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2013年のゴールデン・ウィーク後半に、2泊3日で北信濃を訪ねました。<br /><br />この旅の目的は、<br />・戸隠蕎麦を食べる。<br />・森林の力を感じ、その力を少し分けてもらう。<br />・雪の残る山道を散策し、雪と戯れる。<br /><br />今回の北信濃を巡る旅のプランナーは、相棒の山好き男。<br />彼が志賀高原まで来て、大好きな山を素通りすることはありえない。<br /><br />そんな彼が最終日のアクティビティに選んだのは、冬場はスキー場になる田の原湿原を歩き、信州大学自然教育園へと至る散策コース。<br />夏場ならば、高山植物が咲き乱れ、木漏れ日の中の木道を歩ける楽勝!な道だが、今回は、まだ雪が残る5月初旬。<br /><br />この時期は、散策路が整備されているかどうかも疑問…。<br /><br />雪に覆われた道なき自然探勝路を歩き、早春の景色を楽しんだ雪の志賀高原と渋峠の雪の回廊を紹介します。<br />

雪と戯れ・歩く 志賀高原/G.W. のんびり楽しむ北信濃-2

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2013/05/03 - 2013/05/05

59位(同エリア1088件中)

旅行記グループ 春を感じて

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ウェンディ

ウェンディさん

2013年のゴールデン・ウィーク後半に、2泊3日で北信濃を訪ねました。

この旅の目的は、
・戸隠蕎麦を食べる。
・森林の力を感じ、その力を少し分けてもらう。
・雪の残る山道を散策し、雪と戯れる。

今回の北信濃を巡る旅のプランナーは、相棒の山好き男。
彼が志賀高原まで来て、大好きな山を素通りすることはありえない。

そんな彼が最終日のアクティビティに選んだのは、冬場はスキー場になる田の原湿原を歩き、信州大学自然教育園へと至る散策コース。
夏場ならば、高山植物が咲き乱れ、木漏れ日の中の木道を歩ける楽勝!な道だが、今回は、まだ雪が残る5月初旬。

この時期は、散策路が整備されているかどうかも疑問…。

雪に覆われた道なき自然探勝路を歩き、早春の景色を楽しんだ雪の志賀高原と渋峠の雪の回廊を紹介します。

旅行の満足度
4.5

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  • 歩き初めの出発点は木戸池。<br /><br />車を木戸池温泉ホテル脇の駐車場に停め、歩き始める。<br /><br />この木戸池、夏に訪れれば、青々とした木々に覆われるさわやかな場所なのだが、まだG.W.のこの時期は木々も芽吹いていなく、ちょっと荒涼とした景色。<br />

    歩き初めの出発点は木戸池。

    車を木戸池温泉ホテル脇の駐車場に停め、歩き始める。

    この木戸池、夏に訪れれば、青々とした木々に覆われるさわやかな場所なのだが、まだG.W.のこの時期は木々も芽吹いていなく、ちょっと荒涼とした景色。

    木戸池 自然・景勝地

  • まずは、案内版で今日のルートを確認する。<br /><br />雪の散策路といっても基本的に道路が近くにあるので、たとえ道を失っても、車の音のする方に出れば、迷うことはない。<br />予定のコースは、田の原湿原→三角池→上の子池→長池→日影湿原へと至る道。<br /><br />片道約3kmの道。<br /><br />靴はグリップがしっかりしたトレッキングシューズ。<br />そして、手には手袋を着用。<br /><br />風はほとんどないけれど、体感気温は低い。<br />

    まずは、案内版で今日のルートを確認する。

    雪の散策路といっても基本的に道路が近くにあるので、たとえ道を失っても、車の音のする方に出れば、迷うことはない。
    予定のコースは、田の原湿原→三角池→上の子池→長池→日影湿原へと至る道。

    片道約3kmの道。

    靴はグリップがしっかりしたトレッキングシューズ。
    そして、手には手袋を着用。

    風はほとんどないけれど、体感気温は低い。

    田の原湿原 自然・景勝地

  • 木戸池の周囲を少し歩いたら、スキー場に向かって少し登る。<br /><br />この辺りはスキー場の為、木立ちが少なく日当たりが良い。<br /><br />雪も解け始めて、下草が顔を覗かしている。<br />

    木戸池の周囲を少し歩いたら、スキー場に向かって少し登る。

    この辺りはスキー場の為、木立ちが少なく日当たりが良い。

    雪も解け始めて、下草が顔を覗かしている。

  • スキー場の坂を下ると、そこは田の原湿原。<br /><br />予想に反して雪が少なく、木道が見えている。<br /><br />これならば楽勝!かな?<br /><br />木道の脇には熊笹の茂み。<br /><br />夏ならば、湿原を高山植物が埋め尽くすのだけれど、今はまだ原っぱ。<br /><br />木々の白い幹と細い枝は、荒涼とした景色によく似合う。<br />

    スキー場の坂を下ると、そこは田の原湿原。

    予想に反して雪が少なく、木道が見えている。

    これならば楽勝!かな?

    木道の脇には熊笹の茂み。

    夏ならば、湿原を高山植物が埋め尽くすのだけれど、今はまだ原っぱ。

    木々の白い幹と細い枝は、荒涼とした景色によく似合う。

    田の原湿原 自然・景勝地

  • 5月なので、日差しは温かいが、丘陵の小さな沢の表面は凍てついている。<br /><br />木の枝で軽くつついたくらいでは割れやしない。<br /><br />何の気なしに、指を沢に突っ込む。<br /><br />水は刺すように冷たいが、気持ちがいい冷たさ。<br />

    5月なので、日差しは温かいが、丘陵の小さな沢の表面は凍てついている。

    木の枝で軽くつついたくらいでは割れやしない。

    何の気なしに、指を沢に突っ込む。

    水は刺すように冷たいが、気持ちがいい冷たさ。

  • 途中、道路を渡ると、そこはもう雪景色。<br /><br />トレイルは、雪の下で、全く見えない。<br />なんとなく開けている部分がトレイルだろうと見当をつけて歩く。<br /><br />田の原湿原までは、スニーカーの親子連れもたくさん来ていて賑やかだったが、さすがにトレイルが不確実なこの辺に入ってくる人はあまりいないみたい。<br /><br />迷ったら、車の音の方に行けばいいよね。とお気楽モードで歩く。<br />

    途中、道路を渡ると、そこはもう雪景色。

    トレイルは、雪の下で、全く見えない。
    なんとなく開けている部分がトレイルだろうと見当をつけて歩く。

    田の原湿原までは、スニーカーの親子連れもたくさん来ていて賑やかだったが、さすがにトレイルが不確実なこの辺に入ってくる人はあまりいないみたい。

    迷ったら、車の音の方に行けばいいよね。とお気楽モードで歩く。

  • 道は雪に覆われ、もうどこが本当の散策路かなんて、わからない。<br /><br />雪で覆われた地面は硬く締まっていて、アップダウンのある道を歩くよりも却って歩きやすく疲れない。<br /><br />三角池があるだろう方向に向けて、歩いていく。<br /><br />たまに、雪が緩いところがあり、足がズボッと沈む。<br /><br />春の木立の中のお散歩。<br /><br />空気が澄んでいて気持ちがいい。<br />

    道は雪に覆われ、もうどこが本当の散策路かなんて、わからない。

    雪で覆われた地面は硬く締まっていて、アップダウンのある道を歩くよりも却って歩きやすく疲れない。

    三角池があるだろう方向に向けて、歩いていく。

    たまに、雪が緩いところがあり、足がズボッと沈む。

    春の木立の中のお散歩。

    空気が澄んでいて気持ちがいい。

  • 三角池に到着。<br /><br />木々のリフレインが池に映る。<br />

    三角池に到着。

    木々のリフレインが池に映る。

  • 木陰から、三角池を眺める。<br /><br />池の深い蒼色に木と枝が映りこみ、ちょっと不思議な風景。<br /><br />特に大きな特徴もない池だけど、この景色がとても印象的。

    イチオシ

    木陰から、三角池を眺める。

    池の深い蒼色に木と枝が映りこみ、ちょっと不思議な風景。

    特に大きな特徴もない池だけど、この景色がとても印象的。

  • 上の小池方向へ向かう。<br /><br />最初、ルートを間違い長池の裏側に出てしまい、再度来た道を戻る。<br /><br />上の小池に行くためには、急な坂を下る。<br /><br />段ボールを持って来れば、そり遊びができたのにね。<br />

    上の小池方向へ向かう。

    最初、ルートを間違い長池の裏側に出てしまい、再度来た道を戻る。

    上の小池に行くためには、急な坂を下る。

    段ボールを持って来れば、そり遊びができたのにね。

  • 上の小池周辺は、木々が生い茂り、トレイルらしきものの目印が何もない。<br /><br />基本、雪の上ならばどこを歩いても問題ないのだが、雪の下が沼地の場合、多少厄介。<br /><br />足が雪の下にもぐって、更に下の沼に沈み込むのはあんまり歓迎したくない。<br />

    上の小池周辺は、木々が生い茂り、トレイルらしきものの目印が何もない。

    基本、雪の上ならばどこを歩いても問題ないのだが、雪の下が沼地の場合、多少厄介。

    足が雪の下にもぐって、更に下の沼に沈み込むのはあんまり歓迎したくない。

  • しばらく雪の林を歩くと、雪のない歩道に出て、長池に到着。<br /><br />長池の周りは、二次林である落葉広葉樹林の白樺、ダケカンバ、ミズナラ で覆われていた。<br /><br />

    しばらく雪の林を歩くと、雪のない歩道に出て、長池に到着。

    長池の周りは、二次林である落葉広葉樹林の白樺、ダケカンバ、ミズナラ で覆われていた。

  • まだ新芽も見えていない木々が作り出す、枝の林。<br /><br />熊笹の竹色と木々の幹の色、山肌の雪と針葉樹林の深い碧。<br /><br />夏の時期には見られない冴え冴えとした美しさがあると思う。<br /><br />信州大学自然教育園の奥の日影湿原にも行きたかったのだけれど、残念ながらロープが張られ、進入禁止。<br /><br />ということで、ここがトレイルの終点。<br />

    まだ新芽も見えていない木々が作り出す、枝の林。

    熊笹の竹色と木々の幹の色、山肌の雪と針葉樹林の深い碧。

    夏の時期には見られない冴え冴えとした美しさがあると思う。

    信州大学自然教育園の奥の日影湿原にも行きたかったのだけれど、残念ながらロープが張られ、進入禁止。

    ということで、ここがトレイルの終点。

    信州大学自然教育園 自然・景勝地

  • 今度は、来た道を折り返す。<br /><br />お日様も高くなり、日差しはポカポカ。<br /><br />雪も輝いて見える。<br />

    今度は、来た道を折り返す。

    お日様も高くなり、日差しはポカポカ。

    雪も輝いて見える。

  • 行きは下りが多かった。<br /><br />ということは、帰りは登りが多い。<br /><br />雪の坂をつま先に力をかけ、一気に登る。<br /><br />

    行きは下りが多かった。

    ということは、帰りは登りが多い。

    雪の坂をつま先に力をかけ、一気に登る。

  • 坂の途中で、象の鼻の形をした木の根っこを発見。<br /><br />日当たりがいいので、苔も青々としている。<br />

    坂の途中で、象の鼻の形をした木の根っこを発見。

    日当たりがいいので、苔も青々としている。

  • 帰り道は方向が分かっているので、あっという間。<br /><br />田の原湿原へと戻ってきた。<br /><br />歩いた時間は、約2時間。<br /><br />ちょっと物足りなかったけれど、ちょうどいい運動量。<br /><br />

    帰り道は方向が分かっているので、あっという間。

    田の原湿原へと戻ってきた。

    歩いた時間は、約2時間。

    ちょっと物足りなかったけれど、ちょうどいい運動量。

  • 国道292を走り、渋峠へと抜ける。<br />この峠道は、日本一高い標高地点を走る国道として有名。<br /><br />写真は、渋峠の少し群馬寄りの日本の国道最高地点2172m。<br />

    国道292を走り、渋峠へと抜ける。
    この峠道は、日本一高い標高地点を走る国道として有名。

    写真は、渋峠の少し群馬寄りの日本の国道最高地点2172m。

  • 国道わきのスキー場のゲレンデには、スキーを楽しむ人たちが沢山。<br /><br />そして、スキー場の上の小さな駐車場には車が沢山停まり、なんだか煙が上がっている。<br />でも、火事ではない。<br /><br />彼らはゲレンデで雪と遊び、そして焼肉バーベキューを楽しんでいた。<br /><br />春スキーの時期にだけ見られる、ゲレンデ遊びとバーベキューのコラボ。<br />

    国道わきのスキー場のゲレンデには、スキーを楽しむ人たちが沢山。

    そして、スキー場の上の小さな駐車場には車が沢山停まり、なんだか煙が上がっている。
    でも、火事ではない。

    彼らはゲレンデで雪と遊び、そして焼肉バーベキューを楽しんでいた。

    春スキーの時期にだけ見られる、ゲレンデ遊びとバーベキューのコラボ。

  • 渋峠から下を見下ろす。<br /><br />この日は前日までの晴れの影響もあり、ガスがかかり視界がベストではなく絶景とは行かなかったが、白根山(写真右)までが良く見えた。<br />

    渋峠から下を見下ろす。

    この日は前日までの晴れの影響もあり、ガスがかかり視界がベストではなく絶景とは行かなかったが、白根山(写真右)までが良く見えた。

  • そしてこの渋峠の国道292号線は毎年、G.Wの直前に開通する。<br /><br />この時期にだけ、ここの峠で目にすることができる光景がある。<br /><br />それは、雪の回廊。<br /><br />雪の回廊が、真下に見える。<br />

    そしてこの渋峠の国道292号線は毎年、G.Wの直前に開通する。

    この時期にだけ、ここの峠で目にすることができる光景がある。

    それは、雪の回廊。

    雪の回廊が、真下に見える。

  • 雪の回廊に突入。<br /><br />両側にそびえたつ雪の回廊の中を車が走り抜ける。 <br /><br />そして、雪の回廊を抜けると、そこはもう群馬県のカラッとした平野地帯。<br /><br /><br />信州の山での3日間、自然の芽吹きのパワーを少しは分けてもらえたかな。<br /><br /><br /><br />北信濃1・2日目---戸隠古道と栗の町:http://4travel.jp/travelogue/10772681

    イチオシ

    雪の回廊に突入。

    両側にそびえたつ雪の回廊の中を車が走り抜ける。

    そして、雪の回廊を抜けると、そこはもう群馬県のカラッとした平野地帯。


    信州の山での3日間、自然の芽吹きのパワーを少しは分けてもらえたかな。



    北信濃1・2日目---戸隠古道と栗の町:http://4travel.jp/travelogue/10772681

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この旅行記へのコメント (2)

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  • aoitomoさん 2013/05/10 00:42:49
    池の景色が美しいですね!
    ウェンディさん こんばんは〜

    池に反射する景色が、どれも美しいですね。
    残雪がいい味をだしています。
    この時期だけの光景です。
    風もないし、天気もいいのでラッキーですね。

    志賀高原といえば、スキー場の景色しか思い浮かばない私にとっては、どれも、見たことのない景色です。

    雪でも、トレッキングシューズで行けてしまうんですね。

    山に、慣れているだけあってゆとりを感じます。

    雪の回廊これも旬な景色なんですね〜

    たっぷり森林からパワーをもらったのではないでしょうか!

    aoitomo

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2013/05/10 06:52:11
    RE: 池の景色が美しいですね!
    aoitomoさん おはようございます。

    まだ雪が残る志賀高原の自然探勝路を歩くことは、旅先で当日の朝、相棒から聞きました。
    山歩きするかもしれないとは聞いていましたが、どこを歩くかは、彼も旅行中に得た観光マップを見ながら色々考えたみたいです。

    結果、残雪と新緑、そして池のリフレインが織りなす景色を見ることが出来ました。
    レッキングというと、木々が青々とした時期や赤や黄色に色づいた木々の中を歩く姿や紅姿を想像しますが、冬枯れの景色も凛々しくて私的には好きな景色でした。

    私は蒸し暑い中を歩くのはあまり得意ではないので、却ってこの時期の様に少し歩くと汗ばむくらいの気候の方が歩きやすくていいですね。

    来年は、3月の春山に雪道トレッキングに連れて行ってもらう計画です。
    今まで、雪が残る山を歩くのは敬遠していましたが、歩いてみると面白い。

    何事も経験ですね。

    ウェンディ

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