2019/05/15 - 2019/05/22
107位(同エリア321件中)
ポポポさん
この旅行記のスケジュール
2019/05/16
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カフェ・バラッティーノで飲み物ビチェリンを頂く
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この旅行記スケジュールを元に
王宮とドゥオーモの観光の次はトリノ市内観光。
トリノで有名なポルティコをそぞろ歩きしてサン・カルロ広場で20分弱の自由行動。皆は添乗員に連れられてチョコレートの買い物に出かけたが私は一人で市内散策を続けた。
私が王宮からサン・カルロ広場にいたる大通りを歩いていると一人の黒人の青年が親しげに日本語で話しかけてきた。
笑顔の素敵な青年だがわざわざ私に話しかけてきたのは何か魂胆があってのことか?これから何が起こるのか乞うご期待。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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トリノ観光の続きです。
王宮とドゥオーモの観光を終えて次に目指すのはサン・カルロ広場。
左に見える宮殿はマダーマ宮殿(市立古典美術館)で今我々がいる場所はカステッロ広場、この広場には噴水もあったんですね。
3年の間に記憶が薄れてしまっていて、写真を見て噴水があったことを思い出しました。カステッロ広場 広場・公園
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噴水を避けるようにゾロゾロ歩いてくるのは小学生の少年少女達。
この日は課外授業なのか多くの子供たちが先生と思しき大人に引率されて広場や王宮周りを歩いていました。カステッロ広場 広場・公園
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カステッロ広場から道路を渡ってサン・カルロ広場に行く通りのポルティコを歩いているとガイドさんが道路を横断してアーケードの中に我々を案内してくれました。
トリノのアーケードはポルティコと同じくらい有名なんだそうです。 -
綺麗なアーケードでしたがミラノのアーケードの方が規模が大きいと思います。
アーケード内の店舗は美しく飾り付けがされたり、華やかに商品展示がされた店などが多くウインドーショッピングには楽しい通りでしたが、お店の写真を写していなかったので個々の店の様子が分からない不十分な写真になりました。これではこのアーケードの良さが伝わりませんね。
もっと店のウインドーを写せばよかったと後悔しています。 -
サン・カルロ広場に近いアーケード。
ここはシックな商品が多かったような記憶がします。 -
アーケードを抜けてサン・カルロ広場の入り口に出て来ました。
サン カルロ広場 広場・公園
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ここはサン・カルロ広場です。
この広場は17世紀に造られ「トリノの応接間」と呼ばれています。
それはこの広場周辺にエジプト博物館やカリニャーノ宮殿があり、真っ直ぐに進むとトリノ観光の中心である王宮やサン・ロレンツォ教会、マダーマ宮殿などの観光地があるためそう呼ばれたそうです。サン カルロ広場 広場・公園
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この広場で目に付く建物は写真の双子教会と左端の騎馬像です。
さてここで20分弱の自由行動になりました。再集合は10時55分、私は自由行動であちこち見て歩こうと思いましたが、他の皆さんは添乗員さんお勧めのチョコレート店に行かれました。サン カルロ ボッローメオ教会 寺院・教会
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それでは再びサン・カルロ広場の観光です。
広場を囲むのは白っぽいバロック様式の建物です。周囲の建物が白に近いため日差しが射す時はとても明るい広場に見えると思います。
差て私はこれからどうしましょうか。双子教会の中を見学しても良いし、まだ見ていない通りを歩くのもいいでしょう。エジプト博物館に入りたかったのですが僅か20分弱では時間がとても足りないのでこれはパス。とりあえずカステッロ広場周辺の街並みを見ることにしました。 -
広場にある騎馬像は16世紀にトリノを発展に導いたエマヌエーレ・フェイリベルトです。
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騎馬像の左右の教会は双子教会で右がサン・カルロ・ボッロメオ教会。左はサンタ・クリスティーナ教会です。
ここも小学生の子供たちが校外学習の最中でした。皆熱心に先生の話を聞いていましたよ。サンタ クリスティーナ教会 寺院・教会
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騎馬像を見学中の小学生と引率の先生。
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サン・カルロ広場を取り囲むバロック様式の建物。
ではカステッロ広場のあたりに行ってみよう。 -
再びローマ通り沿いのポルティコを歩いてカステッロ広場へ。
写真はローマ通り、道の左右にあるのがポルティコです。ローマ通り 散歩・街歩き
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ズームでカステッロ広場西側のバロック様式の建物群を写真に撮って次はピエトロミッカ通りを歩いてカトリック教会周辺の街並みを観光しました。
しかしその時の写真がまた写っていない。多分いつもの不具合が発生したのでしょう。その足で引き返し可能ならポー通りまで行こうとしましたが再集合に間に合わないといけないのでローマ通りまで引き返すことにしました。
私がカステッロ広場に歩み始めた時、当然左後ろから日本語で呼び止められました。
「日本人の方ですか?」と。左後ろを振り向くと真っ白な歯がまぶしい黒人の青年がにこにこしながらと近寄って来たのです。
「はい、日本人です。」と答えると、「日本の人で良かった。私は日本に住んでいたので日本の人は懐かしいです。旅行ですか?」と話しかけてくる。
旅行先で黒人男性に話しかけられたら注意しろと言うのはよく聞く言葉だ。
特にミラノのドゥオーモ前では黒人の2人組が手首に無理やりミサンガを巻き付け法外な金を要求する詐欺が横行していると聞いたのは4年前だったが今もこの手の詐欺が横行しているのだろうか?
ともかく簡単に信用しないように言葉を選びながら会話を続けた。
彼はウガンダ人、日本には仕事で来たそうだ。日本にいたのは3年間、その間に日本語を覚えたそうだ。一旦本国に帰ったが仕事で今はトリノに来ているとの事。
今日はお世話になった日本人に会えてとても嬉しい。日本は大好きな国だと連発していた。
最初は胡散臭い外国人だなと警戒していたが、笑顔が素敵な好青年のように思えて来て警戒心が少しずつ緩んできた。それから彼と日本語で色々話をしたが何を話したか今はよく覚えていない。
その後集合時間が迫ってきたので彼と時間を費やしている暇が無くなった。
そこで、ツアーの再集合の時間が迫っているのでこの場は失礼すると彼に告げると・・・。
「今日貴方と会えて嬉しかった。色々話ができてよかった。私と貴方とはもう友達だ。私の国では友達になると相手にある印を贈る習慣がある。是非貴方に受け取って欲しい。それがこれだ。」と服の内ポケットから数種類の色糸を取り出した。
これを私の手首に巻き付けるという。ミサンガだ。編み込んだ刺繍糸では無く弾力のある糸だった。
その糸を見てすぐにピンときた。これはミサンガ詐欺だ。私に言葉巧みに近づいてミサンガを徹首に巻き付けて法外な金を要求するに違いない。
この野郎、その手にはのらないぞ。
私はすぐに「ノーノーいらない。」と拒否した。彼は「違う違う私は悪い人間ではない。貴方を騙すことも悪いこともしない。ただ友情の印をあげるだけ。」と食い下がる。
いらない、いやあげるの言葉の応酬で拉致が開かないため「これを手首に巻き付けたらお金を要求するんだろう。そんな話を聞いた事がある。私はお金は払わない。」と核心に触れた。
彼は「お金はいらないし要求もしない。ただ友情の印を受け取って欲しいだけ。これはタダです。」と言う。
脱兎の如くに走って逃げだす手は残っていたが、斜め掛けしたカバンや一眼レフカメラを持っていたため逃げきれる自信が無かった。さらに私は年なので逃げても若い彼にすぐ捕まるだろう、さあどうするか・・・?
逃げれば追いかけて来るのが動物の本性だが、集合場所までぐるぐる歩いてたどり着き、皆の中に混じりこめばもう追っては来ないのではないかと言う考えが浮かんだ。
ここは彼を刺激せずにミサンガを巻いてもらい、彼の出方を見て逃走方法を考えよう。しかし、金は要求しないことを再素確認させておこう。なけなしの知恵が頭の中を駆け巡る。
「金に関してはいらない、タダだ」という。「これは友情の印、貴方を騙したりはしない。」このようなやり取りのついに彼がミサンガを手首に巻いた。
そこで「どうも有難う、皆が待っているのでもう戻らないといえない。貴方もお元気で」と告げると本性を現した。
「お金を払って欲しい。」と言う。「ダタじゃないの?さっき友情の印だからお金はいらないと言ったよね。」と言ってみたが鼻から金目当てなので効果は無い。
金払えの一点張り。そこで「硬貨なら払えると先ほど言ったよね。1ユーロか2ユーロのコインなら払えるよ。」
すると彼は胸ポケットから20ユーロ紙幣を取り出し、この金を払えと言う。
ついに本性を現したか。この馬鹿者めが。他の日本人は脅せば金を払ったかもしらないが、俺はビタ一銭も支払う気はないよ。
「貴方、さっきはお金はいらないって何度も私に言ったよ。だから私は払わないよ。」と彼に告げると速足で歩きだした。 -
走るのはきついが、速足なら自信がある。毎日6㎞のウォーキングは伊達ではない。
走って逃げると動物の本能として彼も本気で追ってくるだろうし、斜め掛けのカバンと一眼レフカメラを持っている状態では長くは走れそうもない。
最悪つまづいて転倒することもある。そう考えた結果が速足だった。
但し裏通りや細い道には入らない。人通りが少ない通りでは彼に何をされるか分からないからだ。暴力を振るわれることも考えられる。人通りの多い大通りを歩いて引っ張るだけ引っ張っりサン・マルロ広場でツアーの仲間に合流する作戦だった。
まずローマ通りの左側のポルティコを速足で歩く、次は道路を横断して右側のポルティコへ、さらに左側へと歩いた。
私が歩き始めると足の長い彼はすぐに私の左側に並ぶように付いて来る。
彼は私の横で何やら言っているが私は一切無視。全く相手にせず何を言われても反応しない。サン・カルロ広場までは普通に歩いて5分くらいで到着するだろうが、速足なので時間が縮まらない。左のポルティコから右のポルティコへ、さらに左のポルティコに移動すると集合時間まで後2分。サン・カルロ広場の入り口が見えてきた。
後は広場で待っている皆に合流すればいい。ところが広場の集合場所にはまだ誰も来ていない。「ええー、何で誰も居ないのよ。」と思いながらも集合場所に向かっていくと通りの影から一人二人とツアーの皆さんがやって来た。
もうこれで大丈夫、セーフだと安堵した時あることに気が付いた。
先程まで私の左を歩いていたはずの彼の気配が無く足音もしない。
振り向いて見ると彼が広場の入り口に立ってこちらを見つめていた。彼の方をキッと睨み「お前の思い通りにはならなかったぞ。もう日本人観光客には手を出すなよ」と心の中で怒りの声を投げかけた。
ツアー全員が集合した時にはもう彼の姿は消えていた。
皆さん、日本語を話し親しげに近寄ってくる黒人男性には十分気を付けて下さい。十中八九手首にミサンガを巻き付けて法外な金を要求してくるミサンガ詐欺師だと思います。
これで一難は去りましたが、我々にはさらに大きな災難が待っていたのでした。 -
全員揃ったのでラグランジェ通りをカステッロ広場に向けて歩き出した。
通りの左側に見えたのはエジプト博物館。
トリノのエジプト博物館は世界五大博物館の一つで、収蔵品はエジプト考古学博物館に次ぐ世界第二位の多さだ。
特に展示されている彫像は秀麗なものが多いことで有名だそうだ。
シャンポリオンがロゼッタストーンで解読したヒエログリフの確証のためにこの博物館で所蔵する多くの文物を利用したことでも知られている。
もっと自由時間があったならこの博物館を見たであろうが今となってはどうしようもない。
今では僅か20分少々でも見ておけば良かったと後悔している。古代エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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エジプト博物館入り口。
トリノにもう一度来る機会はないだろうが、もし来れたら今度こそは見てみたい。古代エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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古代エジプト神のレプリカ。
ライオンの顔をした女神なので多分セクメト女神だと思います。古代エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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カリニャーノ広場にやってきました。
広場の正面に見えている建物がカリニャーノ宮殿。
この宮殿は世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」の構成資産。1676年から1684年に架けてグアリーノ・グアリーニによって設計され造られたバロック様式の王宮です。
統一イタリアの初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世が生まれた宮殿で、宮殿正面入り口の一番上に掲げられた銅板にそのことが書かれています。カリニャーノ宮 城・宮殿
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ガイドさんと添乗員に導かれてここへ来たのですが、ここから全く動きません。
なぜ観光案内がストップしたのか皆目分からないし、添乗員からは何の説明もありません。
ともかくここで少し待って下さいというだけでした。カリニャーノ宮 城・宮殿
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カリニャーノ宮殿です。
カリニャーノ宮 城・宮殿
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宮殿の隣のあるのがサン・フィリッポ・ネリ教会。
17世紀に建てられたバロック様式とネオクラシック様式の正面ファザードが複合した教会です。ツアーのため内部の観光はできませんでした。写真は教会の外壁と後ろ部分。
添乗員からこの広場で待つように言われましたが手持無沙汰で写真を写すしかありませんでした。そして待つこと5分。
随分待ったように思いましたが、待った時間は5分くらいでした。
我々はガイドさんの案内で先程の正面入り口から宮殿の中へ。
カリニャーノ宮殿の観光は旅程に無い観光なのでこの時はある意味ラッキーだと思っていました。サンフィリッポネリ教会 (トリノ) 寺院・教会
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中庭から写したカリニャーノ宮殿。
カリニャーノ宮殿はグアリーノ・グアリーニによって造られたサヴォイア家の宮殿ですが、サヴォイア家がサルデーニア王国と名称を変更した1848年から1861年まではピエモンテ州の議事堂として使われ、トリノが統一イタリアの首都になった1861年には国会議事堂として使用されました。
現在はイタリア統一国立博物館として公開されています。
中庭から見るカリニャーノ宮殿は美しい円筒形の弧の形をした建物ですが、これは西側正面の凹みと対になっているのです。カリニャーノ宮 城・宮殿
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同じく中庭から写したカリニャーノ宮殿です。
宮殿の真ん中から少し西寄りの所から宮殿の外壁の色が変わっているのもこの宮殿の特徴です。
このような色の変化は他の宮殿ではあまり見かけません。 -
宮殿の東側は外にあるカルロ・アルベルト広場から写したカリニャーノ宮殿のファザードですが、中庭や西側から見た宮殿とは異なる白亜に赤色の豪華な外観をしていました。
実はこの宮殿は西側と東側で異なる顔を持つ宮殿なのです。西側は茶色いレンガ色の色調と曲線の丸みを帯びた外観が壮麗で印象的です。それ故にトリノ・バロックの名作と言われています。一方東側は19世紀に増築されたファザードで白亜の平坦な造りはまさに宮殿です。
同じ建物なのに西と東で全く造りが異なる宮殿は二つの顔を持つ宮殿と言っていいでしょう。カリニャーノ宮 城・宮殿
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カルロ・アルベルト広場にあるカルロ・アルべルトの銅像。
カルロ・アルべルトはサルデーニャ王国第7代の君主です。サヴォイア家の分家カリニャーノ家の7代目、サヴォイア家本家に男性の血筋が絶えたため7代目サルデーニャ国王となりました。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の父ですが国王としての資質に欠け、軍事面ではオーストリアに大敗するなど芳しい業績は残していません。
まあ、銅像だけが立派な国王ですな。 -
カルロ・アルベルトの銅像。
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カリニャーノ宮殿の東側のファザード。
とても美しいファザードでした。サヴォイア王家の王宮群 城・宮殿
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カリニャーノ宮殿の向かいにあった国立図書館。
元カリニャーノ宮殿の厩舎だった建物で1958年に改装された建物。外壁は王宮のように豪華でした。 -
カリニャーノ宮殿は予想外のラッキーな観光でしたが、その後にガイドさんから案内されたのが写真のアーケード。
アーケード通りで最も美しいと言われる「ギャラリースバルピナ」です。
天井が高くガラス張りの屋根から太陽光が降り注ぐためとても明るい空間が演出されています。中央に置かれている植物の緑が彩りを添えていました。アーケードの一部が改装中でアーケードの全体像は見れませんでした。ギャラリー スバルピナ 建造物
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外国人のツアー客もこのアーケードを訪れて説明を受けていました。ここは現地のガイドが案内する定番の観光地のようですね
ギャラリー スバルピナ 建造物
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このアーケードにある店で一際目を引く店舗がありました。
この店はチョコレートのお店。ウインドーの飾り付けが素敵で思わず写真を写しました。バラッティ エ ミラノ カフェ
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同じくウインドー内のディスプレイ。後で分かったのですがこの店は老舗のチョコレート店「BARATTI&MIRANO」でした。
トリノのチョコレートはとても甘くて美味しいそうです。チョコレートの町として有名でチョコレート作りを学ぶために欧州各地から職人がトリノに学びに来ていたんだとか。
自由行動では皆さんチョコレートの店に行ったんですよね。でもチョコレートを買った人は少なかったな。どんな味なのか食べてみればよかったかも。
などと考えながら店のショーウインドーを眺めていたが、そもそも何故ここに我々はいるのだろうか?
それもどこかに行くのでは無く待っているばかり・・・。いつものツアーと違って何か可笑しいなと思い始めた時に添乗員から重大発表がありました。バラッティ エ ミラノ カフェ
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「皆さんすみません。11時にカステッロ広場に来るはずだったツアーバスがまだ来ていません。正確に言えばまだバスが手配できていなくて、いつ来るか分からない状態です。
そもそも朝ホテルにバスが迎えに来るはずでしたが、そのバスが来ませんでした。バス会社に電話したらバスはもう出ているのでもう少し待っていればそちらに着くと言います。でもいくら待ってもバスは来ません。イタリア人は本当に困ります。平気でうそをつくんです。そこでこのツアーを請け負ったイギリスの旅行会社に電話しましたが、これまた電話に出ない。トリノのバス会社にそちらの責任でバスを見つけてよこすように厳しく言っています。まだ連絡が無いのでしつこく連絡を入れています。皆さんにはご迷惑をかけて申し訳ありませんが、この店でもう少し待っていて下さい。」との事だった。
これで謎が解けたが我々のツアーは一体どうなるんだろうか?これからピエモンテ州のバローロに行く予定だが楽しみにしていた王様ワインは試飲できるんだろうか?
不安は残るが添乗員に従うしかない。ともかく店の中に入ろう。
我々が入った店は先程のチョコレートの店「BARATTI(バラッティ)」。チョコレートは「BARATTI&MILANO」というブランド、店内にあるカフェはカフェ・バラッティーノとしてトリノで最も有名な店なんだそうです。
どんな店か期待で胸がワクワク。事前にこのカフェの事を知っていたらこうなるんでしょうが、この時は白紙の状態で有名な店だなんて全く知りませんでした。バラッティ エ ミラノ カフェ
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カフェの店内です。ここまでがチョコレート店。これから奥がカフェでした。
バラッティ エ ミラノ カフェ
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カフェ・バラッティーノの店内の様子。
サヴォイア家御用達の老舗のチョコレート店のカフェ。店内は豪華な雰囲気でした。 -
添乗員からはバスが来るまでここでしばらくここで待っていて欲しいと説明がありました。とりあえず荷物を置いているホテルまで運んでくれるバスは手配で来たそうです。
飲み物は何を注文しても良い、料金は全て旅行会社の阪急が負担するということでしたが、飲み物の値段はピンキリながら全般的に高かった。
メニューはイタリア語書かれていて、英語が併記されていたものの我々の知識ではどんな飲み物なのか判読不明だった。そこである人が「トリノでお勧めの飲み物はなんですか?」と添乗員に聞くと、「ビチェリンです。コーヒーにチョコレートが混ざった飲み物で、トリノ以外では見かけない独特の飲み物です。美味しいですよ。」との事。
それを聞いて全員がビチェリンを注文した。
写真がそのビチェリンだ。飲み物は2層に分かれていた。スプーンが付いていたのだが混ぜずに飲んだ。口の中でチョコレートとコーヒーと生クリームが混ざり合いトロっとした感覚でとても美味しかった。
調べたところによるとビチェリンとはホット・チョコレートとエスプレッソの混合飲料でグラスの下からエスプレッソ、ホットチョコレート、生クリームの3層で混ぜずに提供されるとの事。飲むときは混ぜずにそのまま飲む。
私の所に運ばれたビチェリンは2層だった。運ぶ途中にエスプレッソとホットチョコレートが混ざってしまったようだった。
添乗員の説明もそこまでは詳しくなく、私もビチェリンの知識は持ち合わせていなかったので何ら問題も無く美味しく頂いた。バラッティ エ ミラノ カフェ
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店内の様子です。
店内にいたのは約40分、まだ旅行初日でツアーメンバーの輪はできていなかったが、各テーブルでは少しづつ会話が始まっていた。
飲み物を飲み終わった12時頃添乗員から迎えのバスが来るので広場まで歩きましょうとの連絡があった。
この時我々はすでに予定より1時間も時間をロスしていたのだった。 -
豪華なシャンデリアと綺麗な内装の店。
突然のトラブルで予定通りの観光はできなくなったが、そのおかげで予定にはないカリニャーノ王宮の観光と有名な老舗カフェでビチェリンが飲めてラッキーだった。
災い転じて福と成すとはこのことだ。後はバローロに行ってくれるツアーバスが手配できていればいいのだが。
一抹の不安を抱きながら我々はカステッロ広場に向かった。
次の観光は王様のワインと呼ばれたバローロワインの醸造所ですが、果たしそこまで行ってくれるツアーバスは手配できたのでしょうか?
次回の旅行記を乞うご期待。
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