2011/08/01 - 2011/08/01
1316位(同エリア2122件中)
錫さん
ベリンツォーナを出発し、ツェルマットを目指します。
ベリンツォーナから分岐駅のアンデルマットまでは列車で行けば早いのですが、敢えて峠越えにバスを利用。ちょっとした(?)ハプニングなどもありつつ、ツェルマットまで行きます。
ツェルマットでは憧れのマッターホルンとご対面。独立峰という圧倒的な存在感をしかと感じることが出来ました。
【これまでの旅の行程】
□7月21日 成田空港→【飛行機】→モスクワ(ロシア)
□7月22日 モスクワ(ロシア)→【飛行機】→チューリッヒ(スイス)→ルツェルン(スイス)
□7月23日 ルツェルン(スイス)
*リギ(スイス)へ日帰り
□7月24日 ルツェルン(スイス)→【氷河急行】→シュクオール(スイス)
□7月25日 シュクオール(スイス)→サン・モリッツ(スイス)
□7月26日 サン・モリッツ(スイス)→【ベルニナ線】→ミラノ(イタリア)
□7月27日 ミラノ(イタリア)→ジェノバ(イタリア)
□7月28日 ジェノバ(イタリア)
*チンクエテッレへ日帰り
□7月29日 ジェノバ(イタリア)→トリノ(イタリア)
□7月30日 トリノ(イタリア)→ミラノ(イタリア)
□7月31日 ミラノ(イタリア)→ベリンツォーナ(スイス)
■8月1日 ベリンツォーナ(スイス)→ツェルマット(スイス)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ベリンツォーナからアイロロ(Airolo)まで列車で行き、そこからはアンデルマット(Andermatt)までは、ゴッタルド峠を越えるバスに乗ります。
ゴッタルド峠の案内看板。 -
アイロロからはこの黄色いポストバスに乗ります。
ここで問題発生!
スイスパスで乗車しようとしたところ、運転手曰く「別に1人11スイスフラン必要だ」とのこと。登山鉄道でもないのに何ゆえ!!!と運転手に尋ねたのですが、この運転手はイタリア語でしか返事を返しません(私たちはイタリア語を話せません)。この辺りがイタリア語圏とはいえ、英語を解さないの???
しかしバスに乗るには支払わざるを得ない。仕方なく2人分22スイスフラン(当時のレートで2200円位)を支払って乗り込みました。予想外の出費が痛い…。
*スイスには公用語が4つありますが、その地域で話される公用語しか話さない方も結構いらっしゃるようでした。ヨーロッパの方は2ヶ国語は当たり前に理解されていると思っていたのですがそうでもないのかな? -
バスの窓からの風景①
-
バスの窓からの風景②
バス停がありますが、家らしきものは見当たらず・・・。 -
バスの窓からの風景③
湖畔のバス停に到着しました。殆どの乗客がここで下車。トレッキングで有名なところなのかな? -
バスの窓からの風景④
ヘアピンカーブの道をくねくね登っていきます。 -
アンデルマット(Andermatt)へ到着しました。
バスで徴収された22スイスフランが適正なものなのか、ツーリスト・インフォメーションで確認しようとしたのですが、この日(8月1日)はスイスの建国記念日で祝日だったため、オープンが10時。このとき9時過ぎ…1時間も待てませ〜ん。 -
アンデルマットからゲッシェネン(Goeschenen)まで、1時間の山歩きを楽しみます。・・・・・・の予定だったのです。
でも、インフォメーションが閉まっていたため地図も貰えず、この歩道にある遮断機のようなもの・・・
遮断機にくっついている黄色い看板には「この先行くなら自己責任でっせ」と書いてあるし、進んでいいものやら良くないものやら、全くもって判別不可能。
仕方ないので、山歩きは諦めました。ふぅ。 -
アンデルマットから列車に乗り、ゲッシェネン(Goeschenen)まで行き、車窓見学します。ゲッシェネンまで行ったら、同じ列車でそのまま戻ってきます。
歩くつもりだったのに、なんだか締まらない行程になっちゃいました。
気を取り直して、アンデルマットから一路西へ、氷河急行のルートでツェルマット(Zermatt)へ向かいます。
氷河急行はサン・モリッツからツェルマットを結ぶ280kmの区間を走ります。アンデルマットからサン・モリッツへ向かう東のルートは7月24日に通りましたが、今日はアンデルマットから西のルートを制覇します。 -
車窓からは、遠くに雪を頂いた山々が。
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窓から空を見上げると・・・おっ!ハングライダーだ!天気がいいから、さぞかし気持ちのいいことでしょうね。
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随分と近づいてきたようです。線路に沿って流れるフィスパ川の水が白濁しています。
-
ザンクト・ニクラウス(St. Niklaus)駅を過ぎて、少し行った右手に山崩れを起こしたところがあります。ガイドブックによると、これは1991年に突然崩落し、川、鉄道、道路を塞いでしまったのだとか。
川がせき止められたため、堰き止め湖が出来、上流に位置するツェルマットまで水没するのではないかと言われたそうです。スイス軍出動により事なきを得たとのことですが、いまでもその跡をしっかりと見ることが出来ます。
この「スイスの大沢崩れ(と私たちは勝手に呼んでいた)」を通るとき、私は進行方向に向かって左側の席に座っていたため、通路にしゃがみこむようにして写真を撮っていました。
すると右側座席にいたご婦人が笑いながら「私の席からお撮りなさいよ」と言って、席を譲ってくださいました。
このご婦人方はアメリカのシアトルから山歩きをするためいらしたそうで、ツェルマットに来るのは7回目だとか。それだけツェルマット、マッターホルンには人を惹きつけるものがあるんですね。 -
ツェルマットに無事到着!日本人観光客が多いです。
ここツェルマットは、マッターホルン(Matterhorn)を始め、モンテ・ローザ(Monte Rosa)やブライトホルン(Breithorn)らの雄大な山々、テオドール氷河やゴルナー氷河などのいくつもの氷河を見るポイントへの入り口となる町です。
色々な絶景ポイントまで登山列車やロープウェイが張り巡らされているため、私たちのようなへっぽこ山歩き人や、普通の観光客でも、絶景を楽しむことができます。
健脚な人も車椅子の方も、高齢の方も子供さんも、観光客も登山家も、色んな人がそれぞれのスタイルで山を楽しむことが出来る、それだけの準備がなされているのが、ここツェルマットだと思います。 -
お天気もいいので、翌々日(8月3日)に行く予定にしていたスネガ・パラダイスに行ってみることにしました。好天を逃してはもったいないですからね!
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このときの気温28度。ここちいい〜♪
ツェツマットからスネガ・パラダイスまではケーブルカーに乗ります。そこから乗り換えると、その先のロートホルン・パラダイスまでロープウェイで行くことが出来ます。
ここのチケット売り場で、岐阜から来たというおっちゃんおばちゃんと遭遇しました。お話を伺うと「取り敢えず行けるところ(この場合ロートホルン・パラダイス)まで行って、景色を見て戻ってくる」のだとか。
私たちが途中駅のスネガ・パラダイスで降りるというと「なにかあるの?」と訊ねられてしまいました(苦笑)
なにがあるって、素晴らしい景色があるんですよ〜。歩いてじっくり眺めるんですぅ〜。行って帰ってくるだけじゃもったいないですよ〜。 -
そんなこんなお話しているうちに、スネガ・パラダイスに到着。おっちゃんおばちゃん方に別れを告げ、ふと見ると、ああ、マッターホルンです。ちょっと雲がかかっていて、惜しい。
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スイスはハイキングコースが整備されているだけあって、このような標識はあちこちで見かけました。「ここから○○まで、こっち方向で○時間」という標識を確認しながらの歩きとなります。
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本当にいい天気です。イタリアの空の色とは違うけど、ここも素晴らしい。
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スネガ・パラダイスからちょっと降りたところにあるライゼーという湖の湖畔まで来ました。マッターホルンが真正面に見えます。条件が良ければ逆さマッターホルンが見られるそうですが、この日は生憎見えませんでした。
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高山植物でしょうか、きれいに咲いています。動植物への造詣が深いと、もっと楽しめるんでしょうが、本当にもったいないことをしております(苦笑)
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スネガ・パラダイスから麓のツェルマットまでのハイキングコースの途中には、いくつか集落があります。そこで休憩や食事を取ることも可能です。
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遠くから聞こえるカウベルの音色…と思ったら、牛飼いさんと牛さんの姿が。なんとスイスらしいんでしょう。
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本当に自転車が好きなヨーロッパの人たち。山道でもへっちゃら。
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ハイキングコースはゴルナーグラートへ向かう登山列車の線路と交差しています。
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登山鉄道の必須アイテム(?)、歯車を咬ませるレールが真ん中にあります。
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随分、下ってきました。振り返ると陸橋が見えています。
ツェルマット→【ケーブルカー】→スネガ・パラダイス→【歩き】→ツェルマットのユースホステルという行程ですが、約3時間程かかりました。スネガ・パラダイスからユースホステルまでは2時間くらいでしょうか。
ガイドブックには、スネガ・パラダイス→ツェルマットの所要時間は1時間30分とありましたが、かなーりゆっくり歩く私たち。せっかくの景色、楽しまないともったいないですものね。 -
ツェルマットのユースホステルです。駅から結構な距離がありますし、宿泊料金もユースホステルにしてはそんなに安くないのです。でもここには「売り」があるのです。それは翌朝(次の旅行記)のお楽しみ♪
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ユースホステルの夕食です。この日はスイスの建国記念日だったため、特別メニューでした。スイスの国旗を模したアイスクリーム(旗付き♪)が付いていました。
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夕食後、町なかに出てみました。
いまから演奏をするのかな?同じユニフォームを着て、太鼓を抱えた人たちが歩いています。 -
通りにはこんな幟が。その心遣いに目も潤みがちに。ツェルマットと新潟県妙高市とは姉妹都市だそうです。
幟には日本語とドイツ語でこのように書かれています。
『日本は今、これまでにない壊滅的な災害に襲われています。
今回被災され苦しんでおられる方々、そして当村の姉妹都市である妙高市の友人たちに対して心からお見舞い申し上げます。希望を失わずに、勇気をもってこの恐ろしい大惨事から復興なさいますようにお祈りいたします。』
日本からこんなに遠く離れた場所で、日本のために祈ってくださる方々がここにも居る。本当にありがたいことです。
この幟やら姉妹都市を表す石碑を眺めていると、ドイツ人さんに声を掛けられました。「妙高市ってどこにあるの?」と。
実はそのとき妙高市が何県なのかわからなかったのですが(私は全く知らず、夫のおぼろげな記憶に沿って)、「多分、北日本だと思う。本州の北のほうね」と答えました。間違っていなくて本当に良かった(苦笑)妙高市の方、すみません。 -
役場と教会の前の広場には人がごった返しています。教会前で村長さんが建国記念日を祝う言葉を述べていました。祝辞の最後は「式典はこれでおわり!あとは皆さん楽しんでくださいね!」で締められました。
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お揃いの赤い衣装の楽団さん。
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メインストリートは元々そんなに広くないのですが、そこに両側の店がテーブルを出し、出店を出し、湧いて出たような観光客と地元客で、もう溢れんばかり。
ヨーロッパ旅行中一番混んでいたのが、建国記念日のここ、ツェルマットでした。 -
町のあちこちでミュージシャンが音楽を奏でています。お祭りならではの光景ですね。
なお、翌日の早朝にこの道を通りましたが、すっかり片付けられ、清掃車が右に左に通りを掃除しておりました。昨日のことが嘘のように、町は元通りになっていました。流石はスイス。
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