2010/10/29 - 2010/10/29
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jijidarumaさん
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ドイツの旅ではしばしば、知らずに奇妙な名前のドイツのお菓子に遭遇していたことがある。
今回も3つのテーマを書いた。
1)玉ねぎで作った玉ねぎケーキなんてあるのか?
2)名前の由来がドイツ語の卵と、シェッケと呼ばれる14世紀の男性服にあると云うドレスデン名物の焼菓子アイアーシェッケも、普通、想像ができない!
3)ベルリンの非公式の「市歌」と云われ、ベルリン市民に愛唱される「ベルリンの風」は有名な曲であるのだが、同じ名前のデザートがあるとは、ビックリだ。
【奇妙な名前のドイツのお菓子:ドイツ伝統のZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)は、我が家にも根付いた。Eierscheckeアイアーシェッケはドレスデン名物の焼菓子なのだ!そしてBerliner Luftベルリーナー・ルフト(ベルリンの風)は有名な曲ではなくデザートなのだ!】
≪ドイツワイン街道とRheinland-Pfalzラインラント・プファルツ・Saarlandザールラント地方を巡る旅≫
期間 : 2010年10月18日(月)~11月01日(月)15日間の旅
ラインヘッセン・プファルツ・モーゼル・ナーエ地方のワイン産地
2010年のドイツの旅は秋でしたから、ドイツの秋の名物ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)を食べ、Federweißerフェーダーヴァイザー(発酵を始めたばかりのブドウ果汁)を飲むチャンスがありました。
写真:2010.10.29.ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)とフェーダーヴァイザーを注文した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
最初のテーマ、玉ねぎで作った玉ねぎケーキなんてあるのか?
【ドイツ伝統のZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)】
ドイツ伝統のZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘンは、玉ねぎをたっぷり使って作られるので、ツヴィーベルクーヘンと名付けられたと云う、風味豊な玉ねぎケーキである。
また、玉ねぎの*quicheキッシュという言い方もする。ツヴィーベルクーヘンは南ドイツ、東ドイツでよく知られた料理だが、アルザスやスイスでも作られている。
直訳すると、ドイツ語で「Zwiebelツヴィーベル」は玉ねぎ、「Kuchenクーヘン」は焼き菓子・ケーキを意味する。しかし、玉ねぎをたっぷり使って作られるとはいえ、玉ねぎをもって、ケーキとなることが不思議だった。
ところが、このケーキは見栄えはともかくも、食べてみれば、一般的な甘いお菓子のケーキではなく、 *quicheキッシュのような塩味(少々酸味のある)の効いたものだ。この味に慣れると、奇妙にまた食べたくなる代物だ。
カフェやレストラン、パン屋などで売られていて、もちろん家庭でも作る「秋の味覚」として人気のメニューなのだ。
ドイツは気候的に冬が長く、冬場の健康維持に、酢漬けや塩漬け、玉ねぎやジャガイモといった保存できる食材が伝統的な料理に使われてきた。
そして、ドイツの秋に旬を迎える野菜として玉ねぎが、第一の野菜の位置づけになっているらしい。
ドイツの秋の収穫祭でも、ワインとともに玉ねぎの存在は重要なもので、収穫された玉ねぎの市が各地に立つほどである。
つまり、このような名前をつけて、野菜不足となる冬に向って、人々の食欲を増進させる効果を狙ったのかもしれない。
(*quiche lorraineキッシュ・ロレーヌとは、フランス・Elsaß-Lothringenアルザス・ロレーヌ地方に伝わる卵と生クリームを使った家庭料理。パイ生地やタルトの生地にベーコンや野菜・チーズ・クリームを加えた卵液を入れて作る)
ドイツでは9~10月にかけて、“Federweißerフェーダーヴァイサー”と呼ばれる発酵途中のワインが出回りますが、この新しいワインとセットで楽しむのが、ツヴィーベルクーヘンの定番の食べ方とされている。
辛口リースリングなどのワインやさまざまな種類のビールも、お勧めである。
ツヴィーベルクーヘンは、特に秋にテューリンゲン州ワイマールの「玉ねぎ市」や、ドイツのワイン産地、例えばライン川、モーゼル川、ザール川沿いのヴュルテンベルク、ラインラント・プファルツ州のナーエ、ヘッセン州またはフランケン地方などのワイン祭りで提供される。
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写真:2010.10.29.フェーダーヴァイザーを注文した。 -
イチオシ
フェーダーヴァイザーを看板に掲げるレストランが、秋のワイン街道に多く見られます。
これと一緒に食べるツヴィーベルクーヘン(たまねぎケーキ)が、フェーダーヴァイザーに合って、とても美味しいものだ。
ツヴィーベルクーヘンを食べて、秋のドイツを思い出します。
<2010年10月29日(金)174km 、嬉しい快晴の一日、暖かな日15.5℃>
今日はモーゼルワイン街道を走った。とりわけ大好きな町はBernkastel-Kusベルンカステル・クース(人口6,500人)です。
モーゼル川の右岸側のベルンカステルはマルクト広場が最も美しい。いくらでも写真の被写体となる木組み建築の建物に事欠かない。
写真:2010.10.29.ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)とフェーダーヴァイザーを注文した。 -
≪お茶:Schlossberg-Terrasenシュロスベルク‐テラスにて≫
Bernkastel-Kues 、Karlstrasse
11:50~12:25 Euro10(1,277円)
http://www.schlossbergterrassen.de/
店の看板に秋の名物であるFederweißerフェーダーヴァイザー(発酵を始めたばかりのブドウ果汁)と呼ばれる新ワインと、Zwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)が書いてあった。
早速、これを注文した。グラスいっぱいに注がれたフェーダーヴァイザーや、ツヴィーベルクーヘンはドイツワイン街道にあるRietburg-Sesselbahnリートブルクのロープウエイ駅傍で飲み食いしたものより、こちらの方が正統のようだった。
気の良い親父さんはプラタナスの黄葉した葉の形をした紙に、HPアドレスを書いて、日本に帰ったら見てくれと言いながら、秋の防寒対策にストーブを焚いてくれた。
写真:2010.10.29.ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)とフェーダーヴァイザーを注文した。ツヴィーベルクーヘンはもう少し大きいと良かったが・・・市庁舎 (ベルンカステル クース) 建造物
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≪ドイツの秋:ライン・モーゼル・アール・ミュンスターラントの旅≫
2016年10月14日(金)~10月28日(金)15日間
目的地:ライン・モーゼル・アール・ミュンスターラントの4つの地域を中心に巡る。
2016年10月17日(月)・・・185km、曇り時々晴れ、8~15℃
<お茶:Bacharachバッハラッハ・Hotel am Marktホテル アム マルクトのカフェで>
D-55422 Bacharach 、Oberstrasse 64+66
13:40~14:10 Euro13=1,676円
リンゴのケーキEuro3、ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)Euro3.5、二人ともココアEuro3X2を注文した。ケーキの味はまずまず、ココアでとても温まった。
写真:2016.10.17.Bacharachバッハラッハで ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)を注文した。 -
10月19日(水) 143km、午前中は小雨・曇天、午後晴後曇り、10.5~12.5℃
<お茶:モーゼルのトラーベン・トラールバッハのBrueckentor橋門傍のワインの飲み屋で
15:25~15:50 Euro5.5(709円)
店の看板に秋の名物であるFederweisserフェーダーヴァイサー(発酵を始めたばかりのブドウ果汁)と呼ばれる新ワインと、Zwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(タマネギケーキ)が書いてあった。早速、これを注文した。小さなグラスいっぱいに注がれたフェーダーヴァイサー0.2L Euro2.4や、四角のツヴィーベルクーヘンEuro2.6は美味かった。
まだまだ店内は飲み客でいっぱいだ。
写真:2016.10.19.ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)とフェーダーヴァイザーを注文した。 -
ドイツでは通常、写真のように、イースト生地から作られた四角形または円形のシートケーキ、またはキッシュ・ロレーヌに似たショートクラスト・ペストリー(サクサクしたパイ生地)をベースにしたケーキになる。
写真:2016.10.19.ツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)とフェーダーヴァイザーを注文した。 -
イチオシ
【ドイツ伝統のZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)は、我が家にも根付いた。】
≪ドイツで楽しむ食事:Zwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(たまねぎケーキ)≫
2011.12.14.近くの次女が用があり、孫たちを預かった。それでZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)を家内が作って孫たちと一緒に食べた。
我が家のドイツ伝統の玉ねぎケーキは少し酸味がある。孫たちも喜んで食べていたので気に入ってくれたのだろう。残りは孫たちを迎えに来た次女が、婿さんの為に持ち帰った。
写真:2011.12.14.孫たちのために、Zwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)を家内が作って一緒に食べた。 -
【Zwiebelkuchenfeste in Baden und Württemberg
バーデン・ヴュルテンベルク地方の玉ねぎケーキ祭り】
ドイツの各地で毎年開催される伝統的な玉ねぎのお祭りです。
この祭りは玉ねぎを中心にした祭典で、北部ではワイマールの玉ねぎ市(後述)が有名である。
季節:
玉ねぎケーキの材料は一年中手に入りますが、最盛期はブドウの収穫時期。
由来の歴史:
玉ねぎケーキのレシピは場所によって異なります。「オリジナル」がどれで、誰が「発明」したかは、今日ではもはや追跡できないと云う。
伝統的に、南ドイツのワイン産地では、9月、最初の新しいワインが完成すると、Weinfesteワイン祭りが開催されます。
その時、シュヴァーベン地方のいわゆる「Besenwirtschaftenベーゼンヴィルシャフテン」やアレマニア地方の「Straußenwirtschaftenシュトラウセンヴィルシャフテン」では、新鮮な玉ねぎケーキ(英語:onion pie)と新しいワインが提供される。
これらの「ベーゼン・およびシュトラウセンヴィルシャフテン」は、Karl den Großenカール大帝に遡る。大帝は紀元800年頃の布告で、ワイン生産者が自分で生産したワインの一部を自ら提供することを許可した。
提供の時期を象徴するものとして、今日でもホウキ(アレマニア語でStraußシュトラウス、ドイツ語で花束、ヤブ、羽毛の束)が玄関先に掛けられている。
写真:2013.02.23.友人たちを招待して、家内お手製のツヴィーベルクーヘン(玉ねぎケーキ)を試食してもらった。 -
schwäbische und badischeシュヴァーベン地方とバーデン地方の玉ねぎケーキは薄いイースト生地だが、これがアレマン語で「Ziibelewaje」となる「Zwiebelwähe」という名称の由来でもある。
以前は、パンが焼かれる時に玉ねぎケーキが作られていた。パン生地が発酵している間に玉ねぎケーキをオーブンに入れると、手早く食事ができたからだ。
伝統を重んじる家庭のレシピは「Zwiebeln玉ねぎ3/4、Speckベーコン1/4」の割合だとされている。現代の味覚には通常ベーコンが多すぎ、ベーコンの一部をLauchネギに置き換えたり、最後に玉ねぎケーキを少しチーズで焼き上げたりする人もいると云う。
玉ねぎケーキには伝統的に新しいワイン(「Federweißerフェーダーヴァイザー」または「Suserズーサー」)や、リースリングのような辛口白ワインが合う。また、フレッシュなWeißherbstヴァイスヘルプスト(仏語vin grisヴァン・グリ・・・赤ぶどうから造られる白ワイン)もよく合うと云われている。
<Sechs Zwiebelkuchenfeste in Freiburg und der Regionフライブルクとその地域での6つの玉ねぎケーキ祭り>
Bad Krozingen-Schlattバート・クロッツィンゲン・シュラット、
Emmendingenエメンディンゲン、
Freiburg-Opfingenフライブルク・オプフィンゲン、
Ihringen-Wasenweilerイーリンゲン・ヴァゼンヴァイラー、
Inzlingenインツリンゲン、
Teningen-Nimburgテニンゲン・ニンブルク、
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ドイツの秋にしばしば旅をしながら、残念ながら、一度も玉ねぎ市(祭り)を訪れたことがない。
こうして、玉ねぎ市(祭り)の事に詳しくなった故、もし機会あれば、ぜひ訪れてみたいと思う。
参考写真:バーデン地方のZwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン(右) -
【Weimarer Zwiebelmarktワイマール玉ねぎ市(祭り)】
https://www.weimar.de/kultur/veranstaltungen/maerkte-und-feste/zwiebelmarkt/
Freistaat Thüringenテューリンゲン州ワイマール市(人口は約66,000人)は2026年10月9日から11日まで、第373回ワイマール玉ねぎ市を開催する。
Weimarer Zwiebelmarktワイマールの玉ねぎ市(方言ではZippelmarktジッペルマルクトとも呼ばれる)は、毎年10月の第2週末にワイマールで開催される伝統的な市(祭り)である。時を経るにつれて、Obst果物やFeldfrüchte農作物の市から民間の祭りへと変っていった。当時Bewohner von Weimarワイマールの住民たちは冬に備えて玉ねぎや野菜のVorrat備蓄を補充していた。
参考写真:WeimarワイマールのZwiebelmarkt玉ねぎ祭りのdie Zwiebelmarktkönigin玉ねぎ女王・・・一番の見どころは土曜日の朝、6時に行われる玉ねぎ女王のパレード。 -
ワイマールの玉ねぎ市は近隣周辺地域で最も古い民俗祭のひとつで、この市の起源は中世にさかのぼり、1653年5月27日、Herzog Wilhelm IV.( Wilhelm von Sachsen-Weimar)公爵ヴィルヘルム4世(1598年~1662年)が「10月に3日間の家畜及び玉ねぎ市を開いて良い」と許可を出したことに始まったとされる。
初めての玉ねぎ市は1653年10月4日で、当時は「Viehe- und Zippelmarkt家畜市と屋台(収穫した玉ねぎを売る!)市」として知られていた。
玉ねぎ市は元来、特定の通りで開催されていたが、現在は旧市街全体に規模が広がっている。約600のStände屋台が食事や買い物に訪れる、ドイツ全土から30万人以上の訪問者を迎えている。
玉ねぎ市のグルメの中心は、玉ねぎケーキとフェーダーヴァイザーです。
そして人気のお土産はZwiebeln玉ねぎとTrockenblumenドライフラワーで巧みに編まれたZwiebelzöpfe玉ねぎの三つ編みだそうだ。
玉ねぎ市の開催に先立つ2週間前に、「Zwiebelmarktkönigin玉ねぎ市の女王」が選ばれる。
参考写真:ワイマールの玉ねぎ祭りの可愛い土産。 -
参考写真:ワイマールの玉ねぎ祭り:一番の人気は写真の様な「*Zopf(三つ編み)」や「Rispe(穂)」と呼ばれる玉ねぎやニンニク、ドライフラワーの飾り。
*Zopfとは「髪の結び目、編み髪」。
このZwiebelzopfの由来は、もともと玉ねぎを長く持たせるためと、家の装飾も兼ねてこの編み込みスタイルになったと云う。 -
参考写真:Weimarワイマールの玉ねぎ祭り:玉ねぎ祭りのシンボル「玉ねぎ飾り-Zwiebelzopf」は玉ねぎとドライフラワーを編み込んで作られた。玉ねぎは生で収穫して、貯蔵用に吊るして乾燥させる。
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参考写真:ワイマールの玉ねぎ祭り:ワイマールの旧市街を中心にメイン通りが、この飾り物をが売っている屋台で埋め尽くされている。
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イチオシ
名前の由来がドイツ語の卵と、シェッケと呼ばれる14世紀の男性服にあると云うドレスデン名物の焼菓子アイアーシェッケも、普通、想像ができない!
【ドレスデン名物の焼菓子Eierscheckeアイアーシェッケを初めて賞味した!】
かつての東ドイツ:ルター諸都市・Berlin・Dresdenなどを巡る旅
期間 : 2011年05月13日(金)~05月27日(金)15日間の旅
目的地: 旧東ドイツの地域である、ザクセン・アンハルト州、ブランデンブルク州、ベルリン州(特別市)、ザクセン自由州、テューリンゲン自由州の各州を順次、巡る旅である。
とりわけ、今まで訪れる事のなかったザクセン・アンハルトの古城群、ザクセンの古城群を見て回り、しかも、エルベ川沿いのザクセンワイン街道、二つの川ザーレ・ウンシュトルートの川沿いの急斜面に広がる、ドイツ13番目、最北のワイン産地である、ザーレ・ウンシュトルート・ワイン街道を楽しむ予定である。
2011年の春の旅で10年ぶりにドレスデンを再訪した。
旧市街の美術館Albertinumアルベルティーヌムのカフェで、初めてドレスデン名物“アイアーシェッケ”を食べた。
博物館は見て回ると足が棒のようになり、お茶の時間は嬉しい一時なのです。
写真:20110521ドレスデンのEierscheckeアイアーシェッケ -
<お茶;Dresden・Albertiumアルベルティーヌム Caféカフェ>
12:30~50 Euro11.5(1,357円)
注文にしたのはコーヒーと紅茶にチョコレートケーキ、ドレスデン名物のEierscheckeアイアーシェッケでした。
何故、カフェでこれを選んだかと言うと、2010年1月9日の日本経済新聞で“旬のスイーツ”という記事があり、アイアーシェッケについて紹介した記事を読んだからだ。それまでこのケーキを知らなかったのだが、この記事を切り取っていて、この旅の楽しみの一つにしていた。
初めての味は“フーン!こんな味なのだ。”といった感想を持っただけであった。
参考写真:Eierscheckeアイアーシェッケ -
帰国後、クリスマスの時期になると、ドイツのお菓子類が思い出されて、その時の日経記事を取り出し、滋賀県の守山市にあるお店ドゥブルベ・ボレロにWebを利用して、ロングサイズ(縦25cmX横5cm、1,785円X2=3,570円+送料840円)のアイアシェッケを2本注文してみた。
写真:日本のドゥブルベ・ボレロ自慢のEierscheckeアイアーシェッケ。
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それが12月12日に届いた。
孫たちが来た14日に、昼食に皆でツヴィーベルクーヘンを食べた後、デザートにアイアシェッケを試食した。大いに好評だった。
写真:日本のドゥブルベ・ボレロ自慢のEierscheckeアイアーシェッケ。
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【Eierscheckeアイアーシェッケはドレスデン名物の焼菓子なのだ!】
Eierscheckeアイアーシェッケは、ドイツのザクセン地方、特にドレスデンの焼菓子として有名である。
名前の由来は、ドイツ語のEier卵と、Scheckeシェッケと呼ばれる14世紀の男性服(写真右の男性)にあるとされる。
シェッケはウエストの細いミディアム丈のチュニック(丈が長め、腰から膝ぐらいまでの上着を指す)で、上部・ベルト・下部の3層構造になっているところが、ケーキと似ていることから名付けられたと云う。
またScheckeはドイツ語の「まだら」という意味で、焼いた菓子の表面がまだらになることに由来しているとも云われているらしい。
参考写真:Scheckeシェッケと呼ばれる14世紀の男性服にあるとされる。 -
店によっていろいろなタイプがあるが、標準的なものは卵の入ったカスタードクリーム層、凝乳(Quarkクァルク)、チーズクリーム、クッキーまたはスポンジケーキ生地などの3 - 4層で構成される。
参考写真:Dresdner Eierschecke mit Streuselnドレスナー・アイアーシュッケ・ミット・シュトロイゼル(ポロポロの粒状) -
アイアーシェッケは、通常食べやすい四角に切って供されるのが普通であるが、店によってはトルテ型のものもないわけではない。
参考写真:Dresdner Eierschecke、 Cafe Coselpalaisドレスデンにあるカフェ・コーゼルパライスのアイアーシェッケ -
ドレスデン出身の作家Erich Kästnerエーリッヒ・ケストナー(1899年~1974年:『ふたりのロッテ』(Das doppelte Lottchen)、『エーミールと探偵たち』(Emil und die Detektive))はかつてこう言ったそうだ。
「Eierscheckeアイアーシェッケは、地球上の他の場所では知られていない、人類にとっての損失ともいえるケーキの一種である」と、
また、作家Martin Walser マルティン・ヴァルザー(1927年~2023年:『一角獣』、『転落』、『逃亡する馬』)も作品『幼年期の弁護』の中でこう書いていると云う。
「ザクセン州外ではアイアーシェッケは代用品しかなく、ザクセン州内でもトスカーナ(ドレスデンのCafé Toscanaカフェ・トスカーナを指す)ほど、美味しいものはない。」とベタ褒めなのだ。
参考写真:Dresdner Eierscheckeドレスデン名物アイア―シェンケ(右)と、Kleckerkuchen*クレッカークーヘン(左) -
参考写真:*Kleckerkuchenクレッカークーヘンは(アイアーシェッケに似て)ドイツの伝統的なケーキで、特に多くの地域で「Kleckselkuchen」や「Kleckskuchen」としても知られている。
このケーキは一般的にイースト生地をベースとし、その上に様々なフィリングが「点状に散らされる(klecks)」ことからこの名前がついている。
明確な起源や詳細な歴史を特定することは難しい。 -
アイアーシェッケとは、一般的には前述したように、ドレスデン風のものをいうのだが、写真の様な*フライベルク風のアイアーシェッケも知られている。
フライベルク風アイアーシェッケのレシピには、材料にクワルクが使用されないのが特徴である。一説によると、13世紀のフライベルクでは、クワルクは市壁の接着剤として使用されていたので、お菓子の材料としては使われなかったと云う。
フライベルク風アイアーシェッケのレシピにはクワルクが使われないので、風味を出すためにドレスデン風よりも多めの卵や砂糖が使われるらしい。
ケーキの様子に見られるように、ドレスデン風と違ってクワルクによる白い中間層がない。
*Freibergフライベルクは、ザクセン州ミッテルザクセン郡の都市である。ドレスデンとChemnitz ケミニッツの中間に位置する。人口は約42千人である。
12世紀に、エルツ山脈の北の麓の当地に銀鉱山が発見されたことにより歴史が始まり、何世紀も鉱山・鉱業の中心地として栄えてきた。
参考写真:Freiberger_Eierscheckeフライベルク風のアイアーシェッケ
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ベルリンの非公式の「市歌」と云われ、ベルリン市民に愛唱される「ベルリンの風」は有名な曲であるのだが、同じ名前のデザートがあるとは、ビックリだ。
【Berliner Luftベルリーナー・ルフト(ベルリンの風)は有名な曲ではなくデザートなのだ!】
直訳された、「ベルリンの風」(Luftは空気、気配、空中、息とドイツ語訳は様々)ですが、私などはこのデザートのことは全く知りませんでした。
ドイツの航空会社のLufthansaルフトハンザを利用して、ドイツに行かれる方も多いでしょうが、Luftルフト(空中、空)とHansaハンザ=Hanseが一緒になった言葉をつけた航空会社ルフトハンザは、Hansestadtハンザ同盟加入都市(13世紀の北ドイツ商業都市同盟)からきているのだ。
写真:Berliner Luftベルリーナー・ルフト(ベルリンの風)は見ての通りで、有名な曲ではなくデザートなのだ! -
ベルリン、そして「ベルリンの風」と聞けば、即、Paul_Linckeポール・リンケが1904年に作曲した同名の音楽作品『ベルリーナー・ルフト』を思い出す。
だが、調べてみると、この作品よりもデザートの歴史は古く、すでに*1897年のKochbuch料理本には『ベルリーナー・ルフト』のレシピが掲載されているという。
その点、デザート名が先にあって、当時すでに知名度のあった名前を曲の方が後から、ちゃっかり?!頂いた事になる。
写真:Berliner-Luft-Paul_Linckeの没後50年ドイツ記念切手・・・“ベルリンの風”の作曲家 -
*Margarete von Bennigsenマルガレーテ・フォン・ベニグセンの『Deutsches Kochbuchドイツ料理本』(1897年出版)は非常に古いレシピ本である。
尚、Paul Linckeパウル・リンケ(1866年~1946年)の名誉のために追記すれば、彼はドイツでは「Berliner Operetteベルリン・オペレッタの父(ウイーンにとってはJohann Straussヨハン・シュトラウスがそうであるように)」と呼ばれ、ベルリン市の名誉市民となっている。
『ベルリンの空気』の作品は、ベルリンの非公式の「市歌」となっているのだ。
写真:Berliner Luft weinschaumcreme-mit-himbeersoseベルリナー・ルフト ワインムースクリーム・ラズベリーソース添え -
そういう訳で、同名のデザートがあるとはビックリです。
「ベルリンの風」はレモンと砂糖とりんごジュースに卵黄とメレンゲを混ぜてゼラチンで固めたデザートのことである。
写真:Berliner Luft dessert-cream-with-mixed-berriesベルリーナー・ルフト ミックスベリー入りデザートクリーム -
<Berliner Luft (Dessert) ベルリーナー・ルフト(デザート)>
ベルリーナー・ルフトは、 Eigelb卵黄、 Eischnee卵白、 Zucker砂糖、Gelatineゼラチンで作られる泡立ったDessertcremeデザートクリームで、Himbeersaftラズベリージュースとともに提供される。
作り方としては、卵黄、砂糖、レモンジュースとレモンの皮を混ぜ、溶かしたゼラチンを加え、メレンゲをさっくりと混ぜ込みます。時にはシナモンやバニラシュガーが加えられることもある。クリームは型で固められ、型から取り出される。別のレシピでは、Weißwein白ワインやRumラム酒がクリームに加えられる。
写真:ベルリーナー・ルフト -
ご参考:別編で投稿済みの
【“コールのお嬢さん”メルケルには、退任式で早稲田大学交響楽団も演奏した“ベルリンの風”を歌って欲しかったのだが。】
https://www.youtube.com/watch?v=mu13dTdnuh0
『“コールのお嬢さん”メルケルには、退任式で早稲田大学交響楽団も演奏した“ベルリンの風”を歌って欲しかったのだが。』ベルリン(ドイツ)の旅行記・ブログ by jijidarumaさん【フォートラベル】 (4travel.jp)
写真:Berliner_Luft mit_johannisbeerenベルリーナー・ルフト 黒すぐり入り
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さて、「奇妙な名前のドイツのお菓子」のシリーズも本編で終了です。
異邦人にとっては当たり前だが、理解のできない事柄は多い。
ドイツ人の風習・仕草もかつていくつか投稿したが、ケーキや料理は身近だから、もう少し分かりやすいものと思ったが、その歴史を知るには結構時間がかかった。
誰かが、ある日、神がかり的にケーキを創作したわけでもないのだろうが、資料を読んでも、誕生秘話が有る方が稀であることが多かった。
今になっては、それらの歴史を知る由もないが、玉ねぎケーキのことで、ドイツ人がそう書いているから、私もそれで納得せざるを得ない。
ともあれ、お立ち寄り頂いたことに、感謝です。
それに、以前こちらで投稿した「セピア色の思い出:家内のお手製のシュークリームはドイツの子供たちにも大人気だった。」も本来はこのシリーズに入るものと思いますが、お時間あれば、そちらも御読み頂ければと幸いです。
『セピア色の思い出:家内のお手製のシュークリームはドイツの子供たちにも大人気だった。』デュッセルドルフ(ドイツ)の旅行記・ブログ by jijidarumaさん【フォートラベル】 (4travel.jp)
(2026年03月05日Wiki・HP参考、訳・編集追記)
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