カムイミンタラ（神々の遊ぶ庭）で神と遊ぶ　旭岳からトムラウシまで縦走計画～大雪山のお花畑と雨竜沼湿原・旭岳～白雲岳編

2024/06/28 - 2024/07/02

カムイミンタラとはアイヌ語で「神々の遊ぶ庭」という意味。
大雪山を指す言葉。

旭岳からトムラウシまで三泊四日の縦走計画を立てるも、悪天候予報のため縦走は中止となり、1泊の山行となりました。

この旅行記では、旭川のホテルを出て旭岳ロープウエイを使って姿見駅、旭岳、北海岳、白雲岳を経て白雲岳避難小屋までの様子です。

この旅行記は、
カムイミンタラ（神々の遊ぶ庭）で神と遊ぶ　旭岳からトムラウシまで縦走計画～大雪山のお花畑と雨竜沼湿原・移動編
https://4travel.jp/travelogue/11913973
の続きです。

エリア 北海道

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 3.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー スカイマーク 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

山ヤの朝は早い。

朝が早いのはトシのせいではなく、山ヤの習性だと思いたい。

天気も良かったので一仕事終えてから、旭川駅へ散歩に出かけた。

旭川駅 駅

旭川動物園のおかげで潤ったのか、駅はやけに広くてきれいだ。

昔の面影は微塵もない。

列車の旅も楽しいんだよなあ。

周遊券という切符で道内各地を回ったのははるか昔のこと。
駅で寝たり、見知らぬ人の家に御厄介になったり、民宿で働いたり。
牧場の娘の婿にされそうになったなんてこともあったな。

どこへ行った、あの青い春。

ホテルに戻って朝ご飯。

9Cホテル旭川さん、6時からTKGが食べ放題。
ということになっているけれど5時からOKでした。

今回トムラウシ迄の縦走は明後日の悪天候で中止。白雲岳の避難小屋で一泊して明後日は再度この9Cホテル旭川に泊まることにしたので、不要の荷物はすべてこちらに預けた。

9Cホテル 旭川 宿・ホテル

レンタカーで旭岳を目指す。

北海道らしい、先導者。


通常、登山は4時くらいから山に入るのが常なれど、旭岳はロープウエイの始発がAM6:30なので比較的ゆっくり出発。

旭岳が姿を現した。

このあたりで一匹目のキタキツネに遭遇。

北海道で狐に出会うことは珍しくは無いのだけれど、今回の旅では要所要所で登場してくれました。

ロープウエイは往復3,200円

帰りの半券、無くさないようにしないとね。

標高1,100mの旭岳温泉から旭岳の五合目にあたる標高1,600mまでを約10分で結ぶ旭岳ロープウェイは、1度に101人までが乗車できる旭岳観光のメインスポット。


https://asahidake.hokkaido.jp/ja/

旭岳ロープウェイ 乗り物

大抵の観光客は、緑の部分を回ってお花畑を楽しむ。

我々が目指すのは山の向こうだ。
避難小屋で一泊してぐるっと回ってまたここに戻って来る。

AM:8:00

天気は上々。

では行きますか。

AM:8:30

大雪山愛の鐘というらしい。

池に映る旭岳が美しい。

あの山の向こうにはいったい何があるのやら。

姿見ノ池 自然・景勝地

旭岳
標高差: 上り約751m
コースタイム: 標準3時間ほど。

因みに高尾山の標高差は400m

昔と比べて山の道具は本当に軽くなった。

その分、体力は落ちているので±0。

水は2l用意した。

水の重さは今も昔も同じだ。
なんとかならんかな。

AM9:50

今回のパーティーメンバーは海外遠征もするツワモノ揃いなので、最悪荷物を持ってもらおうなんて甘いことを考えていたのだが、あっという間に背中が見えなくなった。

日頃の不摂生が身に沁みる。

以前登った利尻富士や羊蹄山の標高差は約1500m。

旭岳はその1/2くらいのはずだがきついな。

かつては抜かれたら抜き返したものだが、今は抜かれっぱなし。

お先にどうぞ～

AM10:00

金庫岩

あれに見えるは頂上か？

もうすぐもうすぐ、と自分を励ます。

ピークだと思ったら、その向こうに本当のピークが現れるというのが山のお約束だ。

AM10:20

おや、開けた場所に着いたと思ったら、頂上だった。

旭岳 自然・景勝地

標高2291m北海道最高峰クリア

数字に弱いので何座目かは不明だ。

旭岳 自然・景勝地

しかし360度どっちを向いても凄い景色だ。

ここから飛んだらさぞ気持ちよかろうな。

三泊四日で向かうはずだったトムラウシはあれかいな？

残念ながら明後日からの天気は大荒れになるという予報で縦走は中止だ。
来年また来るよ。

姿見駅周辺を散策して終わる人が多いが、

天気さえ良ければ姿見駅駅から旭岳頂上まで往復するのもありかと。
3時間ほど頑張ればこんな絶景が待っています。

AM10:40

頂上の向こうには大きな雪渓。

しかし凄いな。

ここは本当に日本か？
一応軽アイゼンも持ってきたが結局使わず。

雪渓を超えるとお花畑が広がる。

短い夏の陽をいっぱい浴びておくれ。

あと数か月すれば、雪の下だものねえ。

で、また登る。

雲一つない良い天気。
明後日、天気は大荒れだというが信じられんな。

下界の些事は忘却の彼方。

AM11:45

間宮岳分岐

我々は北海岳方面へ進む。

雄大、という言葉しか浮かばない。

AM12:45

北海岳

この道、いったいどこまで続く？

前に進みたい、写真も撮りたい。

手入れされた花壇も良いけれど、自然のままの草花も素晴らしい。

雪渓をバックに

花が歩みを止めるためなかなか前に進めず。

雪渓に黒い岩がぽつんとあることがあり、毎回熊じゃなかろうなと目を凝らす。

歩いて来た道を振り返る。

おやおや、ずいぶんと凄いところを歩いていたようだ。

13:50

白雲岳の麓の分岐にザックをデポして白雲岳頂上へ。

お花畑と雪渓。

こんな景色見せられたらホント前に進めない。

神様が悪戯で置いたとしか思えない岩を登る。

落ちたら死ぬぞ。

14:45

白雲岳2229M

これがウワサのゼブラ雪渓ですかね。

ちょっと陽が差すと急に世界が変わる。

今まであちらこちらで色んな景色を見て来たけれど、白雲岳頂上からの景色は凄かった。

ずっとここにとどまっていたいものの、今夜の宿泊場所である避難小屋の様子も気になる。

混んでいて宿泊できない、なんてシチュエーションが恐ろしい。

白雲岳 自然・景勝地

気は焦るが、ここでも花に呼び止められる。

今夜の宿泊場所である、白雲岳避難小屋まであと1km。

ところで、大雪の案内板はいずこもとても綺麗だった。
毎年新しいものに交換されているのかもしれない。
今年もあと数か月で雪に埋もれてしまうんだろうな。

雪渓の向こうに赤い小屋が現れた。

しかし凄い場所に建ってるな。

緑の丘の赤い小屋。

やっと到着した避難小屋。

景色を撮ったんだけれど、岩の上にリスがいたことは気が付かなかった。

15:45
白雲岳避難小屋は新しく、非常にきれいでした。

https://www.hakuundake.jp/

避難小屋利用協力金 及び 登山道維持管理協力金3000円

協力金を支払うと手拭いがもらえる。

白雲岳避難小屋のテント場。

昨年はその向こうの雪渓に親子連れの熊が居ついていたらしく、今年はその子熊の一頭がうろうろしているという情報を得ていたのだが、お目にかかれなかった。

熊対策のフードロッカー

テント泊の場合、食料品はこの中に入れておく。

熊の存在は嫌でも身近に感じる。

会いたいような、会いたくないような。

小屋の中、女性用の更衣室があった

ちなみに水場は登山道の脇に。

雪渓の雪解け水を利用する。
北海道の山はエキノコックスの恐れがあるので煮沸ないし浄水器必須だ。

荷物をいかに軽くするかに頭を悩ませる登山なれど、ウイスキーの小瓶は外せなかった。
ジンビームは瓶ではなくペットボトルである点がありがたい。

北海道、広いことは知っているけれど歩くとその広さが本当によくわかる。

シュラフを敷いてちょっと休憩、と寝転んだ。
気が付けば朝っだった。

良く歩いたな。
次の旅行記ではお鉢巡り後、旭岳ロープウエイで下山します。