秋田の竿燈、青森のねぶた、高知のよさこいと順調に来た夏祭りのクルーズですが、最後の徳島の阿波踊りが寄港中止になってしまいました。朝鮮半島へ向かった台風6号は事前に何となくダメだろうという予感はありましたが、台風7号はまだまだ遠くにあり、徳島で1日過ごした後のクルーズでも大丈夫だろうと思っていました。こちらは1日戻りが遅くなってもかまわないくらいなのですが、船会社としたら14日朝までに横浜港へ戻れないと14日午後出発のクルーズが成立しなくなってしまいます。結果としては徳島には寄らず当初の予定より1日早い13日に横浜港に戻ることになりました。13日に下船しても良いようですが、予定通り14日に下船することにします。そのうちにネットのニュースで、熊野の花火大会が順延になり、「にっぽん丸」のクルーズはキャンセルになり、14日出発の「ダイヤモンド・プリンセス」の熊の花火大会クルーズは台風の通過を待って次の寄港地へ行くという気の毒な状況になってきます。それを考えると仕方ないのかなとも思えます。予約をお願いしていたクルーズ・プラネット社のスタッフから説明会の案内があり、フューチャー・クルーズ・デポジットとして旅行費用の25％が返金になるということです。我々は一番安い内側キャビンなので237,000円の25％の50,250円が次のクルーズで割引になります。今回のクルーズはとても面白かったので、リベンジも考えて2024年のクルーズを申し込みます。さらに早期割引とリピーター割引で85,000円を2名分なので170,000円は大きいです。再び増えてしまった終日航海日はプールで泳いで日光浴して、小学生のような夏休みを過ごします。もちろん大人の夏休みのカジノも楽しみました。急遽メインダイニングも予約して、晩ご飯も事なきを得ました。

ダイヤモンド・プリンセス日本の夏！竿燈・ねぶた・よさこい・阿波おどりに沸く周遊クルーズ（14）台風7号を避け徳島寄港中止から横浜を目指す。

4いいね！

2023/08/12 - 2023/08/12

1479位(同エリア1914件中)

エリア

高知市(高知)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

グルメ: 4.0

交通: 4.0

同行者: カップル・夫婦（シニア）

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: 高速・路線バス観光バス船タクシー私鉄徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

8月12日は楽しみにしていた徳島の寄港の日でした。寄港する「小松島港」の位置も不明でしたが、クルーズ船のシャトルバスは無く、港のある小松島市が無料バスを運行するという情報はありましたが、船では詳細が分かりません。
「JR小松島駅」から「JR徳島駅」の往復も1時間に2本程度の列車しかないので移動については心配が残っていました。クルーズ会社のショアエクスカーションは22,000円もします。「あわぎんホール」の座席と「南内町演舞場」の観覧券は事前に苦労してネットで予約していました。2人分の総額でも14,000円で済みました。
ところが高知のよさこいを楽しんで船に戻ると、部屋には翌日の徳島の寄港がキャンセルになったという案内があります。天気が悪いわけでもなく、その翌日の天候をあらかじめ予測しての判断のようです。ターミナルから徳島市内への移動の心配は無くなりましたが、個人で手配したチケットは無駄になってしまい、悪天候による中止でもないのでキャンセルも出来ません。
失意のうちに開けた翌朝は東の空は赤く染まり、今日も良い天気になりそうです。少しは悪天候になっていれば諦めも付くのですが、なんだか腑に落ちない気分です。
西の空はまだ夜のようです。
西の空にはまだ三日月が残っています。
望遠レンズで月面を覗いてみるとクレーターまで見ることが出来ました。
紀伊半島の沖合を通過しています。かなり離れているので具体的な位置は分かりません。天気は良さそうなので徳島も最高の阿波踊り日和でしょう。
東の空から太陽が昇ってきました。前方を航行している貨物船が焼けてしまいそうです。
貨物船は海の向こうに落ちてしまいました。子供の頃に陸中海岸で見た四角い太陽は今日も昇ってきませんでした。

いつもと同じ丸い太陽です。
中学生の頃に観た衝撃的にカッコよく今でも見続けている映画「Tommy」のエンディングの太陽を思い出します。1975年のイギリスのミュージカル映画で、ロック・バンドのザ・フーが1969年に発表したロック・オペラのアルバムを映像化した作品で、監督はケン・ラッセル、主人公のトミーをザ・フーのロジャー・ダルトリーが演じました。
父親をオリバー・リード。母親がアン・マーグレット、ピンボールの魔術師はエルトン・ジョン、伝道師はエリック・クラプトンでした。アシッド・クイーンのティナ・ターナーもカッコよかったです。自由になったトミーが山に登りその時に登ってくる太陽のシーンは忘れられません。「Listening To You / See Me, Feel Me」という曲と共に。
https://www.youtube.com/watch?v=Kf-D-LJ-5YA
今日の天体ショーも終わりました。
またいつもと同じ終日航海の日が始まります。
船の中はまだ夜が明けていない午前6時前です。
4基のデッキクレーン30m/tが印象的な貨物船が2艘後方を航行しています。ハンディサイズのばら積み貨物船は主に日本や韓国、中国やベトナム、フィリピンやインドの造船所で建造されます。
これ以上デッキにいても何も見えないので部屋に戻ることにします。
朝ごはんも飽きてきたので午前11時になって14階の「プレーゴ」に向かいます。
まずはピッツアを2切れづつ貰います。1切れでもかなりの大きさです。

ピッツアにはコーラですね。ビュッフェレストランの「ホライゾンコート」に席が空いていないので、一番後方の「スターリング・ステーキハウス」のテーブルに座りました。が、空調の調子が悪いようなので逃げ出します。
上手い具合に窓側の席に座れました。やっぱり海を眺めながらのランチの方がいいですね。
軽くピッツアを平らげます。
そしてランチタイムのライブキッチンで塩ラーメンを作ってもらいます。
久し振りのラーメンは美味しかったです。
古い友人に会いました。これは濡れた床を乾かすブロアーのようなものです。ギリシャのピレウス発着のエーゲ海クルーズに参加したのは2000年のことでした。トルコのクシャダシからエフェソス遺跡を見学して船に戻り、部屋で洗濯していたのですが、ベットに横になっているうちに寝てしまいました。すると手洗いからあふれたお湯はシャワールームからも溢れ、部屋中が水浸しになってしまいました。
初めは自分で何とかしようと思ったのですが、どうにもならずレセプションに電話するとスタッフの方が5人くらい来て、状況を確認して掃除を手伝ってくれました。それ以来船のスタッフとは顔なじみになり、顔を合わせると誰もが「今日は大丈夫？」と声を掛けてくれました。残り3日で床が乾かないと次のクルーズの支障になるので、この乾燥機を3日3晩かけ続けたことを思い出しました。
午後は後方のデッキのプールで泳いだり、デッキチェアに寝転んで音楽を聴いていました。スマホがあれば用は足りると思ってカメラは持って行かなかったのですが。
西に向かう巨大なクルーズ船が見えました。カメラを持ってこなかったのを後悔します。
調べてみるとHIS社のチャータークルーズで、6日間の「お盆休み・佐世保・韓国ショートクルーズ」でした。前日に横浜港を出港して佐世保に向かう2日目だったようです。台風のルートから外れているので予定通りの航海になるでしょう。

あっという間に遠くに離れてしまいました。
地中海のクルーズだと大人気な日当たりのよいデッキチェアも人の姿はありません。この船にはイタリア人もフランス人も乗っていないのでしょう。
当初は阿波踊りから戻ってくるのは午後9時過ぎと考えて、メインレストランは予約していませんでした。ところが予定変更になったので昨晩のうちにメダリオンのアプリから予約しておきました。直前だったので遅い時間にはなってしまいました。その分カジノで遊べましたが。
ドリンクメニューにはRFのマークがあり、これはロブ・フロイドの特性レシピだということです。彼はプリンセスクルーズのミクソロジストで、野菜や果物、ハーブなどを使って新鮮なカクテルを作る人のことです。10年ほど前からロンドンで使われ始めた言葉で、一般的なバーテンダーと区別するために用いられます。
ロブ・フロイドのマークのドリンクは高いので注文しません。
ハワイアントロピックとフローズン・マルゲリータにします。
今回のクルーズではあまりお酒は飲みませんでしたが、体重だけはしっかり増えていました。
日本人向けの定番料理はいつもと同じです。
この日はアジア系や中華風の料理があるので注文してみます。
「イカフライ」は2にとも大好きなフリット：カラマーレと呼んでも良いような1品でした。あまりにおいしいのですぐにもう1皿追加しました。