xiaomaiさんのクチコミ(2ページ)全459件

台南にある永華宮の廣澤尊王が、関羽将軍のお誕生日に横浜關帝廟にやってくるのに合わせ、久しぶりに訪れた。中華街のなかほどにあるこの廟は、三国志で有名な関羽将軍を祀る廟。1862年ごろに、華僑が中国からお連れした関羽将軍の木神像を現在の地に祀ったのがはじめらしい。台湾同様、商売の神としてお祀りされている。職員は中国出身者のようで、台湾系華僑はいないようだった。線香は太いものを使用していて5本で500円。線香を購入しないと、内部には入れないようだ。台湾だと、線香を買わなくても、自由に出入りできる。内部が狭いからだろうか。日本人観光客のほか、日本在住の華僑が熱心に祈る姿があった。お守りなども各種取り揃えてあるが、信仰がある場合のみ、授けてもらうことを勧める。

關帝廟にお参りしたその足で、媽祖廟へも参拝した。賑やかなエリアにある關帝廟に対し、媽祖廟は比較的静かな立地。台南大天后宮から分霊された媽祖が主祀神となっている。建物は立派だが、こちらも500円の線香を買わぬと内部での参拝はできない。線香を買わずに内部に入る場合は100円が必要なようである。台湾での廟参詣に慣れているため、こうしたシステムには大きな戸惑いを覚える。媽祖廟のスタッフは台湾人が中心で、1人の男性が福建から来られた人だった。福建も媽祖信仰の篤い地域だから理解できる。日本人に嫁ぎ、日本に住んで20数年になるという台湾女性がいた。その女性はまさにフレンドリーな台湾人だったが、全体的な雰囲気としては、台湾らしい温かみはあまりなく、単なる観光スポットのように感じてしまった。なお、総合評価は天上聖母（媽祖）に対するものではないことを付け加えておく。

根城の近くにある見応えのある博物館。考古学展示室、歴史展示室、民俗展示室のほか、体験学習室もあり、じっくり見学したら、2時間以上を必要とする。八戸はあまり知られていないが、多くの遺跡が確認されていて、縄文期の生活を垣間見ることができる。また、八戸の歴史を知るに十分な資料が展示されていて、見ていて楽しい。特に、南部氏の変遷、八戸城下町の構成にはとても興味がそそられた。さらに、生活、祭り、風習に関する展示も充実している。紙面の配布資料も多く、「大人の社会科見学」機能もある。根城と合わせ、ぜひ訪れたいスポットだ。

1334年に南部師行によって築かれたとされる城。秀吉の時代に盛岡南部氏の家臣となり、その後、遠野へ領地替えするまでの300年間、一度も落とされたことのなかった城。中世城郭の特徴がよくわかり、長きにわたる復元整備が評価され、日本100名城に選ばれている。この城はアクセスが比較的容易であり、城建築が復元されているので、それほど城好きでなくとも、十分楽しめる。八戸を訪れた際はぜひ見学したい名城だ。

二戸市にある九戸政実の居城。政実といえば、秀吉天下統一最後の敵と言われるが、東北人らしい実直さを感じる人物。城建築は何も残されていないが、城郭の構造はよくわかる。ただ、落城後、蒲生氏郷により再普請がなされ、本丸と二の丸は近世的なものになっている。南部信直が福岡城と名を改め、南部の本庄とするも、孫の重直が盛岡城に本拠を移し、福岡城は1636年に廃城。その後、豪商国分家に払い下げられ、明治期には農事試験場があったらしい。夏に行く場合は、日光を避けられる場所がとても少ないから、暑さ対策には十分注意を要する。なお、城の麓にガイドハウスがあり、資料が無料配布されているほか、映像やパネルで見学前の学習をすることも可能。城好きにはお勧め度が高いが、そうでない場合は、建物が残っていない分、つまらなさを感じさせてしまうかもしれない。

東北一の名城と言っても過言ではない山城。車で本丸まで行けるが、城好きなら、攻め落とすつもりで徒歩で登りたい。自分の足で登れば、この城がいかに落としにくいものかよくわかる。ただ残念なことに、三戸城は攻められたことがなく、歴史にその堅固なさまが記されていない。城の建物自体はほとんど残っていないが、そこは自身の想像力で補える。希望すれば、歴史民俗資料館の館長が城を案内してくれる。ただ、12月から3月までは資料館が閉鎖されることに注意。非常に情熱的な館長で、いつか大河ドラマになったらいいと言い合って、お別れした。ぜひまた訪れたい名城の一つだ。

座敷わらしで有名な二戸市金田一温泉にある割烹旅館おぼない。最寄りの駅はいわて銀河鉄道金田一温泉駅。送迎もしてくれるが、天気がよく、久しぶりに田舎道を歩きたいと思い、徒歩で向かった。ゆっくり歩いて30分ほど。宿泊したのは1階にある菊の間で、この旅館で唯一の洋室。広めのトイレがあり、中庭の景観が見られる。食事は地元産の食材を使ったものばかりで、牛、豚、鳥の美味を堪能したほか、刺身や鮎の塩焼きなどを食した。侍の湯のある浴室は広々としていて、ゆっくり入浴できた。この旅館でもっとも特徴的なのは、元気あふれる女将。女将と言っても、威厳に満ちた感じのタイプではなく、この人こそが座敷わらしなのではないかと思えるほどの、人懐こい女性。2泊目はおひとりさまばかりで、夕食中、サービス精神旺盛な女将が伊達メガネをかけ、食堂中央に立ち、金田一に関するレクチャーをいきなり始めた。多くのことを語ってくれたが、今でも覚えているのは金田一の正しい読み方が「きんだいち」であること。駅名は「きんたいち」おんせんなので、それが正しいのかと思っていたが、そうではないらしい。また、支配人であるご主人は裏仕事に徹しておられ、あまりお目にかかれないが、滞在中、一度すれ違ったことがあり、またチェックアウト後に駅まで送っていただいた。料理を主に担当されているが、大工仕事などもできる、スーパー支配人。女将に言わせると、「私の夫という仕事が一番大変で、本当に感謝している」とのこと。お二人の仲のよさが十分に感じられる。さらに、お二人のお子さんが食事会場に現れることがある。人見知りをしない、かわいい兄弟。スタッフの方々も皆フレンドリー。このように、いいことづくしの旅館は初めてで、田舎にある親戚の家に来たかのようだった。女将やその子供たちがまさにこの宿の座敷わらしなのではないかと思いながら、そしてまた必ず来ようと考えながら、この宿を後にした。

地元民が並んでテイクアウトをしていたので入店。看板グルメである「油飯」の他、貢丸湯（豚肉団子スープ）と茹で青菜を注文した。合計で100元という価格は、台北と比べると格段に安い。肝心な味も、地元の人の愛顧を受ける理由がわかるものだった。ただ、油飯は餅米で作られ、油も使われているため、お腹がもたれやすい人は要注意。キッチンの左側にある、クーラーのガンガン効いたところでイートインできる。油飯は台湾の至る所で食べられているが、朴子に行った際はぜひまた利用したい。

有名な店で、たぶん両親と息子の家族経営。大きな祭りの日に行ったためか、特に混んでいて、列に1時間並んでやっと購入できた。確かにおいしいが、正直に言えば、この街以外にもある名店と同等のおいしさ。敢えて1時間も並んで食べるものではないように感じた。なお、行った日は店内利用はできなかった。テイクアウト客が多すぎ、イートインの対応ができないからだったのかもしれない。宿泊したところから近いところにあったため、持ち帰って食べられたが、朴子に宿泊しない場合、イートインができないと、食べるところに困るかもしれない。

この店の売りは「菜燕」。簡単に言えば寒天類似品。高価な燕の巣を食すことができない庶民のために、植物性の材料で、それに似せて作られたもの。他所ではあまり味わえないものだから、朴子を訪れた観光客の多くがこれを求める。ココア、ピーナッツ、アーモンド、柑橘などのフレーバーがあるが、シャンペン・フレーバーを地元の人に薦められた。シャンペンと言っても、アルコールは入っていなく、カルピスのような味わいだったと記憶している。飲むと体がスッキリするから、暑い日の街歩きの一休みのお供にちょうどよい。。

日本式焼肉食べ放題の店。エビなども選べるようにすると、1人877元。同行した地元民はとても人気のある店だと言っていたが、焼肉自体は日本の方がおいしいから、わざわざ台南で焼肉食べ放題の店へ行く必要性はあまりないかもしれない。肉がたくさん食べたくなったら、この店はいい。ただ、個人的な感想としては、肉よりエビの方がおいしかった。台湾の食べ放題店に必ずあると言っていいアイスクリームもある。店内は学生や家族連れなどで混んでいた。なお、利用制限時間に設定があり、2時間まで。

朴子は宿泊できる所が少ない。そんな中にあって、この宿は立地に優れた宿。老朽化は目立つものの、不便さは特に感じない。ただ、バスタオルは提供されず、小さいタオルのみ。利点は周辺にレストランや店が多い点。比較的ハイグレードのホテルがこの街にもあるが、中心からだいぶ離れ、利便性は低く、自家用車利用者向け。今のところ、朴子の宿はここ一択であるように感じる。

宿泊先のスタッフに紹介された、保安官のすぐそばにある杏仁豆腐の店。店内利用していた際、杏仁ドリンクを購入する地元の人が多かったことからして、確かに味はよいのだと思う。しかし、杏仁豆腐の味そのものは自分の口にはそれほど合うものではなかった。保安路の中ほどにある杏仁豆腐の店の方が個人的には好きだ。嗜好は人により異なるから、味比べをしてもいいと思う。

明治41年9月に発刊された海軍割烹術参考書のレシピに基づき、再現された海軍カレーが食せる。正直に言えば、もっとおいしいカレーは多くある。ここでは、国を護らんとした海軍兵のご苦労を思いながら食すことに意義がある。遊就館同様、16時半までの営業であることに注意。

靖国神社参拝のおり、遊就館を訪れた。英霊の遺書や遺品を中心に、日本人としてぜひ見ておきたいものが数多く展示されている。すべてをゆっくり見たら半日はかかるだろう。今回は2度目の見学だったが、ご遺書を見ると、やはり目頭が熱くなる。また、立派に使命を果たさんとする若者の気丈夫さを感じ、自分はこれでいいのかと思わされる。戦争体験者が減ってきている今日、こうした展示は非常に有用だ。なお、館内では一部を除き、撮影はできない。

鄭成功を祀る府城六合境開山王廟を訪れる日本人観光客は多いが、その隣にある臨水夫人廟の門をくぐる人は少ないような気がする。しかし、この廟こそ訪れてほしい廟だ。特に子供を授かりたいと思っていたり、生まれた子供の無事な生育を願ったりしたい場合、この廟はうってつけ。自分が行ったときも、若い夫婦が祈りを捧げていたし、大声で元気に泣いている乳飲み子を抱いている母親が敬虔に祈っていた。台南に行ったら、ぜひとも足を運んでほしい。

注記：子授けに関しては一般的に註生娘娘にお願いするが、この廟では臨水夫人に願う信徒も多くいるようだ。

グルメ通り保安路エリアにある、タイワンサワラのレストラン。台南に行くと、このエリアで食事をすることが多いが、この店は初めて利用した。あまり期待していなかったものの、今後も食べに行きたいと思うほど気に入った。とろみスープの甘めの味は日本人の口に合いやすい。観光客も多いが、地元客も少なくないことがおいしさを証明する。

近くで用事があって、軽い気持ちでついでに訪れた廟。ところが、外観の華やかさはもちろんのこと、内部の建築も非常にすばらしいものだった。とても親切な主任委員（廟宇代表者）と委員が外国人の来訪を歓迎してくださり、廟内外の建築について非常に詳しく説明してくれた。そのため、滞在時間は思いがけなく2時間ほどになった。完成してまもない廟入口の龍柱や台湾でここにしかない功徳金箱（賽銭箱）について、ぜひ自身で話を聞いてみてほしい。交通の便がよくないため、時間的にゆとりがない場合はあまり薦められないが、そうでなければ、旅程に組み込んでみてはどうだろうか。

中心街からやや離れるが許容範囲内。スタッフの対応は全員が丁寧で好印象を持った。隠し味として鯖の水煮が入ったカレーや地元料理であるせんべい汁、味噌カレー牛乳ラーメンなど、朝食のバリエーションは豊富。客室には浴槽もあり、3晩ともゆっくり湯に浸かった。今回、初めてアパホテルに宿泊したが、ぜひ他所のアパも利用したいと思った。

八戸まで利用したが、乗ったのはリムジンバスではなく、一般的な市中バス。そのため、キャリーケースなど、大きい荷物があると難儀する。たまたま利用客が少なかったため、座席に横倒しで置くことができた。運転手さんは出発前に案内するなど、とても丁寧だった。