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2022年3月11日(金)3時半前、巽櫓から北側に歩くと、東御門・巽櫓チケット売り場の先に歩兵第三十四連隊址記念碑が建つ(下の写真1)。1967年に静岡聯隊関係者有志の手で建立されたもの。<br /><br />歩兵第34連隊は日清戦争後の陸軍増強の一環として1896年に創設。駿府城跡地を兵営、現在の城東町附近を練兵場としていた。日露戦争の遼陽会戦で戦死した橘周太中佐の活躍から「橘連隊」との通称もあった。<br /><br />この記念碑からさらに北に進むと、二の丸水路に架かる小橋を渡るが、その手前に銀座の柳二世がある(下の写真2)。かつて東京の銀座は柳並木の通りだったのだが、戦後の高度成長期に次々と姿を消したそうで、銀座は元々駿府にあったと云うことから、その柳を移植したそうだ。<br /><br />この柳には全く葉はない状態だが、その手前には3月始めと云うのに桜が咲き乱れている(下の写真3)。伊東小室桜と呼ばれる早咲きの桜で、1988年に伊豆半島の伊東の小室山で発見されたもの。同じく早咲きの河津桜に比べて花弁がやや大きいのが特徴。<br /><br />二の丸水路は本丸堀(内堀)の水位を保つため、中堀に水を逃がすためにつくられた水路で、幅は約4.5mで、江戸時代の深さは約4m。長さは約95mあり、4回折れ曲がっている。本丸堀との接続部分は約2mの段差を設けて本丸堀の水位を保つようになっている(下の写真4)。<br /><br />水路両側は石垣で底の部分にも本丸側約50mに渡り石が敷かれており、底が洗い流されない非常に珍しい構造になっている。石垣の下方は家康が大御所時代に天下普請で築城した当時のものと考えられている。<br /><br />小橋の左手で水路が繋がっているのは本丸堀(内堀)の一部を復元したもの。駿府城を囲んでいた三重の堀の一番内側の堀で、本丸と二の丸を分けていた(下の写真5)。幅約23から30mで深さは江戸時代には約5mあった。<br /><br />石垣は荒割りした石を積み上げ、隙間に小さな石を詰めていく打ち込みはぎと呼ばれる積み方。角の部分は算木積みという積み方で横長の石を互い違いに積んで崩れにくくしている。1897年の歩兵第34連隊の誘致に伴い、埋められたが、1990年の発掘調査でその位置が確認され、ここと南東角部分が復元された。<br /><br />橋を渡ると右手に紅葉山庭園の入口。元々は詳細は不明だが、御殿があった二の丸の北東部分に当たる。駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭を中心に、四季折々の風景が楽しめる池泉回遊式庭園で2001年に造られた。園内にある茶室は京都伝統建築技術協会の設計で、京都を代表する宮大工が手掛けている。<br /><br />入口を入るとまずは白梅と紅梅の木。こちらもいい感じで咲いている。その先には四阿があり、この庭園の南半分のほとんど占める池が大きく広がる。庭園は駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭で構成されているが、池の南半分を構成するのが「里の庭」。四阿の東側に八つ橋が架かる。八つ橋の下は花菖蒲田となっていて、シーズンにはきれいだろうな。<br /><br />池の先に進むと「海の庭」。伊豆の代表的な風景を池の石組みで表現しており、奥には三保の松原を再現した州浜が広がる。池の東側には箱根越えの石畳を思い出させる玉石の延段が続く。<br /><br />東岸をそのまま北側に進むと茶室の雲海と静月庵がある。数寄屋造りの茶室で雲海は連続間から庭の望める。静月庵は奥の五畳半の小間。茶室の横を奥に進むと「山の庭」。蔦のからまる樹木が茂る山間の小径。この蔦の細道を、曲がりくねって落ちる川の流れと紅葉谷を眺めながら行くと、奥には爽快な二段落ちの滝が控える。<br /><br />滝から小川の東側を戻ると茶畑に見立てた皐月の畝と芝に囲まれた築山がある「山里の庭」。駿河の国の象徴・富士山をモチーフにしており、中腹の展望台からは庭園全体が見渡せる。<br /><br />池の東側、玉石の延段を歩き、八つ橋を渡って周遊終了。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.9835618239841445&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />本丸跡に進むが、続く

静岡 駿府城紅葉山庭園(Momijiyama Garden,Sumpu Castle,Shizuoka,Japan)

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2022/03/11 - 2022/03/11

1275位(同エリア1662件中)

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ちふゆ

ちふゆさん

2022年3月11日(金)3時半前、巽櫓から北側に歩くと、東御門・巽櫓チケット売り場の先に歩兵第三十四連隊址記念碑が建つ(下の写真1)。1967年に静岡聯隊関係者有志の手で建立されたもの。

歩兵第34連隊は日清戦争後の陸軍増強の一環として1896年に創設。駿府城跡地を兵営、現在の城東町附近を練兵場としていた。日露戦争の遼陽会戦で戦死した橘周太中佐の活躍から「橘連隊」との通称もあった。

この記念碑からさらに北に進むと、二の丸水路に架かる小橋を渡るが、その手前に銀座の柳二世がある(下の写真2)。かつて東京の銀座は柳並木の通りだったのだが、戦後の高度成長期に次々と姿を消したそうで、銀座は元々駿府にあったと云うことから、その柳を移植したそうだ。

この柳には全く葉はない状態だが、その手前には3月始めと云うのに桜が咲き乱れている(下の写真3)。伊東小室桜と呼ばれる早咲きの桜で、1988年に伊豆半島の伊東の小室山で発見されたもの。同じく早咲きの河津桜に比べて花弁がやや大きいのが特徴。

二の丸水路は本丸堀(内堀)の水位を保つため、中堀に水を逃がすためにつくられた水路で、幅は約4.5mで、江戸時代の深さは約4m。長さは約95mあり、4回折れ曲がっている。本丸堀との接続部分は約2mの段差を設けて本丸堀の水位を保つようになっている(下の写真4)。

水路両側は石垣で底の部分にも本丸側約50mに渡り石が敷かれており、底が洗い流されない非常に珍しい構造になっている。石垣の下方は家康が大御所時代に天下普請で築城した当時のものと考えられている。

小橋の左手で水路が繋がっているのは本丸堀(内堀)の一部を復元したもの。駿府城を囲んでいた三重の堀の一番内側の堀で、本丸と二の丸を分けていた(下の写真5)。幅約23から30mで深さは江戸時代には約5mあった。

石垣は荒割りした石を積み上げ、隙間に小さな石を詰めていく打ち込みはぎと呼ばれる積み方。角の部分は算木積みという積み方で横長の石を互い違いに積んで崩れにくくしている。1897年の歩兵第34連隊の誘致に伴い、埋められたが、1990年の発掘調査でその位置が確認され、ここと南東角部分が復元された。

橋を渡ると右手に紅葉山庭園の入口。元々は詳細は不明だが、御殿があった二の丸の北東部分に当たる。駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭を中心に、四季折々の風景が楽しめる池泉回遊式庭園で2001年に造られた。園内にある茶室は京都伝統建築技術協会の設計で、京都を代表する宮大工が手掛けている。

入口を入るとまずは白梅と紅梅の木。こちらもいい感じで咲いている。その先には四阿があり、この庭園の南半分のほとんど占める池が大きく広がる。庭園は駿河の国の名勝を織り込んだ4つの庭で構成されているが、池の南半分を構成するのが「里の庭」。四阿の東側に八つ橋が架かる。八つ橋の下は花菖蒲田となっていて、シーズンにはきれいだろうな。

池の先に進むと「海の庭」。伊豆の代表的な風景を池の石組みで表現しており、奥には三保の松原を再現した州浜が広がる。池の東側には箱根越えの石畳を思い出させる玉石の延段が続く。

東岸をそのまま北側に進むと茶室の雲海と静月庵がある。数寄屋造りの茶室で雲海は連続間から庭の望める。静月庵は奥の五畳半の小間。茶室の横を奥に進むと「山の庭」。蔦のからまる樹木が茂る山間の小径。この蔦の細道を、曲がりくねって落ちる川の流れと紅葉谷を眺めながら行くと、奥には爽快な二段落ちの滝が控える。

滝から小川の東側を戻ると茶畑に見立てた皐月の畝と芝に囲まれた築山がある「山里の庭」。駿河の国の象徴・富士山をモチーフにしており、中腹の展望台からは庭園全体が見渡せる。

池の東側、玉石の延段を歩き、八つ橋を渡って周遊終了。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.9835618239841445&type=1&l=223fe1adec


本丸跡に進むが、続く

  • 写真1 歩兵第三十四連隊址記念碑

    写真1 歩兵第三十四連隊址記念碑

  • 写真2 銀座の柳二世

    写真2 銀座の柳二世

  • 写真3 伊東小室桜

    写真3 伊東小室桜

  • 写真4 二の丸水路

    写真4 二の丸水路

  • 写真5 本丸堀

    写真5 本丸堀

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