2024/01/31 - 2024/01/31
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2024/01/31
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「 タンネリ(Tanneries)」の見学を終えた後もフェズのメディナの散策はさらに続きます。ここからは住宅街の中の小さなショップが続き、お腹も空いた頃に「パレス・マネビ(Palais Mnebhi)」という邸宅に着きます。ここは20世紀初頭にメフディ・ムネビによって建てられました。ムネビは1900年から1908年の間スルタン・アブデルアズィーズの国防大臣を務めた人物です。宮殿はフェズで最も贅沢に装飾された邸宅で、その豪華さには驚かされます。その大広間の奥の1コーナーに座り、豪華なタジン料理をいただきます。ここでゆっくり食事を楽しんだ後は再び迷路のような街の中を散策します。そして個人の住宅にお邪魔してミントティーをいただきます。ただお茶をいただくだけではなく、モロッコの伝統的な「アッツァイ( as-shāy)」という茶道を見せてもらいます。モロコ尾では料理を作るのは女性の仕事ですが、このお茶を入れる作法は男性の仕事のようです。美味しいお茶をいただいた後は陽気な家の主人の「ベンディール(Bendir )」というタンバリンや「ダフ(daff)」というドラムの演奏も楽しみました。お昼も含めて4時間ほどのフェズのメディナの散策は終わり、再び「バブ・マルーク門(Bab Mahrouk)」に戻り、迎えに来たバスに乗ってシャウエンに向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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「 タンネリ(Tanneries)」の見学を終えた後もフェズのメディナの散策はさらに続きます。ここからは観光客向けのお土産屋ではなく市井の人々の生活に密着した小さな商いをする店が続きます。工夫を凝らしたその小さな店に愛情を感じます。
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そんな住宅街においても美しい邸宅が並んでいます。ただその門は固く閉ざされているようです。
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現在は新しく印刷されたものが貼られていることが多いレストランやカフェの看板も昔はちゃんとフェズタイルで焼き上げたものが貼っていたのだと分かります。またこういった本物が復活する時代が来ることを願います。
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朝一番で行った「ボルジュ・シュッド(Borj Sud)」の砦の展望台から見たモスクのミナレットの足元までやってきました。
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扉が閉まったらお店にも見えないと思いますが、看板も無いガラスケース1つだけのパン屋にはホブズ(Khobz)が並んでいます。
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立派な邸宅が並んでいても正面の門が空くことは無いようです。通りから30センチほどの窪みは屋台の主が座るスペースと捉えられているようです。
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自分が買ったのと同じような「ジュラバ( Jellaba)」が通り過ぎるとこの日着てこなかったのが悔やまれます。
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鶏卵とニワトリを売る店もものすごいシンプルです。ニワトリは生きたまま売るのでお店には残酷なイメージがありません。以前行った中国内陸部の市場では同じように生きたままニワトリを売っていますが、市場の奥に鶏肉にするまでの加工を請け負う店があり、中国ってすごいなと思ったことがあります。
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こうやって見るとモロッコの男性は実に働き者だと思えます。トルコを旅していると一日中チャイハネでお茶を飲んで数珠を手繰っているおじさんまかりが目につきます。
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逆にトルコでは女性がこういった店に1人で入っている姿を見ることはありません。この店の料理が何だか分かりませんが、テーブルに乗った唐辛子や故障から何かモツ系のスープのような気がします。
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肉屋さんはさすがに世界共通ですが、豚肉は置いてません。基本的に希望の部位をブロックで買うようです。2月ということもあっては絵などが飛んでいないので清潔な感じがします。店の中のフックは全て角のようにとがっているので、昔はここに肉を吊るしたのだと分かります。
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買い物をしている女性たちの姿もたくさん見かけました。イスラムの国によってはほとんど見かけないこともあるので、モロッコの女性は自由なんだなと感じました。
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「スーク・アイン・アロー(Souk Ain Allou)」に差し掛かりました。通りや有名な施設の入り口付近にはポスターパネルほどの説明板があり、フランス語と英語とアラビア語で解説されていました。
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このスークの名前の由来は9世紀のフェズの創設者であるムーレイ・イドリスにさかのぼり、モスクに湧き出す泉(Ain)を恐怖に陥れたアロウンという名の無法者から来ているようです。この周辺は昔から革製品を扱う店が多かったそうです。
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壁に開けられた穴を口に見立てたイラストがありました。マルセル・エイメの「壁抜け男」を思い出しました。パリのモンマルトルのエイメが住んでいた地域にはジャン・マーレの「壁抜け男」の彫刻もありました。諸星大二郎の短編にも「壁男」という作品がありました。
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諸星大二郎を思い出してしまうとこういった路地が異界への入り口のように思えてきます。
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1枚に見える扉には小さい扉が組み込まれています。大きい扉が男性用で、小さい方が女性用だそうです。家族ではない男性に顔を見られてはいけなかった時代の女性たちは不意の男性の訪問者に、間違って家の女性が対応して顔を見られないようにと工夫していたそうです。男性は家の鍵を腰にぶら下げていたそうで、大きい家には大きいドアがついて鍵も大きいことから、腰にぶら下げていた鍵でその人の豊かさを推し量れたそうです。左上に切り込まれたスリットは郵便受けの役目をしています。ドアのヒンジはアラビア文化では、預言者ムハンマドの娘の「ファティマの手」を表し、ユダヤ人にとっては「ハムサ」を意味します。イスラム教の5つの柱を表す同じ5本の「指」があることがわかります
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「ハムサ (khamsa?)」はアラビア語で「5」を意味する数字で、ムスリムにとって「5」は、その行動規範である六信五行(「信仰告白」「礼拝」「喜捨」「巡礼」「斎戒(断食)」)に通じ、1日のうちに行うべき礼拝の回数の5に通じます。また、ユダヤ教徒にとって「5」はモーセ五書に通じ、いずれの宗教にとっても「5」は神の摂理を表す神秘的な数字として扱われます。
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突然ガイドさんが美しい建物の中に入っていきます。何だろうと思っているとここで昼食を摂るということです。
Palais Mnebhi 地元の料理
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入口の右にある看板から「パレス:マネビ(Palais Mnebhi)」という文化財の建物だと分かりました。
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扉の中はそれまでの喧騒とは打って変わった静けさに包まれています。部屋に窓は無く太陽光線は天井のトップライトから差し込むだけですが驚くほど明るいです。
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この扉1枚で全く違う世界があります。
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ムネビ宮殿またはメネビ宮殿(Dar Mnebhi)はフランス語名のPalais Mnebhiでも知られ、フェズ・エル・バリにある歴史的な20世紀初頭に建てられた宮殿です。
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1912年の「フェズ条約」が正式に調印された場所としても知られています。この条約は1912年3月30日にフランスとモロッコの間で締結されたシャリフィア帝国におけるフランス保護領の組織化に関するものです。スルタンを国内の反対勢力から守るという口実で、スルタンとシャリフィア政府による間接統治の面を維持しながら、実際の権力をフランスに与えました。
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この宮殿は20世紀初頭にメフディ・ムネビによって建てられました。ムネビは1900年から1908年の間、スルタン・アブデルアズィーズの国防大臣を務め、バー・アフマドの後任としてスルタンのお気に入りとなりました。
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フランスの駐在将軍の最初の住居としても使われ、後にモロッコのイスティクラル(独立)党の最初の本部にもなりました。現在ではツアーグループ向けのレストランとして使用されています。つまり個人旅行では入れない店ということで、この点だけはツアーできて良かったと思えました。
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この宮殿はフェズで最も贅沢に装飾されていることでも知られ、4本の柱で支えられた高い木製のドームのような天井と、複雑なゼリージュモザイクタイルで飾られた大きな壁の噴水を備えた広大なレセプションホールを特徴としています。ホールを中心に西側と東側に2つの華やかな装飾が施された部屋があります。
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壁面の下部はゼリージュ(Zelliges)で覆われ、その上部にはゲブス(Gebs)と呼ばれる漆喰細工が見えます。ここに至るまでの装飾をちゃんと学んでいたらこの建物の内装の素晴らしさがよりわかると思います。
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西側と東側に2つの華やかな装飾が施された部屋で食事をいただきます。ゲートにはスペインのグラナダのアルハンブラ宮殿などでも見られる鍾乳石を模した装飾で覆われています。あるはんぶらにあったアベンセラッヘスの間や二姉妹の間の天上を思い出させます。
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モロッコの食事の定番のホブズ(Khobz)というパンを中心に、メゼのような小皿料理が並びます。6人づつのテーブルなので、3人で6種類6皿をいただきます。
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賽の目切りのジャガイモとハーブのポテトサラダにニンジンのサラダはどちらもボイルしてあるので柔らかくて美味しいです。
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レンズ豆の煮込みとナスなどの野菜の煮込みは少しスパイシーで優しい野菜の味がします。
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唐辛子を煮込んだものと蒸したライスもサラダの一部のようです。
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こんな感じで盛り付けていただきます。
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大きなタジン鍋がやってきました。鍋は厚くないので別調理したものを並べたようです。
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オリーブと一緒に煮込んだチキンが最高に美味しいです。
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シュバキア(shebbakia)というモロッコのかりんとうのような甘いお菓子です。ラマダーン中は、各家庭でも大量に作り、毎晩イフタール(日没後の断食明けの食事)に食べるのが定番だそうです。
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オレンジとリンゴとバナナがデザートでした。この辺りが格安ツアーの悲しいところです。オレンジも当たり外れがあるようで、小さいものが甘いことが多かったです。
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食事したコーナーの天井も信じられないほど豪華です。
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伝統工芸の粋を集めたような空間での食事は楽しいものでした。
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鍾乳石細工のアーチを境に左が大ホールで右が食事をした小ホールです。
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美しいジェリージュのモザイクタイルも数々見てきましたが、ここほどの規模と美しさのものは初めてでした。
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来年の年賀状用の写真も撮っておきましょう。
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真鍮製の見事な扉を出ると夢から覚めたように現実の世界の喧騒に包まれます。
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再びお土産物屋さんの中を通り抜けます。
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眺めていても立ち止まることさえできない悲しいツアー観光客です。
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先ほども通過した学校の前を再び通り過ぎました。ずっと歩き続けていますが、同じような所を行ったり来たりもあるのでかなり狭い範囲を歩いているようです。
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午後の最初の観光は1軒のお宅訪問から始まります。
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通りから一歩入るだけで静けさに包まれることがよく分かります。
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その先には小さいけれどパテオがありました。以前スペインのコルドバでパテオ祭りに行って、数々の美しい庭を見たことを懐かしく思い出します。
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ここではミントティーをいただくということがツアーの予定表に入っていました。我が家にもグラナダで買ったトレイとポットとグラスのセットがありますが、こんな立派なのを見てしまうとまた欲しくなってしまいます。
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モロッコのこうした喫茶作法を「アッツァイ( as-shāy)」呼びます。日本の茶道のように芸術の一様式と捉えられ、モロッコ文化を語る上で欠かせない存在です。またモロッコは世界有数の茶の輸入国でもあり、1人当たりの年間消費量は1.4キロにも及びます。供されるのはモロッコミントティーと呼ばれる緑茶にミントを加えたものです。
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携帯式のガスコンロではお湯がシュンシュン沸いています。
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陽気な家の主のおじさんは大根だよと言ってましたが固められた白砂糖です。モロッコ人1人当たりの白砂糖の年間消費量が25キロから30キロにもなり糖尿病が深刻な問題になっていると聞きました。エジプトでも同じ話を聞いたことを思い出しました。
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陽気なこの家のご主人が冗談を言いながらお茶を淹れてくれます。使う茶は中国産の「珠茶」という銘柄だそうです。一般的に料理は女性の担当であるのに対し、アッツァイは家長が給仕するものとされています。
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Le premier verre est aussi amer que la vie,
le deuxième est aussi fort que l'amour,
le troisième est aussi doux que la mort.
一番煎じは苦いこと人生の如く、
二番煎じは強いこと愛の如し。
三番煎じは死の如く穏やかである。
という格言があります。 -
やかんに茶葉と水を入れ、15分以上火にかけ、掻き回さずに別のやかんに静かに移しますが、この際出がらしまで移してしまわないように注意します。砂糖を加え、中火で沸かして砂糖を溶かしきります。ミントをやかんか湯飲みに加え、2分以内に引き上げます。
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ご主人は砂糖入りと砂糖抜きを好みに王子手作ってくれますが、佐藤がたっぷり入った方がミントの香りが立って美味しいと思います。
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お茶をいただいているとご主人が「ダ麩(daff)」と呼ばれるドラムを取り出してきて披露してくれました。
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興が乗ってくると「ベンディール(Bendir )」というタンバリンまで出てきてノリノリです。楽しいお宅訪問を終えるとフェズの観光も終わりが近づきます。
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午前中も見掛けたニワトリはまだ売り切れていません。通りを歩く買い物客の姿もずいぶん減ったようなので命を長らたことでしょう。
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買うか買わないか迷ったインテリアの店の前も通過して最初に旧市街に入った「バブ・マルーク門(Bab Mahrouk)」へ向かっているのが分かります。
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午後2時過ぎにフェズを出てバスはシャウエンへ4時間半のドライブに向かいます。実際はもっと時間がかかり、真っ暗になってからの到着になります。
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