2023/08/07 - 2023/08/07
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kojikojiさん
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2023/08/07
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秋田の竿燈での思いがけない思い出を持ってダイヤモンド・プリンセスは青森に向かいます。翌朝もいつものように5時前に目が覚めましたが、テレビモニターで表を確認すると曇り空のようです。部屋にいても仕方ないので表に出ると薄っすらと東の空が赤くなっている程度で、空は厚い雲に覆われています。グーグルマップで確認すると「十三湖」の沖合辺りを航行しているのが分かりました。「十三湖」へは青森の2つの半島を巡る旅でトイレ休憩で立ち寄り、ここで飲んだシジミ汁が美味しかったので小さな浅利ほどの冷凍シジミを買って帰りました。この辺りは司馬遼太郎も「街道を行く」で取材旅していて同じように「十三湖」でシジミ汁を食べています。青森を「北のまほろば」と讃えていますが、才能のある人は同じような旅をしていても違うなと思い知ります。太宰治は10年振りに戻った青森を3週間ほどかけて津軽を旅しています。「津軽」では懐かしい場所や今まで行くことのなかった場所をバスや汽車や船を使って旅しますが、最後に幼年時代の乳母「越野たけ」との再会までを描いた紀行文でした。その「たけ」の住む小泊村はこの辺りだったと薄っすら見える半島を眺めながらストーリーを思い出します。さらに船は北上を続けると「龍飛崎」が見えてきます。ここへも昨年も昨年の10月に来ているので、感慨深いものがあります。「龍飛崎灯台」から眺めた景色の中に身を置いて、岬を眺めるのはシュールな思い出になりました。「青函トンネル記念館」にも行ったので、トンネルはどの辺りを通っているのだろうかと眺めても答えは出てきません。海峡を挟んだ北海道の地はぼんやり輝いているだけで陸地の気配もしません。しばらく津軽半島を眺めてていると景色は変わり、霞の中に「石崎無線中継所」通称「津軽の塔」が見えてきます。さらに北へ向かう大きな船が見え、近づいてくると「津軽海峡フェリー」だということが船体に大きく描かれたペイントから分かりました。下北半島の先端までは見えませんでしたが、「仏が浦」の南の「焼山崎」辺りの岸壁が見えてきます。青森港に向かって青森湾を南下し始めると「牛ノ首岬」が見えてきて、岬の陰から「鯛島」が現れます。ここでしばらく景色は楽しめないので部屋に戻って休憩します。青森港入港の少し前に船首の見えるデッキに行くとパイロット船がやってくるところでした。秋田では右舷から水先案内人が乗船しましたが、青森では左舷からでした。思い起こせば2009年に東京からバスに乗って格安ツアーで青森のねぶたを観に来て、「アスパム」の展望台から岸壁に停泊する飛鳥Ⅱを眺めて、いつかクルーズ船でと思いながら14年の月日が流れていました。青森港は「津軽海峡フェリー」の発着する港の近くに停泊するのかと思っていましたが、割と市の中心部に近い「青森クルーズターミナル」でした。ターミナルの横には「あおもり北のまほろば歴史館」があったので入ってみることにします。見学した後に「青森市シャトル・ルートバスねぶたん号」に乗ろうと列に並びました。プリンセスクルーズのシャトルバスは15ドルでしたが、午後5時には終了してしまうので花火と海上運行を観ると船には戻れません。応援に来ていた市の職員の方に「バスってどんなバスですか?」と尋ねるとミニバスだということです。さらに「三内丸山遺跡前」から来るというので、これは乗れないなと感じました。市の職員の方にお願いしてタクシーを呼んでもらい、20分ほど待つというので歴史館に戻り、1階で行われていた表千家の立礼の氷出しの冷たいお抹茶をいただきました。表に出ると満員のミニバスが2台やってきて、並んでいる人はほとんど乗ることが出来ませんでした。ここはタクシーを呼んで正解でした。後ろに並んでいたご夫婦と4人でシェアしたのでバスの乗車券300円と同じ料金で県庁の前まで移動することが出来ました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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深夜に秋田港を出たダイヤモンド・プリンセスは同じルートで青森港へ向かいます。
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翌朝も午前5時にデッキの定位置に上がってみます。クルーズ4日目の朝はどんよりと曇った朝でした。
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暑い雲の隙間から薄っすらと朝焼けの空が見えました。ヘッドフォンで音楽を聴きながらグーグルマップで位置を確認してみると小泊半島の沖合だということが分かりました。
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薄っすらと半島の影が見えるだけで灯台も確認することが出来ません。昨年鯵ヶ沢から「十三湖」を経て「龍飛崎」までバスで走った旅のことを思い出します。司馬遼太郎も「街道を行く」で取材旅していて、同じように「十三湖」でシジミ汁を食べました。青森を「北のまほろば」と讃えていますが、才能のある人は同じような旅をしていても違うなと思い知りました。
小泊岬 ビーチ
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また太宰治は10年振りに戻った青森で3週間ほどかけて津軽を旅しています。「津軽」では懐かしい場所や今まで行くことのなかった場所をバスや汽車や船を使って旅しますが、最後に幼年時代の乳母「越野たけ」との再会までの紀行文でした。その「たけ」の住む小泊村はこの辺りだったと薄っすら見える半島を眺めながらストーリーを思い出します。
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しばらくすると空は少し明るくなってきました。そして「龍飛岬」が見えてきました。
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岬の先端には「帯島」も見えます。
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相変わらず重たい鉛色の雲が空を覆っています。
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4日目にもなるとこの時間にデッキに出てくる人の姿もありません。
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津軽海峡の上に差し掛かりました。この下をトンネルが通って北海道まで行けるとは信じられない景色です。
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ほぼ真北から「龍飛崎」を望みます。この辺りも風が強いので風力発電の風車を見ることが出来ます。
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懐かしい真っ白い「龍飛崎灯台」が見えています。その手前には海上自衛隊竜飛警備所も見えています。
龍飛埼灯台 名所・史跡
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さすがにこの時間に観光客の姿は見えません。200ミリの望遠レンズをズームで400ミリにして写真を撮っています。
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右下には「屏風岩」という本当にそそり立つ岩も見えていました。
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ダイヤモンド・プリンセスは北向きから東に向かって進路を変えました。
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薄っすらと天使の梯子が見えています。薄明光線(はくめいこうせん)は太陽が雲に隠れているときに雲の切れ間から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象の俗称ですが、この呼び名より天使の梯子とかレンブラント光線の方が風情があります。
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イカ釣り漁船でしょうか?この時津軽海峡で太陽にあたっているのはこの船だけでした。
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「龍飛崎温泉 ホテル竜飛」が見えます。機会があったら泊まってみたいホテルです。右端の辺りには「津軽海峡冬景色の碑」がありました。ボタンを押すとその度に石川さゆりの唄が流れました。
龍飛崎温泉 ホテル竜飛 宿・ホテル
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集魚灯を吊るしたイカ釣り漁船の船頭さんがシルエットになって見えます。肘を広げたシルエットは双眼鏡でこちらを眺めているようです。
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薄っすらと見えたのは「尖岳」でしょうか?さすがに岩木山は見えないでしょう。
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平舘海峡の入り口には「石崎無線中継所」通称「津軽の塔」が薄っすらと見えてきました。これは当時の電電公社が造ったコンクリート製無線中継所跡で高さ89メートルあります。
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東の方角に大きな船が見えました。早朝に青森のフェリーターミナルを出港した「津軽海峡フェリー」だとすぐに分かりました。このフェリーにも乗ってみたいと思っていて、ANAのマイレージで函館に入って、フェリーで青森に移って青森や弘前を旅して見たいと思っています。ANAが青森に就航していれば良いのですが、帰りも函館になりそうです。
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「津軽海峡フェリー」は菅田将暉と小松菜奈が主演した映画「糸」にも出てきましたね。片道は函館から大間に出て、佐井から青森まで行く航路があったのですが、最近廃止になってしまったのが残念です。
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先ほどシルエットになっていた「津軽の塔」がくっきりと見えました。このまま放置するにはもったいない施設だと思います。1978年に北海道と本州を結ぶマイクロ波通信拠点として完成しますが、2001年同区間の通信手段の光ファイバー化により運用停止します。アンテナは撤去され塔部分だけが残っています。
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この日最初の太陽が見えました。雲のフィルターが掛かって肉眼でも眺められます。
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平舘海峡に入ると下北半島のまさかりの刃の部分に当たる海岸線が見えてきます。さすがに佐井港やその先の大間崎は見えません。グーグルマップでは下北半島国定公園の「焼山崎」の辺りのようです。
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しばらく南下すると「牛ノ首岬」が見えてきて、岬の陰から「鯛島」が現れます。木の岬の向こう側に「むつ湾フェリー脇野沢港のりば」があるのですが、さすがに見えません。
牛ノ首岬 自然・景勝地
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下北半島側の「脇野沢港」から津軽半島側の「蟹田港」への「むつ湾フェリー」は約22キロを1時間で結ぶ面白い航路でした。この後は景色が楽しめなさそうなのでキャビンに戻り少し休みます。
鯛島 自然・景勝地
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再び青森港に入港する前にデッキに出てみます。ちょうど港から水先案内人を乗せたパイロット船がやってくるところでした。このタイミングは船首の見えるデッキが一番楽しめます。
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浮体式灯標「ライトタワー」は今までの灯浮標と違い、チェーンを使用しない事により流失事故を起こさないそうです。一見海底から固定されているように見えますが、海底の基礎に固定はされています。こういった正式名称の分からないものもグーグルで写真を撮るとすぐに分かってしまいます。
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青森市に向かって右舷側に「津軽海峡フェリー」の発着するフェリーターミナルがあり、そのあたりに停泊するのかと思っていましたが、もう少し市内寄りにクルーズターミナルがあるようです。
青森フェリーターミナル 乗り物
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懐かしい三角形の「青森県観光物産館アスパム」が見えてきました。白く長いテントはこの時期ねぶたを収納する仮設のテントです。手前の「北防波堤西灯台 あすぴぃ」を回り込んで今晩ねぶたの海上運行があります。
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黄色い船体の青函連絡船の「八甲田丸」の姿も見えます。今回も見に行く時間は無さそうです。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館
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パイロット船がようやく到着です。
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秋田港は右舷でしたが、青森港は左舷のようです。
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こういった一連の作業を見るのが船の入港時の楽しみです。
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曇り空のせいで岩木山も八甲田山も姿を見せてはくれませんでした。
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地中海の沿岸の港にはフェリーの旅で数多く訪ねていますが、日本のクルーズ船ターミナルはあまりにも閑散としていると思います。奥に見える建物は「あおもり北のまほろば歴史館」のようです。
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一応歓迎のセレモニーがあるようです。
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「青森ベイブリッジ」が見えてきました。こんばんはこの橋を渡れるかが船に戻るポイントになっています。ダイヤモンド・プリンセスの青森機工では船のシャトルバスは用意されていません。海上運行の観覧席のある「青森港国際クルーズターミナル」からはベイブリッジを使っても40分以上歩かなければなりません。
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船主催のシュアエクスカーションはここでも150ドルほどの料金設定でした。夏祭りのクルーズなのに出発の2週間ほど前まで案内が無いのも不思議ですが、値段の高さにも驚いてしまいます。シャトルバスは15ドルでしたが、午後5時終了してしまうので、花火と海上運行を観た後は自力で帰ってこなければなりません。
あおもり北のまほろば歴史館 美術館・博物館
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最悪歩くことを考えましたが、フェリーターミナルより近くて良かったと思います。果たして祭りの後にタクシーが拾えるか悩みながらの1日になります。
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サンドレットというボールの付いたロープを投げると埠頭にいる人が引っ張っています。ライン・スローワーと呼ばれる索発射銃でこのロープを飛ばしているフェリーもありますがカッコいいです。
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4日目青森機工の日の船内新聞です。この日もいろいろ予定表がありますが、全部パスします。
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ここでも必要なのは最終の出港時間だけです。午後10時までには戻らないと10時30分の出港には間に合いません。
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朝ご飯を食べてからゆっくり出発することにします。この日も手持ちの扇風機に空調ベストとクーラーボックスと水嚢と日傘で完全防備です。
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青森はターミナルの建物も無いのでただただ歩きます。
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これで300メートルは歩きました。さらに300メートルくらい歩きます。
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「あおもり北のまほろば歴史館」を目指して進むと市のテントがあり、市の職員の方やボランティアの学生さんがいてパンフレットをくれたり観光案内をしてくれます。
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野外展示しているヴァイキング船は2003年にノルウェーのオルネス造船所で建造されたもので、ノルウェーオスロのヴァイキング博物館に展示されているロングシップ「オーセベリ船」(全長約21.5メートル)をモデルとしています。「オーセベリ船」は9世紀頃に棺として埋葬されたと言われ、ほぼ完全な形で発掘されました。うまくダイヤモンド・プリンセスが収まりました。
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「青森市シャトル・ルートバスねぶたん号」の時刻表を貰って、時間があるので歴史館の見学をすることにします。通常は大人310円ですがクルーズ船の入港時には無料だということです。
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巨大な倉庫のような展示室に入ると北前船の模型がありました。江戸時代には日本海や北海道の港から江戸や大坂(大阪)へ米や魚などが船で運ばれていました。船は瀬戸内海を通る西廻り航路か、津軽海峡を通って江戸へ向かう東廻り航路を利用しましたが、西廻り航路を走る船を北前船と呼ぶようになりました。18世紀初め頃頃になると西廻り航路が東廻り航路にくらべてさかんに利用されるようになりますが、これは東廻り航路では太平洋側を北へ向かう黒潮の流れに逆らって航行するのが困難だったからのようです。北前船としてつかわれた船は、当時の貨物船として広くつかわれていた「弁才船」と呼ばれる船でした。
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青森県や北海道にかけての地域で古くから使用されていた「ムダマハギ」型漁船です。これは船の発達や地域による特徴を知る上で大変貴重なものですが、急速に姿を消しつつあります。こうした木造船を保存し後世に伝えるために国指定重要有形民俗文化財のムダマハギ型漁船コレクション67隻を展示公開しています。
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北日本地域の木造漁船に見られる大きな特徴は「ムダマハギ」と呼ばれる独特の構造の漁船が用いられることです。「ムダマハギ」とは船底に丸木船を浅くしたような刳り抜き材を使用し、平底の船底に舷側板を接ぎ合わせた構造をいいます。刳り抜き材の使用により船底が厚く、丈夫かつ重量があるため、荒波に耐えることができ、波に流されず安定することから磯漁に適しているとされます。こうした漁船は東北地方の北部の太平洋沿岸では岩手県久慈市付近、日本海側では秋田県能代市付近以北から北海道にかけて分布しています。
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「ムダマハギ」は主に磯舟として漁師の生活を支えてきました。津軽海峡沿岸では磯漁をイソマワリといいます。イソマワリではアワビ、ウニ、ツブ、テングサ、タコ、コンブ、ワカメなどを獲ります。普通は1人で船に乗り、トモ(船尾)の左舷から身を乗り出して、口でガラス(箱メガネ)をくわえて海底をのぞきます。右手で右舷のクルマガイ、右足のひざで左舷のクルマガイを動かして船を移動し、獲物を見つけると両手でホコを使って獲ります。
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「首より上の薬」はのぼせを下げ、頭痛に効果のある薬です。「吐根散」の吐根は生薬の1つで、咳や痰の薬です。「散」は粉薬を意味します。「月さらひ」は婦人科の漢方薬です。「伊賀國玉瀧」は現在の三重県伊賀市玉藻で古くから売薬製造で知られています。登録商標があるので明治17年以降の看板です。
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「麝香丸」は小児用の薬です。「ひぜん」は皮癬というヒゼンダニの寄生による皮膚感染症のことです。こちらにも「官許」とあり明治3年以降の看板です。
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「フヲルマリン」はホルマリンのことで、販売には危険物取扱者の資格が必要です。「蚕糸業組合指定」とあるのは養蚕の蚕室でホルマリンの希釈液を噴霧して消毒するためです。
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「ドクヌキ丸」は阿波國、徳島県の会社で造られた「五龍圓」と「天寿丸」です。「圓」は練り薬のことで熱さましに使われました。
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「中将湯」は婦人病の薬です。津村順天堂は現在のツムラで、この看板のイラストも昔見たことがあるような気がします。この薬は創業者の母方の家伝薬であり、中将姫伝説から生まれました。中将姫は藤原鎌足の孫にあたる豊成卿の娘として生まれ、奈良の當麻寺学んだ薬草の知恵をもとに作った薬を庶民に施しました。なかなか見ごたえのある展示でしたが、あまり時間が無いので「津軽こぎん」のコーナーは見ることが出来なくて残念です。
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「あおもり北のまほろば歴史館」には展望台もあり、停泊しているダイヤモンド・プリンセスがきれいに見えました。
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ねぶた祭りの後にこの距離を妻が歩けるか心配になってきます。ベイブリッジを越えてもまだかなり先に会場があります。
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「青森市シャトル・ルートバスねぶたん号」に乗ろうとバス停に並びますが、市の職員の方に尋ねると「三内丸山遺跡前」から巡回してくるということです。バスの大きさを訪ねると身にバスということで、前に並んでいる数十人の人を考えると乗れそうもないのでタクシーを呼んでもらうことにします。後ろのご夫婦もそうするというのでシェアすることにします。20分ほどかかるというので館内でお点前をいただくことに。やってきた2台のミニバスはその時点で満員で、1台は誰も乗せずに走り去りました。もう1台にも数名が乗れるだけです。青森市と船会社はどういう話し合いをしているのか疑問です。
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この日も暑かったので冷たい氷出しのお抹茶は美味しかったです。干菓子の下の懐紙には棟方志功のスタンプが押されています。これは後で売っているのを見ました。やってきたタクシーに乗って県庁まで移動します。
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