2017/01/22 - 2017/01/22
8位(同エリア678件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記379冊
- クチコミ2264件
- Q&A回答130件
- 2,142,706アクセス
- フォロワー349人
木枯らしが吹き、冷たい北風が頬を撫でる冬。
そんな季節は外へと出るのも億劫で、こたつネコを決めこみたくもなってしまいます。
でも外の世界では冬の毛皮を脱ぎ捨て春のおひさまを纏う支度がゆっくりと、しかし着実に進んでいます。
そんなお日様のホンワカ色を探しに初春の秩父・長瀞へと友人と二人で出かけてきました。
そして長瀞と言えば、忘れてはいけないのがポットホールと言われる不思議な竪穴。
まるで宇宙人が作ったミステリーサークルみたいに岩に穿たれた深い穴:甌穴。
元・地学部女子の友人と私が、こんな面白そうなモノを見過ごす筈はありません。
片理と節理が共存する不思議な岩畳。
宮澤賢治も愛した岩床の長瀞。
青い水面に映える紅の岩、紅簾石片岩。
淡く透き通る蝋細工の様な蝋梅(ロウバイ)の花咲く宝登山。
雪残る長瀞の里山を、1日かけてのんびりと歩いた旅行記です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
-
朝6時。
まだ夜が明けぬ深夜のような住宅街を抜け駅へと向かう。
空気は凍てつくように冷たく、道行く人も少ない。
きっとこんな寒い日に秩父へハイキングへと向かうモノ好きは、私と友人位だけだろう。
電車を乗り継いで羽生駅に到着した私は若干、自虐気味に思いながらも長瀞方向への秩父鉄道へと乗り込んだ。
朝7時の秩父鉄道の車両内で、目の前に広がる光景。
モノ好きなのは私くらい・・・ではなかった。
秩父鉄道の車両の中を埋め尽くすのは、カラフルな登山用品を身にまとったハイカーたち。
数日前のホームページの開花状況では6分咲となっていた宝登山の蝋梅(ロウバイ)。
その蝋梅を一目見ようと、老若男女の多くの人達が列車内には溢れていた。
(写真:長瀞アルプス・ハイキングの出発点 秩父鉄道 野上駅)野上駅 駅
-
1月上旬から2月中旬の秩父・長瀞。
そこには、クリーム色の花を咲かせる蝋梅の花園が出現する。
その蝋梅が咲く光景は知名度があるのは知っていたが、まさかまだ満開も迎えていないのに、この人気度ときたら・・・。
最近の登山ブームを舐めていた様だ。
そして、そのハイカーたち殆どの方が手にしていたのが、この写真の1日乗車券。
秩父鉄道の1日乗車券は季節限定・曜日限定の切符だが、羽生-長瀞の往復であれば普通に乗車券を購入するよりも300円程度お得になる切符だ。
ただし、1日乗車券を購入する時に注意しなくてはならないのは、切符を買えるのは当日のみで、朝の秩父鉄道への乗り換え時に、有人窓口にて購入しなければならない。
秩父鉄道への乗り換え時間が6分しかなかった私は駅に到着後、階段を駆け上がって窓口へと向かったのだが、たった一つしかない有人窓口には3・4人が並んでいて、無事に乗り換え時間内に1日乗車券を買えるかどうかハラハラしてしまった。 -
朝8:25。
友人との待ち合わせは秩父鉄道の野上駅。
歩く気マンマンな友人と私だったが、歩き出す前にしなくてはならないことがある。
ココまでの列車旅は約2時間半。
秩父鉄道は微妙に暖房の効きが悪く、体はかなり冷えていた。
だから、野上駅でのトイレタイムは必須。
(女性用トイレは2室しかないので、野上駅へと着いたらトイレへダッシュ!)
これから歩くハイキング・ルートは、野上駅から歩き始めて野上峠、宝登山を経て長瀞駅へと至る道。
長瀞町観光協会のホームページから印刷してきた地図を片手にマイナス3℃の気温の中を歩き始める。
頬を撫でる風は氷の如く冷たいが、太陽の光は陽だまりの様に暖かい。
参考資料:
野上駅→宝登山→長瀞駅のハイキングマップ
http://www.nagatoro.gr.jp/wp-content/uploads/2015/01/e48580d1c44d6f54a3ae06aa66d8c2bc.pdf
長瀞アルプス・ハイキングの広域マップ
http://www.nagatoro.gr.jp/%e9%95%b7%e7%80%9e%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%83%97%e3%82%b9%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0/ -
長瀞アルプスがあるのは埼玉県の丘陵地帯である秩父地方。
ここは、基本的には冬でも大雪は降らない地域だ。
だから冬山と言っても春秋用のハイキング装備+ダウンジャケット程度で十分なのだが、一つ気を付けなけなければならないことがある。
それは、登山道の凍結。
観光協会のホームページで降雪した登山道ではないことは前日に確認してきたが、山影になる部分の気温は1日を通して氷点下の筈。
そんなところでは、以前に積もった雪が固まりツルツルの凍結路になっている可能性が高い。
だから、友人と私は念のために簡易アイゼンと呼ばれる靴の滑り止めを持参した。
(観光協会のホームページでも簡易アイゼン持参は推奨されている)
結果からいえばアイゼンを使う程の雪道ではなかったが、靴はトレッキング用のしっかりした裏底の靴の方がいいだろう。
少なくとも普通のスニーカーでは雪の残る道は歩きにくいし、凍結路でのスリップ事故という危険が予想される。
因みに昨年の同時期では登山道に25cmほどの積雪があり、ふかふか雪の中でスノーハイクを愉しめたそうだ。 -
野上駅から15分ほど歩くと、万福寺に到着した。
時刻は朝8:45。
日曜日の朝なので境内にも人の気配はない。
本堂の前で手を合わせて、怪我無く歩けることを祈願する。 -
基本的に地面は乾いているのだが日陰部分には雪が残り、落ちた椿の花も凍りついてパリパリのフリーズドライ状態。
日陰では顔に当たる風も冷たく、顔が乾燥して凍結乾燥の花びらのようになってしまいそう。
ネックウォーマーで顔半分を覆い隠し、乾燥から顔を守る。 -
長瀞アルプスの登山道は非常に分かりやすく表示がしてあり、辻の部分には必ず標識が立っていた。
これならば初めての人でも道に迷う事はないだろう。 -
山道へと入ると早速、雪の洗礼。
1週間前にやってきた寒波でこの辺りにも雪が積もったとは聞いていたが、日が当たらない山道には溶け残りの雪の姿がチラホラ。
気温は相変わらず零下なので、雪の表面も溶解せずにバリバリ状態。
この位ならば滑る心配もないので、面白がって、雪を踏みながら歩く。 -
そんな雪の残る道もあっという間に終わり、尾根道へと出る。
お日様のパワーが溢れる尾根道は全く濡れていなく、乾燥していて歩きやすい。 -
天を見上げると、落葉した木々の枝が青空を突き刺すかのように伸びている。
-
イチオシ
荒涼とはしているが、こんな景色って結構好きだ。
-
長瀞アルプスの登山道。
実はここは、町の所有物でも、県の持ち物でも、国の所有物でもない。
この山の持ち主は一個人-つまり、私有地なのだ。
持ち主の方の御好意で、長瀞アルプスとして私有林の中を歩かせていただいている。
登山道の途中には募金箱があり、環境整備協力金で100円の寄付を・・・とあったので100円硬貨をチャリン♪
こういう時の感謝の意持ちは、大事だよね。 -
登山道の日当たりの悪い部分では、霜柱が絶賛成長中。
霜柱は長いものでは5cm以上の長さに成長していた。
土の中の水分が土壌表面の氷に吸い上げられゆっくりと柱状に凍る霜柱。
子供の頃から厳冬期にできる霜柱を踏むサクサク音が大好きだった。
ところが私が子供時代を過ごした日本海側の地域では、冬になると雪が降り積もり、霜柱と出会える朝は非常に稀。
だから関東に来てからというもの、冬の朝の霜柱踏みは私の冬の楽しみの一つでもある。
関東地方で出来る霜柱は概して大きいものが多い。
それは、放射冷却で朝の冷え込みがキツイからかと思っていたのだが、大きな霜柱ができやすい理由は冷え込みのみではないそうだ。
関東地方の地面を形成するのは、関東ローム層。
実は、この関東ローム層の土の粒径が霜柱を作り出しやすい形とサイズだというコト。
まさか、関東ローム層にそんな秘密があったなんて知らなかった。 -
冬なので登山道には野の花は咲いてはいない。
でも、秋に咲いた花の名残がまだ残っていた。
多分、フワフワの綿毛を飛ばした後に残された花弁部分なのだと思う。
残骸なのだが、美しい形だ。 -
野上峠、小鳥峠を過ぎると、少し景色が変わり、クネクネ樹林へと到達する。
クネクネ樹林(私の勝手な造語)とは、蔦性の植物が宿主となる木に絡み付く森林帯で、登山道の片側部分のみに集中していた。 -
これらの蔦性植物だが、どの蔦も巻き目の方向が同じだというコトが不思議だった。
以前、何かの科学雑誌で蔦の巻き目と地球の自転は関係しないという記事を読んだが、ココの蔦の巻き目を見ていると、何かの自然の法則が関与している気がする。 -
クネクネ樹林地帯を抜けたら、宝登山への最後の登りである200段階段の登場だ。
山道での階段道は、私が得意としない部分。
日頃、たいして運動をしていない私には階段昇降のような山道が一番堪える。
ハイキングマップによるとこの階段昇りの所要時間は30分とあったが、実際に要したのは20分弱。
200段階段は、そんなに大変ではなかった。 -
イチオシ
階段道の途中からは雲海とその上に聳える武甲山の姿。
こんな山の景色を見るのも久しぶりだ。 -
そして、10:30に宝登山の山頂に到着。
登山道では殆どすれ違う人にも会わなかったので、山頂は空いているのかと思っていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。
宝登山にはロープウェイがあり、麓から5分の所要時間で山頂まで来ることができる。
だから、山頂は蝋梅目当てにロープウェイでやってきた多くの観光客で大混雑だった。 -
時間が経つにつれて、広がっていた雲海も薄くなり、秩父の町並みが目の前に見えてきた。
-
山頂の蝋梅園ではクリーム色の蝋梅の花が咲き始め、ふんわりと柔らかい香りが漂ってくる。
蝋梅園へも行きたかったが、まずは山の神様:宝登山神社、奥宮へのご挨拶から。 -
通常、宝登山神社と言えば長瀞駅から徒歩15分の神社の事を指すのだが、宝登山の山頂にもその別院である奥宮がある。
宝登山神社はもともとはこの奥宮がその始まりで、その起源は日本武尊(ヤマトタケル)の神話の世界から始まるとのこと。
この段階で、本当か!?と疑いの気持ちを挟みそうになるが、そんなことを言い出したら日本の神話は総崩れとなるので、ココでは口を噤む。 -
宝登山(ほどさん)の起こりは、日本武尊が秩父の山をハイキングしている時に始まったそうだ。
日本武尊が家来と共に山を巡っている時に山火事が起き、アッという間に一行の前後は火に包まれて、日本武尊は危機へと陥った。
そんな時に山の中から突如現れたのは、日本狼の群れ。
狼たちは火の縁に座り込み、美味しいジビエの丸焼きが出来上がるのを待っていたのではなく、火の中にその躰を挺して飛び込み、自分たちに火が移るのも構わず、山火事の消火に当たった。
そう、その狼たちは日本武尊を守るために天より遣わされた神犬だったのだ。
日本武尊はその神犬である狼たちに感謝をし、この山を火を止める山犬の山として【火止山(ほどさん)】と名付け、山頂には宮を建て、そのお宮が現在の奥宮に繋がっている。
天から山犬(狼)が遣わされるなんて、なかなかありえない、それこそ神がかり的なことだとは思うが、現代に残るその証拠が社を守る二匹の狛犬たち。
狛犬たちの姿をよく見ると、その姿は犬ではなく、牙のある狼だ。宝登山神社 寺・神社・教会
-
そして、対となるもう一頭の狛犬も牙がある狼の姿をしている。
確かに宝登山奥宮の狛犬は、ライオン(獅子)を模したと云われる一般的な狛犬とは似ても似つかぬ姿をしている。
更にその姿をよく見ると、山犬(狼)の背中には縞模様が描かれている。
狼の背中の縞・・・で有名なのはオーストラリアのタスマニア島に住む絶滅した有袋類のタスマニア・タイガー。
まさかその特徴が奥宮の山犬に描かれているとは意外だった。
秩父の狼と地球の反対側のタスマニア・タイガーに何か繋がりがあったりして・・・とも思いたくなってしまう。 -
奥宮で参拝をする。
日本武尊が名づけた【火止山(ほどさん)】だが、その綴りはいつの間にか【宝登山】へと変わっている。
この漢字変更にも理由があり、西暦810年頃(弘仁年中)に火止山の山頂に光り輝く球が飛来するという怪奇現象が起きたそうだ。
それ以来、宝が飛来する山として【宝登山】と漢字名が変わったとのこと。
大きな物体が引力に逆らって並行に飛んでくるとは常識では考えにくいので、昼間でも肉眼で分かるような大きな流れ星(大気圏で燃え尽きずにかなり地表に近いところで燃えきった火球)観測されたのだと思う。 -
宝登山神社の奥宮で、歩き出してから初めてとなる本格的な休憩。
焚火の周りのベンチに腰をおろし、友人が売店で買ってきてくれた出来立ての甘酒で暖を取る。
歩いている時は太陽の温かさで寒さは感じないが、立ち止まると急に体が冷えてくる。
そんな時に呑む甘酒は本当に美味しい。 -
イチオシ
たき火で暖を取った後は、蝋梅が咲く山頂ロウバイ園へと足を運ぶ。
ロウバイ園は東西二カ所にあり、日当たりの良い西ロウバイ園がほぼ満開状態。
前日とこの日のお日様の力で開花が一気に進んだらしい。宝登山 自然・景勝地
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イチオシ
蝋梅は透き通るような花びらを持ち、その名の通り蝋細工の様な花。
開いたばかりの花の下を通ると、爽やかでそれでいて甘味を含む香りが鼻孔をくすぐる。 -
蝋梅の花色は咲いたばかりが黄色味が強く、時間の経過と共に色が薄れてくる。
鮮やかな黄色の花も綺麗だが、薄クリーム色の花も儚げで美しい。 -
蝋梅の花の面白いところは、花が上を向いて咲いていない点。
全ての花が地面の方向を向いて枝についてる。
真冬に咲く花なので、受粉に虫の介在を必要としないのだろう。
そして、雪を警戒して花を下向きにしているのか。
花が上向きについていた場合、雪の重みで花が潰されてしまう可能性がある。 -
山頂では、ハイカーたちがランチタイムの最中。
天気の良かったこの日は、山頂ランチも気持ちよさそうだ。 -
友人と私は、荷物を軽くするためにランチは山を下りてからと決めていたので、ココでのランチタイムは無し。
その分、ロウバイ園を歩きまわり、蝋梅の甘い香りを体中に纏う。 -
ロウバイ園では、みんなが上を向いて蝋梅の可憐な姿を観察中。
なんだか笑えてくる景色だ。 -
枝にびっしりとついた蝋梅の花。
こんなに蝋梅が群生する場所に来たのは今回が初めて。
青い空と蝋梅の黄色。
春の陽だまり色だね。 -
蝋梅の花は梅の文字が入るが、梅とは種が異なる樹だ。
花をよく見るとその違いは歴然。
花の中心部の造りが梅とは全く異なっていた。 -
宝登山の山頂には梅園もあり、梅の木々の枝はもうピンク色に色づき、その蕾も大きく膨らんでいた。
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早咲きの梅も幾輪か咲いていて、蝋梅とは異なる香りを放っていた。
-
そして、宝登山から長瀞へ向けての下り道。
ここで、驚かされた。
長瀞アルプスでは楽勝だった登山道なのに、ここから先は完全に凍った路面が行先を阻んでいた。
路面は凍ってはいたが、ツルツルではなかったのでアイゼンまでは必要なかったが、まさかここで凍結路面が来るとは想定外。 -
宝登山山頂から麓までの下りは、約30分。
秩父線の野上駅を歩き出して宝登山山頂で春を告げる花である蝋梅をゆっくり(40分位かな)と愛で、下山をしてトータル約3時間30分。
ハイキングマップのコースタイムが3時間35分だったので、休憩込でこの所要時間ならば、まあ、頑張った方かな。
麓へと降り、宝登山神社の本殿でお参りをする。 -
宝登山神社の本殿の周りには、中国のお話である二十四考というありがたい寓話が彫刻で彫り込まれている。
以前に書いた天空のポピー旅行記↓でその中の一つ【唐夫人】の話を紹介したので、今回は別バージョンの彫刻を紹介したい。
( 禿げ頭を掴まえろ♪天空のポピー & 里山の花菱草 http://4travel.jp/travelogue/11133540 )
この彫刻は郭巨夫妻のお話で、貧乏な夫婦であった郭巨夫妻が夫の母と自分の子供を養うだけの財力が無くなった時に、自分の子供を土に埋めて(つまり、殺して)食い扶持を一人分減らし、母を生き延びさせる決心をした時の様子を表している。
郭巨が子供を埋めるための穴を掘っている時に、その親孝行の心根に感心した天の神が土の中に金の釜を出現させ、その釜を売って得たお金で郭巨夫妻は子供を殺さずに済んだという話を表しているそうだ。
一体、この話の何処がどこがありがたい話なのだろうか…と首をかしげてしまう。
一度この様な考えを持った奴は、次にまたお金に困った時に再度子供を土に埋めようとするだろうことは想像に難くない。 -
こちらの彫刻は、氷の張った川に裸で入り、川魚を捕える王祥の話だ。
王祥の母は、厳冬期に鮮魚が食べたいと云いだし、孝行息子の王祥が母の願いをかなえるべく自分の体の体温で川の氷を溶かし、魚を獲る様子を表している。
確かに親孝行は大事だが、真冬に「新鮮な魚を喰いたい」などというのはどう見ても母親が我儘すぎるだけ…という気がしてくるのだが。
この話の落ちは、王祥の親孝行に感心した天の神が川の中から一匹の大きな魚を躍り出して、王祥に与えるという処で終わっているのだが、なんだかすっきりとしない結末だ。 -
長瀞の商店街でランチをとった後は地学部女子のお楽しみタイムで、長瀞の岩畳へと向かう。
冬の長瀞の岩畳なんて、風が吹き抜けるだけの寒い場所。
何を物好きに…と思われるかもしれない。長瀞岩畳 自然・景勝地
-
それでも、私達にはここで見たいものがあった。
それはポットホール(甌穴)と呼ばれる岩畳に穿たれた穴。
長瀞の岩畳は昔は川底だった場所で、川底だった時代に川水の渦を巻く力が巻き上げた小石が川底の岩を削り、川底の岩にぶち抜いたのがポットホールと呼ばれる穴で、小指の先ほどの小さなものから風呂の代わりになりそうな大きなポットホールまでを長瀞の岩畳の上で見ることができる。 -
景色よりも大事なのは足元。
ひたすら岩の上を見つめながら歩き、不思議な竪穴を探す。 -
さっそく一つ目のポットホールを発見。
このポットホールは直径が10cm程度あり、まずまず大きめ。
この近くには風呂桶サイズのポットホールも見つけたのだが、ポットホールの中には雨水が溜まり藻が生えていてあまりにも写真映えしないので、写真はカット。
ポットホールとしての規模は大きかった…とだけ書いておく。 -
そして、旅の前にはノーチェックだった【節理】と【片理】についても現地で実地学習してきた。
節理と片理と書くと如何にも地学用語で堅苦しくって、それだけでお手上げ!!!という感じだが、分かりやすく砕いて云えば、節理とは岩畳に入った縦(垂直)方向の割れ目で、片理とは横方向にスライスしたように割れる岩の割れ目の事だ。
垂直方向の割れ目である節理は、岩が隆起する時に水平方向に持ち上げられるような上向きの力が加えられ出来た割れ目で、ちょう焼いたお餅が膨らんだと時にできる表面の縦方向のヒビと同じようにして出来たモノ。
長瀞の岩畳ではその餅のヒビである節理が、岩畳の絶景を作り出すのに一役買っている。
この写真で云えば、岩に入った縦方向の垂直の亀裂が餅のヒビである節理に相当する。 -
長瀞の岩畳を一度でも歩いたことのある人ならば、その岩表面が非常にもろく、平たい石が簡単にぽろっと外れてしまう状態であることを体感として知っているだろう。
その様なパイ生地の様に薄くはがれる石の性質の事を片理という。
この片理の石の性質は、地球の中心部でものすごい高圧下に置かれた岩の結晶が上下からの押し付ける圧力に対して横になる形で並んだために出来たモノ。
パイ生地を想像すると分かりやすいが、オーブンの中で上下を抑えつけるように形作られたパイ生地は、焼き上がると水平方向にサクッと割れる。
写真の岩の断面が、パイ生地を齧った時のパイの断面の様子。
岩が重ねられたパイ生地の様にサクサクに重なっている様子が分かるだろうか。 -
普通の女性は、あまりこういった地学的なモノには興奮を覚えないのだろうが、友人と私にとっては、この長瀞の岩場は楽しい遊び場。
長瀞には岩に関する展示も充実している博物館も有り、今回の旅で行ってみたかったのだが、1月はメンテナンスの為休館中とのことで次回の機会に持ち越しとなった。
長瀞の岩畳には、まだまだ面白いものがある。
それは、赤壁の断面に見えるしゅう曲地層。
縞々の地層が見える長瀞の赤壁だが、その一部分の岩に横向きに力が加わった【横臥しゅう曲】がある。 -
この横臥しゅう曲は、小さな部分なので真剣に探さないとなかなか見つけることが出来なかった。
上の写真の赤壁の一番右に見える節理(川面に垂直な裂け目)の部分に横臥しゅう曲の地層がある。 -
更に川裏の崖に巨大なつららを発見!
1m以上の長さのつららが岩肌から伸びていた。
ツララをよく見ると、上から雫が滴った形でないモノ(写真右上)もある。
近づいてみて分かったのは、それはツララと氷筍が合体したモノだというコト。
ツララから滴り落ちる水分がゆっくりと氷の筍を形成し、それがツララと一体化したようだ。
秩父の冬も、なかなか面白い。 -
この日の最後の地質の観察は、長瀞駅から歩いて25分のところ。
親鼻橋の付け根にある紅簾石片岩(コウレンセキヘンガン)だ。
紅簾石片岩の最寄駅は親鼻駅なのだが、秩父鉄道は1時間に1本~2本なので列車を待つよりは歩いた方が早く、長瀞から徒歩でここまでやってきた。
紅簾石片岩があるのは荒川の河川敷なのだが、其処へ出るには民家の中へと突入する様な道を通らなくてはならない。
この道案内の看板が無ければ、この道は見つけられなかっただろう。 -
紅簾石片岩とはピンク色に輝く岩の事で、白色や緑色が多い長瀞の岩の中でその紅色は目立っている。
これだけの規模の紅簾石片岩は世界的にも珍しいそうだ。 -
イチオシ
そしてここにあるのは赤い岩だけではない。
巨大ポットホールもこの紅簾石片岩の中にある。
そのポットホールの中を覗き込むと、赤い岩のバームクーヘンの様に縞々模様が描かれていた。
ポットホールの中の岩にはパイ生地仕様の平らな岩の割れ目である片理の岩が並んでいた。 -
更にポットホールの手前内側の壁には、更に小さなポットホールが穿たれていて、まるで連星みたい。
長瀞の岩畳でのポットホールがイマイチだったので、紅簾石片岩のポットホールには感動した。 -
友人と二人で、紅簾石片岩の上を歩き回る。
寒い冬に川辺で岩を見て楽しむモノ好きは友人と私ぐらいだろうと思っていたら、もう一人、モノ好きを発見!
その彼(モノ好きと書いてしまってゴメンナサイ!)と一言、二言、言葉を交わしたが、雰囲気的に学校の先生のような感じの方だった。 -
親鼻橋の上から紅簾石片岩を眺めていたら、荒川の上流から炬燵仕様のライン下りの船がやってきた。
冬の長瀞の身を切るような荒涼とした景色は私的には嫌いではないが、せっかくライン下りをするならば、新緑の頃とか紅葉の頃がお勧めだと思うのだけれど…。長瀞渓谷 自然・景勝地
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川辺で岩遊びをして体が冷えてしまった私たちが向かったのはカフェ。
カフェなのだが、長瀞でカフェと言ったらやっぱり天然氷の阿左美冷蔵。
阿左美冷蔵の本店は親鼻橋と上長瀞駅の中間にあり、紅簾石片岩を見た帰路に立ち寄るにもベストの場所だった。 -
阿左美冷蔵では、昨年は暖冬の影響で夏を迎える前に氷池で作った天然氷が品切れになってしまったとのことだったが、今年の1/17に無事に2017年の第一弾の氷の切り出しが行われたとのこと。
やった~♪
初物の氷だ! -
イチオシ
さすがに真冬なので、一人1個のかき氷はちょっと辛い。
だから、かき氷1個とコーヒーを友人とシェアする。
私たちのセレクトは、あさみの和スペシャル3(1300円)。
和スペシャル"3"の理由は、3種類の阿左美特製シロップつきだから。
抹茶、きなこ、黒蜜のシロップに、あずき、そして冬限定のあったかい甘酒がついてきた。
最初はきなこから。
フワフワの天然氷の上にきなこのシロップを載せる。
きなこの味も甘すぎず、非常に上品で和菓子を食べているかのような食感。阿左美冷蔵 金崎本店 グルメ・レストラン
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続いて、抹茶、黒蜜、あずき…と載せながら氷を食べる。
かき氷はあまり得意ではない友人だったが、頭がキーンと痛くならないことに感動しながら天然氷のかき氷を食べていた。
さすが和スペシャルだけあって飽きのこない3種のシロップの組みあわせ。
あたたかい店内で食べるフワフワのかき氷。
幸せなひと時だ。 -
イチオシ
16時。上長瀞の駅へと向かう。
1日で30000歩を歩いた友人と二人の影が長ーく伸び、背高のっぽの影が二人仲良く並ぶ。
高校時代は、ココまで長続きするとは思わずに知り合った二人。
お互いの伴侶よりも長い時間を共有しているのかもしれない友人と私。
また、遊びに行こうね。上長瀞駅 駅
-
この旅行記の最後に、秩父ジオサイトの隠れた日本一を紹介♪
秩父にある大きなポットホール(甌穴)は、今回、私たちが訪れた紅簾石片岩のお風呂の様なポットホールだけではない。
荒川の河川敷には、穴の直径が約2m、深さが約5mある日本一巨大なポットホールが存在する。
通称【野上のポットホール】と呼ばれるその甌穴は秩父線の上長瀞駅からも徒歩20分で、公共交通機関を利用する旅人でも行きやすい場所にある。
【野上のポットホール】への行き方は簡単。
秩父線の野上駅で降り、荒川の高砂橋を渡り、荒川沿いに歩いて行くとぶつかる長瀞オートキャンプ場の外れの河原にある岩の上。
岩の上に登ると、そこには巨大なポットホールが鎮座している。
【野上のポットホール】は巨大で、日本一の大きさを誇る。
そんな魅力的なポットホールなのだが、私たちは今回の旅では足を運ばなかった。
その理由は、今はもう、かつてあった日本一の大穴が岩に穿たれた姿を見ることが出来ない為。
【野上のポットホール】の穴があまりに深すぎて危険なため、長瀞町が穴の中に土を入れ、現状でのその姿は岩に開いた大きなくぼみの中に土が積もっている状態だそうだ。
せっかくの日本一のサイズのポットホールなのに、なんてことを…とも思ったが、確かに5mもの深さがあるのならば誤って落ちたら怪我をしてしまう可能性も大きい。
仕方がない措置だったのかもしれないが、日本一のその姿をもう見られないとは、非常に残念だ。
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この旅行記へのコメント (14)
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- akikoさん 2017/02/03 15:13:37
- ホンワカ色探し旅♪
- ウェンディさん、こんにちは。
明日は暦の上では"立春"ですが、まだまだ寒くこたつネコをしたい誘惑にかられますね。
それでも、お天気の良い日は、日差しがまるで春のように感じさせてくれるようになりました。こんな日は春を探しに出かけたくなります。ウェンディさんは、お日様のホンワカ色を探しに秩父・長瀞へ行かれたそうですね!
宝登山の山頂からの秩父の町並みやその後ろの山並みの眺めは素晴らしいですね!! ロープウェイでも山頂に行けるそうですが、自分で登った後に見る眺望は、達成感が感じられて、より感動するものですよね。
山頂にあるという蝋梅園。黄色〜薄クリーム色の蝋梅の花は、早春の気配を感じさせてくれる可愛さがありますね♪ 蝋梅の爽やかで甘い香りが見ている私にも香ってくるような気がしました。
最近は、室内フレグランスもたくさん使われるようになってきましたが、自然の香りに勝るものはなくて、花の香りはとても癒されますよね。
ウェンディさんの案内で、家でこたつネコしていたら見ることができない霜柱や氷柱それから可愛い蝋梅で、厳寒の冬の景色と早春の景色両方を感じさせていただきました^ ^
akiko
- ウェンディさん からの返信 2017/02/06 00:26:06
- RE: ホンワカ色探し旅♪
- akikoさん こんばんは。
節分も終わり立春が過ぎました。
実世界の気候は未だ冬ですが立春という文字を目にしてしまうと、なんだか春支度を始めたくなってそわそわしてしまいます。
今回は友人と共に春の香り、春の色を求めて近隣の里山へと出かけましたが、お日様の陽射しは温かくても、やっぱり空気は一月の冷たい空気。
でもそんな中に頑張って咲く蝋梅の花に、もうすぐ春がやって来るよ♪と教えてもらいました。
蝋梅の花の香をモチーフにしたフレグランスが最近はあるのですね。
中国原産の木ですが、その香りのイメージは和そのもの。
春先に着る着物に炊き込めたい香かもしれませんね。
今年の2月は例年よりも寒く
なりそう…という気象庁の発表でしたが、そんな季節でも、春は着実に近づいています。
我が家の春はもう少し先になりそうです(笑)が、秩父で味わったひと足早い春気分。
娘にも届けてあげます。
ウェンディ
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- fujickeyさん 2017/01/31 14:13:12
- 初もの♪
- ウェンディさん、こんにちは。
秩父ではもう春の訪れを感じられるんですね。
三十槌の氷柱を観に行こうかと思っていたのに季節は進んでいるんですねぇ。
そうなんです。
阿佐美冷蔵の天然氷、去年の夏に行ったら売り切れていて純水の氷でした。
食べ比べたわけではないので味の違いは分からなかったけれど。。。
初ものってなんだか縁起がいいですよね。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2017/02/01 20:13:53
- RE: 初もの♪
- fujickeyさん こんばんは
三十槌の氷柱も、奥秩父でしたね。
あの辺りは渓谷が多いので、厳寒期の氷柱も見応えがありそうです。
ちょうど2月が氷柱の一番のシーズン。
ライトアップされた氷柱もきっと見事なのでしょう。
奥秩父は冬には行ったことがありませんが、同じ奥秩父のつり橋からの氷柱で有名な尾の内渓谷をグリーンシーズンにトレッキングしたことがあります。
秩父というとお手軽ハイキングのイメージが強いですが、奥秩父となると山が深くて(さらに登山道も整備されていなくて、かなり荒れ放題で)冒険みたいな山登りが楽しめる場所でした。
厳冬期は山の上の鎖があるところまではいけないとは思うのですが、あの沢も雪が積もったら面白そうでした。
秩父はメジャーな観光地ですがジオサイトとしての魅力にも溢れ、奥が深いですよね。
そうそう、天然氷のかき氷。
昨年の夏はまさかの…でしたが、自然が作るモノなので暖冬の年は仕方がないのかもしれませんね。
今年は、冷え込みも厳しいので、まずまずの出来らしいです。
初氷、美味しかったですよ♪
ウェンディ
-
- 鼻毛マンさん 2017/01/30 23:46:51
- 偶然にも
- 偶然にも会社で僕の向かい後ろの席の人が、土日で雲取山から三峰へ抜けて帰ってきてて、興味深々に旅行記楽しみました。
途中で出てくる、中国の孝行息子の話に共感すること半分、昔は仕方がなかったのかなぁという思いも半分。
昔の話として肯定的に見てとしても、母のために自分の体温で川の氷を溶かすのは、さすがにおかしいかもしれませんね。
これが日本昔話ならば、母が息子や孫のためにとまったく逆のストーリーになっていたのかもしれないなと思いました。
美徳に対する考え方は、国によってすこしづつ異なるのかもしれません。
中国と日本、果たしてどちらの考え方が正しいのか。
だぶん、きっと、どちらも正しいのでしょう。
こんな難しいこと考えてると、また寝不足になるから、にゃーこと遊んでいっぱい噛まれて泣きながら寝ますね。
鼻毛マンより
- ウェンディさん からの返信 2017/01/31 21:31:41
- RE: 偶然にも
- 鼻毛マンさん こんばんは。
忙しかったお仕事は、少しは一段落したのでしょうか。
この時期の雲取山と言えば、登山道にもある程度雪があるのかな。
同僚の方は、山の上で素敵な週末を過ごしたのですね。
宝登山神社の彫刻ですが、考え方が大陸的というのか儒教的というのか相容れないモノを感じてしまいました。
親孝行は大事ですが、我儘な親には一言ビシっと言ってあげないと、更に我儘がひどくなる恐れがあります。
幾ら人種間の価値観の違いがあるとは言っても、親孝行と年寄りの我儘は全く別の物。
年配者を敬う事はとても大切なことですが、何事にも加減というモノがある気がします。
あくまでも禅問答のような世界なので、この彫刻に対する正解はないと思いますが、色々と考える部分が多い彫刻であることは確かです。
そういう意味では、宝登山神社の本殿にこの彫刻を施した神社の意図は間違っていませんね。
参拝者が彫刻を目にし、その内容について考え、儒教の思想、年配者に対する孝行を考える良い機会にはなるのではないかと思います。
まぁ、そんな難しい事を考えるよりは、あったかいにゃーこさんと寝る方が心が休まりますよ。
今晩も、にゃーこさんと楽しい夜をお過ごしくださいね♪
-
- aoitomoさん 2017/01/30 15:43:48
- 憧れの巨大ポットホール!
- ウェンディさん こんにちは〜
私も以前に秩父の番組を見て、長瀞の地質に興味をもち、
と言っても地質の説明があったからですが。
羊山公園の芝桜を見るついでに、長瀞地質巡りをしたことがあります。
地質巡りと言うのは勝手に書いているだけです。(笑)
大昔海底だった地質が隆起して出来たのが長瀞だとか、
武甲山も同様、そして鍾乳洞にも興味があったし、
現在も武甲山で採れる石灰でコンニャクが作られ長瀞名物になっているとか。
その時、長瀞のパンフレットに載っていた『巨大ポットホール』の場所が分からず気になっていました。
ウェンディさんの行かれた時期は宝登山の蝋梅のタイムリーな時期でもあったのですね。
関東では大きくテレビで『宝登山の蝋梅』が取り上げたらしくて宝登山の山頂も観光客で賑わっていたのでしょうね。
4トラのトラベラーさんが番組の放送用に蝋梅の写真を使わせて欲しいとテレビ局から連絡があったそうです。
ウェンディさんも天気もよく美しい蝋梅が撮影できましたね。
宝登山登頂も激寒の中、簡易アイゼンを準備してまで歩いて登るのはウエンディさんらしいです。
ウエンディさんにしてみれば簡易アイゼンを装着して歩かなければならない雪だらけのところがあることを、むしろ期待していたのでは〜(笑)
友達も友達、類は友を呼ぶですね。(爆)
歩いて登れば全く違った世界が味わえるので私もこんな山登りは好きです。
宝登山奥宮の狛犬の考察も面白いです。
腰部の紋様などからタスマニア・タイガーを想像するのも凄いひらめきですね。真相を知りたいぐらいです。
巨大ポットホールもここだけ日本ではないように感じてしまいますね。
また、母や妹夫婦のいる埼玉に帰った時には行ってみたいです。
阿左美冷蔵のカキ氷も懐かしいです。
長瀞に行ったら迷わず入ってしまいますね。
初物の氷とはラッキーです。
でも、これから天然氷が品切れが心配でもあります。
私の友人は皆バリバリに仕事をしているので、友人と旅というのはなかなか難しいのですが、相方は同窓会仲間と適当に楽しんでます。
ウェンディさんは御主人・娘さん・お母様・御友人との旅。
さらにひとり旅と万能ですね〜 羨ましい
小柄で可愛らしい外見と裏腹にいつも秘めたるパワーには驚きます。(爆)
aoitomo
- ウェンディさん からの返信 2017/01/30 23:14:26
- 日本一のポットホール
- aoitomoさん こんばんは。
秩父にある大きなポットホールは、友人と私が訪れた親鼻の紅簾石片岩だけではないのです。
紅簾石片岩にあるのもサイズはかなり大きなポットホールですが、実は長瀞には更にデカイ、超巨大な日本一のポットホールが存在するのです。
その場所をaoitomoさんだけにこっそり教えちゃいます。
スーパー巨大ポットホールがあるのは、今回、長瀞アルプスの歩き始めとなった秩父線の野上駅エリア。
野上駅をでて荒川の高砂橋を渡って、荒川沿いに歩いて行くとぶつかる長瀞オートキャンプ場の外れの河原に日本一のポットホールがあります。
そのポットホールの直径は約2m、深さは約5m、とにかく巨大です。
ポットホールまでは野上駅からは歩いて20分弱で行くことが出来ます。
こんなとっておき情報、教えちゃっていいの〜という感じですが、実は私の今回の長瀞さんぽでも、この野上の日本一のポットホールは訪れたい候補地No.1として挙がっていました。
だから、行ってみよう♪と思ったのですが正確な情報が少なすぎ、その存在場所がイマイチ分からなかったため、観光案内所に電話をして上記の行き方を教えていただきました。
そして、その時に野上のポットホールに関する最新情報を聞いてしまったのです。
観光案内所の方の説明によると、野上のポットホールが日本一であるというのは事実ですが、今、そこに見に行っても日本一の姿を見ることはできない…とのことでした。
その理由は、穴が深くて危険なため(噂によると子供が落ちたとか)中に土を入れて深い穴を埋めてしまい、現在の日本一のポットホールの姿は土が埋まった岩の窪み…だということ。
何も知らなかったら、聞いていなかったならば、そのまま野上駅から歩いてポットホールを見に行っていたと思いますが、こんな情報を耳にしてしまったら、悩んでしまいますよね。
友人と相談の結果、微妙な状態の野上のポットホールは諦めて、紅簾石片岩を見に行ったわけです。
結果的には紅簾石片岩で大感激だったので、終わり良ければ…状態でしたが、日本一のポットホールを埋めてしまうなんてもったいないですよね。
ウェンディ
-
- tabinakanotaekoさん 2017/01/30 06:46:01
- 私も行ってみたいな
- ウエンディさん、
旅行記を熟読しながら私もいつか行ってみたいな
と羨ましくなりました。軟弱者だから春か秋でないと
無理ですけどね。それに秩父方面は
関西からですと大旅行の中に入れ込まないと中々
実現しそうにありません。
実現しそうになったらウエンディさんの旅行記を
メモして行きたいです。
フリーズドライの椿は肉厚の生ハムみたいで
すね。
tabinakanotaeko
- ウェンディさん からの返信 2017/01/30 22:34:05
- RE: 私も行ってみたいな
- tabinakanotaekoさん こんばんは。
秩父・長瀞旅の旅行記へのコメントをありがとうございます。
長瀞のエリアは埼玉県の中でも風光明媚さで云えば上位に入る土地ですが、実は公共交通機関でのアクセスが非常に不便な場所で、同じ県内に住んでいる私ですら辿り着くのに電車に乗っている時間だけ2時間半もかかる場所なんです。
だから私にとっても秩父は、ちょっと近所の見所へ…という気分ではなく、電車旅に出るぞ〜と気合を入れなければならない場所。
不便な場所故に自然も多く残っているという利点もあるのですが、単純往復で6時間という移動時間は日帰り旅では結構痛いですね。
でも、そんな痛みも物ともせずに早起きをして出かけてしまうのが友人と私。
春を告げる花であるロウバイの可憐な姿を愉しみ、冬の荒々しい山の景色を堪能してきました。
オサイトとしての魅力もたっぷりの長瀞。
関西からはなかなか難しい場所かもしれませんが、いらっしゃるときは新緑の頃や紅葉の頃がお勧めです。
私もまだ秋は云ったことがないのですが、赤の紅葉が非常に美しいと聞いています。
ウェンディ
-
- morino296さん 2017/01/29 19:19:01
- 厳しい寒さの中、凄いですね
- ウェンディさん
こんばんは。
フォローいただき有難うございます。
これからも宜しくお願いします。
厳しい寒さの中、早朝から秩父・長瀞へお出掛けとは凄いですね。
私など、なかなかこの時間に出掛けようという踏ん切りがつきませんが、
ウェンディさんとお友達以外にも多くのハイカーたちが出掛けていたとは驚きました。
また、一日乗車券をゲットするためやトイレにもダッシュされて大変でしたね。
でも、ダッシュの甲斐があって良かったですね。
私も、2年前にバスツアーで奥秩父の氷柱と宝登山の蝋梅を見に行きましたが、
前日にテレビのニュースで「宝登山の蝋梅が見頃」とオンエアされたため、
凄い人出でロープウェイが最長2時間待ちだったようです。
下りのロープウェイに乗れず、バスの出発時間に間に合わない人もいました。
長瀞の岩畳は、随分前に一度行きましたが、地学的な見方をしていませんでしたので、
ポットホール、節理、片理など、もう一度勉強に行かなくてはいけないなと思いました。
高校のお友達と同じ趣味で一緒にお出掛けで来て良いですね。
私も、友達を誘って、長瀞へ行こうと思います。
morino296
- ウェンディさん からの返信 2017/01/29 23:43:13
- RE: 厳しい寒さの中、凄いですね
- morino296さん こんばんは。
ぬくぬくの炬燵から抜け出して、長瀞アルプスへとハイキングに行ってきました。
宝登山の蝋梅は人気があるのは知っていましたが、まさか6分咲との公式情報であそこまで混んでいるとは…と電車の混雑具合には驚かされましたが、どうやら私が訪れた日も前日か前々日にどこかのTV番組で西ロウバイ園の紹介があったみたいです。
TVの広報力って凄いですね。
長瀞アルプスを歩き始めた朝の気温は零下3℃と顔も凍りつきそうでしたが、お日様の力があたたかくて気持ちよかったです。
日向を歩いている限りは、着ているダウンジャケットがお日様の力でふかふかとなり、保温力も倍増。
お蔭で山では途中でダウンジャケットを脱いでしまいました。
昨日や今日などは3月並の気温というコトだったので、歩いた方はきっと汗ばむほどの陽気だったのではないかと思います。
長瀞の岩畳の地質については、岩畳の東屋を過ぎたあたりに2016年に設置されたばかりの新しい解説看板があるので、行かれる時は是非その看板を参考にしながら石の地形を愉しむのが良いのでは…と思います。
私自身もポットホールを探しに岩畳へと向かったのですが、そこで【横臥しゅう曲】や【片理】【節理】という地形について詳しく知ることが出来ました。
最期になりましたが、フォローをこちらこそありがとうございます♪
ウェンディ
-
- 旅するうさぎさん 2017/01/29 13:27:55
- 私も今月行きました♪
- こんにちは、ウェンディさん。
先週、長瀞アルプスに行ってきたのですか。
私も今月、1月4日に初詣がてら、
宝登山に登ってきましたヨ。
当日、寝坊して電車に乗り遅れ(笑)
秩父に着いたのが遅かったので
いつもの野上駅からじゃなくて、
長瀞駅からの往復に変更しましたが
当日はポカポカ陽気で登山道には雪もなく、
凍ってもいなかったので
ウェンディさんのお写真をみてビックリしました。
ロウバイ、2分咲きくらいでした。
一昨年は暖冬で、同じ日の1月4日に長瀞アルプスを歩きましたが
西ろうばい園はほとんど満開で梅も咲いていたので、
今年は例年並みということでしょうか。
長瀞ではやはり岩を見てきましたか♪
地質の宝庫、長瀞。さすが地学女子ですね。
紅簾石片岩のポットホール、とても大きくてビックリです。
親鼻駅は蓑山(美の山)にハイキングに行く時に
降りる駅ですが、今度行ったら
このポットホールもついでに見てみたいと思いました。
それとやはり長瀞の博物館、
まだ行っていないので見てみたいです。
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2017/01/29 23:10:42
- RE: 私も今月行きました♪
- 旅するうさぎさん こんばんは。
昨年の旅するうさぎさんの旅行記に触発され、宝登山の蝋梅を見に行ってきました。
今一度改めて昨年の1/4の旅行記を拝見すると、昨年と今年では蝋梅の花の時期がひと月ほどずれている感覚ですね。
先週の日曜日では梅のつぼみは膨らんではいたものの、咲いているものはチラホラ。
花の時期を見極めるのは難しいです。
昨年は花が咲き始めるのが早かったのですが、その後にドカ雪が降り、毒キノコポイントでは1月中旬で25cmほどの積雪があったそうです。
そんな雪の中でみる満開の蝋梅たちも風情がありそうです。
長瀞アルプス・蝋梅ハイキングの計画をたてた時は、ポットホールは野上駅近くの日本一大きいポットホールへ行こうかと考えていましたが、観光協会に問い合わせてみたら、あまりに穴が深くて危険なので、穴の中に土を入れて埋めちゃった〜という回答を得ました。
日本一のポットホールなのになんてことを…と思いましたが、数mの深さのポットホールということで、確かに落ちたら危険ですよね。
そんな訳で野上駅近くのポットホールは諦めて親鼻の紅簾石片岩へと向かった訳ですが、ここが想定外に良かったです。
と言っても、石に興味の無いヒトにはどこが〜という感じなのでしょうが、全体がピンク色に輝く巨大な石に横縞模様の赤い地層。
そして、その中に穿たれた連星のようなポットホール。
とっても美しい岩でした。
上長瀞の河原には虎岩という珍しい岩も有り、博物館を含め、長瀞ではまだまだ行ってみたいところは沢山あります。
せっかくなので季節を変えて行ってみたいと思っています。(風布みかん園を経由するハイキング道も面白そうですね)
旅するうさぎさんも次回のハイキングの際には、ぜひ親鼻の紅簾石片岩に立ち寄ってみてくださいね。
ウェンディ
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