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欧州の遥か東、最果ての地に黄金の国ジパングと呼ばれる国がある…。<br /><br />時は13世紀。<br />マルコポーロが東方見聞録に記した宝の島の噂は、極東にある桃源郷として中世の人々の間を駆け巡った。<br />黄金に魅せられた欧州の探検家たちは、海妖が棲むともいわれる最果ての海に船を出したが、何人たりとも光輝く国を見つけることは叶わなかった。<br /><br />そして、その200年後の1543年、種子島に漂着した中国商船に乗っていたポルトガル人により日本に鉄砲が伝えられ、それと同時に“黄金の国ジパング”実在の知らせが欧州に渡った。<br /><br />欧州からは様々な文化が日本にもたらされた。<br />鉄砲、ビードロ、葡萄酒…、そしてキリスト教。<br />キリスト教は武士、商人、町人…と瞬く間に伝播し日本の中に浸透していった。<br /><br />しかし、その僅か100年後に日本がとった政策は“鎖国”。<br />幕府はオランダを除く欧州列国に対しその扉を閉ざし、国内ではキリスト教禁教令を発布した。<br />キリスト教を信仰していた者は迫害され、改宗を迫られ、多くの信者はキリスト教を捨てたが、信者の中にはキリスト教の教えを忘れられずにいる者達もいた。<br />彼らは仏教に改宗したと見せかけ、地下活動としてキリスト教を信仰した。<br /><br />そんな彼らは、隠れ切支丹(キリシタン)と呼ばれた。<br />

隠れ切支丹(キリシタン)の里に咲く花/マリア地蔵に秘められし想い

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2015/02/09 - 2015/02/09

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24

ウェンディ

ウェンディさん

欧州の遥か東、最果ての地に黄金の国ジパングと呼ばれる国がある…。

時は13世紀。
マルコポーロが東方見聞録に記した宝の島の噂は、極東にある桃源郷として中世の人々の間を駆け巡った。
黄金に魅せられた欧州の探検家たちは、海妖が棲むともいわれる最果ての海に船を出したが、何人たりとも光輝く国を見つけることは叶わなかった。

そして、その200年後の1543年、種子島に漂着した中国商船に乗っていたポルトガル人により日本に鉄砲が伝えられ、それと同時に“黄金の国ジパング”実在の知らせが欧州に渡った。

欧州からは様々な文化が日本にもたらされた。
鉄砲、ビードロ、葡萄酒…、そしてキリスト教。
キリスト教は武士、商人、町人…と瞬く間に伝播し日本の中に浸透していった。

しかし、その僅か100年後に日本がとった政策は“鎖国”。
幕府はオランダを除く欧州列国に対しその扉を閉ざし、国内ではキリスト教禁教令を発布した。
キリスト教を信仰していた者は迫害され、改宗を迫られ、多くの信者はキリスト教を捨てたが、信者の中にはキリスト教の教えを忘れられずにいる者達もいた。
彼らは仏教に改宗したと見せかけ、地下活動としてキリスト教を信仰した。

そんな彼らは、隠れ切支丹(キリシタン)と呼ばれた。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 埼玉県幸手市に隠れキリシタンの里がある…と私が知ったのは昨年の秋。<br />ちょうど曼珠沙華の深紅の花が咲き誇っていた頃だ。<br /><br />曼珠沙華の旅行記を書きながら地域の事を調べている内に、“マリア地蔵”と呼ばれる子育て地蔵が幸手市にあり、隠れキリシタンが信仰していた像が実在することを知った。<br />隠れキリシタンの里がこんなところにあったのか…と驚き、いずれ訪問してみたいと思っていた。<br /><br />(写真:天上の花 深紅の園 に 秋 想ふ http://4travel.jp/travelogue/10933280 より)

    埼玉県幸手市に隠れキリシタンの里がある…と私が知ったのは昨年の秋。
    ちょうど曼珠沙華の深紅の花が咲き誇っていた頃だ。

    曼珠沙華の旅行記を書きながら地域の事を調べている内に、“マリア地蔵”と呼ばれる子育て地蔵が幸手市にあり、隠れキリシタンが信仰していた像が実在することを知った。
    隠れキリシタンの里がこんなところにあったのか…と驚き、いずれ訪問してみたいと思っていた。

    (写真:天上の花 深紅の園 に 秋 想ふ http://4travel.jp/travelogue/10933280 より)

  • 隠れキリシタンのものとされるマリア地蔵が見つかった場所は、幸手市の権現堂地区。<br /><br />権現堂地区は、春の桜・菜の花、初夏の紫陽花、秋の曼珠沙華で有名な権現堂堤からすぐの場所だ。<br /><br />(写真:雲上の木 〜アナベルが織りなす天空の世界〜 http://4travel.jp/travelogue/10897907 より)

    隠れキリシタンのものとされるマリア地蔵が見つかった場所は、幸手市の権現堂地区。

    権現堂地区は、春の桜・菜の花、初夏の紫陽花、秋の曼珠沙華で有名な権現堂堤からすぐの場所だ。

    (写真:雲上の木 〜アナベルが織りなす天空の世界〜 http://4travel.jp/travelogue/10897907 より)

  • 権現堂堤で特に有名なのは春の桜。<br />桜の時期には、土手沿いに並ぶ桜並木を散歩しようと関東一円から観光バスもやってくる。<br /><br />(写真:逢魔が刻、櫻の精は舞い降りる http://4travel.jp/travelogue/10872306 より) 

    権現堂堤で特に有名なのは春の桜。
    桜の時期には、土手沿いに並ぶ桜並木を散歩しようと関東一円から観光バスもやってくる。

    (写真:逢魔が刻、櫻の精は舞い降りる http://4travel.jp/travelogue/10872306 より) 

  • せっかく幸手市に行くならば権現堂堤の花の時期に合わせて行こう!と思い、隠れキリシタンの地への想いを馳せながらも、次に迎える権現堂の花の時期まで待った。<br /><br />そして、2月に入り権現堂のホームページの開花状況をチェック。<br /><br />ホームページの案内が5分咲きに変わって5日目。<br />春を告げる花たちは、そろそろ見ごろかな?ということで出かけてみた。

    せっかく幸手市に行くならば権現堂堤の花の時期に合わせて行こう!と思い、隠れキリシタンの地への想いを馳せながらも、次に迎える権現堂の花の時期まで待った。

    そして、2月に入り権現堂のホームページの開花状況をチェック。

    ホームページの案内が5分咲きに変わって5日目。
    春を告げる花たちは、そろそろ見ごろかな?ということで出かけてみた。

  • 秋に曼珠沙華が深紅の絨毯を敷き詰めていた土手は、10月に入るころには花も終わり、寂しげな景色へと変わる。<br /><br />でも、それは次の季節への準備期間。<br />オトナな緋色の花の次は、少女の様なオフホワイトの花が待っている。<br /><br />2月の権現堂に咲く花は、スイセン(水仙)。<br />その規模は、桜や曼珠沙華には到底及ばないが、桜の木々の根元を柔らかい春の色彩の花が埋め尽くす。<br /><br />曼珠沙華が彩る緋色の揺り籠で眠りについた桜の木々を、白い水仙の花が優しく目覚めさせている…。<br />そんな感じだ。

    秋に曼珠沙華が深紅の絨毯を敷き詰めていた土手は、10月に入るころには花も終わり、寂しげな景色へと変わる。

    でも、それは次の季節への準備期間。
    オトナな緋色の花の次は、少女の様なオフホワイトの花が待っている。

    2月の権現堂に咲く花は、スイセン(水仙)。
    その規模は、桜や曼珠沙華には到底及ばないが、桜の木々の根元を柔らかい春の色彩の花が埋め尽くす。

    曼珠沙華が彩る緋色の揺り籠で眠りについた桜の木々を、白い水仙の花が優しく目覚めさせている…。
    そんな感じだ。

    権現堂桜堤 名所・史跡

    アナベルが花盛りを迎えています/幸手 権現堂 2020 紫陽花の開花情報 by ウェンディさん
  • 水仙の花は子供の頃から身近にあった…と思っていたのだが、久々に見た水仙の花は思いのほか、小さく感じられる。<br /><br />白い花の直径は4cm位。<br />6枚の花びらの中央にはラッパのように伸びる副花冠。<br /><br />よく見ると、なかなか他の花には見られない特徴を持っている可愛い花かもしれない。<br />

    水仙の花は子供の頃から身近にあった…と思っていたのだが、久々に見た水仙の花は思いのほか、小さく感じられる。

    白い花の直径は4cm位。
    6枚の花びらの中央にはラッパのように伸びる副花冠。

    よく見ると、なかなか他の花には見られない特徴を持っている可愛い花かもしれない。

  • 土手に咲く水仙の花は一種類だけではなく、こちらは黄色い花。<br /><br />花の黄色と緑の茎のコントラストが、春の彩りを先取りしている。<br />

    土手に咲く水仙の花は一種類だけではなく、こちらは黄色い花。

    花の黄色と緑の茎のコントラストが、春の彩りを先取りしている。

  • この花は、花びらがちょっと細めで高山植物風。

    この花は、花びらがちょっと細めで高山植物風。

  • 八重咲の水仙は初めて見た。<br /><br />水仙が植えられている場所はそんなに広くはないのだが、全部で50万株の水仙が植えられている。<br />

    八重咲の水仙は初めて見た。

    水仙が植えられている場所はそんなに広くはないのだが、全部で50万株の水仙が植えられている。

  • 実は昨年の2月にも権現堂の水仙を見に来ようと計画をしていた。<br />しかし、その計画は実行できなかった。<br />その理由は昨年の大雪。<br /><br />水仙の茎は細く、ちょっとした重みですぐに倒れたり折れたりしてしまう。<br />昨年の2月の関東地方は週末ごとに雪が降り、水分を多く含む雪は咲き始めたばかりの水仙の上にも降り積もり、水仙はその重みに耐えきれずに横倒しになってしまった。<br />そしてその蕾も、雪の重みで潰されてしまった。<br /><br />今年も1月の下旬に雪が降ったので心配していたのだが、そんなに影響はなかったようで、水仙たちは元気よくその小さな花を太陽に向けている。<br />

    実は昨年の2月にも権現堂の水仙を見に来ようと計画をしていた。
    しかし、その計画は実行できなかった。
    その理由は昨年の大雪。

    水仙の茎は細く、ちょっとした重みですぐに倒れたり折れたりしてしまう。
    昨年の2月の関東地方は週末ごとに雪が降り、水分を多く含む雪は咲き始めたばかりの水仙の上にも降り積もり、水仙はその重みに耐えきれずに横倒しになってしまった。
    そしてその蕾も、雪の重みで潰されてしまった。

    今年も1月の下旬に雪が降ったので心配していたのだが、そんなに影響はなかったようで、水仙たちは元気よくその小さな花を太陽に向けている。

  • 純白の水仙も咲いている。<br />小さな水仙の花は、少し風が吹くだけで風にそよぎ、揺れる。<br /><br />緑の草原の中の風にそよぐ白い花。<br />そんな白く透き通るような水仙の花を見ていると、海の中を浮遊する海月(クラゲ)を思い出すのは私だけだろうか。<br />

    純白の水仙も咲いている。
    小さな水仙の花は、少し風が吹くだけで風にそよぎ、揺れる。

    緑の草原の中の風にそよぐ白い花。
    そんな白く透き通るような水仙の花を見ていると、海の中を浮遊する海月(クラゲ)を思い出すのは私だけだろうか。

  • 一度、水仙の花が別のモノに見えてくると、先ほどカワイイと思った副花冠が黄色い水仙の花は宇宙からの侵略者;エイリアン風にも見えてくる。<br /><br />

    一度、水仙の花が別のモノに見えてくると、先ほどカワイイと思った副花冠が黄色い水仙の花は宇宙からの侵略者;エイリアン風にも見えてくる。

  • こんな風に花が密集していると、黄色い部分が実は吸盤でペタンっと吸いつかれそう…とか思ったり…。

    こんな風に花が密集していると、黄色い部分が実は吸盤でペタンっと吸いつかれそう…とか思ったり…。

  • 小さいと思っていた水仙の花が、急に巨大化したかの様に見えた…。<br /><br />

    イチオシ

    小さいと思っていた水仙の花が、急に巨大化したかの様に見えた…。

  • 30分位かけて権現堂堤を散歩した後は、本日の本命である【マリア地蔵】を探す旅へと出発する。<br /><br />地図によれば、マリア地蔵が祀られているのは、権現堂堤の通り沿い。<br />だから、道に迷う心配もない。<br /><br />権現堂堤から歩いて約15分で、マリア地蔵がある権現堂集会所に到着。<br />権現堂集会所前のスペースには何体かの石仏が祀られていて、その内の一体がマリア地蔵だ。<br />

    30分位かけて権現堂堤を散歩した後は、本日の本命である【マリア地蔵】を探す旅へと出発する。

    地図によれば、マリア地蔵が祀られているのは、権現堂堤の通り沿い。
    だから、道に迷う心配もない。

    権現堂堤から歩いて約15分で、マリア地蔵がある権現堂集会所に到着。
    権現堂集会所前のスペースには何体かの石仏が祀られていて、その内の一体がマリア地蔵だ。

  • マリア地蔵はもともと子育て地蔵で、1820年の作と言われている。<br /><br />説明看板には、なぜこのお地蔵様が隠れキリシタンが造ったマリア様だと考えられるようになったか…と言う説明があるが、実はここには書かれてない理由もある。<br />

    マリア地蔵はもともと子育て地蔵で、1820年の作と言われている。

    説明看板には、なぜこのお地蔵様が隠れキリシタンが造ったマリア様だと考えられるようになったか…と言う説明があるが、実はここには書かれてない理由もある。

  • それは、一般的な地蔵像と比較するとこのマリア地蔵には一見して分かる違いがあるという事。<br />一般的に、お地蔵さまは右手に錫杖、左手に宝珠を抱く形をとることが多いのだが、このマリア地蔵では錫杖は左手にあり、右手には赤ん坊を抱いている。<br /><br />教会にあるマリア像を思い浮かべてもらうと分かりやすいのだが、マリアは右手でキリストを抱いていることが多い。<br />つまりこのマリア地蔵は、“キリストを抱くマリアを模している像である”と考えることができるそうだ。<br />

    それは、一般的な地蔵像と比較するとこのマリア地蔵には一見して分かる違いがあるという事。
    一般的に、お地蔵さまは右手に錫杖、左手に宝珠を抱く形をとることが多いのだが、このマリア地蔵では錫杖は左手にあり、右手には赤ん坊を抱いている。

    教会にあるマリア像を思い浮かべてもらうと分かりやすいのだが、マリアは右手でキリストを抱いていることが多い。
    つまりこのマリア地蔵は、“キリストを抱くマリアを模している像である”と考えることができるそうだ。

  • ここからは、マリア地蔵の観察の時間。<br />ぱっと見は、普通のお地蔵様に見えるこの像の何処に、キリスト教の信仰を示す隠しアイテムがあるのか。<br /><br />まず注目したいのが、地蔵が左手に持つ錫杖の上部と右手に抱く赤子の部分。<br />

    ここからは、マリア地蔵の観察の時間。
    ぱっと見は、普通のお地蔵様に見えるこの像の何処に、キリスト教の信仰を示す隠しアイテムがあるのか。

    まず注目したいのが、地蔵が左手に持つ錫杖の上部と右手に抱く赤子の部分。

  • 錫杖の上部の円形の内側には十字の形があり、錫杖の中に十字架が彫り込まれている。

    イチオシ

    錫杖の上部の円形の内側には十字の形があり、錫杖の中に十字架が彫り込まれている。

  • 地蔵が右手で抱く子供の左肩の部分には、魚と蛇の形を模した模様がある。<br />(魚はなんとなく分かるが、蛇はちょっと微妙かもしれないが…)<br /><br />魚は初期のキリスト教で使われてきた図案の中では十字に次いで重要ともいわれるシンボルだと云われている。<br />何故魚が重要かといわれると、私にも詳細までは分からないところなのだが、ギリシア語説、ヨナ説などがあるようだ。<br />また、蛇は旧約聖書の中で悪の化身として描かれるシンボルだから、これも欠かせない。<br /><br />通常の日本の地蔵尊には蛇や魚が彫り込まれることは無い…らしい。<br />

    地蔵が右手で抱く子供の左肩の部分には、魚と蛇の形を模した模様がある。
    (魚はなんとなく分かるが、蛇はちょっと微妙かもしれないが…)

    魚は初期のキリスト教で使われてきた図案の中では十字に次いで重要ともいわれるシンボルだと云われている。
    何故魚が重要かといわれると、私にも詳細までは分からないところなのだが、ギリシア語説、ヨナ説などがあるようだ。
    また、蛇は旧約聖書の中で悪の化身として描かれるシンボルだから、これも欠かせない。

    通常の日本の地蔵尊には蛇や魚が彫り込まれることは無い…らしい。

  • そして最後の決め手が、イメスの文字。<br />マリア地蔵の左脇には、「文政三庚辰四月吉日同郡権現堂新田新田村庵ニ而建之イメス智言」と彫られてあり、イメスの三文字はイエスをカモフラージュした文言…だとのこと。<br />(写真:之イメス智…の拡大)<br /><br />これらの特徴から、この地蔵尊は隠れキリシタンが崇拝していたマリア像だとされている。<br /><br />幸手市は日光街道沿いにある街道街で、近隣には足尾銅山などの鉱山がある。<br />江戸時代の初めの頃にはキリスト教国から鉱山の開発技師を招いていたので、街道を通じてキリスト教の布教活動が行われていた可能性もあり、徳川幕府がキリスト教禁教令を発令した後も隠れキリシタンとしてこの地にキリスト教を信仰する地域があったとしても不思議ではない。<br /><br />現在、この権現堂地区から発見されているマリア地蔵はこの一体だけだ。<br />隠れキリシタンの里が、自分の知っている地域にあったかも…という仮説はとても興味があるので、もう少し証拠となる様な何かが出てきて欲しいところだ。

    そして最後の決め手が、イメスの文字。
    マリア地蔵の左脇には、「文政三庚辰四月吉日同郡権現堂新田新田村庵ニ而建之イメス智言」と彫られてあり、イメスの三文字はイエスをカモフラージュした文言…だとのこと。
    (写真:之イメス智…の拡大)

    これらの特徴から、この地蔵尊は隠れキリシタンが崇拝していたマリア像だとされている。

    幸手市は日光街道沿いにある街道街で、近隣には足尾銅山などの鉱山がある。
    江戸時代の初めの頃にはキリスト教国から鉱山の開発技師を招いていたので、街道を通じてキリスト教の布教活動が行われていた可能性もあり、徳川幕府がキリスト教禁教令を発令した後も隠れキリシタンとしてこの地にキリスト教を信仰する地域があったとしても不思議ではない。

    現在、この権現堂地区から発見されているマリア地蔵はこの一体だけだ。
    隠れキリシタンの里が、自分の知っている地域にあったかも…という仮説はとても興味があるので、もう少し証拠となる様な何かが出てきて欲しいところだ。

  • マリア地蔵からの帰り道に、もう一度、権現堂堤を歩き、水仙を眺める。

    マリア地蔵からの帰り道に、もう一度、権現堂堤を歩き、水仙を眺める。

  • 隠れ切支丹の里に咲く小さく可憐な花。<br /><br />通常はマリア様と言えば白いユリだが、隠れ切支丹の里にはこの清楚な水仙の花が似合うのかもしれない。<br />

    隠れ切支丹の里に咲く小さく可憐な花。

    通常はマリア様と言えば白いユリだが、隠れ切支丹の里にはこの清楚な水仙の花が似合うのかもしれない。

  • 権現堂の桜堤を見上げる。<br /><br />まだ2月の寒空だが、遠目から見ると、堤の桜の木の枝が重なっている部分は少し紅味がかって見える。<br />桜は、誰よりもいち早く春への衣替えの準備を始めているのだろう。<br /><br />あと1か月半もすれば、この場所は黄色い菜の花と薄墨ピンクに彩られた春の景色へと変わる。<br /><br />その頃にまた、櫻の精に会いに来よう。<br />

    イチオシ

    権現堂の桜堤を見上げる。

    まだ2月の寒空だが、遠目から見ると、堤の桜の木の枝が重なっている部分は少し紅味がかって見える。
    桜は、誰よりもいち早く春への衣替えの準備を始めているのだろう。

    あと1か月半もすれば、この場所は黄色い菜の花と薄墨ピンクに彩られた春の景色へと変わる。

    その頃にまた、櫻の精に会いに来よう。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • matsuruさん 2015/06/22 18:42:46
    関東にも
    隠れ切支丹に由来している場所があるとは、初めて知りました。

    そして権現堂の紫陽花、素敵ですね〜

    マリア地蔵に会いに行ってみようと思います。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/06/22 23:50:17
    RE: 関東にも
    matsuruさん こんばんは、そして、初めまして。

    幸手市権現堂地区の隠れ切支丹地蔵。
    私も、この情報を知ったのは権現堂の桜堤の事を調べだしてからの事、ほんの1年位前の話です。

    海外への旅も面白いですが、自分が住む国・地域にもまだまだ知らない場所、知らないことが沢山ありますね。
    4-traで皆さんの旅行記を拝見して、こんなところにこんなものが!!と驚くこともたびたびです。

    私も他の方の旅行記に触発されて、居てもたってもいられずに次の週末に出かけてしまう…なんてこともあります。
    matsuruさんも、是非マリア地蔵、そして権現堂へ(紫陽花・桜・曼珠沙華の時期もお勧めです♪)行ってみてくださいね。
    駅から少し歩きますが、けっこう感動的な光景に出会えます。

    ウェンディ
  • akikoさん 2015/02/12 00:02:18
    隠れキリシタンの里
    ウェンディさん、こんばんは

    ウェンディさんのお住まいの近くに隠れキリシタンの里があることがわかり、訪れられたそうですね。“マリア地蔵”のこと、とても興味深く読ませていただきました。

    私も去年の夏訪れた小豆島にも隠れキリシタンの逸話があり、ヘェ〜と思ったのを思い出しました。その話とは小豆島の観光名所に「エンジェルロード(天使の散歩道)」という海の道があり、それは小豆島の前島から沖に浮かぶ余島へと続く 細長い砂州なのですが、普段は海に隠れていて、一日に2回、引き潮の時だけ現れるのです。

    そのエンジェルロードは、豊臣秀吉の時代の隠れキリシタンの娘タエの願い事に始まったと伝えられています。タエは秀吉の出した「キリスト教禁止令」により、逃れてきたキリシタン大名・高山右近に使えていたのですが、逃亡を整えるために来たある若者と愛し合うようになります。その若者と海を隔てて離れてしまうのですが、愛する人から聞いた願い事が叶うというおまじないを思い出します。砂浜に貝殻を5個十字架の形に並べ夜空に向かって一生懸命祈ると・・・空から星が降りてきて輝いたあと、可愛い天使になったそうです。天使は竪琴を弾きながら海の上を動き出し、タエは海に向かって歩き始めた。すると、タエがふみ出した足元は、次々に海の中から白い砂の道が現れ一本の糸のように島に向かって伸びていった。そのおかげでタエは島を渡り、対岸で待っていた若者の胸の中に飛び込んだという、ロマンチックな話です。

    以前、私が住む大阪の茨木市にもキリシタン大名・高山右近の領地があったということを聞いたことがあります。その地には多くの隠れキリシタンが住んでいて、日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの肖像画などが残されているそうです。隠れキリシタンと言うと、九州を連想しますが、日本各地にも信者がいたのですね。

    ウェンディさんが「隠れ切支丹の里にはこの清楚な水仙の花が似合うのかもしれない」と書かれていますが、私もそう思います。群生していても、1本1本はひっそり可憐に咲くイメージですものね。権現堂に咲く水仙、とてもきれいです!今は一番寒い時ですが、梅の便りもちらほら聞こえ、もうすぐ春がやってくる気配がしますね。暖かくなるのが待ち遠しいです(*^^*)

    akiko

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/02/13 21:58:46
    RE: 隠れキリシタンの里
    akikoさん こんにちは。

    隠れキリシタンと聞くと九州のイメージですが、実は家康のお膝元の関東地方でもその存在を示す文書や出土品があるそうです。
    今回、幸手市のマリア地蔵を訪れるに当たり少しだけ…と思って調べ始めたら、面白そうな文献がザクザク出てきて、時間が出来たら図書館に探しに行かなくては…と考えています。

    小豆島の天使の散歩道の話、なんだか映画の十戒を思い起こさせるようなお話ですね。もしかしたら、旧約聖書の出エジプト記の話が日本に伝わり、モーゼがキリシタンの娘タエの話に置き換わり、人々に伝わったのかもしれないですね…。(アブシンベル神殿を作ったラムセス?世をタヌキおやじの家康に置き換えた…と考えるとエジプトファンの方に怒られそうですが…)

    3月になると、櫻の便りも聞こえてきますね。
    寒さもあともう少し。
    私も春が待ち遠しいです。

    ウェンディ
  • こあひるさん 2015/02/11 17:18:31
    隠れキリシタンのマリア地蔵の秘密・・・
    ウェンディさん、こんばんは。

    一見、マリア様だとはわからないように・・・密かに刻まれたキリスト教の秘密・・・。

    ひっそりと秘密裏に・・・大切にされた信仰の重みが伝わってくるようですね。

    ちょっと違いますが、円通院の三慧殿には、支倉常長が西欧から持ち帰って来たモチーフや十字架などの模様が隠されています。支倉常長帰国時には鎖国してしまっていたので、伊達家は、そういうモチーフを一見わからないように組み込み、そして、霊廟ということにして350年間扉を開けることなく秘密にされてきたそうです。そんなエピソードを思い出してしまいました。

    打って変わって・・・もう水仙なんですね〜。清楚で美しいですね。水仙の香りが感じられそう・・・。4トラでもちらほら水仙の群生の写真なんかを見て、いいなぁ〜〜・・・もう春はそこまできてるね〜と、ちょっとほっとします。

    こあひる

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/02/11 18:55:33
    RE: 隠れキリシタンのマリア地蔵の秘密・・・
    こあひるさん こんばんは♪

    円通院の厨子について調べてみました。
    ローマから持ち帰った図案、バラ、水仙、トランプの4種の模様があたかも和の模様であるかのように巧妙に入れ込まれているのですね。
    紅葉で有名なお寺だとは知っていましたが、厨子が一般公開されているのならば、見てみたいです。

    幸手市で見つかったマリア地蔵はまだ一体だけで、他には隠れキリシタンの集落があったという物証は出ていないそうです。
    なんだか浪漫のあるお話なので、もっと色々と調べてみたいな〜なんて思っていますが、もともと幸手はキリスト教では空白地帯だったそうで、(近隣では古河や越谷には隠れキリシタンの記録が残っているそうです)古文書すらほとんどないらしいのです。
    地域の歴史を調べるのも結構面白いですね。

    陽が沈む時間がゆっくりと遅くなってきていて、春が近づいていることは感じていますが、空気はまだまだ冬。
    水仙の写真で春の訪れを、春の薫を感じて頂けたならば、嬉しいです♪

    ウェンディ

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