2013/07/10 - 2013/07/10
10位(同エリア38件中)
玄白さん
今日(7月10日)は少し雲は出ているが山歩きができないほどではなさそうです。とはいえ5日間ずっとハイキングだったので、休養日ということにして6日ぶりの観光街歩きです。グリンデルワルトに近い街といえばインターラーケンですが、この町はユングフラウ地区の観光拠点として発展してきたためか、観光客ばかり目につき、あまり歴史と風格を感じさせる町ではないという印象を抱いています。というわけでインターラーケンはパスして、ヌーシャテルに続いて北西部の町、フリブールに出かけることにしました。チューリヒとジュネーブを結ぶ幹線鉄道沿いの町なのでヌーシャテルよりアクセスは効率が良いです。いつものことですが、あまり入念な下調べなどせずに行くので、どんな発見があるだろうか?
なお、今回のスイス滞在概略日程は以下の通りです。追々旅行記は追加していきます。
6月27日 エミレーツ航空便にて成田よりドバイ経由で翌日チューリッヒへ。空港駅で荷物をグリンデルワルトに送り、バーデンにて温泉ホテル泊まり
6月29日 ルツェルンに立ち寄った後、グリンデルワルトの貸シャレーへ
6月30日-7月12日 ベルナーオーバーラントアルプストレッキング三昧、近郊田舎町散策を楽しむ
7月13日 サースフェーの貸アパートへ移動、途中、カンデルシュテーク立ち寄り予定
7月14日-19日 サースフェー滞在、ヴァリスアルプストレッキング三昧
7月20日 フランス領シャモニーへ移動、途中シオンに途中下車して観光
7月21日-23日 シャモニーではホテル滞在、モンブラン山群トレッキング三昧
7月24日 ジュネーブに移動 ジュネーブ観光
7月25日 ジュネーブ空港よりドバイ経由で帰国 翌日成田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月10日 Kissling山荘ベランダから見る朝のアイガー
青空は見えませんが、アイガー頂上は見えます。低くたなびいた雲が印象的です。 -
今朝は大家のMrs.Kisslingの愛猫Frauちゃんが見送ってくれました。
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ヴェッターホルン上空に彩雲が出ていました。あまりはっきりした虹色ではありませんが、彩雲だといってもいいでしょう
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グリンデルワルト8:19→インターラーケンオスト9:00→ベルン10:04→フリブール10:25 2回乗り換えがありますが、待ち時間はわずかで、効率よくフリブール到着です。
まずは駅から旧市街方向に5、6分歩いたところにあるツーリストインフォメーションで観光情報を仕入れます。ツーリストインフォメーションの前に止まっていた観光用のミニトレイン。
我が奥方が、たまにはこういうのに乗ってみたいと言う。案内嬢にミニトレインのことを聞くと、午後3回しか動かないという。街歩きは自分の足が一番! -
街の散策用マップをゲット。ていねいに見どころを説明してくれました。やはり、ハイライトは定番のガイドブック「○○の歩き方」にも出ている聖ニコラ大聖堂だという。
今日は昼まで近くの通りで朝市をやっていて、にぎやかですよと教えてくれたので、まずは朝市へ。
そのあと、この地図を見ながら、旧市街を散策です。 -
なるほど、たくさんの店が出ています。ほとんど地元の人のようで、観光客は少ないように見えました。
フリブール(ドイツ語名フライブルク)は、町の中を流れているサリーヌ川を境にフランス語圏とドイツ語圏に分かれています。朝市の会場で聞こえてくる言語はフランス語ばかりです。駅がある側はフランス語圏なんですね。地図を見るとフランス語圏のほうが人口が多そうです。
それにしても、この小さな町が2つの言語圏に分かれているというのは、感覚的にピンとこないものがあります。いたるところ、表記はフランス語、ドイツ語併記だし、行政コストもかかりそうな気がしますが、どんなものなんでしょうか -
朝市はどこもそうでしょうが、野菜などは量り売りです。
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平べったい桃です。
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色々な種類のサラミソーセージも売っています。
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手作りのクッキーも売られています。試食を勧められ、気に入ったらしく手が出た我が奥方
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朝市の通りをそのまままっすぐ行くと、ローザンヌ通りと名前が変わり、旧市街に入ります。建物の外壁は補修されているせいか、そんなに古さを感じさせません。
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イチオシ
聖ニコラ大聖堂の塔が見えてきました。
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ローザンヌ通りに、色々な液体が入ったガラス容器を並べている店がありました。何を売っているのか、よく見るとリキュールでした。
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樽に入っているのは、シングルモルトウィスキーでした。
どの店もそうなのかわかりませんが、ここの酒屋は全部量り売りなんですね〜
ビールは売っていなさそうです。 -
まだ、午前中だからなのか、人通りは少ないです。
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市庁舎
この広場からは3階建てに見えますが、崖の淵に建てられていて反対側から見ると7階建てだという。
1501年に建設が始まり、1522年に完成した歴史的建物です。中には市議会や裁判所も入っていて、現在でも市の政治・行政の中心です。
古い建物でも、修復しながら長く使い続けるというのが、スイスに限らずヨーロッパの文化の特徴であり、それが風格ある都市景観を維持しつづけている原動力ですね。 -
市庁舎の前に立つ噴水。この町にもベルンやヌーシャテルと同様の色々な銅像の噴水がたくさんあります。
3つの町に共通するのは、いずれも10〜11世紀にツェーリンゲン家が支配していた町ということ。噴水自体は16世紀に作られたものらしいが、文化史的に共通することがあるのでしょうか? -
市庁舎の東側に聳える聖ニコラ大聖堂の塔。フリブールのランドマークです。
聖ニコラというのは、4世紀頃の聖人だと言い伝えられていて、フリブールでは町の守護聖人だそうです。ラテン語ではセント・ニコラウス、オランダではシンタクラースとなり、14世紀から12月に祭りが行われるようになった。17世紀にオランダからアメリカに移住した人々が「サンタクロース」として伝えたのがその語源だという -
聖堂入り口の彫刻。
「ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた」という逸話が残されている。この逸話が由来となり、「夜中に煙突から家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という、今日におけるサンタクロースの伝承が生まれている。(ウィキペディア サンタクロースの項より引用) -
20世紀初頭にポーランド人のユーゼフ・メホフェル(Joseph Mehoffer)という人物が制作したステンドグラス。
ヨーロッパでは有名なステンドグラスなのだそうです。 -
イチオシ
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珍しい天窓のステンドグラス
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大理石の美しい祭壇
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ゴシック様式の天井の梁とパイプオルガンが荘厳な雰囲気を醸し出しています
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信者が灯した蝋燭
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イチオシ
ステンドグラスの青い光に包まれたキリスト降架の彫刻
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3.5フランで塔の上に上ることができます。チケット売り場のお兄さんに、階段は何段あるのか尋ねると、「368段! がんばって」と励まされました。
教会の塔に登るのは、20年前のケルン大聖堂の塔以来かな。調べてみるとケルン大聖堂の塔は509段ですが、今回の方がしんどかったですね。やはり、年のせいでしょうか? ハイキングで鍛えていたつもりですが・・・・ -
しんどい思いをして登った甲斐がありました。見事な眺望です。
四方に旧市街が拡がっているのが、よく分かります。フリブールの旧市街はヨーロッパでも有数の広さなのだそうです。
これは南東方向。大きく蛇行するサリーヌ川に突き出た半島のようなところに旧市街があるのは、ベルン旧市街とよく似ています。 -
南の方角の眺め
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イチオシ
西の方角。ここに来るとき通ってきたローザンヌ通りに沿って建物が並んでいます。
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ノートルダム教会と噴水
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坂道を下り、ベルン橋方面に行く途中に出会ったツタが絡まる建物
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サリーヌ川に架かるミリュー橋。橋の向こう側の建物は水力発電所だそうです。、川の水は、それほど澄んではいません。
橋の袂にある小さな公園で、弁当タイムです。 -
サリーヌ川の両岸は断崖になっていて、フランス語圏の大部分は高台の上にあります。大聖堂から橋までは下り坂、さらにミリュー橋を渡った河川敷のようなところにドイツ語圏の町が広がっています。ともかく、フリブールは坂の多い街です。
写真はドイツ語圏の高台に立つTour Rouge(赤い塔) -
ミリュー橋を渡ってドイツ語圏に入るまえに、ベルン橋を渡りTour des Chats(
猫の塔)を見に行きます。
屋根がつけられたベルン橋です。バス一台がやっと通れる幅しかありませんが、駅に通じる路線バスが頻繁に行きかっています。橋の上の石畳は磨り減って歴史の感じさせますが、いまだまだ、現役の橋なんですね -
橋すら花で飾られています。誰が花の手入れをしているのでしょうか?
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ベルン橋から猫の塔方向の眺め
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ベルン橋からの眺め
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ベルン橋を渡ったところから見た猫の塔
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猫の塔
ライン川沿いの古城と同様、中世に、この地の領主がサリーヌ川を行き来する船から通行税を徴収するための監視塔だと思われます。 -
ベルン門。城壁の一部で、猫の塔とつながっています
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猫の塔に行く階段
上まで登りましたが、猫の塔の中には入れませんでした。 -
猫の塔の階段途中で眺めた聖ニコラ大聖堂の塔とツェーリンゲン橋。
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ベルン橋とミリュー橋の間にある広場。12時を過ぎていますが観光客はいません。
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イチオシ
ミリュー橋の上からフランス語圏旧市街を眺めます。
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ミリュー橋を渡り、ドイツ語圏の街に入ってきました。レストラン名の文字がドイツ文字です! たしかにドイツ語圏なんですね〜
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サン・ジャン橋を渡ってフランス語圏旧市街に戻ります。
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フリブール名物の水力で動くケーブルカー(フニクラ)。
崖の上と下の市街を結んでいます。どうやって水力で動かしているのか、しくみはよくわかりません。 -
フニクラは年季が入った小さくシンプルな造りです。数十年使い続けられているように見えます。
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フニクラの坂上駅からの眺め。坂の下の旧市街、坂の上の旧市街、さらにその外側に新市街が取り巻く3層構造の街であることが良く分かります。
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午前中朝市が開かれていた通りはカフェに変わっていました。そのうちの一軒の店で休憩です。
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玄白は相変わらずビールですが、奥方は色々なスィーツにトライしています。
これは、となりの席の娘さんが食べていたのを、おいしそうだといって注文したものです。完熟の甘いフランボワーズにグリエールクリームをかけて食べます。このクリームはフリブールと同じくフリブール州でチーズで有名なグリエールのもうひとつの名産で、濃厚で新鮮な、別格の生クリームです。
時間が足りなくて今回も地元の博物館は訪れることは出来ませんでしたが、ヌーシャテル同様、個性的な小さな街のたたずまいが、とても感じがよく、楽しい一日でした。
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