はちのすけさんのクチコミ(87ページ)全3,564件

　グリーンシーズンと紅葉シーズン、大山南壁を望み、人々を魅了するドライブコースだ。厳密には鏡ヶ成から蒜山の間を指すのかもしれないが、せっかくだから桝水高原から鏡ヶ成までをドライブしたい。桝水高原―鏡ヶ成は道がうねっているが、そこを過ぎると快適なドライブとなる。グリーンシーズンは視力がよくなるのではないかと思えるほどの緑に包まれているが、紅葉のシーズンはその緑が見事に色づく。問題は渋滞だ。グリーンシーズンはあまりそうではないが、紅葉シーズンは大型バスも繰り出すため、最盛期の休日はとんでもない渋滞が発生することも。鬼女台など絶景スポット多数。

　国立公園・大山を望む景勝地だが、鍵掛峠とは異なる魅力があり、ぜひとも立ち寄りたいスポットだ。大山南壁の手前に丘のような山が二つあり、女性の胸を連想させることからこの名で呼ばれるようになったという。積雪がある冬期間は閉鎖されるが、グリーンシーズンと紅葉シーズンで全く違うパノラマが観賞できる。唯一の問題は駐車場があまり広くなく、休日は車が止められないケースもあることだ。

　行楽の機能として遊園地、ドライブ、キャンプなどがそろっており、高原の素晴らしい景色と清涼な空気が相まって国立公園・大山のグリーンシーズンを代表する行楽地だ。食もいい。ソフトクリームやチーズなど乳製品、蒜山焼きそばなどのＢ級グルメ、高原野菜が高いレベルで楽しむことができる。

　長寿だ。子どものころからあるのだから、昭和、平成、令和と生き抜いている。遊園地ゾーンとジンギスカンや定食などの食事ゾーンと、観光土産品の買い物ゾーンに大別され、個人客、団体客の両方を魅了している。子供でも楽しめ、カップルでも楽しめ、家族連れになっても楽しめるから付き合いが長くなるのもさもありなん、だ。

　蒜山酪農農業協同組合が運営する多彩な施設だ。バーベキュー、乳製品工場の見学、牧場の散策、レストラン、売店など多種多様な体験ができる。個人的にはもっぱら売店として使っている。牛乳、ヨーグルト、チーズ、シュークリーム、プリンなどのほか、ソフトクリーム、牛肉など関連商品が目白押しだ。夏季の緑あふれる景色はことさら美しい。

　観光鍾乳洞として整備されている。中を歩くと、思ったよりも狭い。頭上注意のケースが多く、最初に足を踏み入れた人はよくこんな鍾乳洞を探検しようと思いついたものだと感心する。各鍾乳石にはいろいろな名前が付けられているが、納得できるもの、できないものも。ムードを盛り上げるための照明が施されているが、個人的にブルーの照明は少しけばけばしいかもしれない。ただ、平成30年7月豪雨の影響か入り口近くには建物が流された跡が。入洞料金は千円だが、一度は入ってみるのは悪くない。

　武家屋敷などがあるエリアからＪＲをはさんで下った一帯にある。ここの町並みは現役の商店街で、暮らしながら昔の面影を大切にしている。時折、雰囲気を大切にした改装で表彰を受けた建物が点在しており、やはり徒歩による市街地観光が可能だ。池上邸はそんなエリアにあり、自由に観覧できる。入り口付近は醤油を商って栄えた当時の様子を再現、奥まったところは無料の休憩ゾーンだ。

　渥美清主演の『男はつらいよ』のロケ地で、駐車場で自動車を降りると記念碑が真っ先に目に飛び込んでくる。山門をくぐると急な階段があり、高台に上ったところに本堂がある。お百度参りや転経器（？）、座るとご利益がある仏手型のいすなどが整備されており、お参りする人が多いことがよくわかる。この日の夕方、ＪＲ備中高梁駅からこのお寺を望んだが、寅さんの映画に出てくる風景だとその時に思い出した。この日は頼久寺から自動車で向かい、途中の道が狭くて難儀したが、駅の方角から向かうとスムーズだった。駐車場は門前にある。

　同志社大学の創立者として知られる新島襄が明治13年にこの地を訪れたことを契機に、キリスト教の布教活動が盛んになり、この教会ができたという。宗教への信仰だけでなく、新時代に適応した人材の育成なども含んでの布教であろう。教会から県内初となる女学校（順正女学校）を創設した福西志計子らを輩出。そうしてみれば現代のは高梁の礎の一つのような建物だ。ペパーミントグリーンの外壁が瀟洒。教会としては県内最古という。紺屋川沿いにあり、市街地の徒歩観光で見かける場所にある。

　高梁の市街地徒歩観光で背骨のような役割を果たしている通りだ。この通りを上がり下がりして頼久寺や武家屋敷、商家のエリア、教会などなどを訪ねる。架かる橋ごとにいろいろとデザインが施してあるが、かつてはさまざまな役割があったのだろうか。桜の名所として有名。満開の花と石造りの橋の共演は高梁を象徴する光景の一つだ。

　ふるさと村は岡山県独自の制度で、歴史ある町並みを保護する取り組みだ。国の伝統的建造物群保存地区よりも早く登場しているのだから、その先進性はたたえられるものだ。武家の町として現代に伝わる石火矢町もそのうちの一つ。雰囲気ある門構えや塀などが道の両側に続き、当時の様子を現代に残している。ここも市街地の徒歩観光に適したエリアだが、無料の観光用駐車場も整備されている。

京都の東山や哲学の道、修学院にありそうなお寺だ。気宇壮大な庭ではないが、周囲の背景を上手に利用しながら、自らの姿を端正に整え、印象深いものにしている。小さな庭が広大な借景という＜虎の威を借る＞計算ではなく、凝縮された小さなスペースながらも、その質量は広大な借景と同じだからこそできる芸当なのだと思う。四季折々、花が盛りを迎えた折々、雪が木々の枝をしならせる折々に訪ねてみたいお寺だ。

　スポーツ環境で総社市民は本当に恵まれている。クルマであればすぐ近くにスポーツセンターがあるのに、ここにも立派な施設がある。が、こちらはスポーツだけでなく花見や遊歩、ジョギングが楽しめるエリアだ。テニスコートのほか、グラウンドゴルフ場、ミニゴルフ場 、ペタンク広場などニュースポーツ系の施設が充実している。古代に国府があった総社を見下ろす小高い丘の上にあり、さわやかな立地だ。

　現地の由来を詠めば祭神が乳房に関係があるわけではないようだ。ただ、境内にあった枝垂桜の大木がいつしか垂乳根の桜と呼ばれるようになり、乳房全般にかかわる信仰となったとか。拝殿には絵札の収納所があり、前面に乳房の絵馬が掲げられている。社務所などは開いておらず、ネットで調べたが、地元の商工会が地域おこしの一環として絵馬の作成キットを売り出しているらしい。

　南門、金堂、講堂などが一直線に並び、築地塀がぐるりと取り囲む伽藍配置がわかる遺跡だ。礎石がきれいに残っており、往時をしのぶことができる。一帯には国分尼寺跡だけでなく国分寺、こうもり塚古墳、総社吉備路文化館などがあり、よく手入れもされていることから散策にぴったりのエリアだ。自治体や周辺も協力してこの光景を保っているのだろうと思うが、民度の高さがうかがえる雰囲気の良さだ。

　備中国分寺のそばにある巨大な前方後円墳。この地で宗教的な祭事が連綿と行われていたことを示す貴重な位置関係だ。当時の信仰に基づいて埋葬施設である古墳が多数つくられた地で、外来の仏教が繁栄していく。土着と外来の信仰がどう習合していったのだろうか。この地の権力者がどのようにして古墳文化から仏教へ移行していったのだろうか。いろんなロマンをかきたてられる場所だ。こうもり塚は横穴式石室が開口しており、中を見ることができる。玄道には巨大な石が使われており、当時としては大規模な土木工事だったはずだ。

　天皇陵ではないので立ち入りができる巨大な前方後円墳だ。頂から見渡すと、前方後円墳であることが実感できるビッグサイズ。前方後円墳の斜面はなだらかなイメージがあったが、実際に上がってみると、三段ほどの階段状だったのは発見だ。専門家は別として、観光面も含めて一般的にあまり価値が論じられないのは未発掘であり、被葬者の特定が進まないからだろう。

　備中国にある３２４社の神社を勧請して祭る神社。かつて国司が着任すると、すべての神社を参拝しなければならなかったらしく、その手間を省くために一カ所に集めたという。霊場が一カ所で巡礼できる塔や、回せば写経が済んだことになる輪蔵など、時々こういった場所があるものだ。正面ではなく横から入ると長い回廊がある。参道横には印象的な池があるが、神池と呼ばれている。

　直売所風だが、地元・県内だけでなく四国などの産品も広く取り扱う。駐車場は未舗装だし、建物も巨大なハウス風で豪華ではないが、熱気はすごい。各所の米や野菜・果物・肉、花・植物を直売所風に展示販売しているほか、行ったときはイチゴの体験農園が開かれていた。さらにカフェ、レストラン、農機具販売など「農」にテーマを絞り込んだイベントを展開しており、施設コストの最小限さも併せて面白い施設だ。

　小高い丘に屹立する五重塔と周辺の空間。いにしえの人々もこの景色を目にしたのだろうか。少し離れた場所から展望する五重塔はずっとそこにたたずんでいたいと思わせる何かがある。人工物なのに周囲の自然とマッチして人々を引き付けてやまない魅力を醸し出している。昔からこの風景は大切にされていたのだろう。周辺は田んぼであり、畑だ。天然ではなく人々の営みが繰り広げられている中でこの風景は保護されている。五重塔はそうした人々の善意に守られてこれからもそびえていくのだろう。何度も訪れたい場所だ。