2009中東14　シリア(ダマスカス1)　

2009/05 - 2009/06

4000年もの歴史を持つ首都ダマスカス。
遺跡巡りもいいけれど、やっぱり『街歩き』が一番楽しい！
歴史ある街だと楽しさもひとしおです。
（でもあまり写真はなくて残念）

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【パルミラからダマスカスへの行き方】
まず、パルミラの中心部からタクシーで、2キロほど離れたバス発着所へ(私は乗ってませんが、タクシー料金は50SPとのこと)。
そこからダマスカス行きのバスが、1～1.5時間に1本程度運行されています(所要約3時間・運賃200SP)。
到着するダマスカスのガラージュ名は不明ですが、そこからマルジュ広場方面へのセルビスが出ています(運賃10SP)。



シリアの通貨･･･SP(シリアンパウンド)
1SP=約2.04円(2009年5月現在)

エリア ダマスカス(シリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

ガラージュに着くとタクシーの運転手さんに勧誘されましたが、断っても快くセルビスに案内してくれました。
セルビスに乗り込んで中心部へ。

しかし、ボーッとしていたら『マルジュ広場』を通り越してしまい、折返しの際に降ろしてもらいました。
この国の人々が親切でなければ、私なんぞとっくに土に還っていることでしょう。

オールド･ダマスカスの一角に残る『城塞』(シタデル)。
もともとは宮殿として建てられましたが、11世紀頃に要塞化されました。
言われてみれば、宮殿だった頃の面影が若干…

シタデルのすぐ横をバラダ川が流れ、城塞と川の間の道を『ウマイヤド･モスク』への参拝者が行き交います。

堅牢なこの建物は、現在も何かの施設として使われているようでした。
多分1000年オーバーの建物ですけど！

大勢の人でごった返す『スーク･ハミディーエ』。
両側にびっしりお店が並びます。

通路上でも色々なものを売っています。
目がチカチカするほどカラフルなお菓子。

スークをぶらついていると美味そうなアイスクリームを発見したので、腹具合が悪いにも関わらず、大喜びで凸ります。

イラン人女性3人組と相席でいただくピスタチオアイスクリーム（50SP）。
美味しいけど、量が多すぎて芯から冷え切りました。
フレンドリーな彼女たちと手を振りあってお別れ。

そして同日の夕方またスークを歩いていると、知らない男性からいきなり「お！パルミラでアリの駱駝に乗ってたよね？」と声を掛けられました。

ええ。無理やり乗せられてたんですけど。彼はアリというんですか。あなたの弟さんなんですかそうですか。

男性は苦笑しながら「今から一番有名なアイスクリームを食べに行くんだけど、一緒にどう？」と誘ってくれました。

昼頃に大量のアイスクリームを食べたにもかかわらず。
腹具合がたいそう心配であるにもかかわらず。
食べ物には一瞬で釣られるタイプなので、二つ返事でOKします。

こちらの写真が、ダマスカスで一番おいしいと評判のお店のアイスクリーム(50SP)。
お店の名前は『Bakdash』。スーク･ハミディーエ内のモスク寄りにあります。

私はそんなこととはつゆしらず、先に類似店で食べてしまいましたが、言われてみればこのお店の方が圧倒的に混んでいます。

どちらも量が多すぎて途中から「冷たい」ということしかわからなくなり、正直違いはよくわかりませんが、やはりせっかくなので人気店でぜひ。

当然ながら、昼に食べた時以上に冷え切り、フラワーティーまで御馳走になって宿に帰りました。
アリ兄は何やら有名人(?)なのか、あちこちでいろんな人から丁寧に挨拶されていました。
とても紳士的な人でしたけど、一体何者なんでしょうか。
ものすごいイケメン連れてましたし（アリ兄本人はイケてない）

別の日。
スークからモスクへと向かう出口にあるローマ時代の凱旋門と列柱。

写真が下手すぎて上手く伝わりませんが、これはすごい！

スークを抜けると目の前に『ウマイヤド･モスク』が。

モスク前の広場。
噴水に鳩が集まっています。

モスクに入ると見せかけて、行きません。また後日。

旧市街の路地。
突き当たりにはキリスト像が祀られています。

オールドダマスカスの路地はとても素敵だった記憶があるのですが、どういうわけか写真が全然ありません。無念。

ローマ記念門より東側はキリスト教地区で、あちこちに教会が建っています。

アレッポのキリスト教地区と同様、どこかヨーロッパ風の街並み。

そんな街並みに溶け込むモスクのミナレット。

モザイク画が架けられた教会の回廊。

こちらは『まっすぐな道』沿いに建つ教会。
正面は塗り替えられていますが、元の壁の色を見る限り、かなり古そうです。

美しい中庭。照り返しに目をやられそう。

だいたい扉は閉ざされていて中には入れず。

『聖アナニア教会』(見学料25SP)

この教会は、ダマスカスで最初のキリスト教司教『聖アナニア』の家だったとされる建物です。
聖アナニアは、キリスト教徒迫害のためにやって来たパウロを回心させ、洗礼を授けた人物です。

この新約聖書のお話は、教会の受付の方から聞くことができます。
お話は英語なので「コイツは寝るに違いない」と思われたのか、アラビックコーヒーも御馳走になりました。
日本語のプリントもいただけます。

アナニア教会は地下にあります。

美しい教会内部。
ゴツゴツした石壁が歴史を物語り、なんとも言えない雰囲気を醸しています。

奥の部屋には、聖パウロの生涯を解説した30枚のパネル。

正面には3枚の絵が掲げられています。

右は、天からの光で失明し、落馬するパウロ
中は、聖アナニアによって目を治され、改宗するパウロ
左は、迫害から逃れるため、カゴに吊るされて脱出するパウロ

旧市街の東端にある『東門』。新しく造り直されたようです。

東門すぐ横の教会。
どこも入れないのが本当に残念。

この洒落た入口はレストランか何かでしょうか。
アラビア語一切読めないので謎だらけ。

このあと『聖パウロ教会』へ向かっていると、おじいさんから「城壁の外側からしか行けないよ」と教えられ、半信半疑で東門を出て大回りすることに。

本当でした。
帰りにすれ違った日本人の男の子が、｢裏からは入れてもらえなかった｣と言っていました。

少し疑ってごめんなさい、親切なおじいさん。

『聖パウロ教会』正面にやって来ました。

この教会は、改宗したことによりユダヤ人から迫害されることになったパウロが、それを避けるために脱出した門だとされています。

アラブ建築の建物ですが、中は教会になっています。

教会前の像。

パウロが神の怒りによって失明し、落馬する様子を表したもの。

教会内部。

真ん中の白い石版には、弟子達によって脱出させられるパウロの様子が描かれています。

このあとまた東門まで歩き、城壁内に戻ります。

途中のベンチでペプシ休憩。
これほど暑くても木陰のベンチはとても気持ちがよく、まさに生き返ります。
ペプシが最も美味しく飲める国かもしれません。