ミロヒさんのクチコミ(75ページ)全2,910件

関ケ原駅から西に1kmほど行った点滅信号を南に入ったところ不破関資料館があります。旧中山道沿いのこの地にあった日本三関の一つ不破の関に関する資料、出土した土器、当時の不破関を再現したジオラマ、壬申の乱の説明資料などが展示されています。関ケ原合戦ではなく壬申の乱に関する展示する資料館は渋いです。

関ケ原駅から西に1kmほど行った旧中山道沿いに不破の関跡があります。越前の愛発関、伊勢の鈴鹿関そして不破の関で日本三関と呼ばれた由緒ある関跡です。不破の関の前を通る旧中山道は現在殆ど人通りがありませんが、その昔は中山道随一の交通の要所であったことが分かる関跡です。
関ケ原には有名な天下分け目の合戦以外にも、この様な交通要所としての史跡があるのも面白い所です。

不破関資料館から東にある民家の集落を進むと畑の中に沓脱石と兜掛石があります。壬申の乱で大海人皇子が靴を脱いで足を掛けたとされる石が沓脱石、脱いだ兜を置いた石が兜掛石です。どちたも小さな石で立札が立っていなければただの小さな石にしか見えません。関庁跡と行っても庁舎などの遺構は全く残って居らず残念な史跡です。

宇喜多秀家陣跡は藤古川ダムに向かう林道沿いにある天満神社の境内にあります。神社に眼が行きますが、神社本殿の左手に奥に石碑がたっています。西軍の主力としてこの地に1万７千の兵を率いて布陣。福島正則と激しく戦ったと言われます。他の陣跡の様に開けた場所ではないため、訪れる人は私達以外誰もいませんでした。

関ヶ原合戦の西軍の主力 小西行長の陣跡は天満山北にあります。その場所は関ケ原古戦場開戦地の立派な石碑の奥30m程の笹尾山が良く見える場所です。そのため開戦地の石碑を見て小西行長の陣跡に気づかず次の史跡（宇喜多、島津陣跡）に向かってしまいそうになります。
逆に言うと、小西行長の陣は関ケ原合戦の火蓋を切った場所に如何に近かったのかが良く分かります。

島津義弘陣跡から南に250m程南に行った所に関が原古戦場開戦地があります。天下分け目の決戦の火蓋が切られたのは、先陣と決まっていた福島正則を出し抜いた松平忠吉と井伊直政が宇喜多秀家に発砲したことから始まりました。
開戦地には宇喜多家の児の旗印の幟が建つ大きな石碑があるだけで、見ごたえはありませんが、一番最初に巡る史跡として良いのではないかと思います。

関ケ原ある神明神社の裏手に島津義弘陣跡はあります。訪れたとき神明神社が陣跡だと思ってしまったのですが、裏にあるのが陣跡です。
島津義弘は西軍の武将で、島津の退き口と呼ばれる東軍の陣を中央突破する退却の仕方が島津の勇敢さを物語る逸話として知られています。それが故、関ケ原の史跡巡りでも人気が高く３，４人の人が石碑を間近に見学していました。

東軍 徳川家康、西軍 石田三成の間で天下分け目の合戦が繰り広げられた関ケ原古戦場。その関ケ原には東西首塚、徳川、島津、石田、小西、宇喜多等合戦に出陣した武将の陣跡等の沢山の史跡が残っています。
その史跡巡りをするのが関ケ原古戦場散策の魅力で、歴史好きの人が多くの史跡を廻っています。有り難いのは殆どの史跡で説明版が整備されており、道路にも多くの案内板が設置しており迷うことはまずありません。私は車で回りましたが、道も細く停める所も限られるのでレンタサイクルを借りて巡るのがお薦めです。

関ケ原合戦の西軍の大将 石田三成が陣をひいた笹尾山が石田三成陣跡です。山と言っても登山道は整備されており5分程で登ることができます。山上には展望台が設置され関ケ原を一望することができ、三成が戦況をここから見下ろしていたのだと実感できます。
関ケ原には陣跡の史跡が多くありますが、石碑が立っているところが殆どです。それに対して、ここは山腹に馬防柵、竹矢来が再現されどの様な陣だったのかが分かり面白いです。

石田三成が陣をひいた笹尾山の東側に笹尾山交流館があります。行ってみると、良くある旧校舎を再利用した建物。関ケ原北小学校の校舎だったようです。
中に入るのは無料で履いてみると、土産物の販売、甲冑の置かれた休憩所、パンフレット等が置かれているだけで、あまり見る物はありません。
唯一面白いのは甲冑体験。流石に大人でやる人は居ないとおもいますが、子供にとっては面白そうです。

徳川家康最後陣跡から北西に向かった笹尾山の麓の開けた所に大きな幟がたつ関ヶ原古戦場 決戦地の石碑が立つ小さな丘があります。
実際に行ってみると三成が陣を置いた笹尾山と家康が陣を置いた陣場野公園の間にあるのが良く分かり、合戦寺に激戦地であったことが良く分かります。
石碑が立つだけですが、立地関係が分かるとより深く歴史がわかります。

関ケ原駅から歩いて10分程の陣場野公園の北西部に東軍 徳川家康が桃配山から陣を移し、西軍との勝敗を決めた徳川家康最後陣跡があります。徳川家康最後陣跡には首実検を行った床几場の土塁が今でも残っており、ここが関ケ原の戦場であったことを物語っています。そして現地に行って良く分かるのが石だ三成本陣の笹尾山から如何に近い場所に布陣したのかです。地図を見ても実感しませんが、行ってみるとこんな1kmもない所で両軍が対峙していたのかを知り驚きでした。

徳川家康最後の陣があった陣場野公園の南側にある道路に囲まれた三角地帯に田中吉政陣跡の石碑が建てられています。関ケ原町歴史民俗資料館や陣場野公園に目が行き、木に囲まれた石碑は見逃しがちになります。関ケ原の史跡はどれも石碑しかないところが殆どで見ごたえはありません。
私は田中吉政と言う武将を知らず、今回この説明版を見て初めて三成を捕縛した武将だと知りました。古戦場に行くとこの様な発見があり面白いです。

関ケ原町歴史民俗資料館と道を隔てた所に、東軍の将 徳川家康が関ケ原合戦で最後に陣を構えた場所が陣場野公園となっています。家康が敵将の首を並べて首検分を行った場所でもありますが、現在は緑の芝生が綺麗に貼られた公園になっており、そのような生臭い雰囲気はまったくありません。むしろ芝生が綺麗で木陰で座ってくつろぎたくなる様な公園です。

陣場野公園の北側、関ケ原町歴史民俗資料館に近くに2つの神社が並んで建てられており御陵神社はその右側の社です。割と新しい神社で、昭和55年に関ケ原合戦でなくなった将兵の御霊を鎮めるために建立された神社でした。関ケ原の合戦に関係する神社ではありますが、史跡巡りでもなく、見る価値は余り無いかとおもいます。

関ケ原駅から10分程北側に歩いた所にある関ケ原町役場の近くに関ケ原町歴史民俗資料館があります。少し古びた資料館ですが350円で見学することが出来、関ケ原合戦時の武具、甲冑、屏風絵、古文書が展示されていました。中でも見入ったのは合戦時のジオラマ。関ケ原の各史跡を廻ってもどのような陣形で布陣していたのか分かりませんが、このジオラマを見れば一発でわかります。史跡する前に見ることを薦めます。

関ケ原駅から西に歩き、跨線橋渡った先に松平忠吉 井伊直政陣跡の奥すぐにスダジイの大木が茂ったもう一つの首塚である東首塚があります。家康が床几場で首実検した戦没者を埋葬した所です。当時は相当血生臭い所であったとともいますが、現在はまったくそのようには思えず、大木が歴史の流れを感じさせます。

関ケ原駅から西に歩き、跨線橋渡った先に松平忠吉 井伊直政陣跡があります。関ケ原合戦の口火を切った二人が陣取っていた場所で、石碑に横には葵の紋と井の紋の幟が立てられている以外何もありません。
駅から150m程で駅から一番近い関ケ原合戦史跡で、史跡巡りを開始するワクワク感はここから始まります。

関ケ原西町交差点から300m程国道21号線を西に行った北側に西首塚があります。家康の命により関ケ原の領主であった竹中重門が戦死者を埋葬した戦死者埋葬の地です。2つの祠が祀られその間に石碑があります。石碑をよく見ると首塚ではなく胴塚と書かれており、首も胴も埋葬したのだと思われます。良く見ると大木の下に供養塔が置かれており印象的です。

関ケ原w気前にある観光案内所兼お土産販売所です。関ヶ原駅前観光交流館の前には石田三成コース、福島正則コース、大谷吉継コースなどの関ケ原周遊マップがあり、関ケ原をどの様に回ったら良いのか参考になります。また、館内には関ケ原周遊に必須の観光マップなどのパンフレットが置かれいる他、関ケ原土産も沢山販売されています。
関ケ原を見て回るには、一番最初に行き、情報収集するべき「いざ関ケ原へ出陣」と言える施設です。