ふろすとさんのクチコミ(4ページ)全972件

ロシア皇帝の諮問機関だった元老院前の広場ですが、世界史で出てくるデカプリストの乱（19世紀に起きた皇帝に対する青年貴族達の反乱）が起きた場所としても有名です。広場の中央に、青銅の騎士と呼ばれるピョートル大帝騎馬像があり、美しい広場です。

まるでカトリック教会のように、ドームの屋根や華やかな壁画のあるロシア正教の教会です。世界でも有数の大きな教会ですが、地盤の軟弱なサンクトペテルブルグでこのような大規模建築物を建てるのはかなりの難工事だったようです。工事に使われた機械の模型も聖堂内部にありました。

宮殿広場に聳えるとても高い円柱です。ナポレオン戦争の勝利記念の円柱で、勝利者である皇帝アレクサンドル１世をモデルにした、十字架を持つ天使が頂上にあります。円柱は一枚岩の花崗岩で造られており、高さは47.5mもあります。

エルミタージュ美術館のある宮殿広場へ入るアーチ型の門を含む、巨大な半円形の建物です。宮殿広場をぐるりと囲むような形をしています。19世紀前期に建てられた、ロシアにおけるアンピール（帝政）様式を代表する建物のようです。

エルミタージュ美術館近くのネヴァ川沿いに行くと、対岸に不思議な形の建造物が見えてきます。それがこの燈台柱でした。最初は現代アートのオブジェだと思っていましたが、これは約200年前に造られた灯台で、印象的な突起の形は船の船首をかたどっているとか。古代ローマの習慣に倣っているようですが、とにかく面白い形でした。

最初に訪れたときは、偶然エルミタージュ美術館の休館日でした。人が少なくて、とても写真撮影しやすかったです。観光客がいなくても、当時の貴族ファッションで写真撮影させる人達や、観光馬車は走っています。とても落ち着いてのんびり散歩することが出来ました。滞在日にゆとりがあるなら一度訪れてみてはどうでしょうか。

サンクトペテルブルグを紹介する写真でよく出てくる運河ではないかと思います。血の上の救世主教会とヨーロッパ風のカラフルな建物を運河の水面に映す眺めはとても美しく、この街が「北のヴェネツィア」と言われる理由がよく解りました。

血の上の救世主教会の近くには、土産物屋の露店が並んでいます。定番のマトリョーシュカだけでなく、マグカップ、帽子、マフラー、Ｔシャツ、キーホルダーなど色々な種類があります。強面プーチン大統領人気を反映してか、彼がモティーフになっているグッズもかなりありました。

残念ながら時間がなくて内部を拝観することは出来ませんでしたが、外観を見ただけでも十分美しさが堪能できました。皇帝アレクサンドル２世が暗殺された場所に建てられたという純ロシア風建築の教会で、1907年に完成したためか、とにかく丸屋根が美しく、お伽噺に出てくるようなお城みたいです。モザイクも美しかったです。

モスクワ駅前にあり、ホテルの近くにあってサンクトペテルブルグ街歩きの出発点になりました。昔はこの広場に皇帝アレクサンドル３世の銅像があったようですが、革命後にはオベリスクが建てられました。美しい広場ですが、広場を横断して向こう側のホテルに行くのが少し大変でした。

ネフスキー大通りにはユニークで美しい建物がたくさんありますが、その中でもとても目立つ建物の１つだと思います。外壁には様々の彫刻があり、硝子張りのドームの上の地球儀はとてもよく目立ちます。1904年に建設されたモデルン建築の代表作です。

モスクワと同じようにとても豪華な地下鉄で、エスカレーターも長くて深い地下に潜っていくのはちょっと興奮します。モスクワと大きく違っていたのは、駅名表示に英語が使用されていたこと。ロシア文字ばかりで困ったモスクワと違い、観光客が多いこの町ならではの心遣いかなと思いました。

モスクワからサンクトペテルブルグへの移動は、超特急サプサン号にしました。寝台列車に比べるととても楽だし、別料金ですが軽食もつきました。料金は飛行機並みですが、飛行機より待ち時間もないし、列車もとてもきれいで快適でした。

旧海軍省からアレクサンドル・ネフスキー大修道院まで続く大通りで、見所もたくさんあるし、お洒落な店もたくさんあって、とても賑やかな場所です。パステルカラーの建物が並びますが、時折とてもユニークな建物があり、歩いていて飽きません。通行人がたくさんいるし、スリなども多いと聞いたので注意して歩きました。

ネフスキー大通りに面したとても目立つ大きな教会です。れっきとしたロシア正教の教会ですが、外観はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にとてもよく似ています。列柱の回廊があるためで、皇帝の依頼でこのスタイルになったとか。聖堂の前には、ナポレオン軍を撃退した最大の功労者、クトゥーゾフ将軍の銅像があり、聖堂内には彼の墓もあるそうです。

モスクワから超特急サプサン号でサンクトペテルブルグに到着しましたが、この駅の構内にピョートル大帝の胸像があったのでちょっと感激でした。サンクトペテルブルグはピョートル大帝が造った夢の都です。思わずJR京都駅構内に桓武天皇像があればいいなと思ってしまいました。

地下鉄のカッサ（切符売り場）で回数券を買いました。英語が通じないので、ロシア語で頑張ってみましたが、５回券が欲しかったのに、おつりと１回券が出てきました。慣れるまではメモに数字を書いて渡した方がいいと思いました。窓口のおばさんの愛想の良さと親切さに助けられました。

『地球の歩き方』には雀が丘にはリフトで上がれると書かれており、モスクワ川の川下りクルーズとセットで行こうと思っていました。ところが船の窓から見たリフトは人気がなく、船を下りてから確認しましたが運行していませんでした。何かのトラブルで一時休業しているのか、それとも採算が合わず廃業したのか知りたいところでした。リフトが運休なので雀が丘は断念しました。残念でした。

サンクトペテルブルグへ行く列車が出発する駅が、レニングラード駅です。私達は超特急サプサン号に夕方乗り込みましたが、人気の列車らしく、この列車に乗る人達で駅はかなり混雑していました。手荷物検査もあって、空港並みでした。

19世紀ロシアの偉大な作家で『復活』などの作者として知られるトルストイが、冬の間モスクワで過ごした家が保存されています。内部撮影は別料金だったので断念しましたが、トルストイ一家やリムスキー＝コルサコフ、シャリアーピンなど多くの芸術家が集った部屋や、使用人が家事をしていた部屋などがあり、当時の貴族の暮らしが偲ばれました。