2011/08/02 - 2011/08/02
1030位(同エリア1980件中)
錫さん
いよいよマッターホルンを満喫する日です!
幸いなことに雲ひとつない青空に恵まれました。
後で聞いたことですが、今年は天候不順でマッターホルンを見られない日も多いとか。実際、前々日(7月31日)までは雲の多い天気だったらしいのですが、この日は本当にお天気に恵まれました。
大好きなマッターホルンですが、「また見に行きたい」という気持ちと、「例え行けたとしても、あんな好条件で見ることは出来ないだろう」という気持ちがないまぜになっており、ちょっと複雑な現在の胸の内です。
【旅の行程】
□7月21日 成田空港→【飛行機】→モスクワ(ロシア)
□7月22日 モスクワ(ロシア)→【飛行機】→チューリッヒ(スイス)→ルツェルン(スイス)
□7月23日 ルツェルン(スイス)
*リギ(スイス)へ日帰り
□7月24日 ルツェルン(スイス)→【氷河急行】→シュクオール(スイス)
□7月25日 シュクオール(スイス)→サン・モリッツ(スイス)
□7月26日 サン・モリッツ(スイス)→【ベルニナ線】→ミラノ(イタリア)
□7月27日 ミラノ(イタリア)→ジェノバ(イタリア)
□7月28日 ジェノバ(イタリア)
*チンクエテッレへ日帰り
□7月29日 ジェノバ(イタリア)→トリノ(イタリア)
□7月30日 トリノ(イタリア)→ミラノ(イタリア)
□7月31日 ミラノ(イタリア)→ベリンツォーナ(スイス)
□8月1日 ベリンツォーナ(スイス)→ツェルマット(スイス)
■8月2日 ツェルマット(スイス)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さて、いよいよマッターホルンを満喫する日がやってきました。なんという青空でしょう!
この写真を撮ったのは、ユースホステルの食堂です。そう、このユースホステルからはマッターホルンの姿を見ることが出来るのです(この窓からだと手前の木がちょっと邪魔ですが)。だからでしょうか、宿泊料が高めなのは・・・(笑) -
朝食をしっかりと摂りいざ出発!・・・とその前に水を汲んでいかなくては。
スイスは水道水が飲めるのですが、折角なので(?)水汲み場で汲んでいくことに。マーモットの形をした水汲み場、かわいいです。 -
向かうはゴルナーグラート。ゴルナーグラートはスイス一の展望台と言われているところです。
マッターホルンのみならず、モンテ・ローザやブライト・ホルンなどの山々や、数多の氷河を「これでもかっ!」というくらい見ることが出来る、景勝地中の景勝地なのです。
ゴルナーグラートまでは登山列車で行きます。ツェルマット〜ゴルナーグラート間で片道39スイスフラン、往復78スイスフラン(往復割引なしですかいっ!)、スイスパス所持者は半額になります(スイスパス持ってても半額にしかならない…泣)。
私たちはゴルナーグラートからは歩いて帰ってくる予定なので、片道切符をお買い上げ(二人で39スイスフラン=3900円程度)。昨日会った岐阜のおっちゃんおばちゃんたちは、ツアーで来たような感じだった(スイスパスを持っていない)ので、普通に78スイスフラン払ったんでしょうねぇ。
しかし、本当に黒髪率が高いです。 -
乗りますよ〜
-
ツェルマットの駅を出発してすぐ、右手にツェルマットの町とマッター・フィスパ川、そしてマッターホルンが見えてきました。
晴れていれば進行方向に向かって右側の席がお勧めです、と、日本人ツアーの添乗員さんが言っていました(笑) -
列車内の様子。9時前の列車だからでしょうかそんなに多くありません。
でもそういえば、ガイドブックによるとスイス鉄道は「乗客を立たせない」ことを旨としているそうです。確かにスイス鉄道に乗って、座れなかったことはないです。すごいホスピタリティ。 -
雲ひとつない青空、映えるマッターホルン、通ってきた線路、登山道が、目の前に広がります。
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ゴルナーグラートの駅に到着。石造りの雰囲気のある駅舎です。
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駅舎は石造りですが改札はハイテクノロジー(笑)
因みにホームに入るときと、ホームを出るときにチケットをかざすのは、日本の列車と珍しく一緒です。 -
駅前の広場にはセント・バーナード犬がお出迎え。観光客と一緒に写真を撮ってくれます。この日は駅前と展望台の近くの2箇所で待機していました。
よ、ヨーゼフぅ〜 -
そして!マッターホルンです。テンションが上がります。どのくらい上がるかと言えば・・・
-
カメラの連写モードで納得がいくまで、こんな写真を撮り続けるくらいテンションが上がります。
-
取り敢えず、360度のパノラマが見渡せる高台の展望台まで行きます。
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展望台から望むマッターホルン。
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写真の左方向にある山がリスカム(Liskamm)、その右手に仲良くふたつ並んでいるのがカストール(Castor)とポリュックス(Pollux)です。地上のふたご座ですね。
リスカムの左にあるのがグレンツ氷河(Grenzgletscher)、カストールとポリュックスの手前にあるのがツヴィリングス氷河(Zwillingsgletscher)です。ツヴィリングZwillinとはドイツ語で「双子」のこと。
ここはほぼ360度のパノラマを見渡すことが出来ます。360度、というのが嬉しくて、その場でクルクル回る人(←私)もいるとか、いないとか・・・ -
ついつい、こういうの、やってみたくなりますよね(笑)
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山々や氷河を見ていると、その大きさに関する感覚が麻痺してきます(と、日本人ツアーの添乗員さんが言っていました)。
実際、大きすぎてわけがわからなくなります。 -
写真の中央、ちょっと下に湖が見えます。わかりますか?
-
その湖を拡大して写真を撮ります。すると手前に道らしきものがあり、そこに人が歩いているのです(お分かりになりますか?)。
この写真を見て、一枚上↑の写真を見てみると・・・どれだけ人って小さいの???というより、どれだけ山って大きいの???と思っちゃいます。
正直、最初見たとき人と認識できませんでした。「なんかゴマ粒のカケラのようなものが動いている・・・ありゃなんじゃ?」でしたから。人に思えなかったんですよ。完全に視覚が麻痺しています。 -
展望台を堪能したので、ここからはマッターホルンを見ながら山を下っていきます。
ゴルナーグラートは標高3089メートル、ツェルマットは標高1620メートル。1400メートルほど下る計算ですね。ガイドブックによると、距離は11.5キロメートルだそうです。
でも技術力の要るルートではありませんし、ずっと下りだし、歩きやすいルートです。登ってくる人は、ずーっと上り坂が続くわけですから大変です。しかもマッターホルンに背を向けて登ることになるし…。
ということで、下りルートをおすすめします。
自転車で下る人も。写真は中国から来たカップルさんたち。ときにコケながらも山道を気持ち良さそうに疾走していました。 -
岩肌の隙間から顔を出す高山植物たち。春リンドウ(左・Fluehlings-Enzian)とアルペン・マルゲリッテ(左・Alpen-Margerite)かな?名前が違っていたらスミマセン。
春リンドウの濃い青色にすっかり魅了された私。この後、花の写真が増えました(笑) -
振り返るとさっきまで居たゴルナーグラートの駅と展望台が見えます。足元には残雪も。
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さて、進みましょう。
目の前に聳えるマッターホルンを眺めながら、一歩ずつ歩を進めます。しかしなんという存在感、なんという美しさ。ずーっと見ながら歩いていたのに、見飽きることがないのです。いま写真を見返していても全く飽きない。
まずは下に見えている湖・リッフェルゼー(Riffelsee)を目指します。おっ、赤い登山列車がやってきました。 -
湖へ向かう道。ごつごつした岩が転がっていますが、別段歩きづらいということはありません。沢山の人が歩いています。お天気になって本当に良かったですね。
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タンポポ。蝶が蜜を吸っています。長く辛い冬を越え、花も虫も短い夏を謳歌しています。こんな高地で健気に、でも強く咲く花の生命力に脱帽です。
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花だけではなくきのこも夏を謳歌。きのこ好きとしては外せない一枚です(笑)きのこの奥の黄色い花はゴルト・フィンガークラウト(Gold-Fingerkraut)かな?
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リッフェルゼーに近づいてきました。美しい逆さマッターホルンが見えています。あ!マッターホルンの左側に雲が出てきました。急がなくては!
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雲に隠れる前にリッフェルゼーに到着しました。「美しすぎる」という形容詞はきっとこういうときに使うのが正しい、心底思いました。
でも実は湖面がちょっと波打っています。湖左手で犬が泳いでいるんです。確かに暑いかもしれないけど… -
湖に咲くほわほわした花。めだかのような小魚もいます。
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リンドウっぽい花。リンドウよりずっと小さいですが。
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ハイキングコースの道はこんな感じです(かなり広い道)。向こうに見えるのは、標高2582メートルにあるリッフェルベルク(Riffelberg)の駅とホテル・リッフェルベルク。
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12時半を過ぎ、お腹が空いてきました。
リッフェルベルクの駅舎付近で食べようかなぁと思ったのですが、折角なのでマッターホルンの見えるところに腰を下ろして食べることにしました。 -
この日の昼食はスーパーで買ってきたパンと馬肉の干し肉です。でもなんといっても目の前に広がる風景が最高のご馳走です。
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パンと馬肉を頬張っているとどこからともなく「カランカラン」という鐘の音が。よぉく目を凝らしてみると、放牧中のヤギの姿が!しかも「アルプスの少女ハイジ」のエンディングで出てくる、黒と白の二色のヤギ!あの二色のヤギって本当にいたんだぁ。感無量。
ちなみに昼食のため座っていたのは30分程度。その短い間に、夫はひどい日焼けに見舞われてしまいました。顔や手には日焼け止めを塗っていたのですが、膝下ズボンと靴下の間のわずか10センチ足らずの箇所、日焼け止めを塗り忘れていた箇所がばっちり焼けていました(まだ跡が残っています)。高地の紫外線量は本当に半端なく強いです。
ちなみに旅の途中、温泉に入っていたときに、皮がべろべろに剥けました。ひぃぃ〜。 -
リッフェルベルクに到着しました。ここから登山列車に乗って下山するという手もありますが、このまま歩きます。折角のお天気なんですもの。
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リッフェルベルク駅の近くで、さっき遠くに見えていたヤギさんたちと遭遇。
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岩場の隙間に咲く花。
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紫色の花。
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そして赤紫色の花。スミマセン、花の名前が全然わかりませんっ。大抵見とれているだけですので・・・
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コレは既出の春リンドウかな?
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雪解け水は下へ下へ。森林限界ももうすぐ。
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ツェルマット近郊まで下りてきました。
今回のこの行程で一番良かったのは、ゴルナーグラートからふたつ目の駅であるリッフェルベルクの間でした。高山植物か咲き誇る姿は、本当に絵か写真の中に迷い込んだような美しさでした。
そこよりすこし下のほうは、既に高山植物の季節が終わっている(終わりかけている)ような感じでした。標高が下がるとマッターホルンもあんまり見えなくなっちゃいますしね。訪れる時期によって印象は随分変わると思います。
今回で言えば歩くのは全行程でなく、最初の二駅分だけでもよかったかな?
体の具合や調子にもよると思いますが、夏にゴルナーグラートまで行くのであれば、可能であれば一駅でも歩いてみることをお勧めします。駅からちょっと離れるだけで、本当に美しい景色に出会えます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とらいもんさん 2011/10/14 08:35:47
- ゴルナーからの降り
- おじゃまします。
同じコースを二回、途中から別コースで一回経験したので、懐かしく拝見しました。
有難うございました。ちなみに、二回ツエルマットからゴルナーまで上がりました。
以上です。失礼いたしました。
- 錫さん からの返信 2011/10/14 13:37:25
- RE: ゴルナーからの降り
- とらいもんさま
こんにちは。
今回は私の旅行記をご覧下さり、ありがとうございます。
> 同じコースを二回、途中から別コースで一回経験したので、懐かしく拝見しました。
あのコースは本当に美しく、歩く「甲斐」のあるルートですね。
> ちなみに、二回ツエルマットからゴルナーまで上がりました。
なんと、あのコースの上りも経験されたんですね。
登ってくる方とも多くすれ違いましたが、みなさん結構へばっていた(くたびれた)様子でした。距離が長いからでしょうか。
山歩きでは上りのほうがどちらかと言えば好きなので(このコースは下りでも歩きやすいから平気なのですが)、機会があれば上りにもチャレンジしたいところです。
そもそも、機会に恵まれるかどうかわからないのですが…。
まだまだ旅日記は続く予定です。宜しかったらまたご覧下さいね。
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