2024/02/02 - 2024/02/02
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kojikojiさん
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モロッコの旅も最終日です。早朝にシャワーを浴びようと思ったら断水になっていて、トイレの水も流れません。これはやばいと思ってロビーに行くとフロントの人も分かっていなかったので工事の人を呼んでもらいました。ただ2階のレストランのトイレの水は問題ないので理由は分かりません。気が付いた人がいたので説明をして、添乗員さんにも知らせようとドアを叩きましたが、出てきませんでした。理由は業務時間外だからということでした。このまま夜便で帰るのは最悪なので、2階のトイレで歯磨きと洗顔だけ済ませました。簡単な朝食を済ませた後は添乗員さんから案内のあったスーパーに行きましたが、お土産になるようなものは何もありませんでした。妻はホテルに戻るというので「ムハンマド5世広場」まで2ブロック程散歩してみました。途中に美しい郵便局もあり、書き溜めていた絵葉書も投函できました。ホテルを出発してこの日の最後の観光は「ハッサン2世モスク(Hassan II Mosque)」でした。ここも他のモスクと同じように内部の見学は出来ないということです。バスを降りてミュージアムの脇からモスクを眺めますが、海に近いので朝霧が立ち込めてミナレットの上部も見えません。なんだか締まらない最後の観光でした。これでモロッコの旅は全て終わり旅のスタートと同じ「ムハンマド5世空港」に向かいます。お世話になったバスの運転手さんとガイドさんともここでお別れです。チェックインした後は搭乗までフリータイムになりますが、ここでも買いたいものも無く、カフェで軽食を食べながら搭乗時間を待ちます。ここまではスムーズでしたが、この後のドーハでは予定が大きく変わることになります。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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前の晩は部屋飲みしてしまい、シャワーも浴びずに寝てしまい、早朝にお湯を出そうと思ったら水が出ません。トイレもシャワーも全部だめです。1階のフロントで聴いてみると前の日に道路工事をしていたと言っていますが、2階のレストランのトイレは使えるのでビルの問題のようです。
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保守に担当者を呼んでもらい説明したので1時間後には復旧してトイレの水も流れ、お湯も出るようになりました。フロアに戻ると気が付いた人が何人かいて添乗員さんの部屋のドアを叩いていましたが、最後まで出てきませんでした。挙句にその音がうるさいと文句を言う人がいたり。なんだかなぁ。
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朝食の後は出発まで時間があったので添乗員さんがおすすめというスーパーに行くことにしました。他の皆さんも同じようでした。
プリンス ド パリ ホテル
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ホテルの周辺は古い町並みが残っているようで、フランス植民地時代の建物を多く見かけました。これまでの日干し煉瓦の建物が多かった街並みと違う新鮮さがありました。
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スーパーは生活雑貨と生鮮品とちょっとだけ乾物の品揃えなので、わざわざお土産に買うようなものは何もありませんでした。それでもみなさん苦労して何かを買っていました。今回のツアーは本当に自由時間が無くて、慣れていないとシャウエンの1時間以外何も買えないと思いました。
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何も買わずに店を出てホテルに戻りますが、違う道を歩くとカサブランカというクラブが見えました。半分シャッターで隠れていますが、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン主演の映画のポスターが使われています。
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1941年12月に親ドイツのヴィシー政権の管理下に置かれたフランス領モロッコの都市カサブランカではドイツの侵略によるヨーロッパでの戦災を逃れた人の多くは中立国のポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていました。
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主人公であるハンフリー・ボガート演じるアメリカ人男性のリックは、パリが陥落する前に理由を告げずに去った恋人であるイングリッド・バーグマン演じるイルザ・ラントと彼が経営する酒場「カフェ・アメリカン」で偶然の再会を果たします。パリ時代の思い出である「アズ・タイム・ゴーズ・バイ(As Time Goes By)」が流れます。https://www.youtube.com/watch?v=GGxAOtNe9iQ
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街路樹のシロバナソシンカの花がユリのカサブランカに見えてしまいました。妻はホテルに戻るといいますが、集合時間まで30分ほどあるので2ブロック程先にある「ムハンマド5世広場(Place Mohammed V )」に行ってみることにします。
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「ムハンマド5世広場」広場はモロッコの元国王ムハンマド5世に敬意を表して造られました。1920年代と1930年代に広場の周囲にアンリ・プロストと同時代の人々が好んだムーア・リバイバル建築様式の建物が建てられました。この様式は植民地時代のムーア・アンダルシアの建築伝統とフランスのアール・デコ建築の融合が感じられます。設計
ムハンマド5世広場 広場・公園
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「We Casablanca」の文字では娘さんを連れた若いお母さんが写真を撮っていました。
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今まで見た同じような文字の中では最大級だと思います。アムステルダムよりはるかに大きいです。
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「ホテル・デ・ビル(Hotel de Ville)」は1930年代に建てられた時計台とアーチが美しい建物で、現在は市役所として使われています。
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この広場は鳩が多いことから「鳩の広場(place aux pigeons)」として広く知られています。マラケシュでも見掛けた「ゲラブ(guerraba)」という伝統衣装を着た水売りのおじさんです。
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伝統的に「ゲラブ」は赤いジェラバという衣装とそれに合わせた大きな華やかな帽子をかぶっています。山羊皮の袋「ギリバ(girba」に入れた冷たい真水と水を提供するための真鍮のカップを持っています。
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歴史的には半慈善活動として実践され、水を必要とする人には無料で与えていましたが、現在は水の販売よりは記念写真でのチップ収入を生業としているようです。
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先ほど写真を撮っていた親娘が今度は鳩に餌をやっています。
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途端にたくさんの鳩が集まって収拾がつかなくなっています。確かに「鳩の広場」と呼ぶにふさわしいです。ただ、噴水の周りはカモメが大群で場所を取っていて鳩は近づけません。以前ヴェネツィアのサンマルコ広場でカモメが鳩を食べているのを見たことがあります。
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カサブランカは古い町ですが、トラムの歴史は意外に新しく2012年にモロッコ国王ムハンマド6世により開業式が行われています。
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トラムの通るハサン2世通りを渡ると「カサブランカの大劇場(CasArt' Théâtre de Casablanca) 」の建物が見えます。設計した建築家のクリスチャン・デ・ポルツァンパルクはカサブランカ生まれのフランス人建築家で都市計画家でもあります。
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ホテルとの間にある「中央郵便局(Grande Poste)」は建築家エイドリアン・ラフォルグ (Adrien Laforgue)が1920年に設計した美しい建物です。
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この郵便局の建物はアルジェの中央郵便局の影響を受けたネオ・モロッコ建築と見事に融合しています。複雑なゼリージュモザイクタイルの装飾と錬鉄細工で飾られた内部の空間構成は当時としては革新的であると考えられていました。残念ながらナウ部の写真は撮れませんでした。
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アーチの中には美しいタイルの壁があり、ゼリージュモザイクの手法は同じでも1920年代というアール・デコの時代のデザイン要素も感じます。
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クラシックな横引きのシャッターが現役で使われています。
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その中央には3つの投函口があり、カサブランカ市内とモロッコ国内と国外に分かれています。
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久し振りに「ETRAGER」なんて言葉を目にした気がします。エトランジェなんて耳障りの良い言葉です。両親宛の最後の絵葉書をポストに入れると旅も本当に終わった気がしてきます。
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時間切れでホテルに戻り、手荷物を持ってバスに乗り込みます。この日のカサブランカの観光は「ハッサン2世モスク(Hassan II Mosque)」の立ち寄るだけです。
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「ハッサン2世モスク」の前でバスを降りて見学です。
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といってもイスラム教徒ではないので敷地のラインに置かれた柵の手前から眺めるだけです。以前は異教徒でも中に入れたようですが、2024年2月時点では内部の見学は出来ないということでした。
ハッサン2世モスク 寺院・教会
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高さ210メートルあり世界で2番目で高いと言われるミナレットも下半分しか見えません。こんなところに連れてこられて何しているのだろうと自問自答しますが答えはありません。
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広大な敷石を掃除しているおじさんを望遠レンズで写真に撮ってみます。
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こんなところに連れてくるならカサブランカのメディナにでも連れて行ってくれと思います。みなさん同じようなことを考えていたのか誰も言葉を発しません。
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さらに海岸線に向かって歩いて行きます。今度は燈どころかモスクの建物まで危うくなっていきます。
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このモスクは半分が会場にあるというので海岸線まで歩くようです。
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大西洋が言えてきました。多少の波があるようでサーフィンをしている人の姿もありました。
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海岸から「ハッサン2世モスク」を眺めて記念写真。ショッピングセンターでもいいから連れて行ってほしいです。
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最終日の観光がこれでは残念ですが、添乗員さんとガイドさんの責任でもないのでバスに乗って空港に向かいます。時間の無駄なのでこの日程は変えるべきだと思いました。
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ツアーの場合最終日のホテルは一番良いホテルで、終わりよければすべて良しの精神で「このツアーはホテルが良かったね。」という印象が植えつけられるのですが、朝からトイレの水も流せず水もお湯も出ないホテルに泊められるとは思いませんでした。日本を代表する日本交通公社JTBのツアーだけあります。
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その時の気分を代弁してくれるようなビルのデザインです。
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椰子の街路樹がとてもきれいです。1960年代は宮崎県の日南海岸に椰子の木が並木になって新婚旅行のメッカになりました。我が家の結婚して最初の旅行は石和温泉で、駅の改札を出たら義父が待っていて妻と腕を組んでさっさと先に逝ってしまい、荷物を持って追いかけた思い出があります。義母の温泉病院のお見舞いだったのですが…。
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「カサブランカ大聖堂(Casablanca Cathedral)」は1930年に建設されましたが、モロッコの独立後の1956年に宗教的機能は無くなり文化センターになりました。建物ははフランスの建築家ポール・トゥルノンによってアール・デコ様式で設計されました。
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市内を抜けて空港に向かう途中に最後の羊の群れを見ました。ここまでどれがオスでどれが雌か分かりませんでしたが、今日は見分けることができました。
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「ムハンマド5世空港」まで戻ってきました。到着して今日まで1週間のモロッコ大周遊でした。今回299,800円の燃油サーチャージなしの格安ツアーに乗ってしまいましたが、次の機会があれば個人で車とガイドさんを手配してきたいと思います。
ムハンマド5世国際空港 (CMN) 空港
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立ち寄った各地の観光も良かったですが、バスの車窓からの風景が一番心に残りました。それと夜明けのラクダに乗った体験も素晴らしかったです。
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1週間スルーで案内してくれたガイドさんとドライバーさんともここでお別れです。乗り心地の良い新しいバスだったのと20人という参加者も幸いしました。
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ベルベル絨毯と民族衣装で多少荷物が重たくなりました。持ってきた缶チューハイやビールは飲みきりましたが、その分モロッコワインが6本増えたのでチャラです。
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ドーハまでの座席とドーハから成田までの座席は左側の窓側を指定しました。希望道理の座席が取れてよかったので、後は3人掛けのアイル席に誰も来ないことを祈るだけです。
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「ファンタジアの馬と騎手(Fantasia horse with rider)」という像が空港の構内に置かれてありました。ファンタジアは主にマグレブで実践されている乗馬の伝統であり、軍事攻撃のシミュレーションにも似ています。この芸術は「火薬のゲーム」または「馬のゲーム」と呼ばれ、モロッコで「tbourida」と呼ばれています。北アフリカでは非常に古い慣習で、ほとんどの場合は馬上でライフルを装備し、豪華な馬具で飾った馬に乗った騎手が突撃して一斉射撃を行います。
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モロッコでは古タイヤやいろいろな産業廃棄物を輸入していて社会問題になっていましたが、2016年に政府が禁止しました。それまでに国内に入ってきた古タイヤを活用しようと試みたのがラフセン・イウィさんというアーティストでした。彼の製作した動物たちが空港内にいくつも飾られていました。ここまで無事に日程をこなしていましたが、この後最後になって予定が変わってしまいました。
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