2013/01/23 - 2013/01/31
3312位(同エリア8625件中)
唐辛子婆さん
乾季の今、冬場の今がアンコールワットに行くのに一番涼しくてよろしい
とのことだったのですけど、ELLiEさん情報では
「それでも日中は30度を超す。
説明聞いてても頭がぼ~っとなってしまった。」
それぢゃ、短パンにノースリーブで。
と思ったら「それでは遺跡見物はできない。」
遺跡は今でも現地の人々には聖なる祈りの場所なので
そういった格好では入場不可。
一部に修復用の青いビニールシートがかぶせられていましたので
遠景で撮りました。
日本語ガイドのチョムランさんの連絡先はこちらです。
とても優秀です。855-12-614-168
★Cambodia クメールの微笑みに会いたくて(1/33) サイトマップ
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10753822/
Cambodia クメールの微笑み (11/33) シェムリアップ ひとまとめ
https://4travel.jp/travelogue/10753817
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
アンコール・トムを見終わってお腹ペコペコ。
草葺きの小屋レストランでランチです。
カンボジアチキンカレーと肉野菜炒めを頼みました。 -
カレーにはサツマイモみたいなのと
たくさんの野菜がはいってて胃にやさしい。
チュガンニュ(おいちい)! -
炒め物にはパイナップルがはいっていて
これもおいしかったです。
飲み物もいれて二人分で13$ほど。
日本人にとってはリーズナブルですけど
公務員の月給が70$のカンボジア人にとっては
めちゃくちゃお高い。
観光客が行くところ以外の、市場などでもドルが
フツーに使えるのもオドロキです。
1$以下のおつりにリエルを渡される。
リエルが補助通貨みたいな役目です。 -
ハンモックでまったりしてる外人も。
ハンモックの向こうのほうに
ちゃんとしたトイレもありました。
入場カードを持ってる人は無料です。 -
アンコール・ワットのまわりのお堀
雷魚とか、たくさんの魚がうじゃうじゃうじゃうじゃ
うごめいていました。 -
ビニールシートをこの人で隠す。
でもね修復現場の方々の苦労と喜びを知ってしまうと
隠さないほうがいいと思えてきました。 -
蓮の花もお昼寝しちゃう午後。
-
門への道の片側だけ修復が終わっています。
なのでみんな道の右側を歩きます。
ところが、これを見てください!
http://4travel.jp/traveler/narunaru123/pict/27585326/
鴨さんという方の
「ベトナム カンボジア タイ 陸路横断」に
こんな「職人の遊び心」が!道の左側にあったそうです。
こんな楽しいもの見落としちゃってくやちい!
鴨さん、リンクご承認ありがとうございます! -
修行中のブッダを大雨から守ったというナーガは
いつもお寺の守り神。 -
「アンコール・ワットは
12世紀前半、日本だと平安時代ですね。
スーリヤバルマンという王様がお建てになりました。
ヒンドゥー教ですが
シバ神ではなくヴィシュヌ神の寺院でございます。
中には清めの聖水をたたえる池が10か所あり
高い所ほど身分が高いかお金持ちが利用しました。
プノムクーレンからの水がお堀に流れてきてそれを利用しました。
お堀の水はやがてトンレサップ湖にそそぎます。」
チョイさんのながれるやうな日本語
日本人ガイドさんそっくりです! -
外側の経蔵で記念撮影のカップル。
-
アンコール・ワット訪問の前に
Yさんに勧められて読んだ本が何冊かありました。
「カンボジアは誘う」平野久美子著
「素顔のカンボジア」渋井修著
「アンコール遺跡」ジョルジュ・セデス著
「インドシナ王国遍歴記 アンコール・ワット発見」
アンリ・ムオー著
古ぼけた唐辛子婆の脳みそが
なかなか理解してくれなかったにせよ
それぞれ興味深く読んでいってよかったと思いましたが -
なかでもアンリ・ムオーの旅行記は面白かったです。
タイを経て漁船でカンボジアにたどりつき
アンコール・ワットを発見するまでの話ですので
アンコール・ワットそのもにについての記述は少ない。
けれどもいろいろな意味で魅力にあふれた本でした。
どうしてかというと
すでにカンボジアでカトリックの布教活動をしていた
フランス人のブイユヴォー神父は
「アンコールは以前から知られていた。我々も知っていた。
話を大げさにしたムオの山師根性のやり方に抗議をいたしたい。」
紀元前から中国人が
16世紀にイスパニアやポルトガル人がすでに見つけていた
と文句をいっているのです。
でも、アンコール・ワットの価値を世界に知らしめたのは
ムオーだったのです。
そのあたり、世界へ向けての
発信下手な日本人vs発信上手な中国人、みたいな^^
アンリ・ムオー(1826?1861):
19世紀最初のフランス人探検家。
18歳の時にロシアに渡り、ポーランドやクリミアを旅した。
1858年イギリスの援助を受けてシャムを訪れ
1860年アンコール・ワットに到着。
アンコール遺跡の重要性を看破したその報告は
ヨーロッパで高く評価された。
熱病で35歳で亡くなるまで博物学を目的として旅を続けた。 -
それにしても「山師根性のやり方」とは
ひどいいわれ方をしたもんですね。
旅の途中でであう
上は王様から下は農村漁村の人たちまでとのやりとりを読むと
山師根性の持ち主とは思えず、人々の信頼を勝ちとって
とても良い印象を残しているみたいなんですもの。
「原住民に好印象を与えたので
後に水路の測定を行ったフランスの委員が楽をした。
(彼の名前は)あらゆる障害を取り除く護符のような役割を
果たしてくれた。」
ラオスで熱病にかかって命を落としてしまうんですけど
膨大な収集物を現地のお供の人たちが
バンコクの港まで運んだとか。
当時のラオス→バンコク間の交通手段のことを思うと
もしムオーが誰にも好かれていなかったとしたら
二人の従者がラオスでその困難な仕事をやりとげる
決意をしたかどうか。
そして莫大な現金や宝物を所持したまま
亡くなってしまった外国人を
ナム・カンナパオ(ルアンプラバーンから3km)に
埋葬し、役務を遂行した従者たちにも
感動してしまいました。
身ぐるみ剥いで逃げたってわからないぢゃないか。 -
先にも書きましたが
アンコール・ワットに関する記述よりも
むしろバンコクでのあれこれが多い。
映画「王様と私」のモデルになったモンクット王
に謁見した時の模様も知ることができて
ミーハー的に喜んぢゃいましたよ(^o^)
モンクット王:
タイの王様。
1824年20歳で出家してから王位につくまでの27年間を
ウォンニウェート寺で僧侶として過ごした。
ここは青木保が修行して「タイの僧院にて」を書いた
タイ王室のお寺です。
外国人留学生も修行している、緑いっぱいの
日本のお寺のやうな渋い雰囲気。
ここにくると癒される感じがして
家から遠かったにもかかわらず何度も訪れたものでした。
当時はモンクット王がここで修行してたなんて
知らなかった・・・。
いえ
何度か聞いたり読んだりはしてたんでしょうけど
へーそうなの?程度にしかとらえてなくて
やっと今頃になって自分の中でこなれてきた
ってことでせうか。
・・・なんて効率の悪い脳みそだこと!
「モンクット王が僧侶になっていたのは暗殺を恐れたため。
先王が亡くなった時モンクットはまだ20歳で
(先王の側室の)異母兄が当分王位を継ぐといって
居座った。
その王は病気になった時自分の王子を跡継ぎに
したがったが、宰相など家来に
「跡継ぎは決まっているではないか。」
と言われて力を落として亡くなった。
ムオーは
「孤独の時間の中で研鑽に励んだおかげで知識を積み
西洋が東南アジアを脅かしつつあるということも
(王は)知っていた。」と書いています。 -
話をカンボジアに戻しますと
「シャムに比べると租税は軽いので
カンボジア住民は幸せに暮らしているのではないか
と思ったら、この国はあらゆる悪徳にみちていて
貧困、高慢、狡猾、秘境奴隷根性
驚くべき怠惰が国民をむしばんでいた。」
あらあら・・・。
でもねカンボジア人から恐れられていた未開の山岳民族
スチエン族と3か月暮らした結果、以下のような
記述を残しています。
「(アンコール・ワットの時代の人々は)
今のカンボジア人よりもスチエン族に近いようだ。
温和、いんぎん、礼儀、社会性、レリーフに似た
整った容姿、武器、楽器タムタム(太鼓)阿古型の楽器、
長いひげ、狭い下帯・・・。」
アンリ・ムオーは老酋長に気に入られたようで
別れに3台の車を提供してくれたそうです。
牛車でしょうか?
その当時のカンボジアの王様は
インドシナがフランスに包囲されつつあるので
「フランスという名前だけで命をちぢめるほど
恐怖を感じていた。」
「カンボジアは
シャムに対して忠誠を示すため王子を人質に送っていた。
この第二王も若いころバンコクで暮らし政治を学び
もう帰国しても謀判を企てる心配がないと見極めが
ついてからようやくカンボジアに返された。」
既にこの頃にはタイの属国みたいになってたんですね。 -
この方はどなたでしょうか?
亡くなればブッダになれるのは
ジャヤヴァルマン7世以降の王様や貴族だけだった
と考えるとジャヤヴァルマン7世なのでせうか? -
今でも土地の人にとってはお参りするところ。
そしてのんびりおしゃべりするところ。 -
聖水をたたえた鉢には
-
蓮の花びらが。
この筆のようなもので聖水を振りかけます。 -
-
-
バルーンが上がってます。
-
第三回廊には週1回仏教の会合?か何かがあるので
観光客は上に上がることができません。
今日がその日だったので、後日上ることに。 -
-
この穴は石を持ち上げるために開けられたのだそうです。
あらま唐辛子婆の靴が写っちゃった。 -
美しいデヴァターの特集はこちらでどうぞ。
Cambodia クメールの微笑み (19/33)
シェムリアップ アンコールワット
デヴァターたち
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10753215 -
回廊の壁画はこちらで。
Cambodia クメールの微笑 (18/33)
シェムリアップ アンコールワット
回廊のレリーフ
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10753213 -
撮影を待つアプサラダンサーたち。
-
-
後日、第三回廊を見るために再び訪れたアンコール・ワット。
第三回廊の階段を上がる前の服装チェックが
一番厳しかったです。
ていうか、そのほかの所はほとんどフリーみたい
だったやうな。
ノースリーブの西洋人たちも沢山いましたもの。
ここでは半袖ぢゃないと入らせてくれません。 -
裏から入ります。裏が東向きです。
-
第三回廊はこちらです。
Cambodia クメールの微笑み (20/33)
シェムリアップ アンコール・ワット
第3回廊
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10753748
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ElliEさん 2013/03/11 12:59:43
- やっぱり暑かった?
- 一年で一番すごしやすい時期に行ったわけですが、やっぱり暑かった?
唐辛子婆さんの旅行記を見て色々と思い出し、また、カンボジアの状況などにも思いを馳せています。
次行く時は、唐辛子婆さんみたいに、学校なども訪ねてみたいな。
多分これからどんどん変わっていくであろうカンボジア。
今の様子を、人々の暮らしを、この目で見たいという気がだんだん強くなっていきますよ。
唐辛子婆さんもどこかで書いていたけれど、1ヶ月くらい滞在したいですね。
本の紹介。うれしいです。
私は事前に読むよりも、帰ってきてから読む方が頭に入るので、これからアマゾンに注文します〜。
- 唐辛子婆さん からの返信 2013/03/14 01:23:58
- RE: やっぱり暑かった?
- ELLiEさん、こんばんは
> 一年で一番すごしやすい時期に行ったわけですが、やっぱり暑かった?
そうですね。日中は暑くなりましたね。
> 唐辛子婆さんの旅行記を見て色々と思い出し、また、カンボジアの状況などにも思いを馳せています。
プノンペンの事件は例外かな、と思うほど
のんびりゆったりしてましたけどね。でも気をつけなきゃね。
> 次行く時は、唐辛子婆さんみたいに、学校なども訪ねてみたいな。
驚くほどいろんなところに海外のNPOが学校建ててますね。
日本からの草の根支援もすごいと思いました。
> 多分これからどんどん変わっていくであろうカンボジア。
> 今の様子を、人々の暮らしを、この目で見たいという気がだんだん強くなっていきますよ。
アジアのエネルギーというものを感じますね。
あんなにひどい内戦があったなんて信じられないぐらいの復興ぶり。
> 唐辛子婆さんもどこかで書いていたけれど、1ヶ月くらい滞在したいですね。
ほんとほんと。
> 本の紹介。うれしいです。
> 私は事前に読むよりも、帰ってきてから読む方が頭に入るので、これからアマゾンに注文します〜。
私もELLIEさんの紹介してくださった「アンコール・ワット 旅の雑学ノート」読み返していますよ。
ああ、これはこういう意味だったんだ!とか新たな発見があって
興味はつきません。ありがとおおおお!
唐辛子婆
-
- 名古屋やんさん 2013/03/09 06:51:53
- 面白かった!
- アンコールワットは遺跡の名前としか知らなかった(お恥ずかしい)ので…「アンリ・ムオー」・「モンクット王」のお話等、とても面白かったです。
アンコールワットの陰にムオーという人がいたこと、いずれの国にも権力争いがあったことなど面白く読ませていただきました。
唐辛子さんならではのユーモアもあって平々凡々の私に刺激がありました。
それではまた。 wako
- 唐辛子婆さん からの返信 2013/03/10 02:08:08
- RE: 面白かった!
- wakoさん、こんばんは♪
> アンコールワットは遺跡の名前としか知らなかった(お恥ずかしい)ので…「アンリ・ムオー」・「モンクット王」のお話等、とても面白かったです。
書き込みありがとうございます。
アンリ・ムオーの書いたもの、面白いのでホントはもっと詳しく載せたかったんですけどね、あまりしつこくなるとと思って。
たとえばカンボジアの第二王様に謁見した時、蓄音機でラ・マルセーズを聞かされたので非常に驚いたとか。
フランスと聞いただけで命がちぢまる王様に(笑)
で、その王様がよきにはからえと都合をつけてくれた車がものすごいボロだったので、仕方なく自前で調達して奥地に入ったとか(笑)
ムオーはフランス人だけど英語ができて、英国の支援で東南アジアへ出航したんです。それもなんだか面白いですよね。何度もいさかい起こしてる国同士だったのに。
そして、ちょっと前の本なので翻訳も古めかしくて、船長が始末屋(ケチ)で困ったとか、山師根性とか。
・・・くどくなるのでこの辺でオシマイにします。
唐辛子婆
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