岳人28号さんのクチコミ(44ページ)全934件

落差57ｍの滝の直下まで遊歩道で行けて、その迫力を体感できます。ただし、遊歩道といっても登山道に近い、やや荒れ気味の道ですから、スニーカーなど歩きやすい靴と服装でないと危険です。遊歩道の入口から滝までは、徒歩30分くらい。きれいな渓谷沿いですが、紅葉はあまり見られません。紅葉なら渓谷内よりも、山の上のほうが鮮やかです。

福山で最もポピュラーなハイキングスポット。いろいろコースがありますが、どこも整備が行き届いており、年中いつ来ても歩きやすいです。むしろ草刈りのし過ぎで、山野草が減ってるのが心配なくらいです。個人的には、もうちょっとほったらかしのほうが良いと思います。

ベストシーズンは紫のミツバツツジが登山道を彩る4月上旬。桜も同じ時期に満開になるので、両方楽しめます。千田側の展望広場がある尾根の斜面にたくさん桜があり、遠くから見るととてもきれいです。ここの桜の森は、公園にあるのと違って野生なので、桜の木の下には行くことはできず、遠くから見るしかありません。

奈良時代創建とみられる寺院跡で国指定史跡です。塔跡と金堂跡がありますが、塔跡は礎石だけですし、金堂跡に至っては礎石すらなく、どの辺に跡といえるものがあるのかわからないくらいです。遺跡は蔵王八幡神社の表参道の途中にあるので、ついでに神社にお参りすると良いでしょう。

通常あり得ないくらい枝が横に広がった「鷲の松」が見所。たくさんの石柱で枝を支えて辛うじて姿勢を保っている感じで、今までよく台風などを乗り切れたものだと感心します。先代の「鷲の松」らしきものの根株も、近くに飾られています。

尾道には比較的多い時宗の寺。本堂と山門が室町時代の建築で国重文です。中心市街からやや離れたところにあるうえ、国重文といっても塔のような目立つものでなく、派手さに欠けるからか、訪れる人は少ないですが、やはり室町時代の建築だけに、江戸時代や明治の再建だったりするほかの多くの寺とは一味違う風格がにじみ出ています。

寺の裏手の墓地に大きな岩があり、五輪塔が彫り込まれていました。千光寺、西国寺、浄土寺など、尾道の古い寺には巨岩がつきものみたいです。

境内に「垂乳根の桜」とよばれる枝垂桜の大樹があったことから、いつの間にか乳神様として信仰されるようになったとのこと。昭和15年に「垂乳根の桜」は枯死しましたが、今でもその信仰は続いており、「母乳がたくさん出ますように」などと書かれたおっぱい形の絵馬が、多数奉納されています。

太平記に出てくる福山合戦の舞台となったところで、標高302ｍの福山の頂上にあります。いくつもの登山ルートがありますが、清音駅から最短で行けるのは1234段の階段で山すそから一気に頂上まで登る直登コース。駅の東口から少し北に歩いて最初に出会う東に伸びる道をひたすらまっすぐ歩き、中国自然歩道の標識にしたがって行くと、直登コースの登山口に出ます。駅から約2キロ、徒歩30分。登山口から頂上までの所要時間も30分程度です。登山道は、雨が降ってもぬかるみにならないよう、木のチップが撒かれていたりして、非常によく整備されています。

あいにくの曇り空で景色はかすんでいましたが、天気が良ければ頂上からの眺めは絶景だろうと思います。頂上の福山城跡には空堀や土塁の跡、門の跡、井戸の跡などがあるほか、昭和になってから建てられた石碑がいくつもあります。国指定史跡となったのが2.26事件と同じ年の昭和11年12月ということで、おそらくここが国の史跡となったのも、当時の尊皇熱の高まりと無縁ではなかろうと思われます。

登山口にある歴史広場や登山道沿いには小さな古墳が無数にあり、峠古墳群と呼ばれています。

浄土寺山にある奥の院はコンクリートの建物で風情も何もありませんが、奥の院の裏の山頂にある八角形の展望台は東西南北360度見渡せる絶景ポイント。尾道水道側なら、付近の岩場からの眺めも絶景で、眺めを楽しむ人のために岩に鉄製の手すりがついてたりします。また、奥の院付近の大きな岩の中には、不動明王や子宝観音（岩穴を女性器に見立てたようで興味深い）を彫った磨崖仏があります。

奥の院へは、尾道市民病院のほうから回りこんでクルマでもアクセス可能。徒歩の場合は、浄土寺・海龍寺の裏手から山中を通る石段の道を登るのが一般的です。体力と登山経験のある人なら、石段の道の起点あたりにある石鎚権現のお堂から、一の鎖、二の鎖、三の鎖と、岩場を鎖でよじ登って行く鎖場ルートも面白いでしょう。

境内に湧く延命水は尾道随一の名水といわれています。試しに飲んでみましたが、とてもまろやかで、おいしい水でした。

寺の宗派は踊念仏で知られる時宗で、尾道ではけっこう多いようです。信者の活動も盛んらしく、正月らしい派手な飾りつけがしてありました。

現在の本堂は明治44年の再建で、文化財指定はされていませんが、とても20世紀の建築とは思えない堂々たる風格があります。屋根の両端にたたみ16畳の大きさといわれる鬼瓦をいただき、遠目にもひときわ目立っており、見た目の立派さでは尾道で一番かも、と思ったりします。

かつて昼寝寺として親しまれていたそうですが、現在は禁止されており、「昼寝お断り」の札がかかっています。

名前から野良猫が多く徘徊している道かと思いましたが、丸い石に猫の絵を書いた厄除けの福石猫とか、猫の絵とかがたくさんあるだけで、ほんとの猫はいませんでした。日当たりが悪くて寒いし、ぞろぞろ人が通って居心地悪いので、猫は他のところに行ってるみたいです。

古寺めぐりの途中、猫の細道ではないところで、妙に人懐っこい猫に遭遇。尾道に猫が多いのは事実かもしれません。

国重要文化財の天寧寺三重塔は、本堂などがある境内をいったん出て千光寺へ行く道を登り、坂の道写真館あたりで標識の案内にしたがって横の小道に入ったところにあります。今は離れて別々に存在していますが、もとは一つの広大な境内のなかにあったのでしょう。

境内には住職の育てている牡丹があるので、花の時期に来るのもよさそうです。

千光寺ロープウェイののりばのすぐ裏にあり、上をロープウェイが行き交っています。境内に何本かあるクスノキの巨木は「艮神社のクスノキ群」として県天然記念物に指定されており、拝殿前にある最も大きな木は幹の周囲7.5ｍ、高さ25ｍ、推定樹齢900年。四方八方に伸びた枝が境内全体を屋根のように覆い、荘厳な雰囲気をかもし出しています。拝殿の左脇には巨石があり、注連縄が張られています。

千光寺への参道の入口にあたる立地のせいもあってか、初詣の参拝客はけっこう多かったです。拝殿・本殿の横を登って境内を抜けると千光寺の参道に出ることができます。

ソバ、ベタ、ショーキの3人の鬼神が市街を練り歩きつつ沿道の子どもを棒で叩く尾道の奇祭、ベッチャー祭りの祭神。鬼に叩かれると元気に育つとされており、親は喜んで子どもを叩いてもらおうとしますが、当然、子どもにとっては恐怖以外の何ものでもなく、泣き叫びます。鬼神は宝土寺の一画にあるこの神社から出発するということですが、神社は正月なのに無人で、初詣客もいませんでした。祭り以外のことは、ほとんど何もしていないようです。

案内板によれば、室町時代に融海意観が開いたと伝わる浄土宗の寺ですが、文化財となったいる建物はありません。古寺めぐりの観光客が時おり立ち寄りますが、とくに見るべきものがないので、すぐ通り過ぎて行きます。案内板で、有名なベッチャー祭りの祭神をまつる神社がここにあるとはじめて知りました。

千光寺山の麓にあり、尾道駅からの古寺めぐりルートでは、持光寺の次に位置します。寺の創建は平安時代初期ですが、現在の建物はすべて江戸時代に再建されたもので、見た目に古寺という感じは、あまりしません。初詣客でにぎわう千光寺や西国寺などと違って、正月でも訪れる人は少なく、閑散としています。

境内には幕末の第十二代横綱陣幕久五郎の手形の石碑と、陣幕久五郎夫婦の墓があります。また、この寺を天台宗から浄土宗に改宗した道宗上人の宝篋印塔（室町初期）が、本堂の脇にあります。

赤目四十八滝の出入口を兼ねており、行きは素通りして、帰りに見て回りました。オオサンショウウオは動かないので、生きているのか、模型か何かなのか、わからない感じです。石や木の洞にかくれてるのもいますし、見ごたえがあるかというと微妙なところです。

１１月２５日の段階では、紅葉はすっかり終わって散り果ててました。上を見上げると山の上のほうは紅葉しているのですが、渓谷内はほぼすべて枯れて落ちてました。日当たりが悪いから葉が枯れるのも早いのでしょうか。渓谷の紅葉は時期を見計らうのが難しいです。以前、四国の面河渓に行ったときも、１１月半ばですでに散ってましたし…。まあ、渓谷美はそれなりに楽しめましたけど。

１１月下旬の三連休は紅葉のピークだったらしく、ちょうど天気も快晴でしたから、目が覚めるような鮮やかさでとてもきれいでした。一度は見たいと以前から思っていた世界で唯一の十三重塔も見られて最高です。十三重といっても十三階建てではなく、屋根だけ重ねた形ですから、高さは法隆寺の五重塔の半分ほどです。

利用はしませんでしたが、境内でごく小さいサイズの記念写真を１枚無料で撮ってくれるというサービスをしていました。

一見、神社のような公園になっていて、紅葉もきれいです。社のような屋根を架したところに炭酸泉源がありますが、何も出てないような感じでした。飲用の炭酸水が出る蛇口は泉源の外にあり、飲んだ人はみな一様に「うえっ」と不味そうにしていたので、わたしは遠慮しておきました。