2011/07/28 - 2011/07/28
97位(同エリア218件中)
錫さん
この旅を計画するまで名前すら聞いたことのなかった地域、チンクエ・テッレ(Cinque Terre)。
チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの土地」という意味で、5つの小さな村が寄り添うように並ぶ海岸線の地域のことです。岸壁にへばりつくように村が点在し、その狭い土地に葡萄やオリーブを植えられています。
世界遺産には1997年に『ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)Portovenere, Cinque Terre e Isole (Palmaria, Tino e Tinetto)』として登録されており、イタリア有数の観光地だとか。確かに沢山の観光客が訪れていました。
5つの村とは西から、
モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)
ヴェルナッツァ(Vernazza)
コルニーリア(Corniglia)
マナローラ(Manarola)
リオマッジョーレ(Riomaggiore)
と、海岸沿いに並んでおり、それぞれ違った趣があるそうです。
ジェノバの東に位置するリヴィエラ海岸、そしてチンクエ・テッレで、こんなに美しい海の青と空の青に会えるとは思いもしませんでした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日はジェノバから一路東へ、美しい海を見に行きます。
朝早くジェノバを出発し、サンタ・マルゲリータ・リグレ(Santa Margherita Ligure)にやって来ました。ここから船に乗り換え、高級保養地ポルトフィーノ(Portofino)へ向かいます。 -
ポルトフィーノへ向かう船が発着する船着場までは、路地を(適当に)抜けていきます。
途中の食料品店でお水を買っていきます。キオスクや自動販売機だと高めのミネラル・ウォーターも、商店で買えばお得なのはイタリアでも同じ。
一見、八百屋さんですが、その他の食料品も置いています。
うぅん、すいかが美味しそう♪ -
海まで辿り着きました。
午前9時前ですが、既に日差しが眩しい。 -
船着場近くにもコロンブスが立っていました。
指差す先はどこなんでしょう?
なお、イタリアではコロンブスをCristoforo Colombo(クリストーフォロ・コロンボ)と呼ぶそうで、それを知らなかった私は「コロンボって誰よ?」と思ったものです。
日本で呼ばれている「クリストファー・コロンブス」が他国で通用しないことは、帰国後初めて知りました(恥) -
早速船に乗ってしゅっぱーつ!と思ったのですが、船の始発が10時15分・・
出発までは小一時間ほどあるので、船着場近くのカフェで、絵葉書を書きながら、カプチーノとフォカッチャで朝ごはんです(来る列車の中でもパンを食べたのに)。
ポルトフィーノへの往復は船を予定していたのですが、戻りの船の出発が昼を過ぎるということなので、帰路はバスへ変更。
往復切符を買っていたのですが、快く片道切符に変更してもらいました。 -
時間が来ました。
船に乗ってポルトフィーノへ向けていざしゅっぱーつ!
青い空、青い海、強い日差し、心地よい風、あぁ、イタリアだぁ♪ -
青い海を疾走すること15分ほど、ポルトフィーノの港が見えてきました。
-
これが私たちの乗った船。
-
ガイドブックによれば、ポルトフィーノが高級保養地として有名になったのは、戦後のことだそうです。高級保養地らしく、沢山のブランドショップが軒を連ねています。
町はそんなに大きくないので、見て廻るだけならそんなに時間はかかりません。こじんまりとしていて、静かで、とてもいい町でした。
高台に上ると町や海が一望できるらしいのですが、私たちは行きませんでした。もう暑くて暑くて・・・ -
ポルトフィーノからサンタ・マルゲリータ・リグレへ戻るバスは、1時間に2本程度。
チケットは運転手さんから買うより、乗る前にキオスクで買っておいたほうが安いです。サンタ・マルゲリータ・リグレまで1.5ユーロ也。
バスは海沿いの道を走ります。出発してすぐ海水浴場が。気持ち良さそう♪ -
海沿いの細い道をバスは抜けていきます。
海水浴場が多く、沢山の人が訪れていました。
船の上からだと見えない人々の営みを、素通りながら間近で見られるバスルートは大正解でした!
イタリアの強い日差しと青い海を見ていると、北の国の人々がこぞってイタリアを目指すのがわかるような気がします。アルプスの北と南では、空の色が全く違う。青が本当に美しい。それをここで視覚的に理解しました。 -
サンタ・マルゲリータ・リグレに戻ってきました。
おおっ!海水浴客が増えている!
そういえば欧米系の方が日傘を差しているのは見ることがありませんでした。サングラスを掛けている人は多いけど、帽子をかぶっている人も少ないし。
日傘を差しているのは東洋人(多分日本人)ばかり、現地の方々はお日様をめいっぱい浴びていした。ついつい「し、紫外線は大丈夫?」と思ってしまう日本人の私。
ちなみに私は荷物軽量化のため日傘不携帯でしたので、帽子&日焼け止め&腕カバーでなんとか凌ぎました。さすがに日焼けに関しては「郷に入っては郷に従え」ませんでした(笑)
では、いよいよチンクエ・テッレを目指します。 -
サンタ・マルゲリータ・リグレから列車に乗って東へ。リオマッジョーレ(Riomaggiore)へやって来ました。このリオマッジョーレをスタート地点とし、少しずつ西へ向かいます。
リオマッジョーレでは先ずは空腹を満たすため、駅前のレストランへ向かいました。
お客さんの飼い犬でしょうか?日陰でお昼寝中です。うぅん、木陰で昼寝をしたくなる気持ち、よぉくわかるよ。 -
実はちゃんとしたレストランに入るのはこれがこの旅初めて。
海沿いですから、久しぶりの魚料理に心が躍ります。 -
先ずはビールと魚の前菜5種盛りを注文。
ビールはイタリアビール「モレッティ(MORETTI)」、よく見かけるビールです。
前菜は蛸イカ貝のサラダ風、魚のフリット、マグロ(?)の燻製、いわしの詰め物揚げなど。どれも美味しかったです。魚が美味しく本当に嬉しい。
ただ…いわしの揚げ物が一切れしかなかったのが残念。仕方ないのでふたりで半分こにして食べました。もう一切れ欲しかったなぁ。 -
そしてムール貝のパスタ。
ムール貝たっぷりで美味しかったです。
こんな、普通の美味しいごはんが食べたかったので満足。 -
食後、夫が注文したシャッケートラという食後酒。硬いビスコッティが付いてきます。メニューにもワインのページではなく、デザートのページに載っており、完全に「デザート」扱い。
どうやら甘党の夫はシャッケートラを飲もうと決めていた模様です(笑)
あま〜いワインでした。
ビスコッティは硬く焼きしめられており、ぽりぽり頂きました。これも美味しかった。 -
お腹を満たした後は、腹ごなし。
リオマッジョーレとマナローラをつなぐ遊歩道「愛の小道」を歩きます。
「愛の小道」は断崖の上にあり、青い海や足元の岩場を眺めながら歩くことの出来る有料の遊歩道(ひとり5ユーロ)。
入り口を示すキュートな看板。 -
この日は本当に天気がよく、水面がきらきらと光っていました。
-
遊歩道から下の岩場まで降りることができ、そこで海水浴を楽しむ人も少なくありません。
せっかくなので降りてみました。
岩場で地中海にちゃぷちゃぷ触ってみました。冷たくて気持ちいい。
さらには舐めてみることに(笑)
自宅で使っているイタリアの天然塩と同じような、ミネラルが豊富な、味わいのあるしょっぱさでした。海の水を舐めて「美味しい」と思ったのは初めてかもしれません。これは美味しい塩が出来るはずです。 -
岸壁に張り付くように遊歩道が続いています。
-
人なれしているかもめ。
この右手に休憩所があるので、えさを狙っているのかな?
奥の岩陰に見えているのはマナローラの村です。 -
マナローラの駅に到着しました。
大きな看板には、左方向はマナローラの村、右方向は来た道のリオマッジョーレへ戻る道です。 -
マナローラの村に入ってきました。
狭い路地にひしめき合う建物、強い日差しとはためく洗濯物、いいですねぇ。
急峻な山肌で栽培されているのが葡萄とオリーブ。
だからワインとオリーブに関する品が名産品です。
ドイツで会う予定の友人に、レモングラスの香りがするオリーブ石鹸をお土産として購入。夏に合うさわやかな香りを気に入ってもらえるとよいのですが。 -
あまりの暑さにアイスクリームを食べ、ちょっと一息。
村からちょっと離れた場所から見ると、村の姿が一望できていいですね。 -
マナローラから列車に乗って一駅、コルニーリアまで来ました。
駅から人の流れに乗って(他の観光客の後ろをついて)しばらく行くと、こんな看板が。どうやらコルニーリアは岸壁の上にあるらしく、そこまでは「階段」ということらしいです。
う〜ん、張り切って行きましょう。 -
階段はこんな感じ。
階段の途中にも家があります。
毎日この階段だときついですなぁ。 -
コルニーリアの村の中心部も、細い路地に建物がひしめき合っています。
路地を抜ければそこは地中海に面した展望台。
向こうにはさっきまでいたマナローラが見えます。
遠くから見ると、本当にへばりついているように見えますね。 -
帰路見つけた葡萄畑。
この葡萄も冬にはワインになっているのかな?
この後はコルニーリアの駅からジェノバまで戻ります。
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