2009中東08　シリア(ハマ)　

2009/05/01 - 2009/06/01

アレッポ中心からセルビスで、郊外の新ガラージュへ(10SP)。
ハマまでの大型バスはエアコンが効き(すぎ)、キャンディや水のサービスもありました(所要約2時間･95SP)。
ハマのガラージュから町の中心まではセルビスで移動します(6SP)。

緑ゆたかなハマの名物は、町の中心を流れるオロンテス川に設けられた『水車』です。
そしてもうひとつの名物は、お菓子の『ハマロール』。
もちもち･ひんやりした食感で、お味は微妙でした。


さて。
『世界一周中の若者』は、トルコ→シリア→ヨルダン→（イスラエル→）エジプトというルートを取ることが多いのですが、ことシリア縦断に関しては『ほぼ一本道』と言っても過言ではありません。
地球の歩き方に載っている安宿を泊まり歩くと、何度も同じ人と再会し、「まいど」だの「久しぶり」だのという挨拶を繰り返すことになります。
そのルート上にある『ハマ』は『中東一の安宿』が二軒あることで有名で、水車以外には特に何もないのですが、バックパッカーに大変人気があるようです。

私はどうしても『アパメア』に行きたかったのでハマに向かいましたが、なかなかの体験をすることになりました。


シリアの通貨･･･SP(シリアンパウンド)
1SP=約2.04円(2009年5月現在)

エリア ハマ(シリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

ハマの安宿は『カイロホテル』か『リヤドホテル』の二択だと言われています。どちらも時計塔の近く。
まずはカイロホテルで「満室です」と追い払われ、リヤドホテルでは「ルーフドミなら」と言われました。

屋根はあるけどほぼ屋外です。
「こここここで寝るんすか」
でも、駅で夜明かしする（たまにやる）ことを思えば余裕か。
要は気の持ちようです。

結局この夜ルーフドミ利用者は4人のみで、意外と快適でした。
私以外の3人が明け方まで酒盛りして大騒ぎしやがらなければ。

もしも私が若者になって、こいつらがジジイババアになって、ここで出会ったら。絶対に寝かさんからな。覚えとけ。

ハマの街を散歩。
緑いっぱいの公園から水車を眺めます。

公園内で風船を売っていた男の子から「写真撮って」と言われたので、快くOKします。
すると、それを聞きつけた彼のお兄さんが「わしも！」と入ってきました。

逆光だったためか「場所を変えて」とのリクエストに応えます。

すると、それを聞きつけた彼らのお兄さんが「わしも！」と入ってきました。
彼らは兄弟で、公園内でコーヒーなどを売っているようです。

この感じで20人くらいまで増えたらどうしよう…

「ちょっと待てぃ。こんなふうのがいいよね」と再度撮影します。
兄弟の仲の良さに和みます。

写真のお礼にと、コーヒーをご馳走してくれました。
アラビックコーヒーは濃厚でカルダモンの香りが強く、独特の味わいでした。

更に風船までいただき困惑しましたが、後に出会った子供にあげると喜んでくれました。

とりあえず水車が動いていてよかった。
（動いてない時期もあるらしい）

今も現役で水路に水を汲み上げている水車。
ギーギーと何とも言えない音を立てて回っています。

『アゼム宮殿』近くの路地を歩きました。

この辺りの路地もいい感じです。

お洒落な雰囲気のレストラン(多分)も。

コーヒー売りの少年があらわれた

やたらとアーチが続きます。

路地歩きって、なんでこんなに楽しいのでしょう。

路地の途中で、水車の裏側を見ることができました。
表側から見るほうが良いです。

更に路地を進みます。

やけに背の低いトンネル。
どういう理由があるのでしょう？

壁が非常に厚いので、中はヒンヤリしています。

トンネルを抜けるとハマム前の広場に出ました。

広場横の橋から見る3つの水車と『アン･ノウリ･モスク』。

対岸にも水車が。

橋の上から反対側を写しました。

豊かな水と緑。心癒される風景です。
半ば水に沈んだ壁が特徴的な廃墟はモスクか何かだったのでしょうか。

アゼム宮殿近くの路地に、夜の散歩にやってきました。

とてもいい雰囲気だったのですが、ピンボケしてしまいました。

ライトアップされたモスク。

ルーフドミからの眺め。早朝、エザーンに叩き起こされました。
なにせ屋外なので、大音量かつダイレクトです。

昨夜大騒ぎしていた若者どもは誰も微動だにせず爆睡していて、なおのこと怒りが湧きました。顔を踏んでやれば良かったです。

できるだけ大きな音を立てて支度を済ませ（”大人げ”ってなんですか？）、使ったマットを片付けました。
レセプションに荷物を預け、「今日空く」というシングルルームを掴みかからんばかりの勢いで予約しました。

アパメアへ遠足です。

アパメアから戻り、シングルルームへ。400SP。
清潔で居心地良かったです。

深夜にルーフドミへ顔を踏みに行きましたが、無人でした。
ちっ。

1キロほど離れた『4つの水車』まで歩きましたが、生憎ちゃんと見ることは出来ませんでした。

正面にあるレストランから眺めることが出来るとのことでしたが、閉店していました。

夕暮れのハマの街。
モスクの向こう側の界隈も、細い路地や階段が入り組んでいます。

『アリババ･レストラン』のファラーフェルサンドイッチ(25SP)。

マヨネーズと野菜がたっぷりで、すごいボリュームです。
齧ったあとが汚くてすみません。

シリアでは大体50円で満腹になれます。

この旅行記へのコメント （2）

• ciao66さん 2009/08/07 22:09:41

  水車と緑

  シリアでこのような光景がみられるとはとっても意外感が有り不思議な感じがします。
  地図を見るとハマには川が有るようですが、
  これがそうなのでしょうか？
  現役で使っている水車というのもいいですね。
  

  小心者さん からの返信 2009/08/07 22:46:08

  RE: 水車と緑

  ciao66さん、いつもありがとうございます。
  
  そうなんですよ。
  ハマはシリアの砂漠っぽいイメージとはかなり異なり、昔から豊かな水を利用した農業の盛んな土地だったそうです。
  町のまん中をオロンテス川が横断しています。
  
  音を聞きながら水車を眺めていると、タイムスリップしたような気持ちになりました。