2009中東11　シリア(クラック･デ･シュバリエ)　

2009/05 - 2009/06

『クラック･デ･シュバリエ』は、標高約650Mの丘の上にあります。
元は1031年に建築されたお城でしたが、のちの1144年に聖ヨハネ騎士団によって非常に堅牢な要塞に改築されました。

この城はスロヴァキアのスピシュ城と並んで、アニメ『天空の城ラピュタ』のモデルになったと言われています。
真偽のほどは定かではありません。

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ホムスのガラージュ･ミクロバスからセルビスで向かいました。
しかしこの方面に行く人はあまり多くないらしく、セルビスが満員になるまで30分ほど待ちました(50SP)。
帰路は更に人が集まらず、セルビスの中で昼食と昼寝を摂りながら2時間近く待ちました。

時間に余裕が無い場合は、セルビスが満員になる人数分の料金(700SPくらい･値段交渉可)を支払えば、すぐに運行してもらえるようです。


シリアの通貨･･･SP(シリアンパウンド)
1SP=約2.04円(2009年5月現在)

エリア クラック・デ・シュバリエ(シリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

城内を見学します(入場料150SP)。
非常に楽しみにしていたのでワクワクします。

しかし手元には簡素な案内図しかなく、何が何やらよく分からなかったことが残念です。

『護衛塔』内部。

天窓から光が射して明るいです。

あまり手を加えられた形跡はありません。
それがシリアの遺跡の大きな魅力でもあります。

雑草が茂り、壁には亀裂が。

ここの天井にも明かり採りの穴が並んでいます。
壁は苔むし、長い年月を物語ります。

高台に建っているので、とても見晴らしが良い。

城をぐるっと取り囲む外壁。

思わぬところに通路があったり階段があったりして、ちょっとした探検気分。
かなり楽しい！

倉庫か武器庫の壁に空けられた抜け穴。

ここには下記のような案内板がありました。
『Secret path way to the outside the castle』

めちゃくちゃ凸りたいですが、真っ暗闇なので、さすがに勇気がありません。
こんな状態でも進入OKだなんて･･･
日本では『戒壇巡り』くらいのものではないでしょうか。

外壁と城の間にある堀。
城の南側にだけあります。

方向音痴が炸裂し、もはやどこを見てどこを見てないのかわかりません。
でも無駄足を踏みまくろうが楽しいので良いのです。

細い通路フェチなので入らずにはいられません。

しかし、知らん間に『勝手にガイド』に取り憑かれて大迷惑です。
一体どこから湧いてきたんですか。

勝手にガイドが勝手に言うには『食料貯蔵庫』だとか。

このおっさん、撒くのに難儀しました。

この先は全くの闇で、先がどうなっているのか見たくてフラッシュ撮影をしてみました。

ここもめっちゃ進みたいけど怖すぎます。
穴とかあったら確実に落ちますし、さっきの『勝手にガイド』が追ってきて身ぐるみ剥がされそうな気もしますし。

これはなんだろう？

ガイド撒くのもうちょい待てば良かった。

息を呑むほど美しいゴシック式回廊のアーチ型天井。

ここはモスク。
ちゃんとミフラーブも残っています。

回廊の外壁。

玄武岩の壁。

セルビスを延々と待ってホムスのガラージュへ戻りました。
ガラージュから町中へ向かうバスを探していると、親切な運転手さんが「NOマネー」と言ってタクシーで連れて行ってくれました。

ホムスはあまり観光客がいないからか、まごまごするツーリストに好意的な方が多かったです。

この旅行記へのコメント （2）

• kummingさん 2024/12/22 20:55:11

  薄れゆく記憶の彼方で、ちょい思い出♪

  クラック・デ・シュバリエ、なんか知ってた気がする⁈
  最近、新しい興味で情報が上書きされると、前の記憶が消えるT_T 思い出せなくなるとゆう老化現象が多発しています。
  
  昔から行きたくて、やっとそこに行けたのに、「さて、我はなぜにここに？」とか(笑)
  
  なんで、聖ヨハネ騎士団とか、その時代のヨーロッパキリスト教世界と中東イスラム圏の絡み、でここが出てきたと思われる。十字軍だかFDllのエルサレム無血開城のあたりで、出てくる城塞の中でもかなり上位、強固、重要拠点として登場。
  
  行けるんですね！そして、小心者さん、行かれたんですね？うらまやしすぎる(;o;)
  一気にカキコ多用したので、本日はこの辺でお暇させて頂きます。
  お疲れさん、どしたm(._.)m

  小心者さん からの返信 2024/12/22 22:50:02

  博識すぎる！

  
  そういった歴史的背景を学んだうえで訪れていたら、きっともっと感慨深かっただろうな、と思うと、今更ながら悔しいです。
  
  わたしは
  「『天空の城ラピュタ』のモデルになったらしいぜ」
  というガセ気味のネタに踊らされて行ってみました。
  ブレないミーハーぶりw
  
  しかし、そんなミーハーでも感動する、まさに「天空の城」でした。
  今あらためて写真を見て、「いったいなんでこんなショボい写真しか撮れんのやろ…」と別の意味で感動していたところです。
  
  2年後に訪れたサラディーン城もまた素晴らしかったです。
  
  たくさんの書き込み、ありがとうございました！