2010年9月　白峰三山縦走　第１日②～第２日　間ノ岳(62)、西農鳥岳、農鳥岳(103)、奈良田温泉

2010/09/11 - 2010/09/12

北岳に続いて間ノ岳に登頂し、味わい深い農鳥小屋に泊まり、翌日は、思わぬ悪天候の中、西農鳥岳・農鳥岳を目指します！

第１日：（続き）－中白根山－間ノ岳－農鳥小屋泊
第２日：農鳥小屋－西農鳥岳－農鳥岳－大門沢下降点－大門沢小屋－南アルプス街道－奈良田温泉（バス）広河原（バス）芦安

エリア 早川(山梨)

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 自家用車 徒歩

北岳から素晴らしい稜線を歩いて間ノ岳に向かいます。
北岳山荘の向こうに間ノ岳。

１１時３０分、休憩を終えて、北岳山荘を出発。
まずは手前の中白根山を目指します。

１２時０５分、中白根山の頂上に到着。
標高３０５５Ｍ。

間ノ岳へ。
実に豪快な山容です！
寡黙な北岳に対し、やんちゃな間ノ岳というところでしょうか。

実に楽しい稜線歩き！

山頂まで、あと一山かな。

１２時５５分、間ノ岳の頂上に到着！

三角点。
標高３１８９Ｍ。
一般的にはほとんど知られていないだろうが、日本第４位の高峰である（「日本の高い山ベスト２１」国土地理院）。
槍ヶ岳よりも高いのです！

北岳方向を望む。

広い山頂の向こうに富士山。

南アルプス南部方面。
西農鳥岳・農鳥岳（左手前）や塩見岳、荒川岳、赤石岳などが一望できる！

南アルプスの女王、仙丈ケ岳。

鋸岳。

甲斐駒ケ岳。

左から仙丈、甲斐駒、北岳。

左から甲斐駒、北岳、鳳凰三山。

北岳・池山吊尾根の向こうに鳳凰三山。

いつまでも眺め続けていたいです。

が、そうもいかないので、今日の宿の農鳥小屋に向かいます。

西農鳥岳（真ん中）と農鳥岳（左）。
西農鳥岳へ続く稜線上に、農鳥小屋の赤い屋根が見える。

塩見岳。
いつか、間ノ岳と塩見岳をつないでみたい。

荒川岳、赤石岳、聖岳。
塩見岳から、さらに荒川岳までつないでみたい。
南アルプスを北から南までつなぎたい！

明日登る予定の西農鳥岳。
いくつかあるピークのどれが最高点なのか、悩ましい山だという。

明日登る予定の農鳥岳。

１４時１５分、農鳥小屋に到着。
ワイルドな「おやじ」のいるワイルドな山小屋という噂だが、果たして・・・？

確かに、相当あくの強そうな「おやじ」が一人で切り回している。
しかし、口は悪いが気は良いという感じの「おやじ」で、私はそう悪い印象は持たなかった。

まぁ、とにかく間ノ岳に乾杯！

味わい深い山小屋です。
１５時くらいに着いて、これから次の山小屋（大門沢小屋）に向かうと言う登山者を、「おやじ」がすごい勢いで怒鳴りつけてました。
「大門沢小屋まで４時間はかかるのに、こんな遅い時間に向かうなんて、何を考えているのだ」と。
「おやじ」の言う内容は全くの正論だし、登山者を心配しての言動なのだと思う。
しかし、登山者は結局出発したようです。

決して悪くない夕食。

夕暮れの富士山。
明日も、今日のように晴れればよいが。

第２日の朝食。
卵かけご飯と味噌汁。
これで十分です。
５時には出たいと言ったら、朝食を４時半に繰り上げてくれ、天気や登山道についても色々と心配してくれ、やっぱり口は悪いが気は良い「おやじ」でした。

しかし、残念ながら天気は思わぬ濃霧と強風。。。
同じ方向に向かう同宿者４人で、急造のパーティーを結成して行くことにしました。
心強いです。
５時１５分、出発。

かなりの強風で苦戦しましたが、５時５０分、西農鳥岳・農鳥岳の山頂稜線に到着。
ここからの稜線歩きはさらに苦しく、飛ばされそうになりながら歩いていきました。

西農鳥岳の頂上は、何の標識もなくよくわからない。
さっきの道標からすぐのこのピークが頂上だと思うのだが・・・よし、西農鳥岳登頂としよう！
標高３０５１Ｍで農鳥岳よりも高く、日本第１５位の高峰である（「日本の高い山ベスト２１」国土地理院）。
これで、「日本の高い山ベスト２１」のうち、未踏は仙丈ケ岳だけとなった。

強風で苦しい稜線歩きの後、６時２５分、農鳥岳の頂上に到着！

三角点。
標高３０２６Ｍ。
農鳥岳は２００名山です。

眺望は全くありませんが、達成感のある登頂です！
同行した３人の方に感謝。

７時、大門沢下降点に到着。
ここで急造パーティーは解散し、各自のペースで下山開始です。

私は、奈良田１３時２５分発のバスに乗る前に、奈良田温泉に入りたいし、ひざの調子も悪くないので、急ぎ目に降りていきます。
やっと黒い雲の下まで降りられたところ。
山の上は、本当に大荒れでした。。。

私の好きな花だ。
未だに名前がわかりませんが。。。

８時２５分、大門沢小屋に到着。

何回か渡渉しながら、降りていきます。

けっこう怖いつり橋。。。
この後にもいくつかあった。

１０時２５分、南アルプス街道に出る。
奈良田まであと２キロ。
南アルプスではもう慣れっこの熱い林道歩き。

１０時５０分、奈良田温泉に到着！
１３時２５分のバスまで、ゆっくり温泉に入れます。
だいぶ前に来て以来、２回目の奈良田温泉だ。

汗を流した後、南アルプス山岳写真館を見学しました。
実際に登った山々を美しい写真で見返すのは感慨深いものだ。

奈良田からバスで広河原へ。

広河原でバスを乗り換え、１６時０５分、芦安に帰着です！

思いのほか静かな登山が楽しめ、大満足です！
間ノ岳は豪快で、農鳥岳の悪天候も良い思い出です。
何よりも、北岳は最高でした！
何度でも登りに来たい山です。

北岳、間ノ岳、農鳥岳、白峰三山のバッジ。

この旅行記へのコメント （2）

• いぬちゃんさん 2010/11/09 10:54:40

  懐かしの白峰三山

  縦走おめでとうございます！小生としては”白峰三山”から観る富士山が大好きです！手前の山並みが素晴らしい！！！大門峠からの下り、忘れられません！紫の花は「トリカブト」の一種かな？（違っていたらゴメンナサイ、、）

  たぁ坊さん からの返信 2010/11/10 00:09:54

  RE: 懐かしの白峰三山

  いぬちゃんさん、ありがとうございます！
  私にとっても、白峰三山縦走は大充実の思い出深い山行となりました。
  南アルプスから見る富士山は、雄大で素晴らしいですね。
  たまに見かける綺麗な色の花で気になっていたのですが、「トリカブト」の一種ですか。教えていただいて、ありがとうございます！