木屋が軒を並べ、菊やつつじなど、四季折々の花々を楽しめるところとして有名でした。
ソメイヨシノは江戸末期から明治初期に、ここから全国へと広がっていきました。

どんどん歩いて行きます。
東京スイミングセンターだって。
ちょっと素敵なエクステリア。

大きな霊園にやって来ました。
そう言えば、駒込駅でチンタラしてる間に礼服の人を沢山見たなー。
法事に良いお日柄だったのかね。

有名人が多く眠っているそうです。
文化人が多い。
霊園の先のお寺、慈眼寺には芥川龍之介の墓がありました。

右が芥川家、左に龍之介さん
だけ別にお墓がありました。

司馬江漢って人のお墓もすぐご近所。
江戸時代後期の洋風画家で蘭学者だそう。
司馬っていうから、中国人か作家かかと思ったら、江戸は四谷生まれの江戸っ子で画家さんでしたね。

井戸だ。
こんなちゃんとした井戸みたの久しぶり。

墓地はお寺さんの手前横手にありました。
仕出し屋さんのトラックがやってきて、やっぱり今日は法事日和。

みんなの公園ですって。
わかり易い名前ですね。

綺麗にしてあるけど、犬立ち入り禁止っていうのはいただけません。
北区、心狭いぞ。

下瀬坂にきました。ここにもヒントが。

この人たちも手帳開いてたけど、用が済んでも、私がカメラ構えても全然動かないのね。
最近は誰もがブログとかネットに写真をアップしているご時世なので、なるべく他人の写真には映らないようにするのが、ある種の自衛手段だと思うけど、そういう事気にしないのかな。
私がうっかり顔消し忘れちゃったら、困るでしょう？

あるお家のガレージには、スヌーピーの自家用飛行機が駐機中でした。
ウッドストックも一緒だよ。
写真では止まっているけど、本当はプロペラは動いてた。
いつか空を飛ぶのだろうか。

熊野坂へは工事現場を通り抜けて行きました。
本当なら道路は通行止めにしたいんだろうけど、手帳を持っていれば何も聞かずに通してくれました。

ゲーテ記念館の前の小さな公園。

こちらが記念館。
どういう縁なのでしょうかね。

ゲーテの小路だって。
ふーん。

「浅見家」は西ヶ原にあるという設定になっているんですってね。
一度は読んでみないとイカンかな。

飛鳥山公園の近くまで来ました。
ナカナカ雰囲気の良い公園のようですが、公園の中を歩くのはあと。

その前に、この石碑をチェック。
六石坂。
このミステリーウォークの傾向としては、このような石碑＆案内板にヒントがあるようです。

３つの博物館が固まってあるんですね。
紙の博物館には興味を惹かれたけど、今日は入っている時間なし。

この先の公園も犬禁止だって。
北区ー。
犬と歩けない公園なんて、クリー○を入れないコーヒーより味気ない。
「犬と中国人立ち入り禁止」って書いてあったていう、かつての上海租界あたりの公園を思い出させるよ。

路面電車だ！
都電荒川線。
いつか「大人の遠足」で1日乗車券の旅をしたかったんだけど、もはや無職ではなくなったので、一体いつになる事やら。

さて、ここでランチ休憩です。
行先が何処になるかわからないミステリーウォークだったけど、夏さんはちゃんとめぼしいレストランをチェックしていたんですねぇ。エライ！
美味しいランチは別の旅行記で。

食事中に午後の作戦について検討。
お腹は一杯になったし、後半の行動方針も決まったし、後半戦の開始です。

モノレール？
この急坂だもの、何か乗り物がいるよな。

このモノレール無料ですよ。
車内アナウンスは「北区アンバサダー」の賠償千恵子さん。
へぇ、北区出身なんだぁ。

紫陽花が咲きそうですよ。
梅雨がもうすぐやってくるのだなぁ。

まだ新しい感じですよね。

あすかパークレール、アスカルゴですって。
エスカルゴみたいな形と飛鳥山をかけているんでしょうね。
ちょっと安易なネーミングが自治体ぽくて良いですよ。

広い公園ですよね
飛鳥山は江戸時代から花見の名所であったそうです。
そりゃー、ソメイヨシノの地元だもんな。

今はパンジーが花盛り。

目指すポイントはココ。
文字数から答えは想像できたんだけど、やっぱり思った通りの答えでした。

佐久間象山作の石碑だそうです。
でも、ほとんど読めません。

飛鳥山のふもとを歩いて行くと、大きな鳥居。
七社神社。
「飛鳥山の緑の縁、鎮守の杜に祀られる七柱の神々」とホームページには書いてある。
立派な神社のようですが、お参りする時間なし。

そのすぐ近くにあるのが滝野川警察署。
光彦さんのお兄さんって、警察関係者なんだよね。

甲斐くん、クライアントはSBだけじゃないんだね。
制服が良く似合いますねぇ。

これが今年のミステリーウォークのテーマです。
そうです、みなさん、振り込め詐欺には注意しましょう。
今じゃ「母さん助けて詐欺」とか言うらしいですね。

そのご近所にはお札を刷っている印刷局。
大阪では造幣局が桜の名所として有名だけど、ここも通り抜けできたりするのかな？

この門構え、さすがにセキュリティは厳しいだろうね。
いいなぁ、プリントごっこのようにお札が刷れたら、楽しいだろうな。

工場の横っちょもなんか良い感じですね。

東京蚕糸学校発祥の地だそう。
シルクを東京でも作っていたんでしょうか？
意外な感じ。
横浜にはシルクセンターがあるけど、東京で作って横浜から船積してたのかなぁ。

平塚亭。
手帳の中のお話にも出てくる。
夏さんは前にも来たことがあって、「ちょっとガッカリ」だったそうなので、パス。
でも、もう商品が残ってないくらいで、人気はあるんだな。

平塚神社へと向かいます。

平塚亭はこっちから見ると別の店みたいに表情が違います。

立派な神社ですねぇ。
さっきの七社神社と言い、この辺りの土地って、パワーがあるんですねぇ。

でも、境内にいてはヒントは見つからないので、外へ出ます。
あれ？この坂は下り坂だー。
やられたー。
今まではずっと登り坂だったのに。
ヒントは坂の上り口と中程にあるらしいので、すぐに見つかると思ったのに、これじゃだいぶ下りて行かないと見つからないじゃん。

ヒントが隠されているのはこの不動堂。

摩利支天様はイノシシに乗ってますよ。
珍しいですねぇ。

摩利支天は陽炎を神格化したもので、陽炎は実体がないので、焼けず、濡らせず、傷つかない。穏形の身で常に日天の前に疾行し、自在の通力を有するので、武士が良く信仰したそうです。

こちらは良く知っている恵比寿さんと布袋さん。
七福神めぐりもやってるのかな。

摩利支天＆不動尊＆七福神のおめでたいコーナーから出ると、そこにもう一つのヒントが。
この坂は蝉坂というそうです。
さぁ、残すはあと1つ。

最後の一つは旧古河庭園のすぐ隣。
じゃーん、これにてミッションコンプリート。
ホシはバッチリ捕獲。
応募すると運が良ければ何か当たるかも、って事で応募しておきました。
誰か1人でも当たると良いなあ。

このイベント、もう13年も毎年行われている人気のイベントで、浅見ファンが全国から集まるとか。
ぜーんぜん、知らんかったわー。

旧古河庭園がすぐ近くなので寄って帰る事にしました。

本日のおみや
旧古河庭園で買ったバラ。
バラらしくない変わった形の花ですよねぇ。
色がキレイなんで買っちゃいました。
ものすごくスパイキーで、持って帰るのに苦労した。
大きく育てよー（でも、バラって育てるの難しいのよねぇ）。


本日の記録
歩数　；18,502歩
交通費；1080円
ランチ+作戦会議：4千円弱
入園料：150円
お土産:1050円