2022/03/12 - 2022/03/12
579位(同エリア805件中)
ちふゆさん
2022年3月12日(土)お昼過ぎの12時15分頃、馬入川を離れて国道1号線を西に進むとすぐに旧東海道との分岐に達する(下の写真1)。1号線を離れて左手の分岐に進むとすぐに馬入一里塚の碑がある(下の写真2)。江戸時代の街道には1里(約4㎞)ごとに塚が造られていたが、この辺りに日本橋から数えて15番目の塚があった。この碑は2010年に平塚市が設置したもの。
この一里塚から旧東海道を西へ西へと進み、平塚駅前を過ぎ、湘南スターモール商店街を抜けて1.5㎞ほど行くと、12時半頃、東海道平塚宿の江戸見附跡に到着。江戸時代の各宿場の両端には、城門に似た「見附」が設けられていたが、その江戸側のものがあったところ。
見附は必ずしも宿境を意味するものではないが、見附から正式に宿内であることを示す ものだった。宿と宿の間の距離は、この見附を基準とした。平塚宿はここから西に14町6間(約1.5km)で、東から十八軒町・二十四軒町・ 東仲町・西仲町・柳町の5町で構成された。その中に本陣、脇本陣、東・西の問屋場2箇所、高札場、旅籠などがあり、 江戸時代を通して200軒を超える町並みが続いていた。
一般的に見附は、東海道に対して直角に位置するように設置され、土台部は石垣で固め、土盛りされた頂上部は竹矢来が組まれていた。この江戸見附は、一部復元されているように、長さ約3.6m、幅約1.6mの石垣を台形状に積み頂部を土盛りし、東海道に対して直角に対をなし、両側の見附は東西に少しずれた形で設置されていた。
東海道平塚宿は東海道五十三次の7番目の宿場で、藤沢宿と大磯宿の間に位置する。日本橋から十五里半(約62km)、徒歩で約15時間半掛かった。徳川家康が東海道に宿駅伝馬制度を設けた1601年に成立した宿場。ただし、平塚の名は吾妻鏡にあり、鎌倉時代の1316年頃鎌倉に滞在していた益性法親王の上洛の際の書状にも平塚宿とあることから、その頃から宿としての機能を整えていたことが伺える。
1651年には平塚宿の東、現在の平塚駅前から湘南スターモール商店街辺りの八幡村の一部が八幡新宿として平塚宿の加宿となり、1655年に平塚新宿と改称した。平塚新宿の西端と平塚宿との間には、長さ2町32間(約270m)ほどの松並木があり、これを過ぎて平塚宿の宿内に入ったそうだ。
県内の宿場でも珍しく東西に真直ぐに伸びる東海道に沿って町屋が続いており、そのために江戸から来る旅人が平塚宿に入ると、正面に高麗山が見え、次第に、それが目の前に追ってくるようになる。旅人の宿泊の少なかった平塚では、日暮れにはまだ間があって通り過ぎようとするのを、「大磯へは、あの高麗山を越えなければ行けません。これから越えるのは大変です。」と言葉巧みに無理やり宿泊させたという話が残っている。
東海道沿いに左右帯状に家並みをなし、長さは平塚新宿を含め19町5軒(約2㎞)。街道の南側は林が海辺まで連なり、北側は田畑や林だった。幕末、1862年頃には、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠42軒、湯屋4軒、髪結床2軒を含む総計210軒の建物が建ち並んでいた。
明治以降は、海軍火薬工場をはじめとする工場が建ち県中央部の先進的工業地帯へと変貌した。しかし、第2次大戦の空襲により5町のうち柳町を残して焼失。その後、復興事業や国道の整備により、昔の面影は残っていないが、史跡の碑や説明板が街道沿いのあちこちに立っている。ただし、平塚新宿のものはない。
江戸見附跡から約350m西に進むと脇本陣跡の碑。ここは二十四軒町だったところで、山本安兵衛が平塚宿内の唯一の脇本陣を営んでおり、脇本陣安兵衛とも呼ばれた。今は碑しかない。
江戸時代の宿場には幕府関係者や大名を泊める宿として本陣があったが、脇本陣は本陣の補助的な役目を果たした。例えば、大きな藩で本陣だけで泊まりきれない場合や、宿場で藩同士が鉢合わせになった場合の格式の低いほうの藩の宿などで利用された。多くは大名や公家の家来など身分の高い人が利用したが、特権階級の宿泊のない時は農民や町民など庶民も泊まれた。
その少し西には高札場跡の碑。高札場は幕府や領主の基本的な法令を書いた高札(木の札)を掲示した場所。主に道が交差した人の往来の多いところや人に目立つように一段高くした高札場に掲示された。各宿場のほか村々にも設けられていた。平塚宿の高札場には、隣り合う藤沢宿や大磯宿への公定運賃なども表示されていたそうだ。これも碑しかない。
その道の反対側には東組問屋場跡の碑。問屋場とは人馬の継立(取替)や旅宿の手配を始めとする業務を取り扱った場所で、駅・役所・警察の役目も負っていた。平塚宿の問屋場は二十四軒町と東仲町の間の東組と西仲町の西組の2ヶ所があったがここは東組の跡。これも碑しかない。
さらに西に進むと本陣跡の碑。徳川幕府の許可と補助を受けて設備を充実していたものが本陣と呼ばれる。ここには旧蹟碑もある。それに依ると、平塚宿本陣は、代々加藤七郎兵衛と称し、総槻造で間口約30m、奥行約68mだった。建坪163坪は他宿の本陣より小規模で、宿泊より主として小休のために利用されたと考えられている。
南面して建ち、東に寄って門と玄関があり、天皇や将軍大名などの御座所は上段の間だった。記録によると、徳川14代将軍家茂は2回ここで休息している。また明治天皇は東京行幸と奠都の際にこの本陣で休息された。
部分復元見附以外は碑しかない平塚宿の最後は西組問屋場跡。ここには江戸風の建物があって、残ってるのかと思うかもしれないが、宿場の建物を模して建てた平塚市消防団第1分団の車庫。この辺りが西仲町で、西組問屋場があった。東組問屋場は1651年に八幡新宿が平塚宿の加宿となった時に増設されたものなので、それまではこの問屋場がこの宿唯一のものだった。
旧東海道が再び国道1号線に合流するところに東海道平塚宿の石碑があるが、ここは宿の西端で、京方の上方見付跡があったところ。この辺りから大磯方面を見ると、広重の絵に描かれた、お椀を伏せたかたちの高麗山が見える。
この合流地点から西は大磯町になるが、もう少し先の花水川に架かる花水橋の手前まで進むと左岸北側に平成の一里塚と云う名の休憩所がある。歴史的な一里塚ではなく、その風情を現代にと云うことで近年造られたもの。
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旧東海道を離れて平塚の塚へ向かうが、続く
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