北へ　一人旅の予定が三人旅となった利尻での三泊四日　２/4　～ミシュランビブグルマンラーメン編～

2022/07/19 - 2022/07/22

一人旅の予定が三人旅となった利尻島の旅二日目。
三日目に利尻登山を控えているので本日は温泉に入ってゆっくり過ごそうというルーズな1日。

今回の旅のミッションを優先順位で示すと下記となる。

1)勝手気ままな一人旅
2)離島へ行く
3)利尻富士に登る　
4)うにを食べる
5)ホッケを釣ってホッケフライ＆自家製干物を作って喰らう
6)最北端の温泉に浸かる
7)最果てのミュシュランラーメンを食べる
8)満天の星空を見る

1)は果たせなかったが、
2)は利尻島へ渡ることで果たした。

二日目のこの旅行記では、

5)ホッケを釣ってホッケフライ＆自家製干物を作って喰らう
6)最北端の温泉に浸かる
7)最果てのミュシュランラーメンを食べる

のミッションを消化します。


この旅行記は

北へ　一人旅の予定が三人旅となった利尻での三泊四日　１/4　～利尻島上陸編～
https://4travel.jp/travelogue/11762421

の続きです。

エリア 利尻島(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

利尻島二日目。
利尻の朝は早い。
モーニングが食べられる店を求めて街を彷徨うが、見つからず。

利尻島にはモーニングサービス大好きな愛知県人は連れてこれないな。

結局セコマでカップ麺

利尻昆布うどんなる、見たことのないものをチョイス。

セイコーマート 利尻店 スーパー・コンビニ・量販店

お連れさんが昨日のウニイクラ丼(千歳空港の)より美味い、というすじこおにぎりも試す。
確かに美味い。
やりよるな、セコマ。

朝食を終えると夕食の食材調達に港へ。

今日こそホッケをと思うも、ガヤ(エゾメバル)ばかり昨日同様ガヤガヤ釣れる。

大きな個体は残して後はリリース。

スカリ(ビク)は流石に持ってこなかったので釣れた魚は足元に転がしておくのだけれど、それを狙ってウミネコとカモメが徒党を組んでやって来る。

ガヤに交じってなんだか重いな、と引き上げるとなんとまあ、40cmオーバーの高級魚アイナメ。

湾内でアイナメが釣れるなんて凄いな利尻。
ザックにロッド(竿)をしのばせてきた甲斐があるというもんだ。

食べる分だけ釣って本日も小1時間で納竿。

稚内へのフェリーだろうか、それとも礼文へのフェリーだろうか・・・

鴛泊港 乗り物

釣りを終えて向かったのは鴛泊港にあるさとう食堂。
事前調査で鴛泊でうに丼を食べるのならこちら、と決めていたので様子うかがい。

さとう食堂 グルメ・レストラン

うに丼だけ値段の表示なし。

北海道各地を放浪した学生時代、うにや蟹を食べた記憶がない。
貧乏旅行には無縁だったよなあ。

今回は絶対に食べてみようと思っていた。

さとう食堂 グルメ・レストラン

店に入ると、値段を聞く前に店員さんが指を８本。

本日のバフンウニのウニ丼は8,000円であるらしい。
怯む。
6,000円までは覚悟していたのだけれど・・・

うに丼を食べるのは明後日、登山後である。
その時のうにの値段が安くなっていることを期待して店を出た。
時価って恐ろしいねえ。

時化でうにが無ければ諦めるしかないがここ数日天気は良さそうなのでそれはないだろう。

今年は不漁で、“隣町から入ってこない”という店員の言葉を聞き逃さなかった我々は隣町まで行けば、少しはお安いんじゃないの？

と一様に思うのでありました。

港の漁業組合ストアで生うに100g　 4,500円。

うに丼8,000円に怯み、セコマでサトウのご飯を買ってこのウニを食べるのはどうかという案が誰からともなく出る。

しかし、松阪牛や神戸牛は100gいくらだったか・・・・

ついさっき港でガヤガヤ釣れたガヤはうにの横で一尾130円で売られていた。

30分もあればこのトロ箱いっぱいくらいは楽に目の前の港で釣れる・・・
ガヤを売ってウニと交換するのはどうか、なんて力の抜ける意見あり。

さて本日は明日の登山を控えての予備日である。

沓形にある、日本最北端と思われるかけ流し温泉を目指し、ミシュランに載ったとかいうラーメン店でも冷やかしに行こうということになる。

夜の街好きなお連れさんが、目敏くスナック通りを見つけそこを通って行くことに。

スナックマリエはまだわかるが・・・

謎だったのがスナックおしん

夜になるとどう変身するのかちょっと見てみたかった。

道中、昨日に続き利尻富士が綺麗にその姿を見せた。
今日登っても良かったんじやない？

と口々に言いあいながら向かうは、最北のミシュラン取得ラーメン店味楽。

ラヲタでもないし、ミシュランにもあまり関心が無いがトイレの無い利尻富士登山を終えるまで生ものは口にしないでおこうということなので、消去法で。

利尻富士、携帯トイレ持参で出したものは持ち帰りがルールです。

利尻らーめん味楽 本店
店頭には10人ほどの列が。

名前を書いて20分ほど周囲をぶらぶら。

https://hirmiraku.com/

営業時間は11時半から14時までと短い。

利尻らーめん味楽 本店 グルメ・レストラン

頼んだものは看板メニューの焼き醤油ラーメン880円。
“出汁文化を尊重した賜物”であるらしい。

昆布よりもしょうゆ味が前面に来る結構濃い味の一品。
フランス人が喜びそうな味だ。

トッピングに100円のとろろ昆布を追加。
これ、さすがに美味しかった。

出汁に高級な利尻昆布をふんだんに使っているということだが、ラーメンの料金に影響を与えているのは、島で作られていない醤油や穂先メンマ、海苔、豚肉なんじゃないかな。
昆布以外は殆ど島外から運ばれているに違いない。
麺も札幌で有名な製麺所のモノの様だし。

店内にはマンガ本が置いてあり、町の食堂のような雰囲気。

地元の人向けの店なんだろうねえ、ほんとは。
このまま、勘違いしないで営業を続けてもらいたい。

尚、観光バスは停められずツアーの団体客は来ないようなので回転は比較的早い。

ところでこちらのお店、新横浜のラーメン博物館に出店していることを知ったのは、横浜に戻ってからのことだ。

関西進出という企画もあるらしい。
関西人の舌にはちょっと辛いと思うぞ。

利尻本店で食べた焼き醤油らーめん880円は、ラー博では950円。
100円だったトッピングのとろろ昆布は150円で提供されているようだ。

うーむ。

近くには自休自足というおしゃれカフェもあったが、お連れさん達全く興味を示さず。

海産物直売店で帆立や牡蠣を買って夜にBBQで食べよう、と提案するも、帆立や牡蠣は食べ飽きたという理由で道民に却下された。

店内ではうに缶4,050円。

こちらもうーむ。

食事処凡天さんの本日のバフンうに丼は4,600円。

うにの値段をチェックするのが癖になっちゃったな。

値段の差は、場所か、うにの量か質かが議論になるが結論は出ず。

凡天 グルメ・レストラン

さて、本日目指していた、天然温泉 利尻ふれあい温泉

http://hotel.rishiri.jp/onsen.html

こちらはホテルに付随した温泉の様だ。


サウナが高低二つ。
お湯は茶色。
平日だというのに結構混んでいた。

利尻ふれあい温泉 温泉

風呂上がりに休憩室で東京あたりの猛暑のTVニュースを見て涼んでいたら、先に上がっていたお連れさんに寒いから窓を閉めてくれって言われた。

東京や大阪は暑いらしいよ・・・

沓形の海辺にあった、
「君恋し」、「浪花小唄」などヒット曲を書いたここ沓形出身の流行作詞家である時雨音羽の碑。

と言われても全く存じ上げないので何の感慨もなく。

利尻ふれあい温泉は露天風呂もあり、なかなかよろしかったがさすがに写真は撮れなかった。
露天から眺められる海もこんなのだと思っていただければ。

時雨音羽には申し訳ないが、皆殆ど碑には目もくれず、108km向こうだというサハリンに目を凝らすのでありました。

稚内までは50kmだという。

利尻島には熊は生息していないが、
2018年に海岸で106年ぶりに熊の足跡が発見されたらしい。その時の熊の動画も残されている。
しかし稚内から50km泳いできたというのだから恐れ入る。

その後は無事稚内に戻ったのか、海の藻屑になったのかは誰も知らない。
少なくとも利尻島にはいない、ということになっている。

メスを求めて50km泳ぎ、島に他の熊は居ないという事実に気がついた時ってさぞかし落胆したことだろう。

この話には後日談というか続きがあり・・・・

2022/7/25に新たな熊の足跡が見つかったとのニュースが飛び込んで来た。

https://news.yahoo.co.jp/articles/60843d4f953e1102c38c1369856d4c7a6fdb0459


利尻に向かわれる方はくれぐれもご注意を。

鴛泊に戻ってペシ岬に登ってみる。

途中の寺でも見かけたが、ここにも会津藩藩士の碑があった。

50km泳いだ熊と一緒にしちゃいけないが、ここまで来なければならなかった会津藩士もどんな気持であったんだろうかとちょっと気になる。

ペシ岬 ビーチ

稚内方面を眺めたり、

ペシ岬展望台 名所・史跡

明日登る利尻山を眺めたり、

礼文方面を眺めたりして物思いにふける。

稚内の駅前で野宿し、その翌日フェリーで礼文へ渡った。
あれは何時のことだったか。

北海道を放浪していたのは、インターネットやもちろんスマホも無かった時代。
情報は、すべて偶然出会う旅人から得た。

移動は周遊券によるJR(国鉄)かヒッチハイク。

今回は、道を歩く旅人を見つけては、乗りませんかとレンタカーの窓から声をかけた。
その昔、そうしてもらったように。
良い時代、良い時間だった。

遥か昔にすれ違った皆さん、お元気ですかね？

利尻 甘露泉水で明日の水をGET。

利尻島は熊もキツネもいない。
キツネがいないからエキノコックスの恐れが無いので助かるな。

甘露泉水 名所・史跡

登山口には利尻ルールが。

ん？
携帯回収BOX？

携帯は山に持ち込んじゃいかんの？
と一瞬思ったが、携帯トイレ回収BOXでありました。

流石に家までもって帰れとは言わないみたいだ。

明日の登山の安全祈願に利尻山神社へ。

利尻山神社 寺・神社・教会

利尻島で見た神社の鳥居はすべて白かった。

何か理由があるんだろうか。

キャンプ場ゆ～にからは利尻富士の頂上がかろうじて見える。

明日は日の出前の出発ゆえ、夜は早めに夕食を・・・

朝釣って背開きにして干しておいたアイナメの炭火焼を酒の肴に。

アクアパッツァにしたかったが冷蔵庫がないため、干物にしておいた。
本音を言えば刺身、もしくは焼き霜で食べてみたかったが。

東京でこんなの食べたら、目ん玉飛び出るぜ、ってありがたみを無理やり押し付けて。
まあでも本当に美味しかった。釣りたてをその場で干物に。旨いに決まっている。
あっという間に皮まで消えてしまった。

ホッケは釣れなかったが、まあよろしかろう。

明日は今回の旅のメインディッシュ、利尻富士を目指します。

ということで本日はアルコールも控えめにして早寝。