岳人28号さんのクチコミ(42ページ)全934件

室堂からのトロリーバスと黒部平へのロープウェイの中継点。岩峰の土手ッ腹をくりぬいてつくられた駅で、天気が良ければ北アルプスの山々を見渡すすばらしい展望台なのでしょうが、ここを通る登山道はないので、周囲を散策するわけにもいかず、天気が悪いと何もすることがありません。売店や食堂はありますけどね。

称名滝の展望台は橋で川を渡った対岸にあり、滝を斜め右から眺めることになるのですが、なるほど滝を正面から眺めるのはいささか無理だなと、現地に行くと痛感させられます。滝を正面に見る橋の上では、油断すると帽子が飛ばされそうな風圧とともに、絶えず水しぶきが吹き付けてきて、ゆっくり滝を眺める余裕はありませんし、カメラのレンズに水滴がついて写真撮影もままなりません。

あいにく雨が降ったり止んだりの天気で、景色はいまいちでしたが、みくりが池を過ぎて室堂ターミナルに向かう道すがら、雷鳥に遭遇しました。観光客が大勢通るこんなところにも雷鳥がいるのか…とびっくり。どうやら雷鳥は、人間が危害を加えないことを学習しているらしく、写真を撮ろうと大勢の人が集まってきても、逃げもせず平然としていました。

基本的に期間中の観光放水は毎日行われますが、前日大雨だったせいで、この日は終日放水中止に。まさか、そんなことがあろうとは予想しておらず愕然としました。ダム近くの山から流れ落ちる沢の水音だけでも、けっこう大きいのに、この巨大なダムからの放水は、どれだけすごい音がするんだろうと、想像するしかありませんでした。

ホタルが見られるところは山間部の交通の不便なところばかりで、夜に公共交通機関で行って帰るのは不可能ですが、ここは観ホタル旬間の10日間（今年は6/1～6/10）地元自治体がバスをチャーターして無料で井原線の小田駅から送迎してくれます。往復2便あり、早いほうのバスで行って遅いほうのバスで帰ると、滞在時間は約2時間。バスで着いた7時半ごろはまだ薄明るくてホタルは1匹も見えませんでしたが、暗くなる8時ごろにはたくさん飛び回って、とてもきれいでした。

6/2の日曜に花菖蒲を見に行きましたが、ちょっと早かったようです。咲いてるのはほんの少しで、見ごろになるのはもう一週間か十日くらい後だと思います。バラ園のバラはやや散りかけながらぎりぎり見ごろ。バラの花の香りがけっこう強くて、明らかに他の場所とは空気が違う感じです。浦島橋から花菖蒲園に向かう途中と花菖蒲園からバラ園にむかう途中に、それぞれ1本桑の木が他の木にまじって生えていて、桑の実がなっていました。毎年のように来てますが、桑の木があるとは知りませんでした。桑の実は童謡「赤とんぼ」にもあるように、食べれます。

水野家墓所は勝成の菩提寺である賢忠寺が管理していますが、賢忠寺からはやや離れたところ、山陽線の北側にあります。鉄扉や垣根で囲われていますが、扉は開いており自由に出入できます。3基ある大きな五輪塔のうち、正面中央が初代福山藩主勝成の墓、左が三代目勝貞、右が四代目勝種の墓です。ほかにも勝成の父忠重の墓や勝成の子の墓などがあります。二代目の勝俊の墓は日蓮宗の妙政寺にあり、ここにはありません。墓所の隣は水野公園という児童公園で、時々こどもが遊んでいますが、墓所に人が来ることはめったになく、ひっそりとしています。

修験道の始祖役小角の開基と伝えられる金剛山転法輪寺が山頂付近にあり、山頂には一言主神を祀る葛木神社があります。現在建っているのは戦後に復興されたものですが、葛木神社と転法輪寺の間の道には後醍醐天皇と護良親王の追善供養のため建てられた室町時代の石塔もあり、密教・修験道の霊場として栄えた往時をしのばせます。大和葛城山から続くダイヤモンドトレイルの沿道の湧出岳付近には役小角が法華経八巻二十八品を28ヶ所に分けて埋めたと伝えられる葛城二十八宿の一つ第二十一経塚もあります。

ロープウェイ駅から木の階段のある遊歩道を登ったところにカタクリがたくさん咲いていました。これほどたくさんカタクリが咲いているのを見たのは初めてで、かなり興奮しました。ふつうロープウェイのある山では、ほとんどの人がロープウェイで登って、歩いて登る人は少数派ですが、ここでは意外にもロープウェイを使う人のほうが少数派で、歩いて登る人がほとんどでした。ロープウェイを利用すると山頂まで遊歩道のような道しかなく物足りないからかもしれませんが、他の山でもそれは似たようなものですから、なんとも不思議な気がします。

石段を登りきったところにある広場が四の丸。そこから平坦な道で三の丸、二の丸と続いて、少し登ったところにある楠木正成を祀る千早神社の社殿のあるところが本丸らしいのですが、全体が神社とその参道としてきれいに整備されすぎていて、当時の遺構はさっぱり見当たりません。地形の急峻さを実感する石段の登りで、難攻不落の城の面影をわずかに想像できるくらいです。金剛山登山口バス停から千早神社まで徒歩25分くらいでした。もみじが多いようなので、紅葉の時期がベストシーズンでしょう。

「ボストン美術館　日本美術の至宝展」は東京、名古屋、福岡で開催され、大阪は最後の会場。名古屋・福岡では一部展示されない作品や、前後期に分けて展示される作品があり、すべての展示品を一度に見ることができるのは、東京国立博物館とここ大阪市立美術館だけです。今回で4度目の里帰りとなる「吉備大臣入唐絵巻」など日本ではめったに実物を拝めない作品ばかりですし、曽我蕭白の「雲龍図」など世界初公開の作品もあり、見所満載。「雲龍図」のような大作は、写真ではその迫力を体感できませんから、この機会にぜひ実物を見ることをおすすめします。

琵琶湖に注ぐ水路の両脇の土手が桜並木になっていて、満開時はすばらしい景観なのですが、水路内は先端の尖った鉄柵に囲まれていて立ち入り禁止。水路にかかる橋か、土手沿いの道路から柵越しに眺めるしかありません。一応、水路脇には人が歩ける管理用の通路もあるのですが…。山科では水路のすぐそばを歩けるのに、なぜここではダメなのか、納得できません。

暴風雨が過ぎ去った後で、山科疏水のほうの桜はほぼ散り果ててましたが、ここはまだたくさん咲いてました。比較的咲くのが遅い場所のようです。

かつて琵琶湖疏水の舟運に使われたインクラインがあり、レールもそのまま残っているうえ、台車と舟も展示されていて、当時のようすがよくわかります。桜並木があって花見の名所としても知られていますが、残念ながらほとんど散ってました。インクラインをずっと下まで下りて行くと、琵琶湖疏水記念館に通じています。

住宅街を抜けて山に上がったところに水路があり、ずっと山の中を歩く感じで気持ち良かったです。ソメイヨシノの桜は残念ながらほぼ散り果ててましたが、山桜や八重桜、白い花のタムシバ、紫のミツバツツジなどがちらほら咲いていました。人も少なく静かで、観光客より散歩に来た地元の方のほうが多いようでした。

土手に桜並木がずっと続いていてきれいです。北大路橋から北山大橋までの間の左岸にあるヤエベニシダレの「半木の道」が有名ですが、そのほかの区間も枝振りのりっぱなソメイヨシノがたくさん並んでいます。河川敷の道は舗装されていませんが、でこぼこのない走りやすい道なので、サイクリングにも最適です。

入場料が200円と安く、ほとんどの美術館・博物館などが休みになる月曜日も開いています。温室は別料金（200円）になりますが、温室に入らなくても、西洋風の庭園、桜林、梅林、椿園、針葉樹林、日本各地の植生を再現した植物生態園、園内唯一の自然林で池や小川もあるなからぎの森など、いろいろ見所があって全部回りきれないくらいです。また、正門を入ってすぐの未来くん広場にはこどもの遊具のほか、絵本などの児童書が満載された「こども文庫　きのこの家」がいくつもあります。出入り口の受付で半券に日付印を押してもらったら、それで再入場できるので、いったん外に出てとなりの川沿いにある半木の道を歩いたり、食事に行ったり（園内にも食堂はあります）するのも良いでしょう。

ヤエベニシダレの桜並木が賀茂川左岸の北大路橋から北山大橋の間の土手にずっと続いています。京都のソメイヨシノは大半が散った後でしたが、ヤエベニシダレはまだほぼ満開の状態で、とてもきれいでした。桜の下を通る道は、歩行者・自転車用通路と歩行者専用通路に分かれていますが、枝は歩行者・自転車用通路のほうにばかり伸びていて、歩行者専用通路のほうは見栄えがしないので、みんな歩行者・自転車用通路を通ります。大勢の人が通る上、自転車も来るので、気をつけて歩かないと、ちょっと危ないです。半木の道を通り抜けた後は、すぐ隣が府立植物園なので、そちらにも立ち寄ると良いでしょう。

境内に八重紅枝垂のみごとな桜が一本植えられており、『平家物語』の平忠度の歌碑があります。「昔ながらの山さくらかな」という長等山の桜を詠んだ歌なので、この神社よりも長等山の長等公園のほうがふさわしい気がしますし、公園にも歌碑があるようなのに、なぜここにも歌碑があるのか不思議ですけど。山桜じゃなくて八重紅枝垂だし。観光客受けを狙ったということでしょうか。実際、団体の観光客も来てたので、歌碑を建てたのは効果的だったようです。狭い境内に団体客が来ると非常に混雑します。

枝ぶりの立派な桜やもみじがたくさんあって、今は桜がみごとですし、秋の紅葉もきれいだろうと思いました。園内に小川が流れているのも風情があって良いです。小川のほとりにはツバキもあり、水面に落ちたツバキの花を熱心に撮影している方がいました。こどもの遊具もあって、近くの幼稚園から連れてこられたらしい幼稚園児が遊んでました。ハイキング道が山の上のほうにのびており、展望台もあるらしいのですが、三井寺からＪＲ大津駅に戻る途中、偶然、見かけて立ち寄っただけなので、そこまでは行きませんでした。山すそにそって、三井寺から駅にむかって直線的に行こうとすると、この公園を通ることになります。直線的といってもアップダウンが大きい分、疲労度は増す気がしますが、街中を通るよりずっと気持ち良いです。

「杏の里」として知られる福山市田尻町では、杏の花が見ごろになる3月下旬の日曜に、毎年、「たじり杏まつり」が開かれます。杏はすべて、町内の畑や民家の庭に植えられているものなので、桜の名所のように何百本もかたまって咲いているわけではありませんし、花の下に敷物を広げてワイワイやるといったことも基本的にできません（最もかたまって植えられている試験場の杏の下では可能）が、海に接する山すそに杏の花や菜の花（とくに十三仏付近の菜の花畑は見事）があちらこちらと咲いているのを愛でながら散策するのは、とても気持ち良いです。祭りの日には試験場の前の道路に屋台が出たり、田尻杏発祥の地とされる円明寺で抹茶・煎茶席が設けられたり、祭り会場の南の端にあたる十三仏会館前のひろばでコンサートがあったりします。