2011/07/16 - 2011/07/22
132位(同エリア573件中)
玄白さん
part1 グリンデルワルド編、Part2 ツェルマット編に続いてpart3です。
タイトルに別荘と入れてしまいましたが、サンモリッツのみ、ホテル泊でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月16日
ツェルマット発10:00発氷河特急にてサンモリッツに到着。
サンモリッツでは4泊だけなので、別荘滞在ではなく、ホテル泊。
宿泊したホテルは学校広場に面したHotel Monopol。
9時間(定刻ならば8時間)の長い列車の旅だった。
チェックイン後、一服したあと、近くのパスタの店で軽く夕食をとり、後はホテルでくつろぐ。 -
ホテルの部屋は広く、清潔で申し分ない。
-
バスルームも広く明るく、アメニティも充実している。
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ちゃんとウェルカムフルーツも置かれている。星4つだけのことはある。
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ホテルの向かいにある教会の塔。
1時間ごとに鐘がなり、夜はうるさいかもしれないと心配したが、日が暮れてからは鳴らず、安眠を妨げられることはなかった。 -
7月17日
残念ながらサンモリッツ滞在中の天気は曇りがちで、時々雨という予報だ。それでも、今日は時々晴れ間がのぞくこともある。
今日の行動予定は、ポントレジーナの隣のモルテラッチェまで電車で行き、1時間半ほどの軽いハイキングでモルテラッチェ氷河末端まで往復する。その後、ベルニナ線でオスピッツォ・ベルニナまで行き、ラーゴ・ビアンコの畔をアルプグリュムまで初級トレッキングコースを歩く。帰りは、話のタネにベルニナ特急を使ってサンモリッツに戻ると決めた。
サンモリッツ駅窓口でベルニナ特急の座席指定券が取れるか確認したところ、空きがあるということだったので、アルプグリュム→サンモリッツの指定券購入。行きは鈍行列車なのでフレキシーパスのみでOK。
サンモリッツから20分ほどで、モルテラッチェ駅へ。 -
氷河から流れ出た川沿いにほとんど平らな道を歩いていくと、まもなくモルテラッチェ氷河が見えてきた。
-
氷河が近づいてきた。
所々に、当時の氷河末端の位置を示す標識が立っている。
1970年当時は氷河末端がここにあって、1900年から1318m氷河が後退している。 -
2010年の氷河末端まで来た。今は氷河先端までまだ60〜70mある。たった1年で、こんなに氷河が後退している!
地球温暖化を肌で感じる。
ハイキングルートはここで終わり。
これより先は、行きたければ自己責任で! というたて看板が立っている。
岩の間を進めるだけ進むことに。 -
イチオシ
氷河が溶け出して川になっていて、これ以上は近づけない。残り15m。
と・・突然、「グッシャーン」とも「ドゥオーン」ともいうなんとも表現できない轟音が響き渡り、氷河の一部に亀裂が入った。
ひび割れしただけで、こんな轟音がするのだから、崩落したときは、さぞすさまじい音がするのだろう。 -
氷河が後退したあとは、もう植物が生い茂っている。マッターホルン山麓の氷河が溶けたあとは、草木一本ない荒涼とした風景だったのとは大違いだ。ここの方が標高が低く気候もそれほど厳しくないからなのだろうか?
-
面白い標識が立っている。手の方向に行くと、氷河の上に出る本格的なトレッキングルートだ。
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モルテラッチェ駅に戻る。
チラノ行きの電車が入ってくる。これに乗って、オスピッツォ・ベルニナへ。 -
各車両には、こんな案内版がついている。下車したいときは、一番下の黄色い丸の中の×印がついたボタンを押す。駅にも同じものがあって、だれも乗り降りしたい人がいないときは、その駅には停車しない。ワンマンバスみたいなシステムだ。
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発車まもなく、電車はグングン高度を上げていく。車窓から、先ほどのモルテラッチェ氷河が遠望できる。
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電車の最後尾に屋根も窓もない展望車が連結されているが、こんな天気だから、だれも乗っていない
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だんだん雲が厚くなり、オスピッツォ・ベルニナに到着するころには、とうとう雨が降り出した。
ハイカーの数も少ない。 -
ラーゴビアンコも対岸は霞んでいる。このあたりは、ハイキングルートの道端にはたくさんの高山植物が咲き乱れているので、晴れていれば、花と白い湖水、赤い電車、対岸の雪が残るベルニナアルプスが、絶好の被写体になるはずなのだが、残念・・・
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4週間めにして、初めて雨の中のハイキングとなった。
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牛も木陰で雨宿りだ。
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アルプグリュム駅に到着。悪天候で景色は見えず、写真はあまり撮らずに歩いたので、予定より大幅に早く到着。ここは無人の小さな駅だ。
駅の中でレインコートを脱ぎ、中腰でリュックに詰めるとき、くしゃみが出た。そのとき、腰にガッツーンと激痛が走った! 歩くことができない、ベンチにすわっていても痛い。 「魔女の一撃」、ギックリ腰をやってしまった。ここは無人駅、こんな天気でハイカーもいない。自動券売機にインターホンがついているが、こんなものでドイツ語で緊急のコミュニケーションが取れる語学力があるわけがない! クレジットカード付属の損害保険はあるが、病気の海外旅行保険には入っていない。今回の旅行最大のピンチだ!
ともかく、ギックリ腰は安静第一だ。駅のベンチでしばらく横になっているしかない。幸い予約したベルニナ特急の発車まで2時間ほどある。場合によっては、それもやり過ごし、もっと後の電車まで待つ覚悟を決めた。 -
幸い2時間の安静が利いたのか、そろそろと歩くことぐらいはできるようになった。リュックの荷物は全て女房のリュックに移し、空のリュックの腰のベルトをコルセット代わりにしてベルニナ特急に乗り込む。
じっと座っていると痛むが、肘掛けに手を着いて腰を浮かすようにしていれば、我慢できる。
それでも一眼レフを取り出し、車窓の風景を撮ろうと頑張る。天気もよくなく、結局ベルニナ特急に乗ったという証拠写真だけだったが。それを見て、我が奥様、呆れている。 -
ほうほうの体でホテルにたどり着き、ベッドに直行。
捻挫に備えて湿布薬を持ってきていたので、それを腰に張る。
とても外に食事には行けないので、ルームサービスで軽食を取り寄せ、簡単に済ませる。行儀悪く、ベッドに寝たまま食べた。
7月18日
終日、どこにも出かけずホテルのベッドで安静。 -
7月19日
ギックリ腰の容体は少しよくなった。まだ痛みは残っているが、ゆっくりなら歩くことも、イスにすわることもできるようになった。
とてもトレッキングができる状態ではないが、乗り物で展望台に登るくらいはできそうだ。
ということで、ホテルのすぐ近くにあるケーブルカー乗り場からピッツネイル展望台に行くことにした。残念ながら、今日も天気は良くない。
かろうじて、エンガディンの谷と湖が見える。ベルニナアルプスには雲がかかっている -
少し晴れ間がのぞくこともあった。
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ピッツネイルのシンボル、アイベックスの銅像
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展望台の周りには、昨夜の雪が残っている
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サンモリッツドルフ地区の街並みとサンモリッツ湖
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イチオシ
11時には、サンモリッツの街に戻る。山歩きはできないので、午後は、セガンティーニ美術館へ行く。
美術館の前から眺めたサンモリッツ湖。優雅にヨットが一艘浮かんでいる。 -
セガンティーニ美術館。石積みのこじんまりした美術館だ。
ゆっくり見ても2時間ちょっとで見て回れる。写真撮影は厳禁で、持っていたカメラは受付で取り上げられた。
代表作のアルプス3部作「生」、「自然」、「死」や「湖を渡るアヴェ・マリア」など鑑賞。ただ、お目当ての「アルプスの真昼」が見当たらない。何と日本の佐川美術館に貸し出されていた。
少し腰が痛み出したので、ホテルに戻り静養。 -
一度くらい、ちょっと豪華なディナーにしようということで、リッフェルゼー湖岸で逆さマッターホルンの写真を撮っているときに知り合ったご夫婦に教えてもらった「Acra」というフレンチレストランへ。このレストランは、ホテル「シュバーツァーホフ・サンモリッツ」の中にある。
メニューは
食前酒:キールロワイヤル
アミューズ・ブーシュ:フォアグラとシェーブルチーズ
前菜:ロケットサラダ、ラズベリーソース
メインディッシュ:子牛肉のソテー、メダリオンソース、トリュフ添え
ワイン:サンタゴスティーノ・バグリオ・ソーリア(シチリア産の赤)
デザート:チョコレートアイスクリーム、ラズベリーソース
値段はリーズナブルで大変美味であった。 -
イチオシ
7月20日
8時にホテルチェックアウト。荷物は部屋からホテルの送迎バンまでポーターに運んでもらい、サンモリッツ駅へ。荷物はライゼゲペックでチューリヒ空港駅へ送り、リュック一つで移動。
今日は、クール経由でチューリヒまで行くのだが、途中マイエンフェルトで途中下車して、少女文学のベストセラー「ハイジ」の作者、ヨハンナ・シュピリの生まれ故郷の村を散策する予定。
これは、我が奥様の希望による。
電車の出発時間まで30分ほどあるので、サンモリッツ湖畔を散策。
ギックリ腰騒ぎで、サンモリッツ滞在はすっかり予定が変わってしまい、湖岸の散策すら、できなかった。
天気は良くないが、バート地区の建物が湖面に写り、美しい景色だ。 -
イチオシ
エメラルドグリーンの湖水がきれいだ。晴れていれば、もっと鮮やかであろうに・・
-
昨夜の雨は、山では雪だったようだ。街の裏山も新雪で真っ白だ。
-
まずは、クールまでレーテッシュ鉄道にて行く。定刻どおり出発。
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イチオシ
クールまでは、氷河特急と同じルートをたどる。ランドヴァッサー橋や、似たような高架橋をいくつか渡っていく。
-
途中駅のThusis駅のホームにメリーポピンズのような銅像がある。
なんだろう?
定刻どおりクールに到着。ここで、電車を乗り換えて20分待ちで、マイエンフェルトをめざす。ところが、到着したホームの反対側にチューリヒ経由バーゼル行きのIC特急が停車しており、3分後に発車だ。
天気があまり良くない、我が奥様いささか、お疲れモードでクールまでの電車では寝ていた、自分の腰の状態もあまり良くないetcで、とっさにマイエンフェルト行きを中止し、そのままチューリヒに直行することにした。
ハイジに見せられた若い女性がよく訪れるようだが、60歳のオジサンにとっては、マイエンフェルトにそんなに執着はない。 -
ホテルは駅から歩いて10分ほどのところの「ASTOR」というアパートメントホテル。明日のフライトの日程調整のための一泊なので、安宿をインターネットで予約しておいた。
チェックイン時間より2時間も早いが、チェックインOKであった。
安宿だが、機能的で快適なホテルだ。
サンモリッツのホテルでアクセスしたときは満席だったが、ふたたび、フライトの座席のアップグレードのため、インターネットで空席確認。ラッキーなことに2つ空席が出た。ビジネスクラスへのアップグレードは予算上できないが、KLMオランダ航空には「エコノミーコンフォート」というエコノミーよりちょっぴり座席が広いクラスがあるのだ。JALのプレミアムエコノミーのようなものだ。少しは、腰の負担が減らせることを期待。
最後まで残しておいたインスタントラーメンを軽く夕食を済ませ、明日の長時間フライトに備えて、早めに寝て腰の静養だ。 -
7月21日
とうとう帰国日。フライトは2時過ぎなので、9時にホテルをチェックアウトし、しばし、チューリヒ市内を散策してから、空港に向かう。
チューリヒ中央駅。 -
トラムでチューリヒ湖畔まで行き、そこからリマト川沿いに駅まで歩く。
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リマト川沿いに立つ3つの教会。
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シャガールのステンドグラスで有名なフラウミュンスター教会。
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リンデンホフの丘からリマト川対岸を臨む。左の丘の中腹に、アインシュタインも学んでいたチューリヒ連邦工科大学がある。
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チューリヒ旧市街
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12時過ぎに空港駅着。
チェックインを済ませ、スイス最後の食事。ちょっと高いイタリアンレストランでランチ。
アムステルダム経由で乗換え待ち時間含め、14時間半の長時間フライトでも、なんとか腰の痛みが悪化することなく、翌日昼前に無事成田到着。
ほぼ1ヶ月のスイスの旅が終わった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とらいもんさん 2015/07/08 06:40:27
- サンモリッツ
- おじゃまします。
2011年は、私が最後のスイストレ旅行でしたので、懐かしく拝見させて頂きました。
ぎっくり腰、ほんとに大変でしたね。
オスビツイオBからAグリュムのハイクは、私も手先が凍える気温の中を歩いた経験がありました。
以上です。失礼致しました。
- 玄白さん からの返信 2015/07/08 15:41:25
- RE: サンモリッツ
- とらいもんさん、はじめまして
古い旅行記に訪問していただいてありがとうございます。
アルプグリュムでのギックリ腰事件は、当時は大変なことになったと真っ青になりましたが、今となっては良い思い出になっています。
玄白
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